私は毎朝、自宅マンション入り口にある郵便受けに朝刊を取りに行きます。
平日朝は毎日ほぼ同じ時間です。
その時の私の服装はジャージであることが多いです。朝起きてから出勤するまでの時間は、
パジャマからジャージに着替えてすごすので、朝刊を取りに行く時もジャージです。
そして、その時点では歯磨き、洗面、髭剃り、髪のセットなどはしていませんので、
私の格好は全体的に、あまりみっとも良いものではありません。
部屋を出て朝刊を取って戻ってくる間には、普通は誰にも会わないんですけどね・・・・
と思っていたら、最近はとある部屋の旦那さんによく会うようになってしまいました。
もちろん、彼も朝刊を取りに出てきているのです。私はここ何年も、
同じ時間に新聞を取りに行ってますから、きっと、彼が最近になって時間を変えたんでしょう。
その彼は私と違い、きちんと身支度をしていて、スーツの上着こそ着ていませんが、
上着だけ羽織れば、そのまま出勤しても良いような状態です。髪もしっかりセットされています。
彼がしっかり身支度しているから、私が自分の格好を恥ずかしく思っている、
という話ではありませんよ。オッサンにボサボサの髪を見られたからと言って、
何を気にする必要があろうか、ってなもんです。
その彼、きちんと身支度しているのはいいのですが、整髪料の臭いがきついんですよ。
おそらく彼が使っているのはヘアリキッドでしょうが、
そもそもが臭いのきついヘアリキッドを、しかも大量に使っているらしく、
彼とすれ違い「おはようございます」なんて言った後は、息を止めなければならないほどです。
でも、息を止めているのも長続きしませんから、彼が私より一歩早く新聞を取っていた場合、
郵便受けの前あたりで息を吸わざるを得なくなり、そこに充満している、
残り香というよりも「残り臭」ですが、その「残り臭」を嗅ぐことになってしまうのです。
私が彼より一歩早くても、通路ですれ違ったら、その先しばらくは「残り臭」があります。
息が続く限り頑張りますが、どうにも不条理です。まったくもって、
朝から不愉快です。
彼が私より 2 - 3 分早く朝刊を取ったとすると、私と彼は通路などですれ違うことはありません。
でも、郵便受けの前には、しっかりと彼の「残り臭」があります。「ああ、
彼は少し前に朝刊を取っていったんだな」ということが分かります。もちろん、
そんなことが分かっても、ちっとも嬉しくありません。
すれ違った時の臭いや、残り臭だけでも、あれだけ強烈なのですから、
もし一緒の電車に乗り合わせたら、と考えると恐ろしくなります。
男女を問わず、整髪料や香水類の強烈な臭いを撒き散らかしている行為に関しては、
何かそれを示す分類とか名称とかがあっても良さそうに思います。
ここでは仮に、整髪料や香水類の強烈な臭いを撒き散らかす行為を「臭気型自己顕示行為」、
それを行う人を「臭気型自己顕示行為者」と呼びます。本当はもっとシャレた名称が良いのですが、
あくまでも仮称ということで。
「自己顕示」という言葉を使いましたが、中には「臭覚に障害があって・・・」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、きっと多くは自己顕示だと思います。本人は、
自分が臭いを発していることは自覚しているはずです。でも、臭いの強烈さの自覚がなかったり、
それが多くの他人に不快感を与えているとは思っていません。むしろ、その臭い(匂い?)
は自分に対してプラスの効果をもたらす、と思っているのでしょう。
そういった意味で「臭気型自己顕示行為」という言葉を使ってみました。
こういう呼び名が定着することで、きっと我々が「臭気型自己顕示行為」や「臭気型自己顕示行為者」
について語ることが多くなり、それらに対してプレッシャーを掛けやすくなります。また、
「臭気型自己顕示行為者」は、自分が「臭気型自己顕示行為者」であることに気付きやすくなります。
結果、世の中から「臭気型自己顕示行為」が少なくなるのではないでしょうか。
甘いですか?