「しかつめらしい」という状況と「しかめっつら」の状況は、どことなく似ています。
状況だけではなく、発音も似ています。そして、「鹿爪らしい」
と書かれれば間違いようもありませんが、「しかつめらしい」だと、見た目も
「しかめっつら」に似ています。
ということで、「しかつめらしい」と「しかめっつら」の違いを正しく理解せず、
でも、当然「しかめっつら」の意味は分かっていて、結果、「しかつめらしい」の表記なり意味なりが、
ぐちょぐちょになっている人もいるようです。
たまに見かけるのが「しかめっつらしい」あるいは「しかめつらしい」です。明らかに、
「しかつめらしい」を「しかめっつらをしている様子」とでも解釈していて、
そしてそれを「しかめっつらしい」あるいは「しかめつらしい」と言う、
といった勘違いがある、と見受けられます。
間違いやすく、間違った結果が笑える、という観点では、「しかつめらしい」は「狐につままれた」
と並んで、トップクラスではないでしょうか?
「しかめっつらしい」は、かなりお堅い知的な文章の中に、
突然ポコッと登場することが多いように感じられます。ですから、余計に笑えるのです。
「しかめっつらしい」と書かれていたら、小さな「つ」、すなわち「っ」があるおかげで、
パターン認識としてすぐに気付くのですが、「しかめつらしい」と書かれていると、
「め」と「つ」の入れ替わりですから、気付かないこともありそうです。
たまには「しかめつららしい」にもお目にかかります。これはある意味正しいのかもしれません。
「しかめっつら」をしている「らしい」状況、ってことです。意味はよく分かりませんが。
「しかめつらしい」も「しかめっつらしい」も「『つら』の『ら』」と「『らしい』の『ら』」
をひとつの「ら」で共有していますが、「しかめつららしい」の場合は、
「『つら』の『ら』」も「『らしい』の『ら』」も両方きちんとあります。
えーーー、ここまで書いて、すげー疲れました。平仮名表記で似たようなものをいくつも書き続けると、
結構ストレスです。
多分、読む立場でもストレスでしょう。「しかめつらしい」なのか「しかめつらしい」なのか、
じっと目を凝らして見なければなりませんからね。
済みません、トラップを仕掛けてしまいました。上記は、両方とも「しかめつらしい」ですね。
というように、「しかめつらしい」か「しかつめらしい」かを、じっと見て判断している状況ってのは、
「しかつめらしい」なのか「しかめっつら」なのか、微妙なのであります。