数年前まで、個人で Web サイトを持っている人の中で何パーセントかは、
いわゆる「ミラーサイト」ってのを持ってました。
さすがに最近ではあまり見かけなくなりましたけどね。
当時から現在に至るまで、ずっと不思議だったんですが、「ミラーサイト」って何なんでしょう?
そして、どうやって作っているんでしょう?
例えばです、私があるサイトを持っていたとして、その URL が、
http://www.moge.ne.jp/takagi/index.html
だとしましょう。そうすると、上記のような意味での「ミラーサイト」というのは、
例えば、
http://www.fuge.ne.jp/takagi/index.html
こんなものになるわけです。おそらく、両サイトの内容は同じなんでしょうね。
で、moge プロバイダのサイトに何らかのトラブルがあって、アクセス不能なんかになった時には、
fuge プロバイダにアクセスしてね、ってことですよね。
これ、「ミラーサイト」って言うんですかねぇ? 利用者は
「http://www.hoge.ne.jp/~takagi/index.html」と「http://www.fuge.ne.jp/~takagi/index.html」
をブックマークしておいて、どちらかにトラブルがあるようなら、もうひとつの方を利用する、
ってことですよね? それって「ミラーサイト」ですか?
ミラーでもなんでもなくて、利用者が自分で利用するサイトを切り替えているだけですよね?
きっと私は、「http://www.hoge.ne.jp/~takagi/」と「http://www.fuge.ne.jp/~takagi/」の両方に、
同じファイルを ftp なんかで転送しなければならないんですよね? hoge プロバイダが、
自動的に fuge プロバイダの私のサイトに転送したりしてくれないですよね? それって
「ミラーサイト」ですか?
ミラーでもなんでもなくて、私が自分でコピーを作っているだけですよね?
なーんていうイヂワルを言ってますが、「ミラーサイト」っていう言葉、WWW 以前から存在していました。
ftp を利用したファイル交換のためのサイトを俗に「ftp サイト」と呼んでますが、
その「ftp サイト」には「ミラーサイト」と呼ばれるものがありました。
「ftp.aaa-univ.ac.jp と同じファイルが ftp.bbb-univ.ac.jp にもあります」という時、
両サイトはお互いに「ミラーサイト」でした。もちろん、「ミラーサイト」は二つだけとは限りません。
この場合の「ミラー」というのも、どうにもミラーっぽくはないのですが、
そいう言葉が定着していたのは事実です。
で、その流れで、Web の世界にも、「ミラーサイト」なんていう、
ちょっと変な言い方が広まったんでしょう、きっと。
サイト管理者もサイト利用者も、その存在を意識せずに使用できて
(システム管理者は当然意識していますが)、それでいて冗長性(すなわち稼働率の高さ)
が保障されるような仕組みが、本来の「ミラー」だと思うんですけど、
広まってしまったものは仕方ありません。