私が現在所有しているクルマにはヘッドライトの自動点灯消灯機能がついています。
要するに、暗くなると点灯し明るくなると消灯します。この機能をオンにしておけば、
私はヘッドライトの点灯消灯に関して、ほぼ何もする必要がありません。
なかなか出来の良いものです。
もちろん、それは完璧ではありませんから、状況を見て、
マニュアルでヘッドライトを点灯することもあります。例えば昼間の吹雪の時です。
視界が真っ白になって見通しが悪くても、暗くはないので、自動点灯機能が働かない、
ということがありました。スキーに行った時のことですけどね。
まあ、それは首都圏で暮らしている限りは、頻発するようなことじゃありませんので、
自動点灯機能にはほぼ満足しています。
空が明るくて雨が降っているような状況で点灯しないのが不満ですが、
それはマニュアルで点灯すれば良いだけです。
自動点灯ではなく私が自分の判断でヘッドライトを点灯すると、
私はおそらく、100 台のクルマの中で最も早く(多く)点灯するドライバーでしょう。
夕方、雨の日、高架下の道を通る時、などなど。99% のクルマが点灯していなくても、
私の判断では「点灯すべき」でした。
ところがです。今のクルマの自動点灯の基準は、先に挙げた吹雪の時のような例外を除き、
ほぼ私の判断基準よりも厳しいのです。厳しいというのは、私が「この程度なら点灯しなくてもいいな」
と思っている状況でも点灯する、ということです。
それはすなわち、このメーカー(独逸です)の点灯判断基準が私よりも厳しい、ということです。
ちょっと悔しかったですね。100 台で最初に点灯するとしても、
私は私の基準が妥当であると思ってましたから。私が 1/100 だとしたら、
自動点灯の基準は 1/1000 かもしれません。
1/100 にしろ 1/1000 にしろ、それが正しいとしたら、日本人ドライバーの大多数は間違っている、
ということになりますが、その通りだと思います。
日本に於いては、ドライバーが異常にヘッドライトの点灯を嫌う、
という摩訶不思議な現象があります。教習車でもパトカーでも、ヘッドライトの点灯は
「常に積極的に行うべきこと」ではなく、「ある条件が満たされたら仕方なく行うこと、
それが満たされない場合はしてはならないこと」であるかのように、点灯を嫌っています。
さて、その自動点灯機能にまかせると、いわゆるスモールライトは使われません。
日本では「夕方でまだ明るいうちはスモール、充分に暗くなったらヘッドライト」
という根拠も何もない滅茶苦茶な作法が一般的なのですが、さすがにこのメーカーは、
そんなアホなことはしません。夕方、まだ充分に明るいだろう、程度の時にヘッドライト点灯です。
「スモールは駐停車時に使用するもの」という、当たり前の作法に従っているわけです。
これは私の判断基準と一致していることだったので、それはそれで嬉しかったですね。
因みに「夕方でまだ明るいうちはスモール、充分に暗くなったらヘッドライト」
というのは、本当に意味不明な基準です。仮に、「暗いところを照らして、
見えるようにするために点灯する」だとしても、夕方の薄明るい時にスモールを点灯したって、
それで何か見えるようになるんでしょうか? 「自分の存在をアピールするために点灯する」
だとしたら、薄明るい所で(最悪は夕日の逆光の中で)スモールを点灯したって、
目立つはずがありません。つまり、周囲の明るさ暗さの程度に関わらず、
走行中に点灯が必要になった状況で、スモールを点灯する合理的理由が全く見当たりません。
エアコン使うのは何とも思わないのに、バッテリーの消耗が・・・、などとは言わないですよね?
もちろん、点灯には両方の意味があるわけですが、日本では、
後者の意味がかなり軽視されているとは思います。私が教習所に通った頃は、教官からはっきりと
「夕方でまだ明るいうちはスモール、充分に暗くなったらヘッドライト」と言われました。
また、「雨が降ったらヘッドライト」なんてことは一言も言われませんでした。
そういう状況ですから、ドライバー全体を啓蒙するよりも、
多くの車に、正しい判断基準に基づいた自動点灯機能を搭載することが、
交通事故防止策としてはかなり有効なのではないかと考えます。
念のために申し添えますが、自動点灯機能によってフォグライトが点灯することはありません。
当たり前です。霧も出てないのにフォグ、なんていうアホなことはしないわけです。