おそらく多くの会社員男性がそうであるように、自分の会社員としての歴史は、
スーツとネクタイを日常的に着用している歴史でもあります。
私の場合、会社員としての歴史が長いので、スーツ、ネクタイ着用の歴史も長い、
ということになります。
ところが、私が格段に不器用だからか、誰でもそうなのか、ネクタイを結ぶ時、
百発百中で適正に結べるとは限らないのです。さすがに、結ぶ手順を間違える訳ではありません。
結びあがりの長さがちょうど良くならないことがあるのです。
これにはネクタイの個体差が関係しています。ネクタイの長さ、幅、生地の厚さ、
それぞれが、「どう結ぶと最適な長さになるか」に影響を持っています。
そして、それらはかなり大きなバラツキがあります。したがって、
ネクタイ結びのベテランであっても、百発百中で適正に結べるとは限らない、
ということになるんじゃないかと。決して私だけが極端にブッキーなわけではないと思います。
ということで、時々、結びあがりが短くなったり長くなったりします。どちらかというと、
短い方がかっこ悪いです。ヘソが隠れるか隠れないか位の長さだと、
そのまま外には出たくないですね。かっこ悪い理由は単に長さだけの問題ではなく、
短いってことは、ネクタイの太い部分を使って結び目を作っている、ということでして、
結び目が巨大になってるんですよね。
ネクタイの先端はヘソ上、結び目は巨大・・・・
イヤです。
長さが不適切になった時は、もちろん結びなおしです。朝、遅れそうになって急いでいる時ほど、
結びなおしになる確率が高いのは言うまでもありません。
仏頂面でネクタイを結びなおしている紳士は、毎朝、日本中では何万人もに上ることでしょう。
私などは、結びなおしをあきらめて、
ネクタイをスーツのポケットに突っ込んで家を出ることもあります。さすがに、そのまま会社まで、
というのもあまりかっこよくないので、駅まで歩きながら結びます。
鏡で結び目をチェックできませんが、やむを得ません。
多くの婦女子のみなさまにとっては、ネクタイ結びは未知の領域でしょう。
旦那さんが結んでいるのを毎日見ている方でも、
ネクタイ結びに隠された物語を知る人は少ないと思われます。