2006年5月24日


やおい 


昨日の話の続きのようなそうでもないような、そんな話です。

「やおい」という言葉の意味が分からない方は、この先の話は理解しにくいと思いますので、 まずはどこかで「やおい」を調べて下さいませ。

私が最初に「やおい」という言葉を聞いたのは、もう随分と前の話です。大学を出た年に、 大学で一緒のサークルだった女性の部屋に遊びに行った時ですね。 別に彼女はカノジョではなかったんですが、何故か部屋に上げてもらった私です。 そもそも、何で部屋に入ることになったのか、全然覚えてないんですけどね。

とにかく、その彼女の部屋にあった同人誌をペラペラとめくっていたら、それがいわゆる やおい系の同人誌だったわけで、彼女が「この種の趣味は『やおい』といって、 『やまなし、おちなし、いみなし』の略なんだよ」と教えてくれたのでした。 おそらく、その時期がやおいの黎明期ではないかと思います。

因みに、その時読んだ同人誌で主にネタにされていたのは、「キャプテン翼」と 「聖闘士 星矢」です。その二つの漫画の登場人物達(♂)が、次々と結ばれていくわけでございます。

やおいに関する最初の感想は「これ、何が面白いんだろ?」でした。もちろん、 やおいを楽しんでいるのは女性なのですが、女性の立場からして、 男キャラ同士をくっつけるのの何が面白いのか楽しいのか、さっぱり理解出来なかったのです。 今でも、理解できません。

私がやおい漫画を読んだとして、唯一楽しめる点があるとすると、オリジナルでは、 絶対にそっち方面には走りそうにないキャラが、押し倒されてしまっている、 というギャグとしての楽しみなのですが、それは無理やり探した楽しみみたいなもので、 基本的にはちっとも面白くありません。

私が面白くないからといっても、それはやおいを否定するものではありません。 私の価値観とは別のところで楽しめるのであれば、それはそれで結構なことです。

とはいえ、私は正直に言って、やおいが楽しめないというだけではなく、 やおいに不快感を感じています。

ベースには、私には男色とかゲイとかホモとか、そっち方面の気配が全くない、 ということがあるんでしょうが、そっち方面の雑誌とかサイトとかビデオとかには、 ちっとも不快感は感じません。それこそ、私とは違う価値観の人達が私とは別のところで・・・、 ということです。

男性同性愛者の割合がどの程度なのかは知りませんが、「少数派」であることは間違いないでしょう。 1% とか、せいぜい 3% とか。やおいの世界では、それが 90% 位に跳ね上がる印象です。 90% は極端としても、実態とはかけはなれた率になります。私はそれが気に入らないのかもしれません。 フィクションで何をどうしようと勝手といえば勝手なのですが、 男が男たる部分に極めて近いところで、女性が勝手に男を否定するような設定をしている、 という感覚ですね。

例えばです。アダルト小説やアダルト・ビデオにはレイプ物というジャンルがありまして、その中では、 レイプされて、最初はイヤがっていた女性が、次第に感じるようになって、 なんていうことが当たり前のように描かれています。たまたま特定の女性がレイプで感じる、 ということではなく、多くの女性はレイプで感じる、みたいなトーンで描かれていることもあります。

フィクションとはいえ、そういうレイプ小説、 レイプ・ビデオを不快に感じる女性は少なくないと思います。 その不快感と、私がやおいに感じる不快感は同類のような気がします。 倫理的道徳的法律的に許されないレイプと、そうではない男性同性愛の違いはありますし、 レイプで感じる女性の比率と男性同性愛者の比率にも大きな差はあるんでしょうが、 自分達の性に関して、異性が何やら勝手な設定をして、という意味では似ています。

私は別に「やおい撲滅!」などと思っているわけじゃありません。不快感はありますが、 そんなに強いものではありませんので、やおい文化ややおい愛好者に対して、 なにやら攻撃的になっているわけでもありません。もちろん、社会的な悪影響云々という立場では、 レイプものとやおいを同じ土俵で語るものおかしいですし。

ただ、やおい好きの方がいらしたら、やおいとレイプ小説の類似性、 というか、非同性愛の男からやおいを見た感覚については、 あるいは同性愛の男から見た感覚についても、ちょっとは考えてみては、 と思うのでした。




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