新聞にしろテレビのニュースにしろ、基本的には情報を得たいと思っているから読む(見る)
わけですが、もちろん、報道された通りを鵜呑みにするはずもなく、
報道にあたっての何らかのフィルターや、報道のテクニックの稚拙さなどを考慮しながら、
自分なりに解釈しているわけです。
という話とは関係あるようなないような話です。今朝の朝日新聞に、
「カーナビで地上波デジタルテレビ放送が見られるようになって来ていて、
それは安全上の問題があるのでは??」といった趣旨の記事があったのですが、
読んでいてどうにも納得できなかったのですよ。
要するに、ドライバーが運転中にカーナビのテレビを見たら危険でしょう、という話なんですが、
何が納得できないかと言うと、その報道の弱腰っぷりというかヘタレ度合いというか。
主張の白黒が間違っているわけじゃないんですが、例えるなら、極悪非道の大量殺人事件を、
コンビニ弁当の万引きのように報道している、という感じです。
少なくとも、運転中にテレビを見ているドライバーを糾弾はしていないですね。
「(道交法では)画面を注視することは禁止されている」とか
「(メーカーが走行中は写らないようにしても)改造して写るようにしてしまう」だとか、
それはそうなんでしょうけど、それをもっともっと批判的に書け、って感じです。
運転中にテレビを見たら危険に決まってます。なんとか大学教授の研究成果を引っ張って来なくても
(もちろん、引っ張ってきてもいいですけど)、危険なのは明らかです。
危険だとか道交法で禁止されているとかいないとか、そんなことは言うまでもないことです。
個人的には、酒酔い運転での死亡事故が危険運転致死罪になるのですから、
テレビを見ていての事故も同じ扱いでいいと思います。ついでに言うなら、携帯電話
(現行法では禁止されていないハンズフリーも含む)での通話中の事故も同じと考えます。
朝日新聞の記事で、例えば「テレビを見ていての死亡事故に危険運転致死罪を適用すべき」
「違法改造した業者は危険運転幇助罪だ」位のことを言うのなら意味がありますが、
あのボーっとした記事では、危険性までボーっとしてしまいます。あの記事で、
「ほう、運転中にテレビを見ると危険だったのか!」と目からウロコ、なんて人いますか?
危険性は認識しつつも、その重大度が不十分、という人なら少なくないと思います。
そういう人達に対して、危険度の認識をさらに上げてもらうような記事なら意味がありますが、
あんな腰の引けた記事では、「俺もカーナビで地デジ見よう」
という人を誘発する効果の方が高いのではないかと危惧してます。