2006年7月10日


OL さんに蚊がとまっているのを発見した時 


先日の通勤電車の中のことです。

運良く座ることができた私のとなりには、20 代後半と思われる OL さんが座っていました。 通勤電車ではよくあることですが、彼女、うつらうつらと眠っているようです。

ふと見ると、彼女の手に蚊がとまっています。小蝿とかウスバカゲロウとかではなく、 明らかに蚊です。血を吸う奴です。血を吸うだけなら許せるけど、血を吸ったあげくに、 痒くさせる不届きな奴です。

こういうシーンを目撃した時、私はどうすればいいのでしょうか? ちなみに、 おっさんの手に蚊が止まっていても、迷うことはありません。 蚊が自分の方にこないかどうか警戒する。以上です。

でも、20 代 OL さんの場合は迷うのです。彼女を助けて差し上げたいからです。 ピシャリと彼女の手にとまっている蚊を叩けば良いのでしょうか? 彼女を起こして、 「蚊が止まってますよ」と教えてあげれば良いのでしょうか? 彼女を起こさないように注意して、 蚊にふぅーっと息を吹き掛けて追い払えば良いのでしょうか?

いやあ、結構マジで悩みました。色んな考えが一瞬のうちにループするものですね。 「いきなり叩いたら、むちゃくちゃ驚くだろうな」とか、「起こして教えてあげた瞬間に、 きっと蚊は逃げてしまって、俺が悪者になるんだよな」とか、「息吹き掛けてるのって、 変質者っぽいよなぁ」とか。

結局、私は何もしなかったのですが、それは、私が優柔不断で何も出来なかったのではありません。 むしろ、冷静な状況観察によって、何もしなかった、と言うのが正しいのです。

というのも、蚊は彼女の左手親指の爪にとまっていたからです。

最初に蚊を発見した時から、爪にとまっていることは分かっていました。少々不謹慎ながら、 「蚊は爪を突き通して血を吸えるんだろうか?」とか「もし吸えるとしたら、 爪の下が痒いことになるなあ。それはたまんないだろうなぁ」とか考えてました。

蚊の様子を観察していると、明らかに戸惑っているようすでした。 血を吸うための器官と何と呼ぶのか知りませんが、 それを爪に突き立てようとしては断念し、足場を固めなおして再度突き立てようとして、 の繰り返しです。執拗に繰り返していますが、その様子は「戸惑い」と表現するのが最適でした。 もし蚊が日本語を喋れるなら、「あれっ? おかしいなあ」「入っていかねーなぁ」 「俺(ん、血を吸うのはメスか?)、何か間違ってる?」とでも言いそうな様子です。

ということで、私はピシャリもせず息を吹き掛けることもせず、でも、 何もしないことに対しての両親の呵責も感じることなく、平穏に過ごしたのであります。

やがて、爪から血を吸うことを諦めた蚊は、どこかへ飛び去って行きましたとさ。 めでたしめでたし。




メッセージ送信フォームです。
ご意見、ご感想などをお待ちしております。
お名前

メールアドレス

メッセージ




日記才人の投票ボタン      
日記才人空メッセージ  
日記才人メッセンジャー
投票、メッセンジャーの利用、マイ日記才人登録には
日記才人のユーザ登録が必要です。
まだ登録されていない方は、
こちらでどうぞ。

ファンレター、ラブレターは fwjd1945@mb.infoweb.ne.jp までお願いします。

INDEX   

Copyright(C)1998 - 2006 A.Takagi All Rights Reserved.
Design=NANA