| チェーン規制反対 |
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今日はちょっと固い話を。 昨日、関越高速道を走った。新潟方面から山越えをして東京方面に向かったのである。 この時期の関越道なら珍しいことではないのだが、雪のため「チェーン規制」となって いた。ご存じない方のために説明すると、「チェーン規制」というのはスタッドレス・ タイヤを履いていない車は、チェーンを装着しないと走ってはいけません、という 規制である。もちろん、スタッドレスを履いていれば問題ない。 この「チェーン規制」だが、私はやめるべきだと思っている。 もちろん、雪道をノーマル・タイヤのまま走るのは危険極まり無いので、何も規制 する必要がないと思っているわけではない。「チェーン規制」ではなく、 「スタッドレス・タイヤ規制」にすべきであると考えているのである。つまり、 スタッドレス・タイヤを履いていない車は、雪の高速道は走ってはならない、 という規制である。 理由はいくつかある。総合的な雪道性能では、スタッドレスがチェーンを 上回ること。チェーン装着、およびそのチェックのため PA が混雑し、場合に よっては渋滞となること。チェーン装着車はスピードが出せないため、特に 雪のない路面では、スタッドレス装着車とのスピード差が大きく危険であり、 かつ渋滞をまねくこと。チェーン切れによる事故が懸念されること。路肩で チェーンの着脱をするドライバーが多数いて、非常に危険であること。チェーン による道路の痛みが激しいが、その補修経費は全ての高速道利用者に均等に かかってくること。等々。 そもそも、冬用のタイヤが普及していない昔ならいざしらず、これだけスタッドレスが 普及している現在では、チェーンを「雪道走行用の装備」と考えるのは、間違いで ある。チェーンは、坂道や山道などの除雪状況の悪いところでスタックしたときの、 「脱出用の装備」と捉えるべきで、スタッドレスこそが「雪道走行用の装備」である。 俺はチェーンで大丈夫、と自信を持っているかたもいるかもしれない。でも、 そういう方の 90% 以上は自分の腕や判断力を過信しているか、雪道の恐さを 過小評価しています。また、残りの 10%の方でも、上にあげたチェーンの欠点を 全て否定することは出来ないはずです。 スタッドレスがいいのは分かっているんだけど、お金がかかるし、タイヤの保管 場所もないし、雪道を走ることなんて年に何回もないし、というのはもっともらしく 聞こえる。しかし、雪道を走る以上、それも突然の異常気象ではなく、雪道走行が かなりの確率で予想される、冬の関越道や東北道を走る以上、その程度の経費は 支払ってしかるべきであると思う。渋滞で無駄に使われるガソリンと時間、道路の 痛み、チェーンが直接間接の原因となっての事故など、チェーン走行を認める ことによる社会的損失のほうが、はるかに大きくて深刻ではないだろうか? スタッドレスを買うことが出来ない、あるいは買う気がない人は、冬の関越道や 東北道を走ってはならない。逆に、どうしても走らなければならない人は、 スタッドレスを履く。こういうことにすれば、チェーンの着脱のための 渋滞は避けられるし、路面に雪がないとき(チェーン規制区間でもそういう ところは多い)でもスムースに安全に走ることが出来るし、路肩に車を止めて チェーンを着脱する人もいなくなり、良いことばかりだと思う。 昨日の経験では、チェーン装着車は全体の 20% 位に思える。すなわち、20% の 人が、残りの 80% の人に色々な迷惑を掛けている、ということになる。多数決 が絶対とは思わないが、この割合であれば、総合的に判断して、「チェーン規制」 はやめて「スタッドレス・タイヤ規制」にするだけの、社会的な素地は出来ている と判断して差し支えないのではなかろうか? スキーに出掛ける人でも、スタッドレスではなくチェーンという人がいる。 これまで述べたような固いことを言わなくても、私なら絶対スタッドレスに する。彼女を乗せての楽しいスキーならなおさらだ。苦労してチェーンをつけて いる人を尻目に、「俺はスタッドレスだから大丈夫」とスイスイ走って株を 上げられるからだ。雪まみれ、泥まみれで悪戦苦闘、彼女は助手席でドッチラケ、 なんてのは得策ではないと思うのだが・・・ もちろん、スタッドレスでも過信はいけない。スイスイ走ってというのは、 チェーンと比較しての話であって、雪のない道のつもりでスイスイという わけにはいかないのは言うまでもない。 ついでに言うと、四駆も過信してはならない。「俺の車は四駆だからスタッドレスは いらない」なんてのは大間違いであることはもちろん、スタッドレスを履いた からといって、FF や FR と比べて安全性が格段に高くなるわけではない。 四駆は駆動力を得ることに関しては抜群の性能を持つが、雪道の本当の恐さは、 駆動力を得られないことではなく、曲がれない、止らないということだからだ。 雪道での曲がり止る性能はタイヤに大きく依存していて、駆動方式にはほとんど 無関係である(少なくとも一般的なドライバーのレベルでは)。そこを勘違いして、 四駆でスピードを出しすぎると、悲劇が待っている。スキー場への登りの山道で クラッシュしている車には、意外なほど四駆が多いものである。 話がちょっと脱線してしまったが、要するにチェーン規制というのは、裏返せば チェーンを認めるということであり、その言葉自体がチェーンの問題点や危険性を 隠していると思う。せめて、冬の高速道の一部区間だけでも「スタッドレス・ タイヤ規制」とならないものであろうか。
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