| ドタバタドタ |
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以前住んでいたマンションは、全戸フローリング床だったためか、上階の物音が 比較的よく聞こえました。スリッパでパタパタ歩く音や、椅子を引き摺る音、 大きな話し声なども聞こえました。 つーことで、当然ながら、上の部屋での夫婦の営みの声や音も時々聞こえたりしました。 マンションでは、同じ位置にある部屋は、階が違っても間取りはほとんど同じことが 多いので、自然と寝室となる部屋も同じ位置になりやいですよね。ということで、 私が寝ていると上の階から、アッハン、ウッフン、ギシギシ、パンパン(←何の音?) などという感じで聞こえてくるわけです。 まあ、それほどはっきりと聞こえるわけではないのですが、あの真っ最中であることが 分かる程度には聞こえます。 私の部屋の上に住んでいたのは、当時で 30 歳前後くらいのご夫婦でした。 私が会社に出掛けるときに、奥様がゴミ捨てに出て来て顔を合わせることがよくあって、 私と奥様は、顔馴染みと言ってもよいかと思います。 その奥様は、特別に美人というわけではないのですが、小柄でポッチャリしていて、 人生に疲れた娼婦のような(どんなんじゃ)、ちょっと暗い色気を持っていました。 で、私はその「暗い色気」が結構気に入ってました。 ゴミ捨てに出てくるのですから、当然ノーメイクでラフな服装です。暖かい季節なら 大きめの T シャツを着ていて、前屈みになると胸が奥まで覗けそうなことも ありました。ノーメイクでラフな服装だからこそ、「暗い色気」に感じられたのかも しれませんが、それはどうでもいいです。とにかく、「暗い色気」なのです。 彼女のご主人は、やはり男性としては小柄ですが、ガッチリした体格です。どちらか というと、アカ抜けない、どんくさいタイプです。二人は「お似合い」とは言えない のですが、手をつないで歩いているのを目撃したこともありますし、よく車に乗って 出掛けていたようです。ラブラブというと明るいイメージですが、ご夫婦とも暗く 見えるので、「ラブラブ」とは言えません。でも、夫婦仲は良さそうに見えました。 そうそう、子供はいませんでした。 アッハン、ウッフン、ギシギシ、パンパンが聞こえてきた翌朝に、奥様に 会ったりすると、妙に意識してドキドキしたりしました。もちろん、彼女は 私があの声や音を聞いているとは思っていないでしょうし、ましてドキドキ しているなどとは、想像もしてないのでしょうが、そういう時には、 「おはようございます」と言って軽く会釈する姿にも、なにやら恥じらいの表情が 見えるような気がしたものです。 「ああ、きっと昨日のあれを聞かれているんだわ、どうしよう、恥かしいわ」 といった風情です。 もちろん、私の勝手な思い込みに過ぎないのでしょう。勝手に思い込んで 勝手に楽しんでいただけです。(←変な奴?) 奥様のあの時の声は、どちらかというと控え目です。あまり大きくはない声で 「アァ〜〜〜ン」という甘えた高くて可愛らしい声をだします。クライマックスに なると、それが「アッ、アッ、アッ、アッ、・・・」という風に変わります。 挨拶する彼女の姿に、その声を重ねて想像してしまい、朝からちょっと欲情モード になることもありました。 ある夜のことです、いつものようにアッハン、ウッフンが聞こえてきました。 いつものように、と書きましたが、それほど頻繁に聞こえるわけではなく、 せいぜい月に 1 - 2 回です。でも、そのご夫婦のセックスのペースが月に 1 - 2 回、ということではないでしょう。私が寝てしまってからなさることも あるでしょうし、私がリビングでテレビでも見ている時になさることも あるでしょうから。 それはともかく、その夜の様子はいつもと違っていました。最初は「アァ〜〜〜ン」、 そしてそれが次第に「アッ、アッ、アッ、アッ、・・・」という流れは一緒なの ですが、いよいよ最後の瞬間と思われる時に、「ドタバタドタ」というような 音が聞こえたのです。 さて、この「ドタバタドタ」という音は何だったのでしょうか? もちろん、 事実は当事者にしか分からないのですが、私はあることを想像してしまいました。 多分当たっていると思うのですが・・・ 私の想像によればその音は、顔射をするために、ご主人が イチモツを抜いてベッドから降りて、奥様の顔の方に駆け寄る時の足音ではないか と思います。 その後何ヵ月かして、私は奥様のお腹が大きくなっているのに気付きました。 顔射説が当たっていれば、その赤ちゃんはあの夜の授かりではない、と思われます。 うーん、オチになってないなぁ。(最初から落ちきっているから?)
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