1998年7月12日

腰を振る男、あるいは手を拭く男


先日の夜、渋谷にいた私は、ラーメンでも食って帰ろうかということで、 プライムの二階をめざして歩いていました。半蔵門線の改札からつながっている 地下道を通ってプライムの地下へ。そしてエスカレータを上がると、地下一階の パチンコ屋の前に出ます。

その男はパチンコ屋の前に立っていました。30 歳前後、身長 170cm 位でガッチリした 体格です。真っ黒に日焼けしています。短パンにタンクトップという出で立ち です。身につけているものは、全体的に薄汚れていますが、ホームレスという感じ でもありません。

ただ、明らかに「変」でした。ただ立っているだけでも変と言えば変なのですが、 もっと変なことがいくつかあります。

何がどう変かというと、まずタンクトップを胸のあたりまでたくし上げています。 お腹も胸もよく日焼けしています。いや、それはどうでもいいのですが、 腹を出しているというのは異様です。

さらに彼は、ペーパー・タオルのようなもので、一心に手を拭いています。 ちょうど、手を洗った直後のように。でも、近くに水道があって、手を洗って 水気を拭き取っているという感じではありません。手に汚物がついてしまって それを拭き取っているかのように、ごしごしごしと拭いているのです。それも、 私の視界に入っている間ずっとです。

さらに変なのは、彼は手を拭きながら、腰を前後に振っているのです。ちょうど、 立ちバックでセックスしているかのように。私は、もしかして彼のブツが立って いるのではないかと思って、その部分を見てしまいました。でも、彼の短パンは おおきめでだぶだぶでしたので、立っていたかどうかは確認出来ませんでした。 彼の表情は、得に「危い」ものではなく、どちらかと言えば無表情です。

「変な奴」と思った私ですが、立ち止まってじっくり見る気もないし、ラーメンも 食いたいしで、その場を通りすぎました。

そしてプライムの二階でラーメンを食し、また同じルートを戻って帰りました。 当然、彼のいたパチンコ屋の前を通ります。さっき彼を目撃してから、30 分近く 経っていると思います。

しかし、彼は依然としてそこにいて、タンクトップをたくし上げ、手を拭きながら 腰を使っていたのです。さっきと違うのは、彼の周りに 2 - 3 枚のペーパー・ タオルが丸めて捨てられていたことだけ。

彼は、私がラーメンを食べている間、ずっとごしごしパンパン(←この 擬音はエロいでしょ?)を続けていたということになります。

ますます変な奴です。

さて、彼は何のために、あるいはどのような意義付けで、このようなことを 続けていたのでしょうか。

本来であれば、ここで快刀乱麻を断つかのような推理を披露するか、乱麻は 断てないけど受けはとれる仮説を披露するか、なのですが、ギブアップです。

全然わかりませんし、想像も出来ません。

うーん、彼は実はサーファーで腰を使っていたように見えるのは、バランスを とるためのイメージ・トレーニングだった、なんてのじゃ手を拭いていたことが 説明出来ないし、彼の貧乏ゆすりは腰を使う、でもだめ。

誰かぴったりくる説明出来る人いませんか? 個人的な思いとしては、 みやちょさん あたりが、爆笑ものの解釈をしてくれそうな気がするのだけれど、ダメ?






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