| 岩山堅吉のウンチョス |
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今朝からあることが気になって、夜も眠れません。 ぴったんこさんに振られてしまいました。あ、私がぴったんこさんに 愛の告白をして、ぴったんこさんが「私はノーマルですから」と言った、 というわけではないのですよ。 まあ、読んでみて下さい。振られてるでしょ? きっと みやちょさんも、今頃、 夜も眠れなくなっているに違いありません。 つうことで、ビールの空き缶について。 私はひとつの仮説を立てました。
彼(名前を仮に岩山堅吉、30 歳としましょう)は、ぴったんこさんの会社で 製品開発に携わるエンジニアです。 岩山堅吉が所属するプロジェクトは、現在非常に厳しい状況におかれています。 画期的な新製品を開発中ではありますが、競合他社も同様の新製品を開発して いるとの情報もあり、一日も早い市場投入が至上命令です。しかし、この ご時世ですから、開発予算は現場の思いとはかけはなれており、人員増強も 思うにまかせず、そのしわよせは、現場のエンジニアの残業時間増という形で 現れてきているのです。 岩山堅吉も例外ではなく、連日深夜までの残業が続いています。特にここ 2 日は徹夜になってしまったのです。 当然のように、彼の体調は思わしくありません。眠い、疲れている、というのは もちろん、やや重度の便秘になってしまったのです。 岩山堅吉は自宅のトイレでしかウンチョスの出来ない男だったので、徹夜が 続くと便秘にならざるをえないのです。何故、彼は職場のトイレでウンチョスが 出来ないのか? それは、彼が小学生のころ、学校のトイレでウンチョスを したのを同級生に見つかり、「やーいやーい、堅吉のうんこたれ〜」「堅吉の 堅うんこ〜」などといじめられたのが、トラウマになっていたからです。 さてその日、岩山堅吉はぱんぱんに張った下腹部を撫でさすりながら、「いくら なんでも、そろそろウンチョスをしなければ」と考えていました。時間は夜の 9 時。 彼のプロジェクトを除けば、ほとんどの人は帰宅しており、彼がウンチョスを したことがばれる可能性は低い状況であります。 しかし、岩山堅吉は慎重です。彼の仕事部屋は 5 階にあったのですが、念のため 1 階のトイレでウンチョスにトライすることにしたのです。 岩山堅吉は一階に降りました。そして、トイレの周囲を歩きながら、最後の決断の 時を迎えていましたが、「ああ、今なら誰も見ていない」「でも、誰か来るかも」 「あ、エレベーターが降りてくる」などと逡巡し、トイレに入るタイミングを なかなかつかめずにいました。 その時、 「お先に失礼します」 という同僚の声が。 「あ、ああ、お疲れさま・・・」 「こんなところで何してるんですか?」 岩山堅吉の頭は一瞬真っ白になりました。ウンチョスをするところだったとは、 口が裂けても言えません。とっさに出たのは、 「今日も徹夜になりそうだから、夜食でも買いに行こうかと思って」 という一言でした。会社を出て少し歩くとコンビニがあります。 疑われないためにも、岩山堅吉は同僚と一緒に会社を出て、コンビニに向かい、 コンビニの前で同僚と別れました。店内を見て歩くうちに彼の目には、缶ビール が写りました。 「ふんぎりをつけるためにも、ちょっと一杯やるか」 と彼が考えたのも無理からぬところです。彼は缶ビールを一本買い、会社に 戻る道すがら、ぐいぐいと一気に飲み干しました。 会社に入って行くと、幸いなことにトイレ周辺には人影もありません。ビールの 勢いも手伝ってか、彼は迷うことなくトイレに入り、ウンチョス・ルームに腰を 落ち着けることが出来ました。ビールの空き缶は、ごみ箱がなかったため、 捨てることができずに、まだ手に持ったままです。 とりあえず、岩山堅吉はビールの空き缶を、脇の小物置きに置きました。 さて、それからが大変です。岩山堅吉のウンチョスは黄門様のすぐ近くにまで 押し寄せてますが、かちんかちんに堅い状態で、簡単には排泄できないのです。
つらい戦いが 20 ああ、なんという解放感でしょう。世の中にこれほどの幸せがあるでしょうか。 岩山堅吉は、この喜びを誰かれかまわずに伝えたくなりました。しかし、 ウンチョス・トラウマのある彼ですから、事実をありのままに話すことは 出来るわけがありません。 その時、ビールの空き缶が目に入ってきました。そして、岩山堅吉の頭に天啓の ようにひらめいたことがありました。 「この空き缶をここに放置しておこう。そうすれば、誰かがそれをみて、 僕の今の喜びを分かってくれるはずだ!」 岩山堅吉の長くてつらい戦いは、堅く乾いた大量のウンチョスの排泄によって 幕を閉じましたが、ビールの空き缶はそれを象徴しているように思えたのです。 なぜなら、そのビールは「アサヒ スーパードライ」 だったからです。
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