1998年9月29日

自業自得ってやつでしょう


電車の中で、ドアの横の座席の脇の一角(「の」を 4 回も続けてしまった)に 立つのを好む人がいます。私もその場所は嫌いではありません。ただし、 めちゃ混みの時はパスです。最も圧迫される場所だからです。

また、女性にとっては、逃げ場がなく、痴漢の被害に遭いやすい場所でもあります。

それはともかく、そこに真っ直ぐに立っているのでしたら何も問題ないのですが、 座席の方に寄りかかるようにすると、座席の一番端に座っている人の頭に背中が 触れたり、肩にお尻が触れたりします。

若い女性がその場所に立って、私の肩にお尻が触れたりするのはもちろん大歓迎 なのですが、それ以外の状況では、はっきり言って迷惑であります。リュックなど 背負っていた場合はさらに迷惑です。

話が脱線しますが、満員電車にリュックを背負ったまま乗車出来る無神経さは、 私にはどうにも理解不能であります。最近は車内アナウンスで注意をしていますが、 言い方が甘いですね。「くぉらぁ! リュックを背負ったまま乗るんじゃねえ、 このタコ!」位の調子でよろしいのでは?

えー、話を戻しまして、ある日、その場所にとある男が立っていました。彼は やや寄りかかり気味ですが、まだそれほど極端ではなく、座席の端に座っている 人には迷惑を及ぼしていません。彼は新聞を読んでいます。

話が脱線しますが、満員電車で新聞や雑誌を広げる無神経さは、 私にはどうにも理解不能であります。最近は車内アナウンスで注意をしていますが、 言い方が甘いですね。「くぉらぁ! 混雑している車内で新聞や雑誌を 広げるんじゃねえ、このタコ!」位の調子でよろしいのでは?

えー、話を戻しまして、車内がだんだんと混んできましたが、彼は新聞を読むのを やめません。当然のことですが、彼の持つ新聞は彼の方に押されてきます。 彼は新聞紙面と目との間にある程度の距離を保つために、さらに座席側によりかかり ます。

座席の端に座っていたのは、バーコード系のおやじです。幸いなことに、この おやじは頭を前にガクンと落として眠っていましたので、彼が寄りかかって きても、背中が頭に触れたりはしませんでした。

さらに車内が混んできました。やはり彼は新聞を読むのをやめません。すでに 新聞紙面と彼の目との距離は 10cm を切っています。よほどの近視でもなければ、 活字を読み取ることが出来ない距離です。しかし、彼はそれでも読んでいたのです。

つまり、彼の視線は新聞紙面に対して垂直ではなく、脇目を使って目から離れた ところの記事を読んでいたのです。これならば、30cm 位の距離をかせげますので、 なんとか焦点を合わすことができるのです。

そこまでして読み続けたいものなのでしょうか? 全く理解不能です。

とまあ、変な奴なのですが、そういう状態になりますと、さらにさらに座席の 方に寄りかかることになります。とうとう、眠っているおやじの頭に背中が 触れるくらいになってきました。それでも、おやじは平和に眠り続けていました。 おやじにとってはその方が幸せでしょう。

さて、さらに車内が混んできまして、とうとう彼も新聞を読むことをあきらめ ました。でも、それは他の人に迷惑だから、という殊勝な理由ではありません。 座席の方に寄りかかり過ぎて、網棚に下から掴まらなければバランスを保てなく なったからです。

リンボー・ダンスのようにのけぞりながら、必死で網棚に掴まっています。 つらそうです。でも、自業自得です。初めから新聞など読まずに、 真っ直ぐに立っていれば、このような事態にはならなかったはすですから。

しかし、彼の受けた罰はそれだけではありませんでした。

座席の端で眠っていたおやじは、バーコード系です。つまり、ポマードおやじでも あります。そのおやじの頭に背中が触れていたのですから・・・・

おやじは平和に眠っていただけで、何も悪いことはしていません。むしろ、 寄りかかられた被害者です。

彼のスーツの背中にポマードの痕がべっとりと着いたからと言って、おやじには 何の責任もありません。

自業自得というものです。






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