「食べ方」には人それぞれ個性があります。
「させてくれ!」と土下座したりとか、「しようか?」と言ったり、「先っちょだけ
だから」とワケのわからんこといったり、ウィンカーも出さずに左折してホテルの
駐車場に入ったり、強引に手を引っ張ってホテルに連れ込んだり。
・・・・・
すみません、ひとりでボケました。
そういう話ではなくて、食事のことです。とは言ってもテーブルマナーとか
箸の使い方とかいう話とはちょっと違って、「食べ方」です。
定食というものがあります。トンカツ定食でも肉野菜炒め定食でも酢豚定食でも
焼肉定食でも弱肉強食でもなんでもいいのですが、定食の中身は大別すると、
ご飯、おかず、味噌汁の三つに分かれます。
私はおかず抜きでご飯だけ食べるのが苦手なので、定食を食べる時の配分と
しては、おかずが足りなくなることを避ける傾向があります。
つまり、最初は少量のおかずで比較的大量のご飯を食べる、ということです。
従って、最後のほうになると、ご飯がなくなっておかずが余るという事態に
なります。
私の場合はそれでいいのです。おかずが足りなくてご飯が余るよりは、
ずっといいのです。
しかしながら、世の中には、これとまったく逆の食べ方をする人もいます。
一緒に定食屋に行って、私が食べ終わってふと見ると、おかずは既になくなって
いるにも関わらず、ご飯は半分以上残っている人を発見することがあります。
「ああ、ダイエットのためにご飯は残すんだ・・・」
などと思っていると、おもむろに、おかずなしでご飯だけをグヮシグヮシ食べて、
すべてたいらげてしまいます。
いいんですよ、文句言うつもりなんて、これっぽちもありません。ただ、
おかずなしでご飯をあれだけ威勢良く食べられるのが不思議なだけです。
スパゲッティの食べ方にも個性があるようです。
一般には、フォークに適量のスパゲッティをクルクルと巻き付けて食べること
でしょう。きれいに巻くことができずに、多少はスパゲッティが垂れ下がったり
しますが、それはツルツルと吸い込んでしまうのが日本人らしいですね。
中には日本人らしさをさらに発揮して、最初から巻くことを放棄して、
フォークでスパゲッティを持ち上げて、そのままラーメンを食べるときのように、
ズルズルと吸い込んでしまう人もいます。
更に面白いのは、巻くことをせずにフォークでスパゲッティを持ち上げて、
それを口に入れるまでは一緒なのですが、その後は吸い込まずに、スパゲッティを
そのまま噛み切ってしまう人もいます。
ズルズルという音がしないという点では、お行儀は良いのかもしれませんが、
ずっとそのようにして食べていますから、後半にさしかかると、スパゲッティの
短い切れ端だけが大量にお皿に残ることになって、見た目も悪いし、食べにくい
はずです。
しかし、その彼は気にする様子もなく、短いスパゲッティをフォークでかき集めて
食べていました。
それが好きでそうしてしるのなら、別に文句を言うような筋合いじゃありませんが、
「器用だなぁ」と感心するしだいです。
私が見たもっとも面白い食べ方は、高校時代の同級生のラーメンの食べ方です。
彼と一緒にラーメン屋さんに行ってラーメンを食べながら、ふと彼のドンブリに
目をやると、なんだか中身が白っぽいのです。
塩ラーメンとかトンコツラーメンだったのではなく、醤油ラーメンだったのですが、
それでも白っぽく見えたのです。
よくよく見ると、彼はほとんどのスープを飲んでしまっていて、麺だけがほとんど
手付かずで、ドンブリの中に残っていたのでした。
ちょっと気持ち悪かったですね。
彼はもちろん、麺だけとなったラーメンを最後まで食べてましたよ。
何がおいしいのか分かりませんが・・・