とあるレストランに行きました。そこに行くのは初めてのことです。
「お煙草は吸われますか?」
とウェイトレスのおねーさん。喫煙席と禁煙席があるようです。さすがに最近は喫煙、禁煙の
区別があるところが多いです。それはそれでいいのですが、喫煙席と禁煙席の境目は、最低でも
通路にしてくれないと、禁煙席の隣で煙草を吸われてしまって、なんも意味がありませんです。
さてそのレストラン、ぱっと見渡したところ、禁煙席の数が少な目で、かつ、禁煙席は喫煙席に
囲まれるようになっています。でも、境界線はすべて通路なので、その点はよしとしましょう。
ま、少なくとも設計の段階では、禁煙席を設けることを考えてはいないですね。まだ新しい
レストランなのに。建築の世界ではまだまだ分煙のための設計ということは考えられていないの
でしょうか?
もちろん、何も考えずに設計された建物でも、運用の工夫次第では、ある程度きちんとした分煙が
出来るでしょうが、私はそういう工夫を見たことがありません。境界線をここにすれば良いのにとか、
特別に混んでいるわけでもないのに、なぜ境界線付近に座らせるのか、なんて思うことは日常茶飯事
ですけどね。
煙草を吸う人が、吸わない人の気持ちなど何も考えずに、てきとーに形だけの分煙をしているとしか
思えない、オソマツなのが多いですね。お金も手間暇もかけずにちょっとした工夫だけで、ずっと良い
分煙になるのに、知恵がないのか回らないのか、見ているほうが恥ずかしいくらいですね。
さて、私は禁煙席に座ったのですが、しばらくすると、幼い子供連れの家族が、隣のテーブルにつきました。
しかし、ウェイトレスと何やら話したあと、喫煙席に移動していくのです。
その理由に気づいた私は唖然としました。
禁煙席は低いテーブルとソファ型の床に取り付けられた椅子からなっています。そして、喫煙席は高い
テーブルと普通の高さの椅子です。一方で、小さな子供のための背の高い椅子は後者のテーブルに
フィットするようになっています。
つまり、小さな子供が高い椅子に座ろうとすると、必然的に喫煙席を選ばざるを得ないのです。禁煙席用の
子供椅子はありませんし、禁煙席には高いテーブルもありません。
なんとアホなことでしょう。その家族は最初は禁煙席に座ったのですから、きっと禁煙席のほうが
良かったのでしょうが、子供を高い椅子に座らせるために、喫煙席に移動したのです。
逆なら分かりますけどね。こういうアホな分煙状況を見るにつけ、店長でも呼びつけて説教してやろうか、
と思うのですが、ガンコオヤジになりきれていない私には、そこまでのことは出来ないのでありました。