2000年2月10日 ウェーデルンはかっこいいか?


WebColumn 2周年記念オフに関してはこちらを ご覧下さい。


さて、スキーの話でもしましょうか。

一緒に出かけたメンバーというのが、みんなおじさんなのですが、これがただの おじさんではないのです。国体クラスのレーサーあがりがゴロゴロいるんですよね。

彼等はすいすいと流しているような滑りでも、こちらにとっては非常なハイペース。 足腰がガタガタになりましたよ。

彼等は独特のスキー哲学を持っていて、

「右ターンから左ターンへの切り替えがうまくいかないんだけど、どこが悪いのかな?」

なんてことを真面目に質問しても、

「ターンしなければよろしい」

とのたまうのでありました。また、

「ここは奥志賀ダウンヒルコースだから、ダウンヒルのように滑らなくてはいけない。 これはスキーヤーの義務だ。チョコチョコとターンするのは禁止、ターンはコースが 曲がっているところだけ」

と言って、ほんとにダウンヒルもどきで滑るのですよ。もちろん、ガラガラにすいて いて、ほとんどプライベートゲレンデだから出来るのですけどね。彼等もアホじゃ ありませんから、見渡す限り他のスキーヤーがいないときにしか、 こんなことはしません。

さすがに私にはそんなまねは出来ません。やはりちょっとはターンしないと。それに 今年からカービングの板にしたので、切れるターンの感触も楽しみたいし。

「ここはダウンヒルコースだから・・・」というのはもちろん冗談ですが、彼等の 言うことには、参考になることが少なくありません。

「誰かとぶつかりそうになって避けるときに、ターンでよけるか直滑降でよけるか という状況になったら、迷わず直滑降」

だそうです。ターンでよけると、その動きがさらに危険を誘発する可能性が高い からです。もちろん、直滑降しても制御可能なだけの技術を前提としていますが、 むやみやたらとターンのリズムを変えたり減速したりすると、後ろから滑って来る 人にとっては、確かに危いことです。

また、

「日本では『ウェーデルンが最高の技術』みたいな変な信仰があって、みんなで ちょろちょろとターンしてるけど、そのせいでせっかく気持ちのよい中斜面が すぐにボコボコになってしまう」

賛成です。日本人の平均ターン弧は小さすぎます。もっと大きなターンで滑り降りた ほうがずっと気持ち良いのに。

技術としてウェーデルンを身につけることは全く否定するつもりはありませんが、 一般のフリースキーにおいて、気持ちのよい中斜面でちょろちょろターンして 何が面白いんだろう? 不思議です。

ある程度の急斜面で、スピードをコントロールするためにウェーデルンをするなら わかりますが、さほど混雑もしていない中斜面では、大回りの切れるターンを楽しむ ほうがずっと健康的だと思うのですが・・・

技術的に未熟で、小さなターンでしかスピードコントロールが出来ないならばともかく、 それなりの技術を持っている人でも、ちょろちょろとターンしています。

実際、土日などの混雑する日は、午後の早い時間でも、中斜面がコブコブになって しまいます。その原因は、多くの人が小さなターン弧でターンしているからです。 ウェーデルンが出来ない人でも、一般にターン弧は小さいと思います。

カナダのウィスラーあたりで滑っていると、かなり多くの日本人を見掛けるのですが、 ゲレンデでウェーデルンしている奴を見掛けたら、ほぼ例外無くその人は日本人です。

これはやはり、ウェーデルンはかっこいい、という信仰が日本にはあるためでしょうね。 スキー場のコマーシャルなどでは、イントラが並んでウェーデルン、という映像が 定番ですから、みんなでなんとなく「ウェーデルンはかっこいい」と思ってしまって いるのでしょうが、私からすると、あれはかなり滑稽な光景ですね。

もちろん、イントラさんだってあれが好きとは限らないでしょう。ディレクターに リクエストされて、恥ずかしい思いをしながらやっているのかもしれません。

まあ、偉そうなことを言えるほど私の技術は優れてはいないのですが、少なくとも ウェーデルン至上主義みたいなものは、なんかおかしいと思うのです。

私はスピードに乗った切れる大回りのターンが大好きです。







                        
ここを押すと、私宛てに空メールが届きます。
一言あればどうぞ。

                        
日記猿人の投票ボタンです。
よろしければ、

を押してください。
投票には登録が必要です。
まだ登録されていないかたは、
こちら で。



ご意見、ご感想などは fwjd1945@mb.infoweb.ne.jp までお願いします。

HOME    BBS