2000年3月2日 エレベータにおける「閉」ボタン


WebColumn 2周年記念オフに関してはこちらをご覧下さい。 ちょっと追記しました。一応、今週いっぱいでしめきりたいと思います。まだ参加表明されていない方、 よろしく。


エレベータのドアが開くと、降りる人がいるのに、我先に乗り込んで来ようとする人は、 クルマの運転をしたら、かなりコワイ運転になるのではないかと考えているのですが、 裏付け調査をするわけにもまいりませんので、単なる個人的見解であります。

我先に乗り込んで来る人とは、ある意味で好対象となるのは、自分が最後に降りる時に、 「閉」のボタンを押していく人です。ドアが開いたままになっている時間を短くして、 エレベータを円滑に運用しようということですね。

自分が出る瞬間に腕を残して、素早く「閉」ボタンを押すには、それなりのテクニックも 必要なことでしょう。

うん、気づかいはわかります。そういう気づかいは、悪いことじゃありませんです。

でも・・・

あれって、役にたっていますか?

エレベータの機械的あるいは電気的な仕組みに左右される部分は大きいと思うのですが、 私の感覚としては、10 人の方が「閉」ボタン押しにトライして、明らかに成功した (つまり彼、あるいは彼女がエレベータから出た瞬間にドアが閉まる)と思われるのは、 1 人もいるかどうかなのですよ。

1/10 以下の成功率です。大多数の場合は、「何もしなくても同じだろう」と思われる ようなタイミングでしか、ドアが閉まりませんね。

逆に、失敗している例もあります。「閉」ボタンを押した腕を戻すときに、ドアについて いるセンサーにひっかかって、せっかく閉りかけていたドアが再び開いてしまう、 という現象です。

この場合、エレベータに残った人達の気分は微妙であります。心づかいは分かるだけに、 その人を責めるところまではいきませんが、どことなく割りきれないものを感じるのですね。

「あーあ、余計なことするから・・・」とか「どんくさいなぁ」などと、心のどこかで 思っていても、それをそのまま表現したりはしません。「こんな程度のことで文句たれるのは、 小物の証拠だ」とか「まあ、悪気があったわけじゃないし・・・」といったところでしょう。

はっきり言って、出る瞬間に「閉」ボタンを押すのは高度なテクニックが必要とされる ことだと思います。しかしながら、そのテクニックに関しては理論体系も出来ていませんし、 練習方法も確率されていません。

エレベータの中でゴルフのスイングに関してあれこれ言うおじさんは実在しますが、 「ボタンを押すのが早すぎだね、それから腕を戻すときに肘が下がっちゃいけないよ」 とか「最初の踏み出しの一歩が大きすぎるから、ボタンを押すためには、腰を大きく ひねらなきゃならないんだ。だから、腕の戻しが遅れるんだな」なんてウンチクを たれている人は実在しないと思われます。

つまり、この技術に関しては、成熟した理論体系が存在していず、めいめいが勝手に、 必ずしも最適とはいえない方法で実践しているのです。

技術体系の整備と練習方法の確立が急がれるところです。

ただし、「閉」ボタン押しなんてしなくてもいいじゃん、という主張には、 かなりの説得力があることも認めざるを得ません。

個人的には、「やるならやるで、成功させろ。成功させる自信がないなら、やめとけ」 と思います。







                        
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