2000年4月21日 「キム・デジュン」と「コウ・タクミン」


ずっと前から疑問に思い、まだ解決していないことがあります。今日はちょっと カタメのお話です。

日本、韓国、北朝鮮、中国、台湾では、人名を漢字で書きますよね? あるいは、少なくとも漢字で表記可能ですね。

で、韓国、北朝鮮、中国、台湾の人の名前をテレビなどで報道するとき、 漢字の名前を「日本語的な音読み」にする場合と、「現地での発音に近いと 思われる読み方」をする場合と、二通りがあります。

私の認識の範囲では、韓国と北朝鮮の方に対しては「現地での発音に近いと 思われる読み方」で、中国、台湾の方に対しては「日本語的な音読み」 になっていると思います。

例えば、韓国大統領の金大中さんは「キム・デジュン (Kim Dae Jung)」 と読みますが、中国共産党主席の江沢民さんは「コウ・タクミン」と読みます。 前者はコリア語での発音に近いと思われますが、後者は日本語の音読みですね。

全然関係ないですけど、韓国の人が米国人などに対して名乗る時には、ファースト・ ネーム(名)のイニシャルに、ラスト・ネーム(姓)を付けることが見受けられます。 そうすると、金大中さんの場合は DJ Kim になります。Disc Jocky のキムさん みたいですね。それだけです、深い意味はありません。もっとも、金大中さんの場合は President Kim になりますね。

さて、話を戻しまして、この読み方の違いはどこから来ているんでしょうね?

韓国や北朝鮮の方の名前も、昔は中国や台湾と同じように日本語の音読みを していました。1973 年に金大中さんが来日中に拉致された時のニュースでは、 「キム・デジュン」ではなくて「キン・ダイチュウ」と読んでいました。

いつの頃からか(朴大統領政権の末期の頃でしょうか?)、韓国や北朝鮮の方に 対してはコリア語の発音に近い読み方に変わっていきましたが、 中国や台湾に関しては依然として日本語読みが続いています。

まだ私が小学生だった頃だと思うのですが、社会の時間に「中国の人の名前を、 日本語の発音で呼ぶのは何故ですか?」という主旨の質問をした記憶があります。 その時の先生の答えは「そのほうが分かりやすいから」といったことだったと 思います。その時はそれなりに納得してしまいましたが、もちろん、 今では納得出来ません。

基本的には、人の名前はその人が認識している発音で(あるいはそれに近い 発音で)呼ぶべきだと思います。たまたま、漢字という共通の文字で 表記してあるからといって、勝手に日本語読みするのは失礼だと思うのですよ。

テレビ局等が、韓国や北朝鮮の方の名前をコリア語の発音に近い読み方に変えた 理由は分かりませんが、おそらく、韓国や北朝鮮の方にとっては、 そう呼ばれたほうがよいことと想像されます。だとしたら何故、中国と台湾に関しては、 日本語読みのままなんでしょう?

中国と台湾の方が「日本語読みしてくれ」と望んでいるのでしょうか?

ふと思ったのですが、もしかして、戦時中の「併合」と日本語読みには 関連があるんでしょうか? もしそうだとしたら、日本語読みはかなりイヤですね。

こんなことを思いつきで書いて恐縮しているのですが、どなたか、 このあたりの事情に詳しい方からの情報が得られれば幸いです。







                        
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