大相撲夏場所も大詰めを迎えています。
今場所の話題といえば、やはりモロ出し事件でありましょう。あの事件を聞いて、
なぎら健壱の「悲惨な戦い」という歌を思い出した人は、けっこうなオトシです。
自覚しましょう。
さて、今場所で誰が優勝するのか、ということにはあまり興味のない私でありますが、
昨今の相撲人気の凋落ぶりには、日本国民の一人として憂いを禁じ得ないのであります。
日本の国技たる大相撲(ん? 国技は大相撲ではなく相撲か・・・)が国民の
関心を集められないのは不幸なことです。
そういう観点からすると、今回のモロ出し事件も、ある意味では喜ばしいことと
言えなくもありません。
とはいえ、毎場所のようにこのような事件が起こるわけでもありませんし、
意図的にこのような事件を企むのもいただけません。
もっとまっとうな方法で人気回復を図る必要があるでしょう。
私が大相撲中継を見ていて一番やるせなくなるのは、インタービューなんですよ。
あれ、つまんないですし、背中がざわざわしますし、あんな内容のインタビューなんて
放送する価値があるんかいな、と思ってしまうのであります。
大相撲の力士は寡黙で口下手で・・・、なんてことは実際にはないと思います。
何故か、自分でブレーキをかけている力士が多いように感じるのですよ。
「思いきって」「がんばります」という単語しか知らないような人もいますし、
勝って嬉しいという感情を素直に表現する人は少ないですし、優勝したいとか
大関を狙ってますとかいう目標を口にする人も少ないですね。
まあ、インタビュアーにも責任の一端があるとは思います。
「素晴らしい立ち合いの当たりでした」
「・・・・、ふぁ、ふぁ、ふぁ、ふぁ、・・・・」
「・・・・・・・」(マイクを差し出す)
「ふぁ、ふぁ、思いきっていきました。ふぁ、ふぁ、ふぁ」
こんなインタビューが典型的ですね。私はこんなとき、テレビの前で一人で
ツッコミを入れてしまうのです。
こら! 質問をしろ、質問を!
「素晴らしい立ち合いの当たりでした」なんて感想だけ言って、マイクを向けて
どうする? ちゃんと答えやすいように質問しないから、「思いきって」
しか出てこないんじゃないのか??
インタビューは続きます。
「明日は大関戦です」
「ふぁ、ふぁ、思いきっていくだけです。ふぁ、ふぁ、ふぁ」
「がんばってください。ありがとうございました。放送席どうぞ」
おらぁ、ちゃんと仕事しろ! そんなインタビューなら誰でも出来る!
こんな風に思う事ってありませんか?
力士はプロなのですから、ファンを楽しませる義務があるのです。また、
インタビュアーもプロなのですから、ファンを楽しませるインタビューを
しなければなりません。
彼らは、アメリカのプロレス番組を見て勉強して頂きたいものです。
大相撲においても、プロレス式のインタビューを取り入れると、
次のような感じになるでしょう。
「おめでとうございます。出ましたね、必殺のノド輪押し。最初からその作戦でしたか?」
「ふ、つまらない相手に必殺技を出しちまったぜ。本当はあんな奴は張り手一発で
KOなんだけどよ、ファンが待ってるんだよ、俺のノド輪押しをな。
オラァ! 分かったか、雅山、実力の差が! ミヤビなんてチャラチャラした四股名
つけてんじゃねーよ」
「さあ、明日はいよいよ横綱曙戦ですが、勝算はありますか?」
「勝算だぁ!? ざけんなよ、こら。お・れ・が・一番だ、わかったかコラ。
オラァ、曙! 明日は特大サイズの棺桶を用意しとけよ。おお、おれが
いい四股名をつけてやるよ。アケボノ改めアケボボだ。これで、九州場所は
休場だな。うれしいだろ、オラァ!」
ね、面白いでしょ?
ここまでやるのは無理かもしれませんが、プロとしての自覚を持って、
ファンを楽しませることを、もっと考えてもらいたいものであります。