2000年5月26日 デートの定義、再び


○ ケース1:

その日、和宏君と奈々ちゃんは初めてのデートでした。

待ち合わせは 6 時半だったのですが、奈々ちゃんは待ち合わせ場所に現われません。 携帯にかけても、呼び出し音は鳴るのですが奈々ちゃんは出ません。

6:40 過ぎ、和宏君の携帯が鳴りました。奈々ちゃんからです。「ごめん、遅れちゃう。 あと 30 分位。昨日、携帯をバイト先に忘れて来ちゃったから、連絡が出来なかったの。 ごめんなさい」

奈々ちゃんの遅刻はありましたが、ようやく会えた二人は、食事をするために イタ飯屋さんに入りました。たまたま、その店は奈々ちゃんがバイトしている カラオケ・ボックスの近くでした。オーダーを済ますと、奈々ちゃんは 「携帯取ってくる」と言って、その店に向かいました。

ほどなく奈々ちゃんは戻って来たのですが、「今日は 8 時半までね。さっき、 お店に行ったら、店長が『今日も出てくれって』いうから出ることにしたの」 なんてことを言うではありませんか。

もちろん、本来なら今日はバイトの日ではないのです。和宏君はそれを確認して デートに誘ったのです。

奈々ちゃんは、「ごめん」とは言っていますが。そんなに申し訳なさそうでも ありません。「本当に申し訳ないけど、今日は人手が足りなくて大変みたいなの。 この埋め合わせは〜〜〜〜でするから、ね、いいでしょ? ほんとうにごめんなさい」 なんてことも言いません。

○ ケース2:

その日、健一君と玲子ちゃんは初めてのデートでした。

やっとデートが実現するのです。過去に何回かデートの約束をしていたのですが、 いつも当日になって玲子ちゃんの都合でドタキャン。そんなことが3回程続いて いたのです。今日こそはと、健一君は張り切っていました。

昨日、健一君は玲子ちゃんの携帯に電話をしましたが、留守電になったので、 待ち合わせの場所と時間を確認するメッセージを入れておきました。

待ち合わせは 6 時です。もう 5 時を回っていますので、そろそろ出かけなければ なりません。するとその時、玲子ちゃんから電話が。

「ねぇ、待ち合わせ時間、ちょっと早く出来ない?」

「もう 5 時を回っているんだから、今出ても 6 時位になっちゃうよ。でも、何で?」

「高校のお友達が留学するので、みんなで集まることになったの。7 時からなんだけど、 でも、ちょっと遅れて行ってもいいんだけど・・・」

「何それ? そういう風に後ろに予定が入っていて、せわしないのは嫌いだよ。 留学する友達に会いたいのはいいけど、それならもっと早く連絡してくれたら、 こちらの予定を変えるなりするのに。勝手にデートのお尻を切ってしまうなんて、 失礼だと思わないのか?」

これまでもドタキャンが続いていたので、健一君の口調は厳しいものになって しまっています。

そんなに怒られるとは思っていなかった玲子ちゃんは、「ごめんなさい・・・」 と言ったきり黙ってしまいました。

結局、健一君はその日のデートをあきらめました。そんな状況では、楽しいデートに なんかならないと思ったからです。デートが御破算になったことよりも、 玲子ちゃんが平気でそういうことをしたこと、本当に申し訳ないという気持ちが 感じられなかったこと、彼女から、こうやって埋め合わせをするから、 という言葉が聞けなかったことが、健一君を落ち込ませました。

こんな娘と付き合うのはやめとこうか、と考えている健一君でした。

さて、どちらも似たような話ですね。で、もうひとつ似たような話を、 私も過去に書いています。これです。

上のケース1とケース2は、最近、人から聞いた話です。女性の年齢は定かでは ありませんが、20 - 25 歳位だと想像されます。

私はこういうのはダメです。約束を軽視するのはいけないと思うのです。 「守れない約束はしない、約束は必ず守る」というのは常識だと思っています。

やむを得ない事情でキャンセルなら、もっともっと下手にでて、かならず 埋め合わせのプラン(奢るからとか何かを買ってあげるからとか、 お金の問題じゃないですけど)を提示すべきだと思うのですよ。

上にリンクしておいたところでも書きましたが、こういったことを経験したり、 聞いたりするにつけ、最近の若い世代では約束というものの重みが、 段々と軽くなっているような気がしてしまうのです。

本当は女性のほうがデートに乗り気じゃない、というなら話は簡単です。 でも、そういうわけではないから、ワケワカランのですよ。

「今日はこうなっても、またいつでも会えるじゃない」という主張は その通りなのですが、問題はそんなことじゃなくて、二人の都合に合わせて 設定したデートを、自分だけの都合で、相手に相談もなく、 1 - 2 時間で切り上げることに決めてしまう、ということが理解出来ません。

以前、私なりのデートの定義として、 「デートとは女性が下着に気を遣うもの」と書いたことがありますが、 あえてもうひとつ付け加えなければならないのでしょうか?

「デートとはその後にアポを入れてないものである」

もちろん、最初から「その日は 8 時には別のパーティに出なきゃならないけど、 それでもいい?」という会話があれば別ですし、何も夜中の 1 時とか 2 時まで付き合えなんてことは思いませんけど、黙って次の予定など入れる べきではないと思いますし、6 時とか 7 時とかの待ち合わせだとしたら、 10 時とか 11 時位まではデフォルトで「デートの時間」だと思うのですが いかがなもんでしょ?

なんだか、こういうケースを多く見聞きすると、私の考え方がおかしいのかと、 少々不安になってしまうのでありました。







                        
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