「関東甲信越」という言葉があります。誰が使い始めたのか定かではありませんが、
言葉自体は実際に使われております。
例えば天気予報。全国ネットのニュース番組の中の天気予報のコーナーで、「では、
関東甲信越の天気です」などと使われます。
よくよく考えてみると、「関東甲信越」という地域分けは無茶苦茶です。
確かに隣接した地域ではありますが、ひとつの「地方」として扱うのは無茶です。
経済圏としてもまとめて扱うのが適当とは思えません。
電力会社だってガス会社だって違いますから。(←そういう問題か? ちょっとは関係ありそう)
一番不合理なのが天気予報です。
「関東甲信越」の「越」に在住の皆様は、この季節は毎日毎日、雪と強風に晒されているのです。
首都圏のピーカン晴れと一緒に天気予報されたらたまらんのです。「今日は富士山がくっきりと
見えてまーす」なんていうアナウンサーの能天気なコメントは、「雪国をバカにするんじゃねー!」
となるのです。
毎日毎日、雪かき(家の前の道などの雪を脇によけること)とか雪おろし(家がつぶれないように、
屋根から雪を下ろすこと)とか雪ほり(降り積もった雪の中から、家を掘り出すこと)
とかしている人々にとって、毎日毎日の青空は、はっきり言ってイヂメです。
それに、地元の天気とは正反対の関東地方の天気予報を紹介する時間があったら、
地元の大雪情報などををもっと詳しく紹介して欲しいものです。
言うまでもなく、「関東甲信越の天気です」ではなく、「北陸地方の天気です」
だったらこのようなことにはなりません。
さてさて、このように不合理極まりない「関東甲信越」ですが、それが実は、
お役所的陰謀ではないかと思われるフシがあります。
「関東甲信越の天気です」というセリフが聞かれるのは、私の知る限りでは NHK だけです。
民放の天気予報はそういう地域分けではなく、「信」も「越」も独立していたと思います。
「甲」は覚えてませんが、少なくとも「関東甲信越」というくくりではありませんでした。
NHK の監督省庁は言うまでもなく郵政省です。民放も同じですけどね。それから、同じく
郵政省管轄の郵便局やかつての電電公社においても、たしか「関東甲信越」
といった地域分けがされていたように思います。(事情に詳しい方、間違っていたら教えて下さい)
これは偶然でありましょうか!?
って、エキサイトするようなことではないのですが、少なくとも NHK における「関東甲信越」
という分類は、郵政省における地域分けの影響である可能性は非常に高いのでは、と思われます。
天下り先の都合・・・・、などと根拠はありませんが深読みもしたくなるというものです。
まあ、ある組織の内部で、なんらかの基準で「関東甲信越」という地域分けがされていても、
それは部外者にとってはどうでも良いことではあります。しかし、
天気予報などという地域分けが大きな意味を持ち、かつその情報が公共的な意義を持つ場合、
その組織内部の地域分けよりも、情報の持つ意味合いからの地域分けを考慮した情報提供が
要求されるのは当然でありましょう。
NHK がどのような意図で「関東甲信越の天気です」とやっているのかは不明ですが、
各都道府県なり、天気予報として適した地域分けで「○○地方の天気です」
とやるのが、それほど難しいこととは思えません。また、「○○地方の天気です」
とした場合、視聴者側にデメリットがあるとも思えません。全国の天気予報は別枠でありますから。
とすると、私としては、「よーするに、なーんも考えてないんじゃない?」
と言わざるをえないのであります。「関東甲信越の天気です」の合理的な理由があったら、
是非とも教えていただきたいものです。