2001年2月1日 首相の名前を知らない女


「今の日本の総理大臣は?」という質問に答えられない人って実在しているんですね。 ちょっとしたショックを感じてしまいました。その人は小学生なんかじゃありませんよ。 立派な成人です。

某キャバクラで隣りに座った娘なんですけどね。

「私馬鹿だから〜」みたいなことを言うので、ほとんどジョークのつもりで、 冒頭の質問をしたんですよ。そしたら、「えーと、えーと、誰だっけ?」です。

ついでに「前の首相は?」と聞いてみましたが、もちろん答えられません。

キャバクラでハズレの女の子に当たることはありますが、こういう類いのハズレは 初めてでした。全く脱力してしまって、何も楽しめませんでしたよ。幸いにして、 その娘は長居はしませんでしたけどね。

「頭が悪い」とか「馬鹿」とか「物を知らない」とか、そういう罵倒系の形容は 慎重に行わなければなりませんが、確かに彼女の場合は、そういった形容が 当てはまるのかもしれません。

また、例えば「興味津々」の読み方を知らないとしたら、それも罵倒系の形容に 値するのかもしれません。

でも、キャバクラで隣りに座った娘が「興味津々」を「きょうみつつ」 と読んだとしても、私はそんなに脱力しなかったと思うんですよ。

普通に生活していれば、テレビとか雑誌とか友人との会話とかで、「森総理」 という単語は目にしたり耳にしたりするはずですよね。にも関わらず、 彼女は総理大臣の名前を知らないと言う。頭が良いとか悪いとか、物を知っているとか 知らないとかではなく、彼女の日常生活が想像出来なくて気持ち悪いんですよね。 なんだか宇宙人みたいです。

「興味津々」の読み方を知らないことは想像出来る範疇にあるのですが、 時の首相の名前を知らないことは、とても想像出来ないのですよ。 外務大臣の名前を知らないことなら想像出来ますけどね。

ほんと、どういう風に生活していたら総理大臣の名前から逃れられるのか、 不思議で仕方ありません。例えて言うなら、自分の暮している国の名前が 「日本」であることを知らないとか、自分の勤めている店が新宿の歌舞伎町に あることを知らないとか、そういうのと同じ気持ち悪さなんですよ。

ちょっとした知識をハナにかけて、彼女の無知蒙昧さを笑っているのとは 違うつもりです。首相の名前を知らないという事実は、確かに「無知」 なのでしょうが、「無知」の質が気持ち悪いんですよね。「きょうみつつ」 には、そういう気持ち悪さは感じません。単に「ああ、知らないんだ」 と思うだけです。笑ってしまうとは思いますけどね。

で、その気持ち悪さがどうしても払拭出来ずに、彼女とは会話を楽しむことが 出来なかったのでした。







                        
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