2001年3月2日 猿と温泉と馬と鹿


おそらく皆さんもテレビで見たことがあるかと思いますが、 温泉に入る日本猿がいます。たしか、長野県の地獄谷温泉だったと思います。 20 年以上前のことですが、私も見に行ったことがあります。

地獄谷温泉は志賀高原の麓に位置しており、冬の寒さは厳しいはずです。 その冬の寒さに耐えるために、猿たちは温泉に入っているのでしょうか。 実際、雪景色の中で温泉につかっている猿たちの様子がテレビで放映されることは、 決して珍しいことではありません。

さて、私はそういった光景を見るにつけ、昔から疑問に思っていることがあります。 それは「猿は湯冷めしないのか?」ということです。

私は吹雪の万座温泉で露天風呂に入って、見事に風邪をひいてしまった経験があります。 露天風呂から屋内の脱衣所までは歩いて 1 分もかかりません。もちろん、 すぐにバスタオルで体を拭きましたし、その後、裸のままウロウロしていたなんて こともありません。ものの 1 分弱、寒風にさらされただけで、 湯冷めして風邪をひいてしまったのです。

猿は人間よりも体毛が多く、体表に多くの水分を保持してしまい、 それだけ冷えやすいでしょうし、バスタオルで水分を拭き取ることもないですし、 温泉からあがったらどてらを着たりもしません。湯冷めするための条件は充分すぎる ほどに揃っています。

ですから、どう考えても猿たちが真冬に温泉に入るのは、湯冷めしてしまうに違いない と思うのです。猿は馬でも鹿でもないので、本当に湯冷めするなら冬は温泉に入らないと 思われますが、実際には入っているようです。つまり、湯冷めはしないと推測されます。

不思議です。謎です。

私が猿なら、冬の寒い時期に温泉に入ってしまったら、春まで出ることが出来ないような 気がします。

猿たちは湯冷めしないためのノウハウを持っているのでしょうか?

それとも、常に湯冷めの危機におびえながらも、暖を取るためについつい 温泉につかってしまい、出るに出られなくなって、かといって春まで入っている訳にも いかず、のぼせてぶっ倒れる寸前になって意を決して出る、なんてことを繰り返して いるのでしょうか?

もしかして非常に寒い所なので、風邪やインフルエンザの原因となる細菌やウィルスが いないため、多少湯冷めして寒い思いをしても、深刻な事態にはならないって ことでしょうか? でも、それってシベリアとか南極とか、 その位寒い所の話だったような・・・

謎は深まるばかりでありました。

「馬鹿は風邪をひかない」という俗説がありますが、猿は馬でも鹿でもないので、 風邪をひくと信じていたのですが、その認識が間違っていたのでありましょうか? つまり、「馬鹿は風邪をひかない」は正確ではなく、「馬鹿猿は風邪をひかない」 または「猿馬鹿は風邪をひかない」が正しいのでしょうか?

「馬鹿猿」も「猿馬鹿」も猿を侮辱している感じでよくありませんが、 だからと言って、「馬猿鹿」などとしても読み方に困ってしまうので、 やっぱ「馬鹿猿」でしょう。

これでめでたく馬と鹿と猿が平等になったわけです。

「猿にセンズリを教えると死ぬまで続ける」という説がありますが、 それが正しいとすると、平等の観点からは「馬にセンズリを教えると死ぬまで続ける」 とか「鹿にセンズリを教えると死ぬまで続ける」も正しいということになります。

馬のセンズリとか鹿のセンズリってどうやるんでしょう?







                        
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