いつものように歌舞伎町の某キャバクラにて。隣りにはかなり長いお付き合いの香苗嬢。
なにやら、昨日のテレビではキャバクラ嬢のムシリトリ・テクニックが放送されて
いたようですが、香苗嬢はその点においては信頼できます。
その店、ここで書いた店なのです。そう、
「バックでするとアナルが丸見え」ということを知らなかった沙也加嬢が
在籍している店です。
香苗嬢がちょっと他のテーブルに出張している間に沙也加嬢がやってきたので、
アナル丸見えの話題を出したところ、「よく覚えているわねぇ」
と感心されてしまいました。そりゃあ普通、覚えてますよ。
大変に楽しませて頂きましたからね。
そんなこんなでスケベ話をしていると、ほどなく香苗嬢が戻って参りまして、
沙也加嬢と交代。話の流れとして、香苗嬢とも「アナル丸見え」の話題になります。
彼女、「バックでするとアナルが丸見え」という事実は認識していたのですが、
ちょっととぼけたところがありまして、「男の人ってバックでする時、
アナルを見るものなの?」などと真面目な顔で尋ねるではありませんか。
「そんなの当たり前。アナルを見るためにバックをする訳じゃないけど、
バックでしていたら当然目に入るし、見たいものだし。まあ、
ずっと注目はしてないけど、それなりに見ているのが普通だよ」
と答えると、
「どの位見てるの?」
と答え方に迷う質問が。
「うーん、仮に 15 分間バックでしているとすると、5 分位は視界に入っているかな?」
と、テキトーにごまかしたところ、その後、話は意外な方向に流れてしまったのです。
因みに香苗嬢はベテランさんでして、歳は 30 代半ば、水商売歴は長いです。
さらに因みに、彼氏いない歴は 3 年を越えてまして、セックスしてない歴も同じです。
さらにさらに因みに、彼女の初体験は中学 2 年生の時で、相手は先生だそうです。
そういう香苗嬢ですが、私の言葉の「15 分」のところに引っ掛かったようです。
「15 分って凄いね」
私は何のことだかわかりませんでした。
「凄いって何が???」
「長いじゃない」
「時間が?」
「うん」
「15 分で?」
「入れてから 15 分でしょ? 凄い長持ちじゃない」
「はぁ? 15 分のどこが長いんだ? そりゃあ、15 分もたない人もいるとは思うけど、
15 分というのは全然長くないぜ。あ、もしかして香苗は 15 分もやった
経験がないんだ?」
こっくりと頷く香苗嬢。でも、私の言ったことには納得していないようです。
「前戯は入れないで、挿入してからの時間よ。それで 15 分はすっごい長いでしょ?」
私としては、長ければ良いとは思ってませんよ。でも、「15 分はすっごい長い」
と思っている香苗嬢には、正直言って哀れみを禁じ得なかったのです。
「香苗、お前、不幸だよ。短いセックスしか知らないんだから。15 分なんて全然
長くないよ、ほんと。長いってのは 1 時間とか 2 時間とか、そういうのを言うんだよ」
「高樹さんはどのくらいなの?」
「一概には言えないけど、30 分とか 40 分とかは普通だなぁ。いや、もちろん
30 分間ずっとスパートかけてる訳じゃなくて、ペースを速くしたり遅くしたりして。
スパートかけちゃうとすぐにいってしまうから、適当にコントロールするんだよ。
で、いくときには耐えきれななっていくんじゃなくて、相手の状況を見ながら、
『そろそろいこうか』と思っていくことにしてるし。もちろん、たまには『ごめん』
てこともあるけどね」
香苗嬢はかなりショックを受けているようでした。「15 分はすっごい長い」
ということは、いつもは 2 - 3 分が平均的なのだと思われます。彼女がこれまで
何人の男と関係を持ったのかは知りませんが、どう考えてもハズレを引き続けていたと
しか思えません。
二十歳位の娘ならともかく、それなりに経験をつんでいるであろう香苗嬢ですから、
「15 分はすっごい長い」という認識しかないのは、とても不幸です。
ことは単純に長い短いの話ではないのです。2 - 3 分でいってしまう男というのは、
単に早漏なだけなのかもしれませんが、そうではなく、コントロール次第では長持ち
させられるにも関わらず、自分が快感を得ることだけを目的として
腰を振り続けているというケースが少なからずあると思われます。
やはり、自分も相手も気持ち良くなってこそ、良いセックスですよ。
男が一方的に腰を振って、2 分で勝手にフィニッシュでは、
女性の側の満足感は得られないことが多いと思われます。
香苗嬢は「ああ、ほんとにショックだわ」などと言って、呆然としております。
私はこれまで、香苗嬢に対して「しようか?」といった意味のことは何回となく
言ってきました。軽いジョークだったり、下心丸見えだったり、色々と状況は
ありますけど、二人の間では、私が「しようか?」などとと言うのは、
ご挨拶みたいなものなのです。
でも、香苗嬢は Yes とは言いません。「お客さんとは寝ないけど、
もしお客さんから誰か一人を選べ、と言われたら高樹さんよ」などと、
本当か嘘か分からないことは言ったことがありますが、真面目に Yes とは
絶対に言わない人なのです。
で、その時にも「しようか?」といった意味のことは申しました、当然のように。
もちろん、香苗嬢は Yes とは言いませんでした。でも、その時ばかりはいつもと違い、
かなり本気で悩んでいたように思えたのでした。