2001年5月2日 「裸が見たい」という欲望


男性なら身に覚えのあることでしょうし、女性でも男のお子さんをお持ちの方なら 分かると思いますが、男という生き物はガキンチョの頃から、 女という生き物に興味津々なのです。

私も遠い過去を振り返って見ると、物心ついた頃から「女」に対する興味はありました。 でも、近所の仲良しの美恵ちゃん(3歳)に興味津々、というわけではありません。 空き地に捨てられているエロ雑誌のヌード・グラビアに興奮して見入っていたり したものです。

さすがに母親に興味を持った記憶はないのですが、近所の奥さん連中や幼稚園の 先生は興味の対象でした。

こっそりとヌード・グラビアを見ていたりすると、いっちょまえにおちんちんが大きく なってくるのです。「♪もえあがーるファイトー、みなぎーるちーかーらー♪」 (←出典分かりますか?)てなもんです。

そうこうしているうちに、自分は女の裸に興味があるんだ、という事を自覚するに 至ります。遅くとも小学校に入る頃には、そういう自覚がありました。 でも、それは誰にも言えない秘密です。恥ずかしいことです。エッチという言葉は 知ってましたが、エッチというのはスカートめくり程度のことを指す言葉でした。 裸に興味があるのは、もっともっといかがわしい変なことだと思っていたのです。

しかし、同級生とエッチな話などをしているうちに、女の裸に興味があるのは 自分だけのことではなく、みんなに共通のことだと理解するようになりました。 それでも、それはとても恥ずかしいことには違いありません。

内緒で隠していたエッチな雑誌を仲良しの同級生の山本君に見せてあげたところ、 彼は喜んで見ていたにも関わらず、翌日学校で「高樹の趣味はエッチな本を 集めることだ」と言い触らされて、無垢な高樹はいたく傷付いたものです。

世の中の女性達は洋服を着ています。裸を晒してはいません。でも、高樹は裸を 見たいのです。いけないことです。変なことです。高樹だけではなくて、 もしかしたら男はみんな女の裸を見たいのかもしれません。男はみんないけないことを 考えているのかもしれません。

そういう欲望は男の側の一方的で身勝手なもので、女の側から見たら、 とんでもないことだと思っていました。事実、「高樹君に裸を見せてあげる」 などという優しいおねえさまはいらっしゃいませんでしたから。

男の欲望は身勝手であり、女性はそれに応えてくれるはずもなく、むしろそれを 毛嫌いしている、という認識があったのでした。

でも、段々と成長してくるにつれて、そうとばかりも言えないことに気付いてきます。 例えばヌード・グラビア。「それは仕事だから・・・」なんていう考えはありません。 無邪気に「この人は裸を見せてくれる人なんだ。でも恥ずかしくないのかなぁ」 などと考えていました。「男の人が『裸の写真を撮らせて』と頼むんだよな。 その男の人も恥ずかしくないのかなぁ」とも考えていました。

一部の女性は、男の理不尽で身勝手な「裸が見たい」という要求に応えてくれるのです。 その発見は衝撃的でありました。もちろん、まだセックスという言葉すら知らなかった 時代です。

その後は色々と性に関する知識を身につけ、「裸が見たい」という欲望に関する 考えも変わってきました。また、セックスを知る頃には、限定的ではあっても 女が男に裸を見せることもある、ということも理解しました。限定的というのは、 恋人とか旦那とか、裸を仕事にしている場合とかです。 もちろん、それはイヤイヤ見せているわけではなく、恥ずかしいながらもある意味では 自発的に見せていることも理解しました。

男と女の大きな違いは、男は「女の裸」なら誰のものでも興味があったのですが、 女は自分の裸を誰にでも見せたいと思っているわけではない、ということですね。 つまり、不特定と特定のちがいです。

私は男で「誰の裸でも見たい」という感覚でしたから、その裏返しとして 「誰にでも私の裸を見て欲しい」という女性の欲望を想定すると、 それはあり得ないことで、だからこそ、「裸が見たい」が理不尽で身勝手であり、 それに応えてくれる女はいない、と思ったのですね。

男と女の、不特定と特定の違いに気付くのはもっと大人になってからですが、 「特定」であれ何であれ、女が男に裸を見せてくれる、という事実はとても不思議な 感覚だったのを覚えています。

疑問なのは、女性は自分の裸を誰かに見せることに関して、どのように考えているのか、 ということです。成人女性の考え方はある程度想像できますが、 子供の頃から第二次性徴期にかけて、どのように感じていたのか。 これは私にとっては大きな謎です。「見て欲しい」とか「見せたい」という気持が ゼロということもないでしょうが、「恥ずかしい」とのバランスや、 誰にみせるのかといったことに関しては、当たり前ですがいまひとつ ピンとこないのです。







                        
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