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題名 著者 初版発行日 |
感想
・印象的な内容(一部要約したものあり) |
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古代史の真相
黒岩重吾
PHP文庫 |
大和朝廷の内における葛城氏、物部氏、蘇我氏の興隆と衰退、古代出雲王国、聖徳太子などについて、作家の黒岩重吾が独自の視点で、真実に迫ったもの。
古代の日本と朝鮮半島の関係が非常によくわかる一冊であった。 |
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箱根の坂 上
司馬遼太郎
講談社文庫 |
戦国時代は北条早雲が小田原城を奪取したときから始まった、と言われる。その北条早雲の半生を描いた作品。物語の中での北条早雲こと伊勢新九郎は、40過ぎの当時としては平均寿命を越えたさえない中年として登場する。
上巻は、応仁の乱当時の京都を舞台に物語が展開される。八代将軍義政の弟義視のそば近くに仕える伊勢新九郎も、特に志を持っているわけではなく、日々漂白しているような人生を送っている。
司馬さんの晩年の作品にあたるこの箱根の坂は、志を描いた幕末ものとは違った味がある。気楽さを感じる。 |
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箱根の坂 中
司馬遼太郎
講談社文庫 |
妹が駿河の今川家に嫁いで行ったのがきっかけとなり、その妹に請われて駿河に向かった伊勢新九郎。興国寺城の主となり、善政を敷き民の心をがっちり掴むこととなる。
伊勢新九郎には野心など何もなかったかのような書き方がされている。まだ下克上の戦国時代が始まっているわけではないので、主君に取って代わろう等、誰も思っていなかったそうだ。ただ、上に頂く主君を力ずくで選ぶことは多々あったようだ。
戦国時代への向かうこの時期は、百姓が力を付けてきた時代であり、山城の土一揆、加賀の一向一揆は代表的なもので、駿河でもそのような一揆の危険性は少なからずあった。 |
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箱根の坂 下
司馬遼太郎
講談社文庫 |
下巻は伊勢新九郎の伊豆侵攻そして小田原奪取の場面となる。
司馬さんはこの作品の中での伊勢新九郎の立場を「旅の者」としている。旅の者故、気分が軽くなり、何も遠慮せずに大森氏の小田原城も奪い取ることができた、というように書いてあった。
- 「箱根の坂」という題は、さまざまな象徴性をこめてつけたつもりであった。連載の最後のくだり、早雲がようやく箱根の坂を越えてあずまに入ったときには、書いている作者自身まで足腰の痛みをおぼえた。早雲は越えがたき坂を越えたのだと思った。(あとがき 367頁)
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この一冊で戦国武将101人がわかる!
小和田哲男
三笠書房 知的生きかた文庫 |
ちょっとした武将列伝であるが、どちらかといと戦国武将の知られざる横顔に焦点をあてたものが多かった。福島正則が恐妻家であったといような面白い話も多くあった。 |
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通勤電車で楽しむ日本史の本
小和田哲男
三笠書房 知的生きかた文庫 |
源平から幕末までの出来事で注目すべきものを集めたもの。
鉄砲伝来で有名な種子島が砂鉄の産地であったとは知らなかった。砂鉄がとれ、鍛冶職人も多くいたことが、鉄砲の製造につながった。
静御前が頼朝と北条政子の前で歌った二首はいい歌なので覚えておこうと思うのだが、時が経つとついつい忘れてしまう。 吉野山 みねの白雪 ふみわけて 入りに人の あとぞ悲しき 賤や賤 しずの緒環 くりかへし 昔をいまに なすよしもがな |
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日本の歴史・合戦おもしろ話
小和田哲男
三笠書房 知的生きかた文庫 |
合戦で傷ついた兵士の傷の手当ての仕方には驚いた。葦毛の馬の糞を煮て飲ませたたり、傷口に小便をひっかけたりと、怪我した上にこんな仕打ちに合わされるとは、死んだ方がましではないかと思ってしまう。 |
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8 |
日本の歴史101の謎
小和田哲男
三笠書房 知的生きかた文庫 |
縄文時代から太平洋戦争終結までの日本の歴史について 101の謎について解説した本。
江戸時代、銭湯は男女混浴だったのだが、寛政の改革で有名な松平定信はそれを中止しようとした。といってもどこの銭湯でも浴槽は一つしかなかったので、日にちで、今日は男湯の日、明日は女湯の日といようにしたのだが、女湯の日の方が少なかったため、我慢仕切れなくなった女性が男湯の日にも銭湯に通うようになり、結局男女混浴は江戸時代を通して保たれることとなったそうだ。 |
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天智帝をめぐる七人
杉本苑子
文春文庫 |
日本史の教科書では中大兄皇子、天智天皇は英雄扱いなのだが、その時代をもとにした小説では、奸雄と言った方が適切な人物として描かれる。この「天智帝をめぐる七人」と井上靖の「額田王」に登場する天智天皇も、冷酷な人物であるように書かれている。作者の杉本さんは天智天皇のことをあまり好きではないそうなので、結構悪く書いてある。
中大兄皇子により殺されることとなる有間皇子の詠んだ歌は無情感をことさらに引き立てる。 家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る 磐代の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また還り見む |
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キッシンジャー博士 日本の21世紀を予言する
ヘンリー・A・キッシンジャー、日高義樹
集英社インターナショナル 初版2000年9月30日 |
キッシンジャーと日高義樹の共著という形の本だが、7割方日高義樹が書き、残りはキッシンジャーと日高義樹の対談という構成になっている。金大中の北朝鮮訪問、オリンピックの入場行進など平和ムードのあふれる昨今の東アジアについて、「油断するな」という警鐘を本書は鳴らしている。
日本経済のことにも触れてあるのだが、そんなことより国際政治についての内容がみどころ。日本、アメリカ、中国、朝鮮半島の関係について、タカ派の意見が述べられている。 日本は中国と有効な関係を持つことが望ましいが、相手の出方次第で核兵器をもってもよい、というようなことを日高義樹は言っている。
1945年の原爆投下について初めて聞く話が載っていた。戦争終結を早めるために原爆を投下したのではなく、多額の税金をつぎ込んだ原爆の威力を示すために投下されたとのことだ。1945年5月のドイツ降伏後、このまま戦争が終結すれば原爆が使えなくなるので、日本が降伏する前に原爆を完成させるため、前にも増して開発がスピードアップした、という証言が開発者からなされたらしい。
- 日本ではIT革命を「知的革命」などといった、わけのわからない言葉に置き換えているために人々の理解が妨げられている。(28頁)
- 日本円が他の通貨と異なるのは、日本経済が輸出によってなりたっているため、景気が悪くなれば輸出ドライブがかかり必然的に政治問題にまで発展することである。(44頁)
- 世界中、どこの国でも政治家というのはまったく人気がない。その原因の一つは、政治家があまりに国民に迎合しようとするからで、それで国民は不安になる。(キッシンジャー 51頁)
- 日本は、中国に対抗するものは何も持っていない。あるのは、費用がかかり、しかも不確実なミサイル防衛システムの「計画」だけ。日本が今なすべきは、中国のDF21に対抗しうるミサイル態勢の整備であり、必要とあらば核をもつことである。(74頁)
- 技術的に見て、日本には核を持つ能力が十分ある。日本の立場が決定的に脅かされたと感じたら、ただちに核兵器を開発するだろう。この事実が「日本に一定以上干渉してはならない、核能力があるから」という抑止力になっている。(キッシンジャー 97頁)
- 21世紀日米安保は安定しているだろう。(キッシンジャー 133頁)
- 中国は、ここ数年大きな問題を抱えている上に、ソビエトにくらべて近隣諸国が強すぎる。日本、ロシア、インド等主要国ばかりで、簡単に脅せる相手ではない。われわれは、中国がアジア諸国を支配しようとすることは絶対に許さない。(キッシンジャー 135頁)
- 素直に言おう。日本のほうが軍事的には中国より強大だ。あと十年は。(キッシンジャー 140頁)
- これまで、テロリスト国家が、政治交渉で核ミサイル設備を取り壊したことはない。爆撃かミサイルで攻撃する以外に方法はない。(キッシンジャー 151頁)
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花失せては面白からず
城山三郎
角川書店 初版1996年2月29日 |
城山三郎の本にはその題名に惹かれることが多い。「粗にして野だが卑ではない」「もう君にはたのまない」そしてこの「花失せては面白からず」。本書の題名は世阿弥の「花伝書」の中の言葉「花なくば面白き所あるまじ」を間違って記憶していたことによる。
本書は城山三郎さんの恩師であり、一橋卒業後も親交のある山田雄三氏について書いたものである。城山三郎さんの自伝という趣きも多少ある。大学を卒業して50年たってなお親交のある恩師がいるとは。
城山さんの思い入れが強い作品のようなので、内容が噛み砕いてなく難解であった。
- 自分の信念を正当化するための「理論」がイデオロギーと呼ばれるものです。(26頁)
- イデオロギーや力に色目をつかう科学には自由はありません。真の科学は客観的な事実認識をどこまでも探求して無限の歩みをつづけるものです。(36頁)
- 「この芸はその風を継ぐといえども、自力より出ずる振舞いあるべし」
「人の悪き所を見るだにも我が手本なり。いわんや善き所をや」 「上手は目利かずの眼にもおもしろしとする能をすべし」 「力なき因果にて万一廃ることありとも、道絶えずば又天下(全盛)の時に逢うことあり」(世阿弥「花伝書」より 203頁)
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投球論
川口和久
講談社現代新書 初版1999年9月20日 |
野球ファンなら誰でも知っているノーコン投手川口が書いた「投球論」。
どんな投球論が展開されているかと思えば、フルカウントからのコントロールには自信があった、と書いてあるではないか。2-3からはインコースへストレートと決めていたそうだ。
川口の投球論なんてあてになりそうにないが、投手の心理を知ることはできた。
川口に言わせると、達川はキャッチングが下手なんだそうだ。
広島からFAで巨人に移籍した川口だが、なぜそういうことをしてしまったのか。埼玉県にいる義父が病気になりその看病のため、関東地方のチームへの移籍を希望したそうだが、巨人に入ったがために、広島球場でカープファンから帰れコールをされるようになってしまった。川口には広島カープ一筋でいて欲しかった。 |
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経営者の条件
ピーター F.ドラッカー
上田惇生訳
ダイヤモンド社 初版1995年1月26日 |
1966年に出版された"THE EFFECTIVE EXECUTIVE"の新訳版。ドラッカーの経営書の三大古典のひとつ。
経営書といっても、経営者や組織に向けて書かれたものではない。ひとりの人間が自己革新をいかに進めるべきかを説いた本。
まえがき
- ほかの人間をマネジメントできるなどということは、証明されていない。しかし、自らをマネジメントすることは、常に可能である。(B頁)
第1章 成果をあげる能力は修得できる
- あらゆる組織に、成果をあげる地道な人たちがいる。(2頁)
- エグゼクティブは、自分が生き、仕事をしている現実の状況を変えるために、断固積極的な行動をとらない限り、日常業務に追われる運命にある。(14頁)
- 組織の内部に生ずるものは、努力とコストだけである。企業にはプロフィットセンターがあるかのごとくいわれるが、単なる修辞にすぎない。企業には”努力センター”があるだけである。(18頁)
- 外部の世界における真に重要な事象は、傾向ではない。変化である。(22頁)
- 人類の歴史は、いかなる分野においても、豊富なのは無能な人間であることを示している。われわれは、せいぜい一つの分野に優れた能力をもつ人間を、組織に入れられるだけである。(24頁)
- 行うべきは、基本的な意思決定である。諸々の戦術ではなく、一つの正しい戦略についての意思決定である。(31頁)
第2章 汝の時間を知れ
- 繰り返し起こる危機は、ずさんさと怠慢の症候の一つである。(57頁)
- 時間の浪費は、しばしば人員の過剰から起こる。(58頁)
第3章 どのような貢献ができるか
- 成果をあげるためには、貢献に焦点を合わせなければならない。仕事から目を上げて、目標に向かわなければならない。(70頁)
- われわれは、貢献に焦点を合わせることによってのみ、
@コミュニケーション Aチームワーク B自己開発 C人材育成 という、成果をあげるうえで必要な四つの人間関係上の基本条件を満たすことができる。(86頁)
上司が部下に何かを言おうと努力すればするほど、部下が聞き違う危険は大きくなる。部下は、上司が言うことではなく、自分が聞きたいと期待していることを聞き取る。(87頁)
第4章 強みを生かせ
- 成果をあげるエグゼクティブは、人間の強みを生かす。(96頁)
- 他人に成果をあげさせるためには、決して、「彼は私とうまくやっていけるか」を考えてはならない。「彼はどのような貢献ができるか」を問わなければならない。(99頁)
- 若い知識労働者は、早い時期に「自分は自分の強みがものをいうような適した仕事や職務についているか」を自問しなければならない。(111頁)
- 頭の切れる野心的な若い部下は、力強い上司をまねる。したがって組織において、力強くはあっても腐ったエグゼクティブほど、ほかの者を腐らせる者はいない。そのような人間は、自分の仕事では成果をあげることができるかもしれない。ほかの人間に対し影響を与える力のない地位に置くならば、害はないかもしれない。しかし、影響力のある地位に置くならば破壊的である。(116頁)
- 成果をあげるエグゼクティブは、何にもまして、上司の強みを生かすべく努力しなければならない。(124頁)
- 「何もさせてくれない」という言葉は、惰性のままに動くための言い訳ではないかと疑わなければならない。(129頁)
- 人間集団の基準というものは、リーダーの仕事ぶりによって決定される。(132頁)
第5章 最も重要なことから始めよ
- かえって、いかなる成果をあげられない人の方が、しばしば、はるかによく働いている。(139頁)
- 古いものの計画的な廃棄こそ、新しいものを強力に進める唯一の方法である。(145頁)
- 優先順位の決定に関しては、いくつかの重要な法則がある。それらの法則は、分析ではなく、勇気にかかわるものである。(1)過去でなく未来を選べ(2)問題ではなく機会に焦点を合わせよ(3)横並びではなく独自に方向を決めよ(4)無難で容易なものではなく、変革をもたらすものに照準を高く合わせよ。(150頁)
第6章 意思決定とは何か
この章では、ベル・テレフォンのセオドア・ヴェイルとGMのアルフレッド・スローンのとった意思決定を解説してある。両者の共通点を探ることにより、意思決定のプロセスはいかにあるべきかを述べてある。
- ヴェイルは、社長に就任するやただちに、「われわれの事業はサービスである」をベルの公約にした。(156頁)
- スローンによれば、大企業にも、指揮の統一性と中央による統制が必要だった。(163頁)
第7章 成果をあげる意思決定とは
- 意思決定のプロセスにおいて、他の選択肢を考えてあれば、次に頼るべきものとして、十分に考えたもの、検討済みのもの、理解済みのものをもつことができる。(207頁)
- コンピュータの強みは、論理的な機会であることである。これに対し人間は、論理的ではない。知覚的である。(220頁)
- コンピュータの出現が、意思決定に対する関心に火をつけることになった理由は実に多い。しかしそれは、コンピュータが意思決定を乗っ取るからではない。コンピュータが計算を乗っ取ることによって、組織の末端の人間までが、エグゼクティブとなり、成果をあげる意志決定を行わなければならなくなるからである。(228頁)
終章 成果をあげることを修得せよ
(1)エグゼクティブの仕事は、成果をあげることである。 (2)成果をあげることは修得できる。(230頁)
エグゼクティブの成果をあげる能力によってのみ、現代社会は、二つのニーズ、すなわち個人からの貢献を得るという組織のニーズと、自らの目的の達成のための道具として組織を使うというニーズを調和させることができる。(239頁)
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奇貨居くべし 飛翔篇
宮城谷昌光
中央公論社 初版2000年7月10日 |
中国の春秋戦国時代の末期を描いている作品の第4巻。いままでの3巻は歴史の表舞台とはあまり関係ない話が多かったのだが、この第4巻でいよいよ、秦の始皇帝の父子楚が登場してくる。
第3巻までの話は、長い長い前置きだという感じがする。史料に登場する以前の呂不韋を著者の宮城谷さんが、個人の創造で自由に描くものだから、歴史を知りたいと思う読者としては、なかなかついていけなかった。 |
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ドットコム・ショック
大前研一
小学館 初版2000年4月1日 |
隔週SAPIOに連載されていた大前研一の「JUST DO
IT」を一冊にまとめたもの。新旧交代という言葉がキーワードになっている。 SAPIOで一通り読んでいるはずなのだが、一冊の本として読むと、新たは発見がどんどん見つかる。
AOLがどのようなEコマースを繰り広げているかなど、さまざまな実例が示してあった。
本書で大前さんはハイゼンベルクの不確定性関係を用いて、現代社会を説明されていたが、彼は不確定性関係を理解できていないようだ。SAPIOに掲載されたときも、おかしいと思っていたのだが、おかしな内容がそのまま単行本になってしまった。
なにかにつけて日本政府、日本企業に対して批判的な内容ばかりだった。SAPIOがそういう雑誌だから仕方ないかもしれないが。
事実を淡々と記述するのではなく、自分自身の意見を強硬に主張されているので、すべて真に受けることはできないが、読んでいてあきなかった。
- 日本の農業は生き残れない。50兆円使って生産性が上がったという話は聞かないし、また上がらなかったと言って怒っている人もいない。(9頁)
第1講座 2000年は新旧交代の年
- スーパーマーケット業界も同じ言葉を使うのだが、表を歩いている人が10万人で入店した人が6000人とすると、それは入店率6%となる。そして入店した人が野菜や鮮魚の売り場に行くと「壁寄り率」になり、実際に商品を手に持って見ると「手持ち率」になる。(61頁)
- Eコマースの場合は、CDやゲームといった特定カテゴリーの売り場に行けば「壁寄り率」、CDを視聴したりゲームの説明を見たりすると「手持ち率」になり、最終的に商品を買い物かごに入れてキャッシュレジスターまで持っていったら「購買率」になる。(61頁)
- Eコマースの場合、「入店率」「壁寄り率」「手持ち率」「購買率」のどの段階で漏れていったのかが、統計で詳細にわかる。「購買率」で7割もれる。いちいちクレジットカードの情報を入力するのが面倒だから。(61頁)
第2講座 日本企業を取り巻く新旧交代
- 日本の企業はもともと世界的な競争力を持ち、世界の人々に支持されている。『日産自動車』にしても間違いなく『ルノー』よりいい車をつくり、間違いなく『ルノー』よりコストが低く、間違いなく能力の高い企業である。経営不振に陥ったのは、10年前、私が再三にわたって警鐘を鳴らしたにもかかわらず、無能な政府の尻馬に乗って北米に工場を新設したことが尾を引いている。(67頁)
- とくに、いまいる経営者は質が悪いと思う。高度成長期に厳しい経営者の後ろに付いて言われたことだけをやってきた人たちだから、変革期の戦闘要員になっていない。(73頁)
- 『第一勧業銀行』『富士銀行』『日本興業銀行』の大統合は、悪い冗談だ。なぜなら、この三つの銀行は『ムーディーズ』の財務格付けによるとすべて「E+」だからである。(83頁)
- 日本の場合は一生における収入と資金のニーズがアンバランスで、最もお金が必要な35〜45が一番苦しく、お金が要らない老人になってから収入が増える。日本人は80歳で死ぬと平均3500万円を墓場に持っていくという、もったいない人生を送っている。(98頁)
第3講座 新旧交代が激しい情報通信産業
- いま、日本企業がおかしくなっているのは不況が原因なのではなく、時代が変わったからではないか、と私は見ている。(114頁)
- アメリカでは電話会社は針金だけになってしまい、顧客情報と顧客との接点をコントロールしているだけの物理的な実体のない"ポータル屋"が繁栄している。(127頁)
第4講座 韓国はなぜ新旧交代できないのか
この章では、韓国への批判が繰り返されている。この本が出版された後の出来事を考えると、大前さんの批判は少し的外れだったのではないかと思われる。
- 韓国の人たちはよく「自分たちが犠牲になって日本が発展した」と言う。それは正しいかもしれないが、私に言わせれば負け犬の遠吠えである。(157頁)
- そもそも朝鮮半島は、過去4000年の歴史の中で、700回くらい分断されている。(168頁)
第5講座 世界の新旧交代を見る
南米とインドの台頭、ポルトガルとスペインの復活について述べてある。日本の知らないところで起こっている変化をしっかり認識しなければならない。
・なぜか、昔からインド人は理数系の頭脳が優れている。(181頁)
第6講座 教育現場こそ新旧交代が必要
日本の大学の学生の質の低下とともに、先生の質の低下にも言及されている。大学じたいの質が低下していると。
- アメリカの大学の授業は具体的かつ実践的(198頁)
- アメリカの大学は実学と研究が8対2(208頁)
- 政府(文部省)の干渉を容れない、企業の干渉を容れないという方針できたから、いまや(日本の)大学の先生ぐらい世間知らずはいない、という状況になってしまった。(210頁)
- 学問はアカデミズムではなく、人生をよりよく生きるための栄養素であり、それを補給する場所が大学なのである。(216頁)
第7講座 日本は新旧交代できるのか
- いま時価総額的に一番強い『NTTドコモ』を自由にして世界中で買収しまくらせれば、すぐに超強大なグローバル企業になるだろう。(243頁)
- アメリカは常套手段として、日本の強くなった産業だけをピンポイントで狙ってくる。(247頁)
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情報の文化史
樺山紘一
朝日選書 初版1988年11月20日 |
歴史的視点から情報について述べた本。
著者の樺山さんは西洋史が専門のようだが、中国についての記述に感心させられた。西洋との交易において、北のシルクロードだけでなく、南の海路をとるセラミックロードにも注目すべきだと指摘されている。陶磁の通る道となったセラミックロードの交易量は、シルクロードの10倍にも100倍にものぼったことだろう、と述べておられる。
- 文字の発明ほど感動的な事件はない。とはいっても、発明者の名前も、発明の経緯すらもさだかではない。(6頁)
- チョムスキーは、言語表現における表層と深層の構造を取り出した。表層において、人は個々の言語の文法規則にしたがって発語するが、その表現は精神における思考と認識の基礎構造にもとづいて行われる。基礎構造から音声や記述に転じる際の、生成と変形の様式には、ヒトとしての人類に固有の規則がある。(95頁)
- 通勤通学の電車の中で、実に多くの平均的日本人がペーパーバックの文庫本に読みふけっている風景は、外国人にとって驚異であろう。(117頁)
- 19世紀に、日本人は地動説や進化論ニュートン力学を容易に理解しえた。ヨーロッパで数100年間にわたって知的煩悶を強要したこれらの学説は、当時の日本人にさしたる抵抗感をもよおさなかった。その新学説を拒絶するような強固な宇宙論も宗教も、もちあわせていなかったからである。(144頁)
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金運が強くなる50の小さな習慣
中谷彰宏
PHP研究所 初版2000年3月23日 |
久しぶりに中谷さんの本を読んでみた。字が大きい。15分で読めてしまう。
表紙に手のひらが描いてあり、金運線が示してある。自分の手のひらと見比べてショックを受けてしまった。
- 金運を強くするのは、資金でも情報でもなく、毎日の習慣だ。(22頁)
- 結婚資金をためないで、自分のために使っている人ほど、お金持ちと結婚する。(34頁)
- 金運の強い人の身体的特徴は、背筋が伸びていて、腰が低いことだ。(36頁)
- ケンカの大半は、お金が原因だ。(56頁)
- 商売の金運は、売ることよりも、買うことに汗を流そう。(68頁)
- お金持ちだって、普通の人の100円の感覚で、1000円使うわけではない。(108頁)
- 努力している人に、援助しよう。(117頁)
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強運になれる50の小さな習慣
中谷彰宏
PHP研究所 初版1998年4月23日 |
先に読んだ金運の本と同様に、無駄遣いを奨励してある内容だった。ケチケチすると運が逃げて行く。
- 雪の日に、転んでケガをした人のほとんどが、実は、雪のないところで転んでいる。(23頁)
- ピンチになったら、こう言おう。「なあに、いつものように、通り過ぎるさ」(32頁)
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