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1999年1月に出版された『国家なる幻影』がこの度、文庫版で出版されたので読んでみた。初出は、『諸君!』1996年1月号から1998年8月号。
石原氏の25年の議員生活を振り返った本であり、思想についても存分に披露されており、読んでいて共感する部分が多かった。
日本の将来に不安を抱く人は多くいると思うが、経済的な問題に限っている人が多いのではないだろうか。この不景気が何かのきっかけで好景気となれば、日本の将来に対する不安感は、多くの人が忘れ去ってしまうのではないかと思う。 景気の問題とか、高齢化社会がやってくるとか、そういうことではなく、精神的な問題として日本の将来を憂慮している人が本書を読むと考えさせられることが多いと思う。左翼思想の人も、我慢しながら読めば、得られることが多いのでは、と思う。
憂いや批判ばかりの内容ではなく、ちょっとしたユーモアも交えてあるので、あきずに読める本であった。
■細川護煕 細川護煕を政治の世界は引っ張ってきたのは、石原氏であった。『日本の新しい世代の会』で候補者を探していたところ、縁あって、細川氏を参院選に立候補させることになった。 細川氏は、自分が政治家を志したのは、祖父近衛文麿の影響だと頻繁に言っているが、それは、石原氏の入れ知恵らしい。立候補に当たって、もっともらしい理由を石原氏が考え、それを細川氏がずっと自分の考えとして話しているいるようだ。
■天皇陛下万歳 明治百年の行事の際、「天皇陛下万歳」という声が客席から上がった。そのとき、会場にいた議員全てが自然に万歳を三唱した。かつてこの国にあった連帯感をみなが感じ、再確認していた。
■在日米軍は番犬様 何かの委員会の際、在日米軍のことを椎名悦三郎氏が 「まあ、番犬みたいなものですな」 と答えたら、それでは失礼ではないかということになり、 「失礼しました、いい直します。番犬様であります」 と言ったら大爆笑になった。 |