読書録 2002年3月  2002年読書録一覧  ホーム

No. 題名

感想

1

花神 上

司馬遼太郎

文春文庫
文庫版初版
1976年8月30日

 長州の村田蔵六=大村益次郎を描いた小説。

 上巻は、医学の話が中心となる。村田蔵六が主人公となっているため幕末といえども、政治的な話より、文化や科学に関する話が多くなっている。

■適塾
 
大阪北船場にあった蘭方医緒方洪庵の「適塾」は大阪大学の前身だったそうで、その門下には、村田蔵六、福沢諭吉、橋本佐内、大鳥圭介などがいた。

■シーボルト
 長崎の鳴滝に塾をかまえて医学その他を教えたシーボルトには、長崎丸山の遊女との間にイネという娘がいた。イネが幼いときにシーボルトは、シーボルト事件で国外追放になるのだが、日本に残った娘のイネは、シーボルトの教え子に守られて大事に育てられた。
 そのイネは、村田蔵六から蘭医学を学ぶことになる。

■ヘボン
 ヘボン式ローマ字のヘボンのフルネームは、James Curtis Hepburnという。

■村田蔵六の性格
 村田蔵六は、夏に「お暑うございます」と挨拶されると「暑中はあついのがあたりまえです」と答えるような人だった。
   

2

花神 中

司馬遼太郎

文春文庫
文庫版初版
1976年8月30日

 中巻では、禁門の変、第一次長州征伐、第二次長州征伐などが書かれている。村田蔵六が主人公なので、幕末期の医学や技術の進歩についても詳細に描かれている。

■政治家と官僚の違い
 幕末、長州藩はイギリスに5人の留学生を派遣したが、長州藩の危機を知り、留学途中で急ぎ帰国した伊藤俊輔と井上聞多は政治家になり、留学を続行した3人は明治政府の官僚となった。

3

花神 下

司馬遼太郎

文春文庫
文庫版初版
1976年8月30日

 下巻は戊辰戦争、そして村田蔵六の暗殺について。

 人を小ばかにする態度を無意識のうちにとってしまう村田蔵六は、自分自身の役目を終えるとすぐに、暗殺されてしまった。最後の役目は、来るべき西郷の反乱にそなえて、大阪に兵器を配備することであった。

■大鳥圭介
 戊辰戦争のとき、旧幕府軍で陸軍を率いていたのが大鳥圭介である。彼は、大坂の適塾で村田蔵六と同門であり、オランダ語に詳しいという理由から、洋式化を進める幕府軍の中で、取り立てられ、五稜郭まで戦うはめになった。大鳥本人には戦意が薄かった、という書き方がされていた。

■上野寛永寺
 上野寛永寺は大名への金貸しで潤った。幕府の菩提寺なので、その権威を利用して、諸大名へ無理やり金を貸し利息をつけて返済させることを繰り返していた。

4

黙っちゃおれん

小西俊博

文芸社
初版2001年12月15日

 著者の小西氏は、防衛大学出身で航空自衛隊に入り、カンザス大学で航空宇宙工学博士号を取得し、独立後はソフトウェアの開発、そして2000年に民主党から衆院選に立候補して落選した人である。

 政治、経済、自民党、民主党、そして自宅の敷地の駐車違反の話まで、内容は多岐にわたっている。

■スプライン処理
 ワープロで打った文字を拡大してもギザギザにならないようにする処理をスプライン処理というが、この技術を本書の著者の小西氏は、世界に先駆けて開発し、印刷会社に売り込んでいたそうだ。
 しかし、売り込んだ会社にただ取りされて、自分自身には一銭も入ってこなかったとのこと。

■ハワイ沖での原潜と実習船の衝突について
 原潜に乗った経験がある田岡俊次がアメリカの原潜の行動を擁護する記事を朝日新聞に書いたことについて、
・皮肉な見方をすれば、アメリカが原潜に民間人を乗せて体験航海をさせることは、素晴らしい効果があるといえます。マスコミの人間をアメリカの原潜に乗せただけで、こんなに素晴らしい擁護記事を書いてくれるのですから。(173頁)

5

明るい旅情

池澤夏樹

新潮文庫
文庫版初版
2001年6月1日

 著者は、北海道生まれで、埼玉大学理工学部物理学科中退で、今は作家なのかな。

 本書は、紀行文である。訪れた土地の文化や食べ物が紹介してある。

  • 山の中に望遠鏡を持ち込んで天体観測をすることの多い某天文学者は、クマとの不運な遭遇を避けるため、望遠鏡を設置した場所の周辺に自分の尿でマーキングしたという。頭のいい男だ。(115頁)
  • ある種の鳥において、渡りの衝動は母性本能より強い。母鳥は、南へ向かう長い旅の出発時間を逃すことよりは、巣の中のひなを捨てる方をとる。・・・ブルース・チャトウィン経由でダーウィンから引用。(128頁)
6

王城の護衛者

司馬遼太郎

講談社文庫
文庫版初版
1971年10月15日

幕末に関した短編集。

王城の護衛者
加茂の水
鬼謀の人
英雄児
人斬り以蔵
の5つからなる。

■王城の護衛者
 王城とは京の都のことであり、護衛者とは京都守護職松平容保のことである。
 会津藩は、白虎隊などで有名なのだが、本書の内容は、京都守護職時代、孝明天皇と会津藩主松平容保の関係が描かれている。
 天皇に忠誠を尽くし信頼の厚かった人物としては、楠木正成に並ぶ松平容保が、逆賊の汚名を着ることになるとは、、、

 松平容保は京都守護職就任当時は、過激な志士たちと対話を試みようとしていた。それが「足利将軍木像梟首事件」によって、態度を一変させ、反幕府の志士たちを弾圧するようになり、恨みを買うこととなった。

7

馬上少年過ぐ

司馬遼太郎

新潮文庫
文庫版初版
1978年11月27日

 伊達政宗を描いた『馬上少年過ぐ』などを収録した短編集

 表題の馬上少年過ぐとは伊達政宗が晩年に詠んだ詩の第一句

 馬上少年過ぐ
 世平らかにして白髪多し
 残躯天の赦すところ
 楽しまざるをこれ如何せん

■道頓堀
 安井道頓が掘りはじめ、彼が大阪の陣で戦死した後は、幕府が援助し道頓の一族に工事を続行させた堀、というより運河。

8

真説宮本武蔵

司馬遼太郎

講談社文庫
文庫版初版
1983年7月15日

 宮本武蔵について資料を調べなおした『真説宮本武蔵』、宮本武蔵にコテンパンにやられたと伝えられる吉岡一門を描いた『京の剣客』などを集めた短編集。

 通説では、京都の吉岡一門は三度戦い三度敗れたことになっているが、実際は一度しか戦っておらず、その勝負も引き分けであった、ということが資料を調べると分かってくるとのこと。

9

サラリーマンIT道場

大前研一

小学館
初版2002年3月20日

 『サラリーマンサバイバル』、『サラリーマンリカバリー』に続くサラリーマンシリーズの第3弾。

 一冊読むだけで、とても勉強になる。

■ケータイ不況が進行中(46頁)
 可処分所得のうち携帯電話代に使われる割合が増えたため、他の消費が抑制され、それが不況の原因になっている。無駄話よりも楽しいことが増えるか、あるいは昔からの電話に戻れば、不況という問題は解決されるとのこと。

■骨太の方針で示された7つの改革プログラム
 (1)民営化と規制改革
 (2)チャレンジャー支援
 (3)保険機能強化
 (4)知的資産倍増
 (5)生活維新
 (6)地方の自立と活性化
 (7)財政改革

■デフレの定義
 森政権は2年続けて物価が下がったからデフレである、といったが、デフレの場合はGDPも縮小しなければならない。しかし、森政権のころは、GDPは縮小していなかった。物価が下がるだけの場合は経済学では「ディスインフレ」と言う。

■インフレ
 もともとボーダレス経済では、先進国はインフレになりにくい。世界から安くて良いものが自由に入ってくるので。

  • 日本はITを核としたネットワーク社会への対応が遅れている。工業化社会は1億2000万人の日本人を食べさせるのに十分な力を持ったが、ネットワーク社会において1億2000万人をどうやって食べさせていうのか、という問題については、まだ答えが見つかっていない。(14頁)
  • 日本では、ケインジアンを自称する宮沢喜一大蔵大臣(当時)がその教えであるところの「有効需要の創出」を税金の垂れ流しで行ない、借金の山を子孫に残すことになった。(26頁)
  • あと数年すれば日本はブロードバンドでも世界一になるのは間違いない。問題は、それで何をやるかだ。(151頁)
  • 小泉首相のメールマガジンは何億円もかけたらしいが、みんなが見たのは1回目だけである。(167頁)
  • コンピュータを中学校から教えているところの教科書ではデジタルとは何か、などというしち面倒くさいところから入って、コンピュータ嫌いを量産している。(192頁)
  • IBMやワングは顧客の意見に耳を傾けて成功したわけですが、成功した途端に耳を貸さなくなりました。(シスコCEOジョン・チェンバース 227頁)
  • 最近よく「One-to-One」という言葉を耳にするが、それを自社の製品名に使用できるのはブロードビジョンだけである。1993年にドン・ペパーズ氏とマーサ・ロジャース氏が書いたベストセラー『The One to One Future』。そのコンセプトをコンピュータの世界で実現しようと考えたブロードビジョンの創業者ピーフォン・チェン氏がペパーズ氏に会い、「One-To-One」という言葉を自社製品の登録商標として使う承諾を得たからである。(254頁)
  • もてはやされていた渋谷系の経営者は勉強が足りない。(304頁)
  • ただ、先に経営の勉強をしすぎると、今度は破壊力や崖から飛び降りる勇気がなくなってしまうので、ある程度は両方のバランスを取ることも必要になってくる。(305頁)
  • もし、あなたが自分は破壊力のある人間ではないと自認しているなら、まず経営の勉強をして、”経営のプロ”になることをお勧めする。この先独立して起業する場合はもちろん、会社勤めを続ける場合でも、人の上に立つ時やプロジェクトを動かす時には、必ずそれが役に立つからである。(305頁)
10

キヤノン特許部隊

丸島儀一

光文社新書
初版2002年2月20日

 キヤノンの丸島儀一氏へのインタビューを福井信彦という人がまとめたもの。

 丸島儀一とは、キヤノンの特許戦略の中心となっていた人物であり、コピー機を巡るゼロックスとの闘いなどを指揮した。

 禍転じて福となす、という言葉が頻繁に登場した。

  • (シンクロリーダーの失敗に関して御手洗毅社長のコメント)今度のことは、すべて私のオッチョコチョイに起因したものであって誰の罪でもない。この上は事後処理をよく行って、禍を転じて福とされたい。(16頁)
  • 私が唱えてきたのは、特許担当者は源流に入れ、ということです。特許担当者が机に座って仕事をしてはいけない。とにかく担当する技術の開発部分に入り込みなさい。(35頁)
  • また自社の大切なものについては、あらかじめアナウンスすることが多いのです。「あそこはあの技術についてはライセンスをださないぞ」と知れ渡っていれば、同業の企業もそれを使うには相当勇気がいりますから、案外避けてくれるものです。(87頁)
  • 過去も現在もアメリカが、世界で最も強力で魅力的なマーケットをもっているのに比べ、わが国にはマーケットとしての魅力がとぼしい。アメリカはマーケットの封鎖をちらつかせることによって、外国企業の動きに歯止めをかけることができた。しかし、小国である日本に、この選択肢はないのである。(154頁)
  • 日本の特許法は、前文に経済と産業の発達という言葉が書いてあります。つまり経済と産業の発達のために制度があるというのが、日本の特許法の精神です。アメリカの場合は、あくまでも権利者の私権を守ることが目的です。(156頁)
11

手掘り日本史

司馬遼太郎

文春文庫
文庫版初版
1990年11月10日

 本書は司馬氏が江藤文夫氏に語った内容を一冊にまとめたもの。

■山陽本線
 明治時代、参謀本部の川上操六は防衛の観点から山陽本線は山間部に通した方が良いと言ったが、大山巌に、「鉄道は軍隊のためではなく、国民の為に敷くものだ」と言われ、結局、山陽本線は、一部は山間部を通して造られた。

■上忍、下忍
 『梟の城』の中で、司馬氏は、上忍=地侍、下忍=地侍に飼われている小作人の忍者、という意味で使用した。これ以後の忍者小説は、みなこれに従っている。もともとは、上忍=善、下忍=悪という意味だった。

  • 大阪の人間は戦争に行くと弱いと言われます。”またも敗けたか八連隊”などと言われた。(31頁)
  • 出雲が、そういう朝鮮美人の産地なんです。松江大橋からずっと賑やかなところまで、夕方にでも歩いてみてごらんなさい。一丁歩くあいだには、少なくとも一人はズキッとする人に会いますよ。私は出雲に三回行って、三回ともそんな感じを受けたんです。(76頁)
  • 南北朝について書き出すと、作家は必ずくるしくなる。なぜかというと、みな水戸史観で訓練された目で南北朝を見ようとする。吉川さんも、残念なことに、水戸史観を頼りにこの時代を見ておられます。(108頁)
12

故郷忘じがたく候

司馬遼太郎

文春文庫
文庫版初版
1976年7月25日

 秀吉の朝鮮出兵の際、島津家によって薩摩に連行された朝鮮人の子孫について述べたエッセイ。

■ソウル大学の講演の最後に、沈寿官氏は、
 「これは申し上げていいかどうか」
と、前置きして、私には韓国の学生諸君への希望がある、韓国にきてさまざまな若い人に会ったが、若い人のたれもが口をそろえて36年間の日本の圧制について語った。もっともであり、そのとおりではあるが、それを言いすぎることは若い韓国にとってどうであろう。言うことはよくても言いすぎるとなると、そのときの心情はすでに後ろむきである。あたらしい国家は前へ前へと進まなければならないというのに、この心情はどうであろう。
 そのように言った。(58頁)

13

改善のススメ

三野正洋

新潮OH!文庫
文庫版初版
2000年10月10日

 太平洋戦争の教訓を今に生かそう、という内容だが、戦史そのものに興味を持たされてしまう。

■セイロンの戦い
 1942年4月、セイロン(現スリランカ)周辺のイギリス艦隊を、連合艦隊の機動部隊は撃破したのだが、このとき、イギリス軍の爆撃機が、日本の空母を奇襲するという事態があった。爆弾がはずれてことなきを得たのだが、このときの教訓を生かすことができず、ミッドウェーでは、アメリカ軍の急降下爆撃を空母を受けることになった。

■液体燃料
 枢軸国の三国はみな、石油を産出しなかった。そこで考えられたのは、石炭を加工して液体燃料とする、という計画だった。実験室レベルでは、ある程度成功したが、実用化はされなかった。

■ゼロ戦
 海外で出版されている辞書には、「ZERO・・・軽量で性能の優れた日本製の戦闘機」という単語で乗っている。

■フィリピン沖海戦
 栗田艦隊がレイテ湾に突入しなかった理由は、栗田中将の疲労の末の判断の誤り、ということらしい。三日間、一睡もせずに指揮をとった栗田中将は、肝心のところで正確な状況判断ができなかった。

■航空機の損失
 太平洋戦争中の航空機の損失は、戦闘によるものより、事故によるものの方が多かった。

■スキップ・ボミング(skip boming)
 航空機による爆撃は、水平爆撃と急降下爆撃のふたつであったが、太平洋戦争中に新たに、スキップ・ボミングというのが加わった。これは、爆撃から爆弾を、海面に水平になるように落として、水面を水切り石のようにピョンピョン跳ねさせて、敵艦に命中させる、という方法である。これは、アメリカ軍が実戦で用いたところ、非常に効果的であった。
 しかし、日本軍は採用しなかった。日本海軍が採用したのは、神風攻撃であった。

14

マネジメント
【エッセンシャル版】

ピーター.F.ドラッカー、
上田惇生訳

ダイヤモンド社
初版2001年12月13日

 1974年出版の"Managemant:Tasks, Responsibilities, Practices"の抄録の訳しなおしたもの。

 イノベーションとマーケティング、組織、成果、目標管理等について、第一人者の声が収録されている。
 他の著書に比べて、厳しい内容が多かったような気がした。

まえがき

  • 経営書のほとんどが、もっぱらマネジメントの仕事を扱っている。それらはマネジメントを内から見ている。これに対し、本書はマネジメントの使命、目的、役割から入る。(vii頁)

Part1 マネジメントの使命

  • 企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。(16頁)
  • 真のマーケティングは顧客からスタートする。すなわち現実、欲求、価値からスタートする。「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を書いたいか」を問う。(17頁)
  • 人にとって、働くことは重荷であるとともに本性である。呪いであるとともに祝福である。(59頁)
  • 一般に、働くことと働くものの歴史は、とりたてて幸福なものではなかった。しかし例外はあった。働くことが成果と自己実現を意味した時期や組織があった。その典型が、国家存亡のときだった。(67頁)
  • 家族的マネジメント、参加型マネジメントなどの自称万能薬を含め、これまでの理論のほとんどは、「権限」の組織化に焦点を合わせてきた。これに対して、日本企業、ツァイスのアッベ、IBMのワトソンは、働くことのマネジメントの基礎として「責任」の組織化を行った。(72頁)
  • 責任を持たせるために必要な保証とは、約束ではなく実行である。(77頁)
  • 組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。(80頁)

Part2 マネジメントの方法

  • あらゆるマネジャーに共通の仕事は5つである。@目標を設定する。A組織する。B動機づけとコミュニケーションを図る。C評価測定する。D人材を開発する。(129頁)
  • もっとも一般的なまちがいは、職務を狭く設計し、優れた者であっても成長できなくすることである。(131頁)
  • 組織には、人を間違った方向へ持っていく要因が4つある。すなわち、@技能の分化、A組織の階級化、B階層の分離、C報酬の意味づけである。(137頁)
  • 私が初めて目標管理を提唱して以来、この言葉はスローガンとさえなった。今日では文献も多い。講座、セミナー、映画さえある。目標管理を採用している組織は多い。しかし、自己管理を伴う目標管理を実現しているところは少ない。自己管理による目標管理は、スローガン、手法、方針に終わってはならない。原則としなければならない。(141頁)
  • 強みよりも弱みに目を向ける者をマネジャーに任命してはならない。(147頁)
  • コミュニケーションとは、@知覚であり、A期待であり、B要求であり、C情報ではない。(157頁)
  • 目標管理こそコミュニケーションの前提となる。(163頁)
  • 多くの場合、研究開発活動に間断なく評価を加えることも成果に悪い影響を与える。(169頁)
  • 管理の目的は情報収集ではなく行動である。(170頁)
  • 理想的な組織とは、会議なしに動く組織である。(195頁)
  • 人が過剰な組織では、成果は生まれず仕事ばかり増える。(196頁)

Part3 マネジメントの戦略

  • トップマネジメントに課される役割は、各種の能力、さらには各種の性格を必要とする。少なくとも4種類の性格が必要である。「考える人」「行動する人」「人間的な人」「表に立つ人」である。(225頁)
  • 技術系の人は、「うまくいかなくなりそうなものは、いずれうまくいかなくなる」というマーフィーの法則を口にする。だが事態が複雑な場合には、さらに第二の法則、ドラッカーの法則と呼ぶべきものが働く。すなわち、「何かがうまくいかなくなると、すべてがうまくいかなくなる。しかも同時に」(245頁)
  • イノベーションなる言葉は、技術用語ではない。経済用語であり社会用語である。(266頁)

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