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No. 題名

感想

1

同僚と10倍差がつく職場の心理学

永井隆雄編著

総合法令
初版2002年6月6日

 組織人事コンサルタント永井隆雄氏の著書。書店で売られる本では三冊目となる。

 「ディレーラー」と「モラルハラスメント」という言葉は、永井隆雄氏の著書や記事をきっかけに、メジャーになるような気がします。

■職場におけるいじめのカテゴリー(ホーン・スタイン)(30頁)
(1)うそをつく
 部下に正確な情報を与えなかったり、わざと部下が混乱する命令を出す。
(2)拘束する
 職場以外における部下の「活動範囲」を規制する。
(3)脅迫する
 上司の意に添わないとき、会社の規定にない懲罰を加えると脅す。
(4)利己的に振舞う
 問題が起きると部下のせいにし、自分を守ろうとする。
(5)不公平な処遇を与える
 仕事関係ない基準で不公平な処遇をする。
(6)残酷な行為をする
 公の場で屈辱を与えたり、個人的な攻撃でや中傷で部下の自尊心を故意に傷つける。
(7)悪意に満ちた配慮のなさを見せる
 部下の生活にはなはだしいまでの配慮のなさを見せる。
(8)公私にわたって奴隷扱いする
 主人と奴隷の関係のように、公私にわたり、無理な要求をする。

■47歳
 人間が生涯のうち最もお金を使う時期は47歳。47歳人口が増えれば、経済はある程度活性化するはず。しかし、その47歳人口は2009年まで減少を続け、さらに、その年齢層は雇用、賃金、年金の不安を抱えている。

■コーチング
 もともとコーチングとは、スポーツの世界で発達してきた考え方で、選手とコーチのような関係で組織内の支援活動を行なうものをいうようである。(216頁)

■メンタリング
 メンタリングとは、部下が変わる前に上司が変わる相互啓発的コミュニケーションの技術だといわれている。
 メンタリングの由来は、トロイア戦争後のオデュッセウス王の流浪を歌ったホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場するメントールの名前にある。(228頁)

  • ホーン・スタインは、些細なことをきっかけに相手の人格を非難し攻撃するのはその人物が内心にコンプレックスを抱えているからだと指摘する。(28頁)
  • よく組織内に人材を投入すると、自然発生的に2:6:2で人材が階層化し、2割が何となくリードするようになり、6割が中間層を形成し、残りの2割がおどおどしてぶら下がりになるという。(75頁)
  • 上司の人事考課の項目の中に「正しい人事考課ができる」という項目を設け、そのウエイトを高くすれば本気で人事考課に取り組むかもしれない。(139頁)
2

ネクスト・ソサエティ

ピーター F. ドラッカー
上田惇生訳

ダイヤモンド社
初版2002年5月23日

『Managing in the Next Society』の日本語訳。

 表紙の帯に「書き下ろし」とあったが、本書に掲載されいる内容は、全て雑誌に掲載済みの論文やインタビューである。

■製造業の地位低下は新たな保護主義を生む。
 日本やドイツのように製造業が過剰雇用の国では特に、雇用を守るために製造業が政府から保護されるようになる。
 また、製造業の地位低下を防ぐために、製造業の従事者が少なくなるほど連携をとりあい、政府に圧力をかけるようになる、というようなことが書いてあった。

第T部 迫り来るネクスト・ソサエティ

  • いまから20年後あるいは25年後には、組織のために働く者の半数は、フルタイムどころかいかなる雇用関係にもない人たちとなる。特に高年者がそうなる。(4頁)
  • 国富の生計の担い手としての農業の地位の低下は、第2次大戦以前において、今日では想像すらできない保護主義をもたらした。(7頁)
  • 製造業の地位の変化が、新たな保護主義をもたらすことは間違いない。(8頁)
  • アメリカのこの20年を見ても明らかなように、人口は予想もしない方向に急激に変化する。(17頁)
  • 知識は専門化して、初めて有効となる。ということは、知識労働者は組織と関わりを持たざるをえないことを意味する。組織とは、多分野の知識労働者を糾合し、彼らの専門知識を共通の目標に向けて動員するための人の集合体である。(21頁)
  • 知識社会とは非階層の社会であって、上司と部下の社会ではない。(22頁)
  • テクノロジストは、仕事に身体を使っても、報酬は学校教育で得た知識によって決まる。(23頁)
  • 知識労働者には二つのものが不可欠である。その一つが、知識労働者としての知識を身につけるための学校教育である。もう一つが、その知識労働者としての知識を最新に保つための継続教育である。(24頁)
  • 仕事が生計の資だった肉体労働者と違い、知識労働者にとって仕事は生きがいである。(26頁)
  • 過剰雇用の成熟産業に金を注ぎ込む政策は害をなすだけである。それらの金は、一時解雇された高年者を助け、若年者を再教育し再雇用するために使わなければならない。(37頁)

第U部 IT社会のゆくえ

  • 今日IT革命は、産業革命における1820年代の段階にある。ジェームズ・ワットの蒸気機関が産業用として初めて綿紡績に使われた1785年から、およそ40年が経っていた。IT革命において、産業革命における蒸気機関に相当するものがコンピュータである。いずれも導火線であり、象徴だった。(72頁)
  • IBMやP&GのOBは古巣を懐かしむ。ところがマイクロソフトのOBは古巣を嫌う。(92頁)
  • 医療技術の進歩は平均寿命にほとんど寄与していない。平均寿命に寄与したのは労働環境の改善のほうである。(97頁)
  • はるか昔、私はプロフィットセンターなる言葉をつくった。いまではそれを恥ずかしく思う。(110頁)
  • GEのジャック・ウェルチは短期の業績を綿密にチェックしていた。ただし彼のいう短期とは半年ではなく三年だった。そして同時に、人事をはじめ長期的な視点からマネジメントしていた。知力戦略と呼んでもよいものだ。(134頁)

第V部 ビジネス・チャンス

  • アメリカでは、起業家精神とはアイデアのことだと思っている。イノベーションとは研究開発、つまり技術のことだと思っている。しかし、起業家精神とは体系的な作業であり、イノベーションとは技術よりも経済に関わることである。(153頁)
  • ウォーレン・バフェットは、会社の内容を知りたいときアナリストに聞かないといっていた。彼らは利益を問題にする。利益が問題なのではない。バフェットは銀行のローン・アナリストに聞くという。キャッシュフローを問題にするからである。(156頁)

第W部 社会か、経済か、

3

龍馬 二 脱藩篇

津本陽

角川書店
初版2001年4月20日

 二巻は、吉田元吉(東洋)暗殺、龍馬脱藩など。

 歴史上の人物が何の前触れもなく登場してくるこの小説は、結構高いレベルの予備知識がないと、内容を理解するのは難しい。この点では、島崎藤村の『夜明け前』と似ている。

4

名場面で分かる日本の歴史

小和田哲男

三笠書房知的生きかた文庫
文庫版初版
2002年7月10日

 『通勤電車で楽しむ日本史の本』を改題して再文庫化したもの。なんか読んだことある内容だな、という気がした。

 

 

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