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感想

1

"It"(それ)と呼ばれた子 幼年期

デイブ・ペルザー著、田栗美奈子訳

ヴィレッジブックス
文庫版初版
2002年9月20日

 A Child Called "It"  by Dave Plzer 1995

 日本語版の単行本は1998年に青山出版社から刊行されている。

 この『幼年期』では、母親から受けた虐待が綴ってある。母親から虐待されていることに学校の先生が気づいてくれて、母親に忠告するが、それがかえって、母親の怒りを買い、虐待をエスカレートしていくことに。
 何の希望もない、悲しい日々が記されている。

■プロローグ 救い出された日

■第1章 幸せだったころ
 母親による虐待が始まる以前について。クリスマスの出来事。ロシア川のほとりでみた夕日。

■第2章 ぼくは悪い子?
 デイブが4つか5つのとき、母親からの虐待の始まった。酒びたりの母親とエスカレートする虐待。母親の暴力で肩を脱臼したが、ベッドから落ちたことにされた。ガスレンジで腕を焼かれた。

■第3章 何か食べたい
 食事が与えられないので、学校で他人の弁当を盗むようになる。生まれたばかりの弟ラッセルの排泄物を食べさせれた。食料品店で食べ物を万引きすることが日常茶飯事になった。部屋で寝させてもらえなくなり、ガレージで新聞紙でくるまって寝るようになった。母親にアンモニアや洗剤を飲まされるようになった。

■第4章 ナイフ
 1971年夏、11歳になっていなかったが、母親の罰を予測できるようになった。母親にナイフで腹を刺されたが、病院に連れいってもらえなかった。助けてくれなかった父を恨んだ。

■第5章 父さんが帰らない
 ナイフの一件があって以来、父は家に寄り付かなくなった。アンモニアと漂白剤を混ぜたバケツと一緒にバスルームに閉じ込められた。社会福祉の女の人が家に来て、母親とデイブに虐待について尋ねたが、母親が怖くて真実を話せなかった。

■第6章 祈り
 1972年夏には、兄弟からもなぐられるようになった。5年生のとき、母親からItと呼ばれた。父と母が離婚し、父が家を出た。

■エピローグ ロシア川のほとりで

2

"It"(それ)と呼ばれた子 少年期 ロスとボーイ

デイブ・ペルザー著、田栗美奈子訳

ヴィレッジブックス
文庫版初版
2003年2月20日

The Lost Boy  by Dave Pelzer 1997

 日本語版の単行本は1999年4月に青山出版社から刊行されている。

 母親から虐待される一方であった『幼年期』と違い、この『少年期』では、裁判で母親との対決、デイブの味方になってくれる人の存在が描かれている。それで、万引きを繰り返したり、悪い仲間とつきあったり、なかなかデイブも人を期待を裏切る行為をしている。
 『少年期』の最後は、デイブの今後の人生がとても希望が持てる結末になっている。

■プロローグ 家から逃げる

■第1章 泣きさけぶ天使
 1973年3月5日、小学校の先生が母親による虐待を警察に通報し、デイブは警察に保護されることに。メアリおばさんのフォスターホームにあずけられた。担当のソーシャルワーカーはゴールドさん。

■第2章 母さんとの裁判
 「被後見人」となるか「母親の保護下」になるかどうかの裁判で、被後見人となることに決定。

■第3章 ぼくもふつうの子?
 メアリおばさんからリリアン・カタンズさんのフォスターホームへ移動。

■第4章 父さんに会いたい
 精神科医の診察を受けるが不快な気持ちになった。父さんが来ると聞かされていた日、しかし、父さんはこなかった。

■第5章 友だちの裏切り
 万引きが里親のリリアンにばれた。ジョンと友達になったが、彼のせいで、学校を放火した犯人にされた。ヒルクレストに連れて行かれることに。

■第6章 母さんのわな
 教護院で父を面会するが、消防士の父は、放火事件に激怒。リリアンから、母親がデイブを精神病院に入れさせようと画策していることを聞かされた。ゴードン・ハチンスという保護観察官がついた。デイブにについての裁判が開かれたが、精神科医送りは免れた。

■第7章 身代わりの弟
 教護院を出た後、里親に空きがなく、ハロルドとアリス(ターンバウ)夫妻の家に4晩とまり、次に、ジョアン・ナルスの家に世話になることに。すぐまた里親が代わり、ジョディ、ヴェラ夫妻のところへ。小学校で、弟のラッセルに会ったが、シャツはすり切れ、腕にあざができていた。ある事件で、再びアリスの家へ。

■第8章 ぼくの居場所
 ターンバウ家からジョン、リンダ(ウォルシュ)夫妻の家へ。その家の隣のマイケル・マーシュから、航空機について本をかりて読むようになった。再び、ターンバウ家でお世話になることに。

■第9章 旅立ち
 17歳。アル中になっている父を再開。高校の卒業資格を取得し、アメリカ空軍へ入隊。

■エピローグ ふたたびロシア川へ

3

"It"(それ)と呼ばれた子 完結編 さよなら"It"

デイブ・ペルザー著、田栗美奈子訳

ヴィレッジブックス
文庫版初版
2003年6月20日

A Man Named Dave  by Dave Pelzer 1999

 日本語版の単行本は1999年12月に青山出版社から刊行されている。

 あとがきらしきものに、「本書は、児童虐待の犠牲者であることに関してではなく、人間誰もが心に秘めている不屈の精神について語っているのです。」とあるように、どん底から這い上がっていく人間の力強さが、この三部作を通じたテーマとなっていると思う。

 最後はハッピーエンドになって良かった。安心した。

■プロローグ "It"だったころ

■第1章 大空を飛んで
 1979年、空軍へ入隊。

■第2章 父さんからの手紙
 空軍にいるデイブ宛てに父から手紙が届き、具合が悪いことが分かるが、父の住所が書いてなかったので、返事が出せない。デイブの仕事は、コック。

■第3章 悲しい再会
 サンフランシスコのカイザー病院で父と再会。父は末期癌と知らされる。

■第4章 さよなら父さん
 父の死が近いをことを母に知らせようと、かつての家を訪れるが、母は、父に会う気はなかった。そして、父の死。

■第5章 それぞれの痛み
 デイブの母と兄弟は、ソルトレイクへ引越ししていた。弟のラッセルの手紙によると、母はラッセルたちも辛い目にあっている。

■第6章 母さんの過去
 祖母から母の話を聞く。母は祖母から虐待を受けていた。

■第7章 はじめての恋
 パッツィと同棲。里親ハロルドの死。パッツィ妊娠。

■第8章 神様からの贈りもの
 周囲に反対されながらパッツィと結婚。生まれたことも名は、デイブの父と同じスティーブンと名づけた。

■第9章 最後の対決
 1987年、ソルトレイクの母を訪問。母も昔はわが子を愛していた、と告げられると、寒気がして、吐いてしまった。

■第10章 世界中の"It"のために
 空軍勤務の傍ら、ボランティアで教護院の非常勤職員として働き、自分の受けた虐待経験を講演することにした。

■第11章 母さんの死
 1992年1月、母が心臓発作で亡くなった。

■第12章 切れた絆
 空軍除隊後のデイブの仕事をめぐって、パッツィと確執。

■第13章 マーシャとの出逢い
 パッツィと別居。世界の優れた若者10人に選ばれる。パッツィと離婚。出版会社の編集者マーシュとの出逢い。

■第14章 そして、ロシア川のほとりで
 マーシュにプロポーズ。ロシア川のほとりで、過去を思い出し、、、

■エピローグ さよなら"It"と呼ばれた子

著者のHPアドレス:http://www.davepelzer.com

4

LIFE IS BEAUTIFUL(A Screenplay)

ROBERTO BENIGNI AND VINCENZO CERAMI
English tlanslation by Lisa Taruschio

1998/12/02

 イタリア映画「LA VITA E BELLA(ライフ・イズ・ビューティフル)」のシナリオの英訳版。日本語版は、すでに絶版で入手不可能だったので、英語版をアマゾンで買って読んでみた。

5

新訂 方丈記

市古貞次校注

岩波文庫
文庫版初版
1989年5月16日

 鴨長明の『方丈記』。

 『方丈記』の方丈というのは、鴨長明の晩年の寓居が、一丈四方に高さが七尺だったことに拠るんですね。初めて知りました。いや、昔古文で習ったかな?

 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。(9頁)

 財(たから)あれば恐れ多く、貧しければ、うらみ切也(せちなり)。(25頁)

6

秦の始皇帝

陳瞬臣

文春文庫
文庫版初版
2003年8月10日

 秦の始皇帝について書いた随筆。

 一人称の朕が、始皇帝による皇帝独占の言葉となったことは知ってましたが、印象の璽も始皇帝によって、皇帝の印象だけを指すように決められたようですね。

■秦の成果主義(30頁)
 戦で首を三つとったら、三つ分階級が上がる。

■中国の製鉄法は、オリエントから伝わったのではなく、中国独自のものらしい。(34頁要約)

■徳をもって天下を治めるのが王道、力をもって天下を治めるのが覇道です。(39頁)

■坑儒は、なかったであろうというのが、現在、定説に近い考えになっています。(106頁)

■始皇帝は、やがて朕を使わなくなり、自分のことを真人というようになりました。(133頁)

7

なぜあの人はお客様に好かれるのか

中谷彰宏

PHP文庫
文庫版初版
2003年8月18日

■給料がそんなに増えなくても、経費が自由に使えるようになるのが日本の出世です。(41頁)

■人間は10センチ離れるごとに会話の内容が変わってきます。(142頁)

■クレームの内容は1回だけ同じ人間に対して長く話させた方が、クレームの気持ちがおさまります。(148頁)

8

あなたの会社が壊れるとき

箭内昇

日経ビジネス人文庫
文庫版初版
2003年5月1日

 長銀の取締役まで勤められた箭内氏の著書。

 大企業にお勤めの方に向けた内容であった。

9

睡魔

梁石日

幻冬舎文庫
文庫版初版
2002年12月25日

 梁石日氏の実体験をもとに、ねずみ講の内幕を記した小説。

 ノルマ管理・成果主義のマネジメント方法が書いてあり、さらに行き過ぎた場合は、暴力的になったり、宗教的になったりして大変なことになりますよ、という警告も含めて、優れた経営書だと思います。

10

項羽

永田英正

PHP文庫
文庫版初版
2003年6月18日

 初版は1966年に出版されている。その後1981年に改訂版、そして2003年に文庫版が出版された。

 1966年にこのような素晴らしい楚漢攻防を描いた小説があったとは。著者はどのような人であろうか、、、なんと今は、鳥取県倉吉市にお住まいとのこと。僕と同じ鳥取県出身の方なのだろうか。

11

地頭(じあたま)が強い人間は仕事ができる

中島孝志

小学館文庫
文庫版初版
2003年5月1日

なかなか役に立ちそうな記述が多く、これは勉強になった。

■講演のときなど、よくうなずく人がいる。こういう人のことをアンカーというのだが、話すたびにウンウン合図して聴いてくれる。それだけでかなり講演がしやすくなる。(23頁)

■アメリカの心理学者ザイアンスの「単純接触の原理」(95頁)
 人間的距離は面談回数に比例する。

■上司の仕事(117頁)
 「こなす」「さばく」「任せる」「見守る」

■アイビー・リーのアイデア(142頁)
 まず一枚の紙に翌日しなければならない仕事を六つ書き出し、そこに優先順位をつける。次の日、一番がつけられた仕事を確実に終え、それが終わったら二番の仕事にとりかかる。六つ全部は終わらないことがあっても、それは諦める。それでその日の終わりにまた翌日するべきことを六つ書き出し、優先順位をつける。次の日に一番の仕事から片づける。

■睡眠時間を除けば、通勤時間も含めると一日の半分以上は仕事の時間である。仕事を中途半端にすることは自分の人生を中途半端にするのと同じことだ。(143頁)

12

技術屋たちのブレークスルー

永井隆

プレジデント社
初版2003年8月8日

 技術屋の開発ストーリーをまとめたものだが、一番印象に残った話は、技術屋ではなく、自動車販売員の話であった。
 リコール隠しが発覚し世間から信頼を失った三菱自動車。その静岡南営業所の所長が、顧客の信頼回復のため、無料の点検サービスを実行した。人手が足らなくなると息子と息子の友人までも一緒になり、顧客の車
の洗車を行った。家族の絆はいいですね。

13

「朝型人間」の成功哲学

中島孝志

三笠書房知的生きかた文庫
文庫版初版
2003年9月10日

 ラジオの深夜放送をよく聴いていた僕は夜型だと思っていたのですが、年とともに、ようもないのに朝、目が覚めてしまうことが増えてきました。そろそろ朝型への転向時期かいな、と思ってます。

■私は三万人近くの成功者に会ってきたが、成功する人はすべてがすべてと言っていいほど、「朝型人間」である。(3頁)

■企業経営では先が全く読めないのだ。それだけに、仕事は前倒しでどんどん先に処理したい。となると、後でいくらでもできるという「夜型人間」よりも、さっさと対処できる「朝型人間」のほうが重宝するのである。(28頁)

■朝型人間は禿げるらしい
 健康医学の第一人者有川清康さんによると、S型=朝型人間は、高血圧で、男性ならハゲる傾向にあるという。(34頁)

■著者の友人の英語勉強方法(203頁)
 夜寝るときにも外国映画のDVDをつけっぱなしにしている。

14

適者生存 メジャーへの挑戦

長谷川滋利

幻冬舎文庫
文庫版初版
2003年9月10日

 本書は、2000年12月に出版されたものに加筆修正をしてもの。

15

なぜ、あの人は「存在感」があるのか

中谷彰宏

PHP文庫
文庫版初版
2003年9月17日

 存在感について書いた本。

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