
サザンウィンド ショッピングモール
ホーム
トトロの部屋 1号室<1999-2000>

のほほんエッセイ「トトロの部屋 1号室」へようこそ。
ここでは、1999年から2000年の★トトロ★の作品の中から
64作品を選んで紹介しています。
ブックマークでジャンプします。
トトロの由来
「どうして<トトロ>なのですか?」
そう尋ねられることがある。
それにはわけがある。
<トトロ>は、子どもたちがつけたあだ名。
今ではすっかり<トトロ>で通っている。
きっかけは、低学年の子どもたちと遊んでいる時だった。
自分でいうのも変だけれど、トトロはいつも子どもたちには人気者。
チャイムが鳴るなり、前へ後ろへ子どもたちがどっと押し寄せて
ぶら下がってくる。
ほら、この上のトトロの部屋のバナーみたいにね。
こんな感じでいつも子どもがぶら下がるから、いつの間にかトトロ
先生になったというわけ。
トトロ先生の得意技は、遊ぶこと。
ほとんど毎日、休み時間は遊んであげるよ。
内心(コーヒーでも飲みたいな)と思うことはあるけれど、ついつい
子どもたちの勢いに負けちゃう。
キラキラした目で、「遊ぼう♪」ってさそってくれるんだもの。
よし来た!って思うよ、トトロは。
だって、かわいいじゃん。
みんな宝物なんだよ、子どもたちって。
<にっこりトトロ>
このページのトップへ戻る
動物学級
学校の飼育小屋の建て替えがあった。
動物達の行く場所がないので、仕方なくトトロ学級のベランダで世話をする
ことになった。
ウサギ、ニワトリ、セキセイインコ。
それにけがをして保護したヒヨドリ。
これがまたすごいんだ。
授業中だろうが、給食だろうが、会議だろうが、いきなり
「コケー、コッコ。コケー、コッコ。」
ニワトリよりもすごいのがヒヨドリ。
「ピーヨ!ピーヨ!」
これがまたやかましいんだ。
そういうふうに、窓の外から動物達の鳴き声が交差する。
不協和音もいいところだ。
ところで、ウサギも鳴くのを知っているだろうか。
追いかけっこなんかすると、
「ぶう、ぶう。」
と鳴くのだ。
これを知っている人は少ないだろう。
※動物達より、子どもたちの方が元気なトトロ学級からでした。
<ムツゴロウになったトトロ>
このページのトップへ戻る
はたらきもの
2年生。
朝、教室に入っていくと女の子が3人で掃除をしていた。
小さな手でほうきを持って床を掃除している。
窓辺においてある花瓶。
いつの間にかお花が入っている。
あれ?トトロの机まできれいになってるよ。
きっと、トトロをびっくりさせようとしたんだね。
「うわ〜、びっくりしたなあ。ずいぶんきれいになったね。ありがとう。」
トトロはオーバーにほめてあげる。
待ってましたとばかりの子どもたちの顔、顔、顔。
みんな、ニコニコだよ。
この顔が最高なんだよね。
ほめられたくてやったのかもしれない。
でも、ほめてあげるからうれしくなる。
うれしいからまたお手伝いしたくなる。
・・・こうして、トトロ学級では働き者がいっぱいになる。
「まかせて!」
そういう顔がいっぱいだよ。
みんな、ありがとう。
26人全員が「学校が好き」って言ってたよね。
トトロもだよ。
<ある日のトトロ日記から>
このページのトップへ戻る
読み聞かせ
低学年の子どもは、読み聞かせが大好き。
情報と刺激のあふれる現代だからこそ、昔のようなふれあいが欠かせない。
トトロは、読み聞かせを続けている。
絵本、童話、とんち話・・・。
こういう時は、トトロがテンションをあげ、役者になって演技する。
本を読みながら、ちゃんと52個の目がこちらを向いている。
よ〜し、この調子だ。
実は、こうして聞く力を育ててやるのだ。
人の話を聞けない子どもが多いと聞く。
でも、一工夫さえあれば子どもはどんどん話の世界に入ってくる。
たまには、トトロが漫才や落語をする時もある。
これは、かなりテンションが高くないと難しいけれど。
「今度はいつ読んでくれるの?」
子どもにせがまれる。
「そうだね、明日の朝の会だね。」
「やったあ。」
たったこれだけのことなのに、いつもうれしそう。
いや、一番うれしいのはトトロ自身かもしれない。
<見つめるトトロ>
このページのトップへ戻る
やればできる
「やればできる」
この言葉が座右の銘になっている教え子がいる。
Kちゃんだ。
Kちゃんが5年生だった時、水泳部に入ってきた。
水泳部で一人だけあまり泳げない子。
でも、トトロは毎日毎日励まし続けた。
「やればできるよ」
くる日もくる日もトトロは励ましを続けた。
5mが10mになり、25mになり・・・。
トトロは、バタフライを教えてきた。
自由形だとタイムで上に行くのは難しいから。
ましてや、学校教育でバタフライはなかなか指導できない。
だから、エントリーも多くはなかったので可能性のあるバタフライにした。
大会の日。
Kちゃんは、スタート台で緊張していた。
トトロは手を振る。
スタート!
・・・・・・。
一位でゴールしたのはなんとKちゃんだった。
ゴールしてピースをしているKちゃん。
「やればできるじゃん!」
Kちゃんは泣いていた。
トトロも泣いていた。
・・・今、Kちゃんは体育の教師になろうとしている。
夢に挑戦だね。頑張るんだよ。やればできる。
<後世おそるべしのトトロ>
このページのトップへ戻る
離任式
離任式の時期になった。
今年はトトロの異動はないが、今まで振り返ってみると涙涙・・・。
トトロは今の学校で7校目。
なぜかと言うと、初めの2年間は臨時採用であったため短い期間で学校を
移らなければならなかったのだ。
トトロが初めて受け持ったのは1年生。
男で、初めての担任が1年生。
珍しいが、トトロは毎日頑張った。
子どもたちとも毎日毎日遊んであげたっけ。
どれだけ子どもとかかわったかがトトロの勝負。
だから、みんな宝物だった。
その年、その年が輝いていた。
ただ頑張れば頑張るほど、別れがつらくなるんだ。
去年を思い出す。
Eちゃんが泣きながら読んでくれた作文。
床に並んでいる2年生たちもみんなポタポタ・・・。
まともに顔をみることさえできなかったんだ。
もう、はずかしいとか全くなかった。
2年生たちにとうせんぼされてくしゃくしゃになっていた。
一期一会。
だからこそ、今を大切にしたい。
みんな宝物なんだ。
<ウルウルトトロ>
このページのトップへ戻る
いたずらトトロの担任発表
始業式のあと校長先生から発表があった。
「6年生はトトロ先生です。」
校長先生の紹介のあと、子どもたちはざわめいた。
(しめた!!)
トトロは、狙ったような顔をして子どもたちを見た。
子どもたちは、みんな、
「やられた!」
そんな顔をしていた。
持ち上がり学年だと置いてある荷物で担任がばれてしまうので、トトロは
ちょっといたずらをしてみた。
トトロの荷物をわざと他の先生の教室に置いておくのだ。
すると、子どもたちはその荷物を見て、
「次は女のOO先生だ!」
と予想させておく。
荷物だけを見た子どもたちは、まんまと引っかかる。
(ふふふ!!)
トトロは、見えないところで子どもたちにこうしたいたずらをする。
教室へ帰った時、
「全然わからなかったよ。」
子どもたちの声。
でも、そこで答えてやる。
「みんなが卒業するまで、おれが手放すわけないだろ。」
笑顔で話してやるのだ。
さあ、今日から1年間頑張ろうな。
<いたずらトトロ>
このページのトップへ戻る
あげあしとり
「よい子のみなさんは・・・。」
よくこんな声を聞く。
少年の頃のトトロはとんでもないやつだった。
こんな答え方をしていたのだ。
「ぼくは、よい子じゃないから、OOしないよ。」
「あげあしをとる」
そう宣言して、片足を手でつかみ高く上げる。
これが本当の揚げ足とり。
そんなへりくつトトロは今も受け継がれている。
「今日の体育は中止です。」
こんなこと言うと、必ず、
「えーーーー!」
ブーイングがおきるでしょ?
ねえねえ、あなたたちは「えー」しか言えないの?
おい、これではおもしろくないじゃん。
トトロの隣りのクラスから「えーー!」が聞こえてきたらすかさず反撃開始。
トトロ学級は、こう答える。
「びーーー!」
さらに
「しーーー!」
ただし、お隣りのクラスが洒落の通じる人たちであることが条件。
念のため付け加えておく。
<駄洒落亭トトロ>
このページのトップへ戻る
家庭訪問
家庭訪問
親も子どもも先生も
それぞれみんながドキドキする日
家庭訪問へ行った
心配そうに話す母親
階段のかげでそっと話を聞いている子ども
安心するんだよ♪
トトロは頑張ってることを伝えに来たんだから
誰だって、ほめられればうれしいんだよね
だから、たくさんお家の人たちにプレゼント
初めは硬い表情が、帰る頃には笑顔に変わる
女の子の家に行った
お部屋の向こうから、ちょこんと姿を現した
照れくさそうな顔
待っていてくれたんだね
トトロ先生、ちゃんと来たぞ
「先生が私の家に来たよ!」
そんな顔で出迎えてくれた
ありがとうね
次のお友達の家を教えてね
「は〜い!」
すかさず道案内人になってるトトロっ子
どの家でも笑顔がいっぱいのトトロだったよ
<家庭訪問のトトロ>
このページのトップへ戻る
泣いた、笑った、初優勝♪
トトロの学年は谷間の学年と言われていた。
今まで何をやってもあまりよい成績ではなかった。
エースが一人もいない学年。
今日は陸上大会だった。
トトロの心配をよそに、次々と新記録を出していく子どもたち。
トトロは常々言ってきた。
〜エースが一人もいない学年だからこそ、一人一人がベストを尽くすことを
一番大切にしていこう〜
気がついてみると、終わってみれば学校始まって以来の成績。
初優勝だった。
優勝が決まって、みんなで飛び上がった。
教室へ帰って、今までにないぐらいほめてあげた。
おめでとう!
トトロ学級だって、やればできるんだ。
みんなで泣いて、笑って、思い出に残る優勝だった。
トトロは、表彰式で子どもたちが賞状や優勝カップをもらうのを見ていたら
我慢ができなくなって、トイレへ行くふりをしてこっそり涙をこぼした。
<大活躍のトトロ学級>
このページのトップへ戻る
野菜畑
2年生では、生活科で野菜を育てる。
「何を育てようか?」
めいめいが考えを出し合って決める。
トトロのクラスのベランダのところには、プランターがずらりと並ぶ。
ミニトマト、ナス、インゲンマメ、トウモロコシ、キュウリ・・・。
毎日、かわりばんこで水をやる。
観察したことを「見つけたよカード」に書いていく。
この「見つけたよカード」。
絵日記のようなものだ。
上半分が絵を書くところ、下半分が文を書くところ。
〜きょう、プランターを見たら、こゆびのつめぐらいのトマトができて
いました。うれしかったです。〜
〜たくさんとれるといいな。サラダを作りたいな。〜
〜「大きくなあれ」って言いながら、お水をあげました。〜
ちなみに6月頃は、ベランダには野菜。
ろうかにはザリガニ。
すごいことになっている。
これがいいんだよね。
毎日、キラキラだよ。
さあ、今日は外へ出かけようか。
<低学年のトトロ>
このページのトップへ戻る
みつけたよカード
2年生では、生活科の時間に学区探検に出かける。
歩きながら、自然や施設などで見つけたことをまとめていく。
このカードを、トトロは「みつけたよカード」と呼んでいる。
〜まっ白な、かわいい子犬がいたよ
〜大きなざりがにがいたよ
〜むらさきのすみれがさいていたよ
〜赤いポストがあったよ
〜かまきりのたまごがあったよ。
〜うんちがおちていたよ(おいおい!)
こどもの目線で見えたものがまとめられていく。
さらにそれを絵や字に書きながらまとめていく。
子どもの言葉で、絵でしっかりと書いている。
トトロはみんなにハナマルをあげたよ。
そして、ご褒美にけろっぴのサインつき。
ほめてあげるとまた頑張るのが子ども。
だから、本気でほめてあげる。
だって、トトロもうれしいんだぞ。
この子たちにとって、ひらがなから教えたのトトロだもん。
成長していく子どもたちを見ていて、感動しているトトロだった。
このページのトップへ戻る
うまれたね
体育館の屋根の下でツバメが巣を作った。
雨といの下ではスズメが作った。
あれ?
ふと気がつくと、チイチイ声がする。
そっと見るとヒナの声だった。
「赤ちゃんがうまれたね」
低学年の子どもたちが、天使になる瞬間。
大きな声を出さないように、そっと見守る。
国語の教科書にも「つばめ」という教材がある。
本物は何物にもかえがたい生きた教科書。
巣立ちの日まで、生活科の観察日記は続きそうだ。
さっそく「みつけたよ」のコーナーにつばめ特集が新登場だ。
<生活科のトトロ>
このページのトップへ戻る
感性の法則
子どもの感性。
すばらしいものがある。
私たちが忘れているものを伝えてくれる。
夕方、真っ赤に燃える西の空。
うちの2年生がつぶやいた言葉。
「あ、お月さまがわらってる。」
・・・初め、何を言っているのかわからなかった。
よく月を観察してみる。
「あ!」
なるほど、三日月だった。
下が丸くなった三日月だ。
う〜ん、すごい感性。
子どもはみんな持っている。
これを「感性の法則」という。
このページのトップへ戻る
はばたけ教え子
今日、教え子の母親から手紙が届いていた。
・・・3年間バスケづけ、寮と学校のみの往復だったようですが、自分の好きな
道をどんなに苦しくても頑張りぬいたようです。
・・・3年生ではゲームキャプテンとして、ゲームを引っ張る役になりました。
しかし、ここまでこれたのもやはりミニバス時代にトトロ先生に基礎を築いて
いただいたおかげだと思っています。
4年生のあの時にトトロ先生のお誘いがなければ、バスケとの出会いはなかっ
たかもしれません。
まさかここまでバスケ好きな子になるとは思ってもみませんでした。
自分達の代にインターハイにも行け、よい思い出も沢山させてもらいました。
同封の様に新聞にもインタビューの記事も2,3回載っておりました。
・・・この3月に渡米することになりました。
シャンソンに来ていたスポーツマネージメントの人にあこがれ、留学の運びと
なりました。・・・
★とうとう、トトロの教え子もアメリカのバスケットへ進出だ。
夢のもつすばらしさを話したのが、このAちゃんが4年生の時だったね。
Aちゃんは、夢に大きく前進していたんだね。(トトロ)
このページのトップへ戻る
自然散策
トトロは、自然散策が好き。
だから、学校のクラブにも自然クラブを作った。
子どもたちを連れて、近くの河川敷へ行く。
もちろん、双眼鏡を持参。
川辺には水鳥がいっぱいだ。
よく観察すると、2羽の白鳥が羽を休めている。
多いのは、マガモの群れだ。
反対側に目を移すと、空高くヒバリがさえずっている。
春なんだな。
もう少しすると、アシの茂みにはヨシキリが巣を作り産卵する。
普段の何気ない風景の中にも、視線を下げて見れば大きな感動が待って
いるのだ。
カマキリの卵探しをした去年の場所には、今年もたくさんの卵があった。
あ、テントウムシがとんできた。
生き物達が一番躍動する春がもうそこにも来ているようだ。
自然の中でのほほんと過ごす。
芝生の上でごろんと大の字になって、空と対話する。
こんな瞬間が、トトロは好き。
子どもたちと一緒に、雲の形をあてっこするんだ。
気分がいいよ。
このページのトップへ戻る
夢
夢をみていた
急にガバッと飛び起きる
額に小さな四角がたくさんついている
どうやらパソコンのキーボードの上で
眠ってしまったらしい
このページのトップへ戻る
風に色をつけるとしたら
風に色をつけるとしたら
何色がいい?
見えない存在だからこそ
色をつけてみたくなる
このページのトップへ戻る
最後の試合
トトロのチームにとっては、2回戦目に来ること自体が快挙と言われた。
トトロがくる前までは、万年最下位だったのだ。
今、こうして戦っているじゃないか。
しかし、最後の笛が鳴った。
終わったのだ。
トトロのチームの子(女の子)は、みんな声を立てて泣き崩れる。
やっとのことで整列し円陣を組み、あいさつやエールをおくる。
ベンチに戻ってからがすごい。
2時間も3時間も泣いているんだ。
こいつらも頑張ってきたんだな。
「トロフィーをもらって、トトロに喜んでもらいたかったのに。」
おい、そんなこと言うなよ。
・・・トトロも声を立てて泣いてしまったよ。
そして、一人一人しっかりと抱きしめてあげる。
必死に今までの頑張りをほめてあげる。
ところが、一言トトロが言うたびにすすり泣きが大きくなってしまう。
みんなそれぞれ頑張ってきた思い出があるのだろう。
トトロにとって一番いやな瞬間。
それが最後の試合なんだ。
でも、そんな子たちだからこそいつまでも心に残っているんだよ。
いつまでもみんなのトトロでいるから。
もっともっと大きく羽ばたくんだぞ。
〜ある街の体育館にて〜
このページのトップへ戻る
きらきら
生活科の時間、木の葉や木の実を集めに行った。
めいめいが夢中になって拾っていく。
「これ、ライオンみたいだよ!」
Hちゃんが、自慢気になって見せにくる。
「かまきりみたいのがあったよ!」
今度はMちゃんが見せにきた。
こんな時の子どもの顔はいつもきらきらしているよ。
幼いから、顔のバランスで目が大きくまん丸に見えるせいもある。
怒られると、大きな目に涙をいっぱいためて「ポタ」としずくを
落とすんだ。
こういう時の涙もきれいなんだよ。
人間を育てているんだから、決して甘やかせはしない。
でも、毎日一緒になって遊んであげているから、すぐ素直になって
くれるんだ。
家に帰って、子どもたちは報告しているらしい。
「今日ね、学校でね、OOをしたよ。」
「今日ね、先生がおならをしたんだよ。」
(おい、それはやめとくれ)
子どもが楽しそうなんだもん。
親だってうれしいだろうな。
だから、トトロ学級の最大の味方は実は親たちなんだ。
何かあれば、すぐ手を貸してくれる。
トトロは独身。
当然、子どもはいない。
だが、親にも負けない愛情を忘れないぞ。
<見守るトトロ>
このページのトップへ戻る
みんなで一つに
トトロの学校では、今日が6年生を送る会。
トトロは現在は5年生の担任だ。
この行事は5年生がリーダーになって力をつける。
トトロは、これをチャンスと考えていた。
全員がリーダーになってほしい。
なくてはならない人になってほしい。
そう願っての行事だった。
劇では「西遊記」を発表。
トトロが書いた脚本だ。
もちろん、初めから受けねらい。
全部で60箇所、笑いスポットを用意しておいたのだ。
ことごとく成功。
ここは田舎だから、幼稚園児からお年寄りまでがお客さん。
そこを計算して演出した。
笑いが起きるたびに、トトロはそれとは反対にウルウル来ていたよ。
こんなに動ける子たちになったんだもんな。
学校で一番成長したクラスだってほめられたよ。
子どもがほめられりゃ、トトロもうれしい。
このページのトップへ戻る
空高く舞い上がれ、みんなのこいのぼり
今の季節にあっていないが、こいのぼりのこと。
去年、5月にみんなで大きなこいのぼりを作った。
半透明の水色のビニール袋をつなげる。
うろこの形に切った色画用紙に自分の顔を書く。
目玉、ひれなどをくっつけていく。
やった、出来上がり。
出来上がったら、今度は子どもたちが
「早く行こう!」
と、キラキラした目で誘う。
「よし!ポールに高く上げてみようか。」
さっそく、旗を揚げるようにジャンボこいのぼりをするすると上げていく。
この日は、風が強かった。
見事なあばれコイ。
元気なこいのぼりに、子どもたちは大喜び。
そのあと、みんなで写真におさまる。
みんな、楽しそうな顔をしていた。
<こいのぼりとトトロ>
このページのトップへ戻る
みんなで作ったお雛様
2年生たちとお雛様を作った。
ヤクルトのビンが胴体。
そこに持ってきた布や千代紙などで着物を着せていく。
ちょっとずん胴だけどね。
持ってきた空き箱でひな壇を作って、そこにのせる。
おお、けっこうお雛様らしいじゃん。
一つ一つはみんな顔が違う。
でも、どれも笑った顔をしているよ。
クラス中にこのリサイクルお雛様がいっぱい。
見事なもんだよ。
男の子も、真剣になって作ってる。
よし、いいぞ。
5月になったら、今度はかぶとかな。
去年は大きなこいのぼりを作ったもんね。
ところで、トトロ学級にも大切なお雛様がいるよ。
みんな、かわいいお雛様だね。
明日は、いつもよりたくさん遊んであげるからね。
<前日のトトロ>
このページのトップへ戻る
お手伝い
低学年の子どもたちは、お手伝いが大好き。
何か手伝うことがないか、探してる。
ほめてあげると、うれしそうな顔をして。
笑顔も最高。
すると、またお手伝いをしてくれる。
トトロ先生のまわりには、こうした働き者が多いんだ。
小さなお母さんみたいなお世話好きの女の子もいる。
力いっぱい物を運ぶお父さんみたいな男の子もいる。
ただ、言えることはみんな、
「自分にまかせてよ!」
こういう気持ちなんだっていうこと。
子どもたち、かわいいもんだよ。
だから、トトロはせめて一緒に遊んであげるんだ。
みんながぶら下がるから、トレーナーの首が伸びちゃうけど。
そんなことおかまいなし。
それは、トトロの勲章だからだ。
<にっこりトトロ>
このページのトップへ戻る
とけたうさぎ
雪が積もった。
2年生たちは、大喜び。
しっかり遊んだあと、家に帰っていった。
次の日、冬にしては暖かい朝だった。
「おはよう。」
みんな、ニコニコあいさつを交わして教室に入ってくる。
そこに、何やら四角い箱を持ったTちゃんがいた。
「それ何?何か入っているの?」
聞いてみると、
「うん、けさ作ったうさぎが入っているの。」
「そうかあ、どれ、見せて。」
その直後、Tちゃんは半べそになった。
せっかく作ったうさぎが、暖かいのでとけてしまったのだ。
そうか、トトロに見せてあげようと思ったんだね。
さっそく外へ出て、新しいうさぎをTちゃんと作った。
<雪だるまトトロ>
このページのトップへ戻る
木の葉木の実集め
生活科で、木の葉木の実集めをした。
まつぼっくり、どんぐり、色のついた桜の葉・・・。
どれもがみんな工作の素材。
夢中になって集める。
「わあ〜、この葉っぱ、真っ赤だね。」
「こっちのどんぐり大きいよ。」
などと、口々に言いながら集めていく。
トトロは、ちょこっと頭に葉っぱをのせてみた。
トトロじゃん。(上のイラストみたいだね)
どんぐりでコマを作った。
やじろべえもできた。
きりで穴をあけるのは大変だったけどね。
みんなはたくさんできたので大喜び。
トトロにも、
「あげる!」
「ありがとう。」
すっかり、お店屋さんごっこになっちゃったよ。
「いらっしゃ〜い!」
<遊ぶトトロ>
このページのトップへ戻る
行列
2年生たちは、お手伝いが好き。
何でもやろうとしてくれる。
ほめられるので、またやりたくなる。
雨の日だった。
休み時間、トトロのまわりにはすぐさま輪ができる。
「あのね、あのね・・・。」
そうかそうかと、話を聞いてあげる。
そのうち、自然と肩たたきが始まっている。
「ありがとうね、OOちゃんうまいなあ。」
またほめてあげると、OOちゃんは大喜び。
今度は、自分が自分が・・・と言って行列ができている。
肩たたきをしてくれた後は、みんな一人ずつ「高い高い」や
「メリーゴーランド」をしてあげる。
子どものおもちゃ、トトロ先生。
トトロだって、楽しいんだよ。
みんながいるから。
いつまでも、この純粋さを忘れるなよ。
トトロは、いつまでも見守っているからね。
このページのトップへ戻る
親鳥
1年生の担任をした時だ。
卵からヒナがかえる話をしてあげた。
子どもたちは、目をぱちくり。
人の手で温めてもヒナはかえるという話。
ある日のことだった。
体育の授業。
いつものようにちょっとランニングをして、準備運動をした。
しばらくして・・・。
「せんせーい!OOちゃんがおもらししちゃったよ。」
「何?」
よく見ると、短パンの隙間からドロッと何かがたれてきた。
あれ?
さらによく見ると、それは割れた卵だった。
この子は、自分で温めようとしていたらしい。
短パンのポケットに卵が入っていたのだ。
でも、トトロは怒ったりしなかったよ。
そして、保健室にパンツを取りに行ってあげたよ。
かわいいじゃん。
親鳥になろうとしたんだよ、この子は。
子どもらしい、ぴかぴかの心に出会ったような気がした。
<ほほえむトトロ>
このページのトップへ戻る
雪遊び
この辺では、めったに雪が降らない。
だから、子どもたちは雪が降るのが楽しくてたまらない。
朝から冷える。
雲が黒い。
これは降るなと思ったら、案の定。
少しずつ積もっていった。
朝からちびたちも待ちきれない。
「よし。思い切って外で遊ぼうよ。」
みんなで外へ出る。
みんな時間を忘れて雪だるまを作る。
最後にバケツの帽子をのせて出来上がり。
「いてっ!」
後ろから、雪の玉が飛んでくる。
よ〜し、今度は雪合戦だ。
トトロもむきになって合戦を楽しむ。
終わると、全員汗をかいている。
ストーブを囲んで、真っ赤な手を包んであっためてあげる。
まわりを見たら、こんなに夢中になって遊んでたのトトロだけだったな。
楽しかったよ。
真っ白の雪のようなPUREな心で行こうね。
<遊んでもらってご機嫌トトロ>
このページのトップへ戻る
あのねノート
トトロは、1学期の初めに進級祝いに子どもたちに1冊ずつノートを贈る。
このノートは何を書いてもいい。
〜〜今日、昼休みに先生とみんなとなわとびをしました。30回もとべました。
楽しかったです。〜〜
(全員でとんだんだもんね。たしかにすごい)
〜〜先生、あのね、うちの犬が赤ちゃんをうんだよ。とってもかわいいよ。〜〜
(ちゃんと、犬の絵も書いてあるね)
中には、おませな子もいて、
〜〜先生、だいすきです。およめさんになってあげる〜〜
(おいおい、それはありがたいけどね。独身の身には正直こたえるなあ)
〜〜今日、おしっこをして先生に勝ちました。〜〜
(活字にすると誤解されるな。「押しっこ」だね)
1行しか書いていないものもあるけれど、それもOK。
素直な心を書いてくれればいいんだよ。
その子の顔を思い浮かべながら1、冊ずつ赤ペンでお返事を書いていく。
おまけに私の得意な「けろっぴ」マークをサイン代わりに書いてあげる。
こうしているうちに、うちの子たちは筆まめになる。
異動してもすでに70通のお手紙が今でも届く。
ほほえましいことだ。
<見守るトトロ>
このページのトップへ戻る
鼻血の思い出
それは11月のことだった。
「六一が六、六二十二・・・。」
教室で元気にかけ算九九の練習をしている時だった。
Eちゃんが突然うつむいてしまった。
「どうしたの?」
かけよってみると、鼻血だった。
女の子らしいすてきな洋服。
ピンク系のかわいい服。
そこに、まるでペンキのように真っ赤な血がべったり。
私は、さっそく水道へ。
ゴシゴシ洗剤で洗って、すすいで、脱水してあげた。
思ったよりも完璧。
きれいに落ちていた。
「きれいになったからね。よかったね。」
Eちゃんは、うれしそうに帰って行った。
それから数ヵ月後。
離任式。
このEちゃんが、トトロへのお別れの言葉を読む。
「・・・私が鼻血を出した時・・・〜」
このあたりで、Eちゃんは声を立てて泣き出した。
(そうか、あの時か・・・。)
すっかり忘れていたあの日を思い出した。
人は、やさしさって忘れないんだね。
大きな目にたまったEちゃんの涙。
泉のように湧き出していたね。
一生忘れないよ。
だって、こんなトトロに流してくれたんだもの。
<泣き虫トトロ>
このページのトップへ戻る
先生、あのね
休み時間になると、一度に子どもたちが前に後ろに群がってくる。
「先生、あのね・・・。」
口々に何かを話しかけてくる。
(あのね、おれは聖徳太子なんかじゃないんだぞ。)
内心そう思っていたが、笑顔は欠かさない。
一度に10人もわ〜〜って来たら、何を言ってるかわからないよ。
でも、一つ一つ
「ふ〜ん、そうなの。」
とあいづちを打っているだけでも、ちびたちは嬉しいようだ。
おかげさまで、トイレに行く時まで入り口についてくる。
学校生活についてのアンケートを実施した。
「学校は楽しいですか」
という質問。
嬉しいことに、全員が「はい」だった。
理由を聞く質問には
「先生がすきだから」とか「先生とあそぶのが楽しいから」
なんて書いてあったのだ。
トトロ先生は、またまた「ジーン」ときたよ。
そんな子どもたちだもん、かわいいに決まってる。
休み時間には一服もせず、子どもたちのおもちゃ状態。
それが「動くトトロ」だ。
遊んでくれてありがとうね。
<みんなのトトロより>
このページのトップへ戻る
迷監督、名選手にあらず
名選手、名監督にあらず・・という言葉がある。
私は「迷監督、名選手にあらず」だ。
私は、子どもたちにミニバスケットを教えている。
今まで関東大会は夏冬合わせて4回、全国は1回、子どもたちに連れて
行ってもらった。
しかし、私には大きな弱点がある。
それは、バスケットの経験が全くないことだ。
実は、ドリブルシュートすらやって見せることができない。
私に言ってはいけない言葉は、
「監督、やって見せてよ」
だ。これを言われたら逃げ出すしかない。
それなら、どうして?
私は、できないがゆえにできない人の気持ちが痛いほどわかる。
だから、何かができた時の喜びは大きいということだ。
これが最後の試合という時、私に大きなプレゼントを贈ってくれた。
なんと106対0というスコアで勝ってくれたのだ。
バスケットの完封が、どれだけ難しいかは経験者ならわかるだろう。
普段、ぼろくそに言われてもちゃんと私の期待に応えてくれた。
結局、この時のメンバーは全中、インターハイと大活躍。
こんなに嬉しいことはない。
ある年は3つの県代表のキャプテンがトトロの教え子だったんだ。
このページのトップへ戻る
緊急連絡
トトロは、この前まで片道90分の学校まで通っていた。
長い道のり。
何か途中で連絡があってはいけないと思い、携帯の番号をちびらにも
教えておいた。
そこまでは、よかった。
何日かして、いつものように電話に出る。
「はい、トトロですが・・・。」
と言うなり、向こうから割れるような元気な声で、
「先生、あのね!大きなザリガニがね、いっぱいつれたんだよ。」
と来たもんだ。
一瞬、「何だこりゃ」とは思ったものの、すぐ答えてあげた。
「そう、よかったね。何匹つれたの?」
子どもは、嬉しそうに報告する。
そうか、そうかと聞いてあげた。
また、こんな日もあった。
「うちでね、子ねこがうまれたよ。」
おいおい!内心(携帯なんて教えなければよかったかな)と思いつつ、
でも、嬉しい気持ちでいっぱいになった。
子どもたちに休みの前日、
「明日休みでいいね。」
と言うと、学校の方が面白いって言ってくれたんだもの。
こんなトトロでも、役に立ってるんだね。
もう異動してしまっているのに、今でもこの子どもたちからは手紙が届く。
離れていると、よけいに気持ちが伝わるのかな?
このページのトップへ戻る
おなもみダーツ
秋の野山へ繰り出す。
あけびを採ったり、からすうりを採ったり。
子どもたちと大勢で採りに行く。
盛り上がったのが、おなもみだ。
投げると、ピタッと洋服にくっつく。
面白くなって、つい夢中になる。
なんとダンボール1杯にもなっている。
それにしても、よくこんなに見つけたものだな。
2年生たちのパワーは、実にすさまじい。
さっそく、おなもみを使ってダーツを作る。
小さく切ったダンボールにガーゼを巻いて、マジックで丸を書く。
次に点数を入れる。
めいめい、的に向かって投げ始める。
天然素材のおもちゃに、けっこう夢中になる。
こんな遊びも捨てたものではないね。
あ!誰だ!おれの背中にくっつけたのは。
このページのトップへ戻る
魔法のハンカチ
その日、トトロは朝から頭痛がひどかった。
でも、子どもたちが待っていると思い、頑張って出勤。
午前中は、何事もなかったかのように演技をして過ごした。
給食も終わり、「遊ぼうよ!」と誘いに来る子どもたち。
「今日ね、先生ね、ちょっとぐあいが悪いんだよ。ごめんね。」
と言うなり、私は教室の隅でごろんと横になった。
かさかさと近くで音がする。
パッと目が覚めると、ちょっとおませなRちゃんが自分のハンカチを濡らして
きて、トトロの額の上にのせようとしているところだった。
若干8才の子のこんな仕草に、トトロはさすがに「ジーン」ときた。
涙があふれて止まらなかった。
Rちゃんは、
「先生、どうしたの?どこか痛いの?」
と聞いてきた。
トトロが涙を流していたからだろう。
「ううん、大丈夫だよ。Rちゃんが魔法のハンカチをのせてくれたからね。」
そう答えると、満足した様子だった。
トトロは、子どもによく泣かされる。
子どもをかわいがった分、ちゃんと心で返してくれるよ。
ありがとうね。
<みんなのトトロより>
このページのトップへ戻る
回る犬
犬は、時に面白いことをする。
こんな姿を見たことはないだろうか。
しっぽを追いかけて突然クルクル回りだす。
しっぽがかゆいのだろう。
いつまでもいつまでも、クルクル回っている。
この姿の滑稽なこと。
おまけにこの体勢。
なかなかしっぽをかむことはできない。
だから、犬も必死。
いつまでもいつまでも、クルクルクルクル。
思わず、笑っちゃうよ。
このページのトップへ戻る
アカンべーのネコ
ネコもまたおもしろいやつである。
日なたでのんきに昼寝をしている。
よく見ると、前歯の間から赤いものがチョロリ。
しまい忘れたのだろう。
<あかんべー>をしながら、昼寝をする。
かわいいが、なんとも間抜け。
笑わせてくれてありがとうね。
このページのトップへ戻る
トトロの弱点
トトロの弱点。
それは、「はねるもの」だ。
天ぷらを揚げる時なんて、恐怖の絶頂。
まず1mは離れる。
もっとこわいのが、霜のついてしまった冷凍食品を揚げる時。
これがまた、すごいんだ。
「しゅわーーー!」
ものすごい音を立てて、油が飛び散る。
こういう時のトトロは・・・。
ヘルメット、夏でも長袖のトレーナーを着る。
目のところだけ出して、タオルでくるむ。
食べるためには仕方がないので、ひたすら我慢する。
情けないのが、油がはねるのがこわくて低い温度で揚げる時。
こういう時は中身が噴出してしまい、ころもだけを食べることになる。
わかっちゃいるけれど、苦手なものは苦手。
実は、何ではねるのが苦手になったかは理由があるが、ちょっと汚い
話になるのでやめておく。
このページのトップへ戻る
モードきりかえ
小学校は、6年の学年差がある。
面白いのは、1年生と6年生の違い。
トトロは男だが、低学年が好きなこともあり、ずいぶん経験させてもらった。
さて、本題<モードきりかえ>
トトロは、巧みに3つのモードを使い分けている。
その1 高学年モード
一番大きい子たちに対してなので、わりあい普通にしゃべる。
その2 部活モード
高学年モードだが、わざときびしい口調にすることもある。
その3 低学年モード
普通の言葉では通じないので、頭の中で一度翻訳してから使う。
例1 高学年「説明します」 →低学年「おはなしします」
例2 高学年「10時に終了」→低学年「長いはりが12にきたらおしまい」
ちなみに、体育館へ入った瞬間人格がかわる。
出ると元に戻る。
今では、もう慣れてしまった。
このページのトップへ戻る
即席美術館
朝、気温が下がった日。
窓に水滴がついていることがある。
こんな日は、即席美術館が誕生する。
みんなで思い思いの絵を指で書く。
トトロは、思い切り書かせてあげるようにしている。
顔、生き物・・・いろんなものを楽しそうに書いていく。
こんな時の子どもの表情は、実に生き生きとしている。
トトロは、すかさず「けろっぴ」を書いてあげた。
子どもたちは大喜び。
よく見ると、すごいのがあった。
なんともでかい、とぐろをまいた「うんこ」の絵。
思わず楽しませてもらったよ。
ついでにトトロもとなりに書いちゃったよ。
大人気ないかな。
このページのトップへ戻る
カマキリのたまごさがし
2月。
春を探しに、子どもたちとあちこちの野山を散策した。
目的は、カマキリのたまご探し。
「よ〜し、たくさん見つけに行こう!」
無謀とも言えるが、午前中いっぱいかけて探検開始。
普通なら飽きてしまうのだろうが、こういうことだと集中力は3時間ぐらいは
平気のようだ。
やり始めたら止まらないトトロの性格が、子どもたちにも身についてしまって
いるようだ。
みんな夢中になってとった。
一人に1個ずつは取れたので、大満足。
大事そうにカマキリのたまごを持って教室に帰った。
さっそく、からの水槽に入れる。
子どもたちは、宝物を眺めるようにキラキラした目で観察している。
だいたい、こんなものをたくさんとっても、中からたくさんの赤ちゃんが
うじゃうじゃ出てくるだけなのだが、子どもにとっては宝物なんだね。
・・・数え切れない赤ちゃんが誕生した時には、歓声があがる。
「うわーーー!」
こういう時の子どもの表情が、トトロは大好き。
このページのトップへ戻る
ザリガニ脱走事件
夏の日のことだった。
生活科の活動で、ザリガニを捕まえた。
釣れるは、釣れるは。
1000匹は釣れただろうか。
当然、子どもたちは大喜び。
このザリガニは、発泡スチロールのケースに入れ、廊下に並べて置いた。
「きゃ〜〜〜!」
朝、トイレの方から子どもの悲鳴が聞こえた。
「どうしたの?」
「あのね、トイレに入ったら、便器の中にザリガニがいたの。」
「え?うそ?」
現場を見たら、いたいた。
でかいはさみのアメリカザリガニが。
・・・ザリガニのやつ、よく水のある方向がわかったな。
だが、トイレはやめとけよ、なあザリガニよ。
ザリガニは、ひょっこり授業中の教室にもやってきた。
たいした大物だよ。
トトロは、ミニチュアの<バルタン星人>を見ているようにも思えた。
このページのトップへ戻る
おしっこ
低学年の子どもたちは、遊び好きだ。
何だって遊びにしてしまう。
「先生!おしっこしよう!」
向こうから、元気な声がする。
トトロは、即座に「OK!」と返事をする。
廊下でそれを聞いていたベテランの先生が変な顔をしている。
無理もない。(なんて下品なことを言うの。)
そんな声が聞こえてきそうだ。
この「おしっこ」とは、言い換えれば「押し相撲」のこと。
「押しっこ」なんだね。
トトロが、イタズラ心で命名したのがいけなかったようだ。
子どもたちには、そんなことお構いなし。
元気いっぱい、「おしっこしよう!」
誰だ、こんな言葉を教えたのは。
このページのトップへ戻る
私は、おしっこ
子どもたちは、私を何だと思っているのか。
こんな呼び方をするんだ。
「先生!おしっこ。」
・・・おい、おれはおしっこじゃないぞ。
「先生!はさみ。」
・・・今度は、はさみかい。
「先生!トイレ。」
・・・何?おれって便器なのか?
幼い子どもたちは、よく1語分か2語文でしゃべる。
だから、トトロはからかってこう言い返す。
「先生は、おしっこじゃないよ(笑い)。
このページのトップへ戻る
血のテスト
知能テスト。
小学生の頃、誰でも受けたと思う。
似たような図形を制限時間内に選ぶといった問題だ。
トトロは子どもの頃「知能テスト」を「血のテスト」だと思っていた。
太い注射でもされるのかと思って、その日は朝からビクビクしていた
ものだった。
当然のこと、その時間になっても注射はされない。
その意味がわかった時の安心感と言ったら、それはそれは大きなもの
だった。
このページのトップへ戻る
トトロの勲章
「先生!遊ぼうよ!」
低学年の子どもたちは、私をトトロのように慕っていた。
朝、職員室にいると廊下のところでちょこんと待っていて、毎日迎えに来て
くれた子どもたち。
こんな子たちだもん、かわいいに決まってる。
この1年間は、あっという間に過ぎ去ってしまった。
3月末ー運命の時期。
異動の時期がやってきた。
離任式の時、クラス代表の子が手紙を読むのが恒例となっている。
トトロ学級からは、Eちゃんが「お別れの言葉」を読み始めた。
ところが、何行目かで突然Eちゃんは泣き出した。
声にならない。
しばらく、この子のすすり泣く音だけをマイクが必死に拾っていた。
でも、Eちゃんは最後まで立派に作文を読んでくれた。
「ありがとう。」
トトロは、それが精一杯だった。
前を見ると、他の子もポタポタ涙をこぼしていた。
「毎日、学校が楽しい。」
みんな、そう言ってくれたよね。
トトロもだよ。
いつも、前に後ろに子どもたちがぶら下がるので、トトロのTシャツやトレー
ナーは、首のところがみんな伸びてしまっている。
でも、それが「トトロの勲章」だよ。
このページのトップへ戻る
バスケットシューズの旅
練習試合に行った。
試合が終わり、さあ帰ろうと荷物をまとめて車に乗り込む。
汗をかいていたので、エアコンが気持ちいい。
CDを聞きながら、家路を急ぐ。
なぜだろう。
すれ違う人たちが、みんな笑顔を見せてくれる。
一応、ぺこりと頭を下げながら車を走らせる。
約1時間の道のり。
「あ〜、疲れたな。」
車を降りた時、何か白いものが車の屋根の上に乗っていた。
バスケットシューズだ!!
この時、初めてあの「笑顔」の意味に気がついた。
なんてドジなんだろう。
それにしても、バスケットシューズよ。
1時間もよく落ちないで乗っかっていたもんだ。
私のドジより、バスケットシューズの努力に敬意を表する。
<ドジなトトロ>
このページのトップへ戻る
マシンガン脱線
なぜか、朝から気分がやたらハイな日がある。
こういう日は、朝からマシンガン脱線が炸裂。
おやじギャグの連発。
もう止まらない。
間があかないぐらい、次から次へと飛び出してくる。
気がつくと、かなり脱線した状態が続く。
これを「マシンガン脱線」という。
〜おあとがよろしいようで〜
<駄洒落亭トトロ>
このページのトップへ戻る
笑いのタイミング
だいたいの小学校では、年に1回劇団を呼んだりして生の芸術を味わう。
それでだ。
小学校では6年間の年齢差があるわけだが、おもしろいのはこうした劇を
観る時の反応だ。
大きな6年生たちの笑う部分と、一番小さい1年生が笑う部分とのズレが
たまらない。
トトロは、劇を観て笑うより、子どもたちの様子の方がもっと楽しめる。
このページのトップへ戻る
うちのネコ
うちのネコは、よくしゃべる。
自分で自分のことを「ネコチャン」と呼ぶ。
ネコのやつ、「おいで!」というから、近づいていったら、
「なんだよ!」だってサ。
生意気なやつ。
この前は、トトロが寒いギャグを言ったら、
「ハハハハハハ・・・。」
と言って笑ったな。
この時はありがと。
さて、この正体はなんでしょう?
答えはセキセイインコ。
うちではたくさんのヒナがかえるので、ちゃんと1匹ずつ名前をつけてやる。
最初は、「ピーチャン」とか「ピーコ」でもよかった。
そのうち、それじゃつまらなくなって変な名前が出てきたってわけ。
このページのトップへ戻る
作文
「作文」と聞くと、苦手意識が先に立つ人は多い。
私もその一人だ。
そんな人間だから、こうしてホームページが増えていくのは快挙といってよい。
さて、「作文」というと思い出すことがある。
小学生の時、ある日の国語の時間に作文用紙が配られた。
急に原稿用紙が配られても、何を書いたらいいのか皆目見当がつかないものだ。
(このままでは、放課後残されてしまうかも…。)
こう感じた私は、思い切った作戦に出た。
「作文」という題名の作文にして、何を書いたらいいのかわからず、ただ時間
が過ぎていく様子をただ思いつくままに書いていった。
(ふざけ半分なところもあるから、叱られるかも・・・。)
そんなことを考えながら、何とか書き上げた。
何日かたって、先生に呼ばれた。
「あなたの作品が、代表に選ばれたよ。」
「???うそ?」
あんなふざけ半分の作文が選ばれるなんて。
こんなこともたまにはあるのかと思った。
文章にするのは、未だに苦手ではあるけれど、私がこうして今ホームページ
作りを楽しめるようになったのも、あの事件がきっかけになっているのかも
しれない。
このページのトップへ戻る
シロ
「シロ」という名の犬がいた。
生まれた時真っ白だったので、ありふれた名前だが「シロ」と名づけられた。
イタズラ好きで、食いしん坊。
とても散歩の好きな犬だった。
ところが、この犬が成長していくにつれ、変化が起きてきた。
毛の色が日に日に黒くなっていったのだ。
「シロ」では、まずいことになってしまった。
散歩に行くと、鎖をはずして自由に走らせることがある。
そんな時、飼い主は名前を呼んで呼び戻す。
「シロ!」
・・・でも、こう呼ぶと人はみんな変な顔をするのだ。
ある時、人に聞かれたことがある。
「どうして、黒いのに<シロ>なんですか?」
・・・いいかげん、説明するのが面倒になって、この日からこの「シロ」は
「クロ」になった。
このページのトップへ戻る
うまれたよ
トトロのクラスでは、子どもたちがいろんな卵やさなぎを
持ってくる。
さっそく、水槽に入れて観察が始まる。
モンシロチョウ、カマキリ、ヤゴ、コオロギ・・・。
さらに得体の知れないものもある。
トトロ学級は、昆虫博物館だ。
子どもの好奇心は計り知れない。
小さないのちの誕生をみんなで見守る。
ほら、ヤゴからトンボになっていくぞ。
上にあるふたをそっととってあげる。
見てごらん。
必死に殻から出て来たよ。
子どもたちは、シ〜ンと静まりかえって見守る。
羽がピンと伸びる。
ギンヤンマが教室の中をスイスイ飛び回る。
全部の窓を開けて、外へ逃がす。
「ばいば〜い!」
みんなでさよなら。
いのちの誕生の瞬間。
言葉じゃないんだよ、心って、やさしさって。
トトロは、そっと微笑んだ。
<トトロの昆虫記>
このページのトップへ戻る
公園へ行った
さあ,たまには外へ行こうか。
子どもたちを連れて,春を探しに行く。
ほら,ハンカチをもって。
トイレにもいっといで。
トトロが用意した1本の丸いロープの輪。
みんな,ちゃんと慣れていてすぐさま中に入るよ。
さあ,出発進行!
そう,電車ごっこしながら出かけていくんだよ。
みんなで歌いながら公園へ行く。
あ〜る〜こ〜,あ〜る〜こ〜♪
みんな元気に歌ってる。
いいぞ,いいぞ。
全校で一番のイタズラ学級だが,元気の良さでは負けないぞ。
いつも,笑顔が光ってる。
これがトトロの自慢なんだ。
ほら,ついたよ。
テントウムシがいたよ。
タンポポだあ。
何気ない中に幸せいっぱい。
このまま時が止まればいいのに。
気がつくと,順番で肩車。
いいよ,いいよ,全員やってあげるよ。
終わった後の腰の痛ささえ,トトロの勲章なんだから。
このページのトップへ戻る
先生のつうしんぼ
国語の時のせいせき A
算数の時のせいせき A
生活科の時のせいせき A
体育の時のせいせき A
図工の時のせいせき A
おはなしする時のせいせき A
じゅぎょうさんかんのせいせき A
楽しくする A
楽しくあそぼう A
楽しくべんきょう A
楽しくきゅう食 A
楽しくうんどう A
やせる C(笑い)
これは2年1組の子どもたちがくれたトトロ先生の通信簿です。
最後のおちには、まいったね。(笑い)
こんなによい評価してくれたんだよ。
こんな子たちだもん、かわいいったらありゃしない。
みんな宝物だよ。
ありがとうね。
★トトロ★
このページのトップへ戻る
風の通り道
ほら、そっと耳をすましてごらん
風の音が聞こえてくるよ
遠くの方から少しずつ
悲しい叫びをあげているよ
それとも無邪気な笑い声かな
このページのトップへ戻る
教え子からの手紙3
先生は元気ですか?
もう中学3年生になったけど、受験生と自覚できずにあせって
毎日を過ごしています。
今でも、6年生の時を思い出します。
先生にいろんなメッセージを書いてもらったノートを見ると
涙が出てきて、すごくなつかしいです。
私はミニバスをやっていてよかったです。
苦しくてやめたくなった時、先生のアドバイスがあったから
こそ、がんばれたんだと思います。
私は何でも最後まで続けることができませんでした。
けど、ミニバスを続けることはできました。
本当に先生にはお世話になりました。
ありがとうございました。
私も、これから受験というつらいハードルを乗り越えて
がんばっていきます。
またいつか会える日を楽しみにしています。
By M
<トトロを泣かせてくれた1通の手紙>
このページのトップへ戻る
教え子からの手紙2
トトロ先生へ
いつも、休み時間にドッジボールをしてくれて楽しかったよ。
おばけのはなしやとんちばなしをしてくれて楽しかったよ。
先生がギターをひいて、みんなで歌ったこと楽しかったよ。
それからがんばってかけ算九九ができるようになってとても
うれしかった。
いろいろとありがとう。
3年生になってもトトロ先生がよかったのに。
みんなのことわすれないでね。
あそびにきてね。 Y
トトロ先生、一年間いろいろお世話になりました。
先生が大好きで、それだけでYは楽しく登校することができました。
先生が異動されると知った時は先生の学校の近くに引っ越したいとまで
言って泣きべそをかいていました。
時々は、M小2年1組の子供達のことも思い出してくだされば子供達も
喜ぶと思います。
お体に気をつけて。
※同封のウサギ?は、Yが先生にあげるのだと言って初めて針を持って
1人で作りました。 Yの母より
<トトロを泣かせてくれた1通の手紙>
※このウサギを手にした時、声をたてて泣き出してしまったトトロ。
このページのトップへ戻る
教え子からの手紙1
トトロ先生へ
トトロ先生が、M小学校からほかの学校にかわるとしってさびしくなりました。
もうすこしM小学校にいてほしかったです。
2年生になったらどんな先生になるか楽しみでした。
しぎょうしきにに見たトトロ先生は、おもしろそうだったのでとてもうれしかったです。
トトロ先生は、おべん強やいろんなことを教えてくれました。
いつもおもしろいことを言ってわらわせてくれました。
わたしがはなぢを出した時、ようふくをあらってくれてうれしかったです。
やさしく手あてをしてくれました。
休み時間には、外であそんでくれました。
ドッジボールや長なわとびもしました。
その時におもしろい顔をしてくれました。
国語の時間に、かん字ドリルをして、トトロ先生が
「字が上手だね。」
と言ってほめてくれました。
とてもうれしくて、がんばりました。
いつもおもしろいトトロ先生。
わたしは、トロロ先生がすきでした。
だから、学校がいつも楽しかったです。
トトロ先生のことは、ぜったいわすれません。
さようなら。
2年1組 E.A
<トトロを泣かせてくれた1枚の手紙>
このページのトップへ戻る
氷遊び
生活科の時間。
氷を作った。
プリンカップやイチゴパックなどに水を入れる。
そこにもってきたビーズや拾ってきた葉っぱなどを入れていく。
赤い葉、黄色い葉。
それに混じってキラキラ光ったビーズの粒々。
思い思いで作る。
校舎の裏のひかげに置く。
「さようなら♪」
2年生たちは帰っていく。
次の日の朝。
いつものように職員室で支度していると、廊下でトトロを迎えに
来た子どもたちがニコニコしながら待っている。
それに気がつくと、すぐさま、
「あのね!あのね!・・・。」
始まったぞ、「あのね攻撃」が。
口々に氷のことを報告してくれる。
「そうかあ、じゃあみんなで見に行こう!」
子どもたちに引っ張られて氷を見に行く。
さそってくれてありがとうね。
あった、あった。
みんなそれぞれ模様がちがうね。
子どもたちも大喜び。
手を「はあはあ」させながらワイワイ歓声があがった。
トトロは、このはじける笑顔が大好きなんだ。
<冬のトトロ>
このページのトップへ戻る
遠足
バス遠足へ行った。
広いアスレチックでめいっぱい遊ぶ。
「いこ!いこ!」
到着するなり、トトロの服をつかんでくる2年生。
約束を確認したあと(トトロは学年主任なのだ)グループで自由に遊ぶ。
「こっち!こっち!」
(あのな、トトロもおもちゃにされてるな。)
「ようし、やってみよう。」
どっちが子どもだかわからない。
夢中になって遊ぶ。
(いや、遊んでもらう)
おやつの時間になると、次々に子どもたちがやってくる。
「はい、これあげる!」
「ありがとうね。」
次々に子どもたちがおすそ分けしにくるものだから、トトロはいつの間にか
おやつがいっぱいになる。
かたたたきも始まった。(ありがとね)
午後は成田空港の見学だ。
ロビーから展望ロッジまで行列だ。
ほら、カルガモみたいだよ♪
トトロはでかいから、子どもたちが迷子になることはない。(笑)
トトロ自身が目印。
みんなで写真におさまる。
なぜかトトロ学級の子どもたちはすごい顔で映ってる。
いたずらなんだよな。
アルバムを見ていて、笑いがこぼれた。
<遠足のトトロ>
このページのトップへ戻る
風
トトロは、風も好き
目に見えないものだから
何かに表現したくなる
風だって、いつでも同じではないんだね
風にもちゃんと色がついているよ
<今日は風が強いトトロの部屋>
このページのトップへ戻る
雨音
トトロは雨音が好き。
雨音を聞きながら、押入れに入って基地ごっこ。
雨音を聞きながらうとうとしている間に眠ってしまった。
<子どもの頃のトトロ>
このページのトップへ戻る