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のほほんエッセイ「トトロのいる教室」14
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オーストラリア
オーストラリア。
色鮮やかな熱帯の植物と、コロニアル調の建築物。
海、山、そして緑。
洗練された都会の雰囲気。
グレート・バリア・リーフは、2000万年前から受け継がれた大自然の恵み。
砂漠に飛び出した地球のへそ、エアーズ・ロック。
それがマッチし合う自然の宝庫。
カンガルーやコアラ、ペンギンに代表されるような愛嬌のある動物たち。
広大な土地全体が、まさにパラダイス。
それがオーストラリア。
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笑顔の引退
今日、トトロっ子たちの最後の大会だった。
「これが最後の試合になるんだぞ。」
うなずいたトトロっ子たちは、コートに立つ。
相手は、スポーツ少年団。
土日も休日も練習している名門チーム。
一方、トトロの現在のチームはかつては万年最下位が指定席。
でも、トトロっ子たちは気持ちで絶対に負けなかった。
一進一退の攻防。
あとわずかの時間。
リードされていた。
ところが、残り1分から一気に力爆発。
最後のホイッスルが鳴った。
終わってみれば、点数でも勝っていた。
また接戦をものにしたのだ。
45対41。
現在のチームに大きな足跡を残した。
みんな笑顔の引退だった。
夢をあきらめないで。
努力すること、頑張ること、あきらめないこと。
トトロが伝えたかったのはそれだけだ。
今度は、もっともっと大きな舞台に羽ばたいてほしい。
<監督トトロのメッセージ>
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前日
明日は最後の大会。
一度は引退したはずだった。
でも、後になってから招待大会の知らせが来たのだ。
明日もこいつらと一緒にベンチに入れるんだね。
トトロは、たったそれだけで目頭が熱くなるんだよ。
トトロが来る前は、万年最下位だったよな。
来る日も来る日も、トトロにやり直しの練習をさせられてきた。
でも、涙目でも頑張ってきたんだよな。
今では地域の優勝チームになったじゃないか。
1学期に台風の関係で大きな大会が棄権になった時、君たちはみんな
声をたてて大泣きしたっけな。
その3ヵ月後には、優勝してうれし泣きすることになったね。
もう、この年度のチームが終わるんだね。
トトロはしみじみと振り返っているんだ。
明日は、みんなと一緒にベンチに入れる。
それだけでいいんだ。
頑張れ!トトロッ子
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出会い
トトロは旅に出た。
と言っても出張だが。。。
ふだん、ネットで行き来している仲間が住んでいる街にやってきた。
連絡をとっているうちに、会うことになった。
ネット版教え子。
親子でホテルまで会いに来てくれた。
一期一会と言う言葉があるけれど、トトロはうれしかったなぁ。
今はまだ小さな女の子だけど、これからもネット版教え子でいくからね。
今、この子がくれた手紙を読んでいる。
<ネット版トトロ先生>
法則
飲み会の日。
2次会のあと。
ビールの後は、どういうわけかラーメンを食べる。
日本酒の後は、どういうわけかお茶漬けを食べる。
行動パターンが決まっているかのようだ。
トトロには、なぜなのかよくわからない。
ただ言えることは、トトロの場合「飲み会」は結局「食べ会」
にもなるのだ。
お酒も悪くはないが、一緒に口にするものがおいしい。
もともと、お酒はたくさん飲むわけではないから。
そうそう、ビールの後のラーメン。
みなさんのところではどうですか??
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雪が降った日
その日は、朝から寒かった。
真っ黒な雲が空一面に広がっていた。
案の定、昼過ぎには雪が降り始めた。
授業が終わる頃にはすっかり一面に雪が積もっていた。
「帰ったら雪合戦しようね。」
「オッケー。」
口々に約束をしながらみんな帰っていく。
トトロも速攻で教室を飛び出し、家路を急ぐ。
早く遊びたいので、走って帰っていった。
「ただいまー。」
玄関に入って、いつものようにランドセルを放り投げようと
した。
「あれ?」
背中がやけに軽い。
「しまった!」
雪に夢中になっていて、学校にランドセルを置いてきたことに
気付いた。
トトロはあわてて学校へ戻っていった。
結局、その日は雪遊びが出来なかった。
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トトロの弱点
トトロの最大の弱点。
バスケットの実技。
つまり、やってみせることができない。
だから、その年度が始まる時にまず子どもたちに言っておく。
「トトロはバスケットは全くできないよ。でも、君たちの喜ぶ顔が
見たいから頑張って指導するからね。」
子どもたちは、「うそ〜!」と信じられない顔。
実際、未だにドリブルシュートすらできない。
トトロは大きなボールのスポーツが本来大嫌い。
それなのに、なぜ?
これだけ大嫌いなバスケットに取り付かれたのは、子どもの持つ
可能性のすばらしさを経験したから。
実技もできない監督に習った子たちが、今までいた3市内では全部
優勝、関東や全国の舞台へも連れて行ってくれた。
度素人監督に習った教え子たちが、どんどん羽ばたいて行った。
それを思う時、トトロはできないことがむしろトトロのトレード
マークになっている。
人間やればできる。
トトロは、難しいことはわからないので基本しか指導できない。
心を育てることから入っていく。
心が育てば、チームも育つと考えた。
バスケットの実技ができないというトトロの弱点は、実は最大の武器
になっていた。
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手乗りセキセイ
トトロは、セキセイインコを手乗りに育ててきた。
オスとメスでつがいにするところから始まる。
小鳥にも相性がある。
くちばしをチョンチョンくっつけているのはOKだ。
鳥かごの中に巣箱を入れてやる。
しばらくすると交尾があり、メスは巣箱に入る。
産卵は、だいたい6、7個。
1日おきぐらいに産んでいく。
ヒナがかえるのも1日おき。
生まれたばかりのヒナは、2cmにも満たない。
日一日と大きくなっていく。
一日に自分の体重よりもたくさん食べる。
そして、目が開きうぶ毛が生えてくる頃、親から離して手でえさを
食べさせていく。
あわ玉をお湯でふやかしたものにボレー粉を混ぜて指でつまんで
食べさせる。
ヒナは食欲が旺盛だから、みるみる「そのう」はふくれてくる。
こうして、親鳥の代わりをして育てていくと簡単に手乗りになる。
指や肩に乗せても、おとなしく乗っている。
慣れてきたら、言葉を教えてやる。
いつの間にかしゃべるようになる。
こうしてたくさんの人に手乗りをプレゼントした。
もうすぐ200羽になる。
さながら、トトロの部屋がインコたちの実家だね。
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終わったはずが。。。
6年生たちにとって、バスケットは終わったはずだった。
今日、トトロの元に連絡が届いた。
他の地域からのバスケットの招待大会の連絡だ。
トトロのチームが今の地域で優勝したため、招待されたのだ。
もう、このメンバーでプレーすることはないと悲しんでいた矢先。
思わぬ知らせに、トトロっ子たちは大歓喜。
「キャー!」
教えてあげただけで、悲鳴の声。
それだけではない。
涙目になっている子もいたんだ。
それは、トトロだってうれしいよ。
もう少し、みんなと一緒にバスケットができるんだ。
そうだよね、今までいつも一緒に泣いたり笑ったりしてきたよね。
最後の最後まで、思い出に残るような試合をしような。
点数の勝ち負けばかりじゃないんだ。
みんなで一つになって頑張ること。
それ自体が、ナイスプレーだとトトロは思う。
<監督トトロ>
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最後のホイッスル
このチームは、かつては万年最下位と言われていた。
努力すること、頑張ること、あきらめないこと。
このチームにトトロがやってきてから、絶対に妥協しなかった。
練習でも、試合でも。
地域の大会では、優勝カップを手にして満面の笑顔。
苦しさを乗り越えたたった一つのチームに与えられる栄冠。
今、トトロのデスクの前には引き伸ばした写真が飾ってある。
やればできるんだよ。
最後の大会があった。
この大会は、地域の大会よりレベルが高い。
1回戦は僅差で競り勝った。
勝って涙。
2回戦目は、正直やる前から苦戦がわかっていた。
全員で出て、1本のシュートを目指してプレーした。
目を見ると、みんな潤んでいた。
最後のホイッスルまで頑張れ!
ベンチから大きな声を送った。
そして、最後のホイッスルが鳴った。
終わった。
このメンバーでプレーすることはなくなった。
でも、点数なんかより大事なものを身につけてくれたね。
それを大事にしてほしい。
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最後の大会の前日
トトロ監督のもとでの最後の大会が明日に迫った。
今までの思い出が蘇る。
万年最下位が定番だった今のチーム。
今年になって、ようやく常勝チームに育った。
練習で泣いて、試合で泣いて。
勝って泣いて優勝して泣いて。
・・・考えてみれば、すいぶん感動の涙を流してきたよね。
苦しかった分、やり遂げた後の感動は大きいんだ。
明日の今ごろはどうなっているのだろう。
結果はともかく、やってよかったと胸を張って言えるように
願っている。
たぶん、今年もまた最後の試合の後は涙…だろうな。
でも、いいんだ。
頑張ったという感動が残ってくれればいいから。
みんな頑張れ!トトロっ子。
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温度差
温度差。
トトロのクラスは39人もいる。
よそはだいたい25,6人だからかなり多い。
そこで、ある日教室の気温を測ってみた。
となりよりも2度高かった。
去年の冬、ストーブをたいたのはたった2回。
あとは全く必要なしだった。
人口密度が高いので、温度も上がりやすいのだろう。
ちなみに、室内の二酸化炭素の量は他の部屋がストーブを
たいている時と同じ。
ストーブいらずのトトロ学級。
おまけに底抜けに明るいからいつもゲラゲラみんなで笑う。
笑っている分、またエネルギーを発散しているのかもしれ
ない。
自家発電、自家暖房のトトロ学級。
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コスモス
コスモス畑を散歩する
川辺に咲いた花の道
静かな水の流れと空の青
水面に映えるコスモスの淡いピンク
田んぼの向こうではススキが旗を振る
帽子の上に、ちょこんと止まる赤とんぼ
動くブローチだね
トンボの目に映った空の色
夕焼けの向こうを飛んでいく飛行機
しばらく時間が止まる
揺れるコスモス
そのどれもが、秋の色
君と一緒だから,感動したのかな
真っ赤な空をいつまでも見ていた
<在りし日のトトロ>
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事件
事件。
事件と言っても、重大なことではない。
トトロっ子たちは、今年2個目のトロフィーを手にした。
涙の勝利であった。
そこまではよいのだが、事件が起こった。
去年までは必要なかったトロフィーの置き場がないのだ。
大きなトロフィーが2個。
28年ぶりのトロフィーが1個。
もう1個は14年ぶりだそうだ。
いったい、どこに置くことになるのだろう。
賞状も、今年になって数え切れないほどあるので全部は
廊下に飾りきれないのだ。
そうして、行き場のないトロフィーや賞状たちは行き先を
求めてしまわれている。
大きな大会はあと2回ある。
ようし、そこでもトロフィーをいただくとしよう。
学校をトロフィーだらけにしてしまおう。(笑)
ひそかに、にんまりとほほえむトトロであった。
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人口密度
トトロの学級は、人数が全校で一番多い。
そのためか、いつも熱気があふれている。
もともと元気な子の集まりだということもある。
この前の冬、教室でストーブをたいたのはわずか3回。
あとは全然必要なかったのだ。
一番人数が少ない学級と比べて、なんと気温が2度違う。
いつだったか、室内の空気を調べた時があった。
二酸化炭素の量が、ストーブをたかなくても他の学級の
ストーブをたいた時と同じくらいになっていた。
人口密度が高いと暖かくていいのだが、賑やかさもひと
一倍となる。
ため息だって、これだけの人数がいれば悲鳴にもなる。
いつも元気なトトロ学級。
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ごほうび
お手伝いが大好きなトトロ学級の子が2人。
体育で使った道具をせっせと倉庫へ運び込む。
自慢げな表情で、頑張って運ぶ。
2年生だって、力持ち。
でも、さすがに運び終えると額には汗がきらりと光っている。
「頑張ったね。」
ほめられて、うれしそうな2人。
「そうだ、重いものを運んでくれたから、今度はトトロが2人を
運んであげよう。」
きょとんとした顔の2人。
「ようし、トトロにぶら下がっていいよ。」
アニメのトトロが空を飛ぶように、ピョンと飛び乗る。
2人をのせたまま、教室へ向かう。
2人とも、ニコニコ。
さつきとめいが空を飛ぶように。
「ありがとうね。お手伝い助かったよ。」
今度のごほうびは何にしようかな。
<空飛ぶトトロ・実演>
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トトロの作戦
トトロはバスケットの監督をしている。
次の試合が通算700試合目。
自分でもよくやってきたものだと思う。
これだけ数をこなせば、だいたいのことはわかってしまう。
トトロの作戦。
1週間前までは、けっこう厳しい練習にしていく。
涙をポタッとこぼす子も出てくる。
苦しさに負けない気持ちを大きく育てるのだ。
そして1週間前ころから、ほめまくる。
一気に上昇気流に乗せてやるのだ。
だから、だんだんリズムがよくなっていく。
自信をつけた頃がちょうど大会となる。
これがトトロの唯一の作戦。
基本しか指導しない。
でも、今まで獲得した優勝トロフィーは13個。
もうすぐ14個目が手に入るからね。
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U字溝の清掃
U字溝の掃除をした。
ふだん、なかなか人の手が入らないので、開けた瞬間びっくり
箱に変身した。
開けたとたん、中から出てきたお客さん。
まずはヤマカガシ。
いきなりのヘビの登場に、トトロっ子たちは一瞬たじろいだが
こわいもの見たさにみんなで覗き込む。
そのうち、大きなウシガエルを発見。
考えてみたら、ヘビとカエルが同じ穴に住んでいたなんて。
さらにふたを開けていくと、カマドウマが群れをなすかのように
生息していた。
ところで、このウシガエル。
どうやってこの中に入ったのだろう。
隙間は少ししか開いていない。
未だに疑問である。
ウシガエルを拾った子は、校庭の隅にある池のそばに逃がした。
U字溝は重くて大変な作業だが、そんな中で見つけた発見。
生き物たちの不思議な世界。
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涙の一粒一粒が金メダル
トトロ監督の今までの試合数は700試合目になる。
よくここまでやってきたものである。
これだけやれば、いろいろな思い出も当然ある。
残り1秒で勝った試合。
延長戦で勝った試合。
あと一歩のところで涙を飲んだ試合。
トトロの勝率はおよそ8割。
練習では基本しかやらない。
また、気持ちで負けない人づくりがモットー。
体育館で流した涙の数だけ、成長の足跡を残してきた。
辛抱とか我慢という言葉は、現代っ子には死語に等しい。
だからこそ、最後まであきらめない子に育てたい。
トトロは、DFはオールコートマンツーマン。
オフェンスは1対1。
バスケットの基本である。
これだけで常に戦ってきた。
勝つための作戦は立てない。
基本が勝負だ。
流した涙の一粒一粒が金メダル。
待ってろよ。
今年もトロフィーと写真におさまろうな。
<大会前のトトロ>
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おまつりをしよう
生活科の活動の一つに「おまつりをしよう」がある。
子どもたちみんなでおみこしを作ったり、お店のコーナーを
準備していく。
当日は、1年生を招待してお客さんになってもらう。
いつもは上級生のお世話になっている2年生だが、この時
ばかりは、お兄さん・お姉さんになるのだ。
ボウリング、まとあて、わなげ、アクセサリーやさん、
紙染めやさん、くじびき、わりばしでっぽう。。。
2クラスあるトトロの学校では、学年を解体して2クラスの
子どもたちでグループを組む。
2ヶ月近くをかけて準備してきたかいがあり、当日は大盛況。
お店のコーナーも全部が売り切れ。
もちろん、お金も自分達で作ったものだ。
こういう活動の時、トトロっ子たちは張り切る。
この日の日記には、いつもよりたくさんの文章が書かれていた。
また、みんなで遊ぼうね。
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木の実集め
教室にどんぐりが1個落ちていた。
「トトロの仕業かもしれないよ。」
拾った1年生は、にこっと笑う。
「まっくろくろすけもいるかもね。」
そうだ、木の実を拾いに行こうか。
さっそく、靴に履き替えて外へ出る。
正門の横には大きなどんぐりの木が立っている。
ぞろぞろとカルガモの親子のように、みんなくっついてくる。
「さあ、拾おうか。」
夢中になって拾い始める。
まるで、宝石でも集めるかのように真剣だ。
今度は、裏山にあるクルミの木へ向かう。
枝から落ちたクルミは、皮が柔らかくなっている。
皮をむいて、水で洗うと中から大きなウメボシみたいなクルミが
出てくる。
「森の宝石だね。」
みんなで持ってきた袋に入れていく。
他にもカラスウリ、アケビ。
秋の森には宝物がいっぱい。
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予防接種の日
予防接種の日。
朝からドキドキしているのがわかる。
問診表をチェック。
「接種できるね」
確認をすると、子どもは覚悟が決まったような顔をする。
予防接種を受けに保健室へ向かう。
校医の先生に一人ずつ接種していただく。
この時の子どももみんないろいろ。
何がって?
注射をしている手をじっと見つめる子。
目をそらしてぐっと我慢する子。
注射の終わった子に対して、
「痛かった?」
一人でいいのに、みんなに聞く順番待ちの子。
(わかるなあ。)
「いたかった?」
ちょっとトトロは揚げ足をとって、答えてみた。
「そう?値段はいくらだったの?」
ワハハ、わかるかな?
「板、買った?」
へりくつトトロに痛さも引っ込むトトロッ子だよ。
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どんぐり
どんぐりを夢中になって集めたことはないだろうか。
だれでも、幼い頃はそういう経験があるに違いない。
トトロもその一人だ。
なぜ、どんぐり拾いに夢中になるのだろう。
集めたからと言って別に何の得もないのだが。
本物のトトロのようだ。
どんぐりに穴を開けてコマを作ったり、やじろべえを
作ったりもする。
けっこう遊べる素材、それがどんぐりなのだ。
トトロの宝物。
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夢
夢はかなえるためにある
かなわなければ夢とは言わない
夢をかなえるための努力
夢が大きければ大きいほど、頑張りがきく
不可能を可能にする戦い
自分との戦い
あきらめずに、前へ前へ
この一歩一歩がやがて頂上へと向かわせる
だから、夢をかなえるために頑張ろうよ
やればきっとできるから
そして、やり遂げたあとの感動の涙をみんなで流そうじゃないか
今日、教室でトトロは語った
1学期は果たせなかった夢
大会出場さえできずに棄権して大泣きした顔
今でもしっかり覚えている
だから、あの時の悔しさを忘れずにいこうよ
トトロは君達がトロフィーをもらって喜ぶ顔がみたい
今のトトロの気持ちだよ
だから、しっかりつかまってついてこいよ
絶対に優勝させるからな
<バスケットの大会前のトトロ>
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涙
涙。
スポーツの世界では涙のドラマが生きている。
引退の時、最後の試合の後の涙は美しい。
バスケットを指導しているトトロにはつらい時期がやってくる。
やり遂げた喜び、これで終わりなんだという悲しさ。
最後の試合の後にはいろいろな気持ちが一気によみがえってくるのだ。
負けて悔し泣きすることはあるが、勝って泣くこともある。
昨日はまさにそうであった。
試合はライバルチームに僅差で勝った。
トトロが来る前のこのチームは最下位が指定席だったし、競ったら負ける
雰囲気があった。
競っても負けなくなったじゃないか。
トトロッ子たちは、もっと成長していた。
大差で勝たなきゃいけないのに、競ってしまった。
〜全員が出られる試合をしよう〜
シュートもミスだらけ。
全部決まっていれば100点は超えていた。
勝っても泣くことの意味はここにある。
本物のトロフィーは目の前だ。
みんなで、今度はうれし泣きしようではないか。
<熱血監督・トトロ>
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おばあちゃんの知恵袋
トトロは、幼い頃おばあちゃんっ子だった。
おばあちゃんの家に行った時はお風呂も一緒。
寝るときもおばあちゃんの布団に入れてもらった。
ある日、いたずらだったトトロは昆虫採集を始めた。
いつもなら、カブトムシやクワガタムシなのだが、この日は夢中になって
他の虫たちも捕まえようと思った。
どこでもかまわず、虫を探しに歩いた。
山の土手に近いところにある2階建ての家の植え込みに何かが動いた。
「よし!」
トトロは急いでつかまえようとする。
「チク!!」(?)
この後、まもなく手が痛くなった。
一度に2箇所も蜂に刺されたのだ。
「いたいよう。」
泣きながらおばあちゃんのところへ帰ってきた。
おばあちゃんは、庭に出て朝顔の葉っぱを2,3枚手に取った。
それを塩もみして、蜂に刺されたところをもんでくれた。
・・・しばらくしたら、すーっと痛みは消えていた。
この時、おばあちゃんってすごいなって思った。
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トトロの夢
トトロの夢。
本を出したいんだよ。
本当は退職したら書き物をしようと考えていた。
しかし、ホームページならすぐできるということに気がついた。
だから、現在はこうしたスタイルで書き続けている。
出版〜そんな日が来ないかな。
題名は「トトロの部屋」?
トトロが子どもの頃の夢は、2つあった。
その一つ(教員)は今こうして現実になっているけど、もう一つの
夢(作家)はまだ達成してはいないからだ。
まあ、トトロの作品はたいした内容でもないし、文もへた。
語彙の少なさも、表現力の弱さもあるけれど、夢は夢。
トトロとしては、難しくない言葉でありのままに綴りたい。
飾ってまでポイントを稼ぐような性格ではない。
もっと視線を下げたり変えてみたりしながら、感性をみがきたい。
先は長い。
トトロは生涯書き続けるつもりだ。
いったい、一生涯の間に全部で何編の作品を残すことになるのだろうか。
マイペースで頑張っていこう。
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雷様
「雷様におへそをとられるよ!」
外で雷が鳴ると、幼い頃よく言われていたものだ。
あわてて、背中をすぼめていたっけ。
しかし、何で雷様がおへそをとるのだろう。
へりくつ好きなトトロは常々考えていた。
だいたい、おへそをとるって言ったって、おへそ自体へこんでいるのに
どうやってとるのだろうかとへそを曲げてはいた。
小さい頃は、雲の上に高木ブーさんのようなオニがいて、金棒かついで
立っているのだとも思っていた。
そして、雷様の機嫌が悪いと雷を鳴らし、雨をザーっと降らせるものだと
思っていた。
しばらくたって、テレビでその謎が解明された。
天気予報の中でこの話題が取り上げられたのだ。
「雷が鳴ると、やがて雨が降る。すると、一気に気温が下がりやすくなる。
だから、おへそを出すような薄着は止めたほうがよい」
〜という意味だったそうだ。
長い間の謎が一気に解けた。
だいたい、思い出したくても思い出せないものがわかった時は、この上
ない快感に浸るものであるが、この時はまさにそんな感じだった。
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笑顔
その笑顔は、この世で一番輝いて見えた。
やり遂げたあとの感動。
苦しさに負けないでゴールした充実感。
ここまで来るのにはやめたくなることもあっただろう。
逃げ出したくもなっただろう。
最後まで夢を求めて、ついにそれが現実のものとなった時
それは、最高の笑顔となってあらわれる。
ゴールが間近になった時の苦しい表情は、テープを切った瞬間に
ひまわりよりも明るく花を咲かせる。
笑顔っていいね。
それまでの苦労が報われる瞬間。
人間っていいね。
今日の笑顔を見ていたら、そう思った。
トトロが尊敬する指導者のもと、師と共にゴールしたプリンセスに
大きな拍手を送りたい。
監督の心が身にしみて伝わってきた。
トトロの教え子たちもまた、一歩一歩世界へ近づいているのだ。
4年後を夢見て、頑張ってほしい。
<笑顔の好きな監督・トトロ>
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すごろくじゃんけん
トトロ学級では、すごろくじゃんけんがはやっている。
雨の日は、外で遊べないから教室で遊ぶことになる。
さて、すごろくじゃんけん。
これは、床の板を利用したすごろく。
コマは、人間。
勝った分だけ、コマが進む。
けっこうこれが盛り上がるよ。
休み時間になると、あちこちで始まる。
「じゃんけん、ぽん!」
紙の上で楽しむのもいいけれど、実際に体ですごろくもおもしろいよ。
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走れ,走れ
トトロが子どもの頃だった。
冬が近づいた頃,家から離れた学校へ遊びに来た。
広い校庭でみんなで夢中になって野球をする。
ホームランを打って,逆転勝ちだ。
じゃ,そろそろ帰ろうか。
みんなでさよならをして,気がついた。
あたりが暗くなっていたのだ。
夢中になっていたので,時間なんてそれまで気にならなかった。
トトロは焦った。
学校から家までは歩いて1時間かかる。
ただ,まわりに街灯がない。
真っ暗な道を走って帰らなければならなくなった。
こわくて,何度も泣きそうになった。
おまけに野良犬が吠える。
はぁ,はぁ。
向こうに明かりが見えてきた。
もう少しだ。
最後の力を振り絞ってダッシュした。
ただいま〜声にならなかった。
冬の日没は早い。
つるべおとしという意味がよくわかった。
家に入るのにも叱られたのは言うまでもない。
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動くおもちゃ
動くおもちゃ。
その正体は、私トトロ。
昨日も、3年生のクラスでトトロごっこ。
初めは落語をしたり、笑い話をしたり、おばけの話をしてあげる。
こういう時の子どもの目は輝いている。
大きな目がまるで星のようにキラキラ輝く。
休み時間になった。
3年生たちが一気に押し寄せる。
「あそぼ!あそぼ!」
「オッケー!」
気がつくとトトロには5人もぶら下がっている。
ようし、一人ずつ空を飛ぼうか。
3年生のさつきとめい!
ほら、ちゃんとつかまって!
教室を1周したら次の子と交代。
さすがのトトロも腰が痛いが、それより子どもたちの笑顔がうれしい。
じゃんけん遊びでまた盛り上がる。
「どんぐりでも拾いにいこうか?」
「うん!行こう行こう!」
みんなで手をつないで外へ出た。
トトロは動くおもちゃ。
でも、使われて楽しいおもちゃだからまんざらでもない。
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秋の野山
秋の野山を散策する。
生活科の時間を2時間使って、近くの野山へ向かう。
ススキの穂が風に揺れる。
先に止まった赤とんぼ。
耳を澄ますと、コオロギの声。
まだいたんだね。
さらに土手を登っていく。
木の間にぶら下がったカラスウリ。
見事な色に自然と手が伸びる。
上にはアケビが実をつけている。
ちょっと種っぽいが、ほのかに甘い味がする。
帰りにクルミの落ちている木の下でたくさん拾う。
「大きなうめぼしだね。」
「ワハハ、確かに似ているね。」
持ってきた袋の中には、たくさんの秋の木の実が入っている。
トトロは、つるを持って帰って、クリスマスのようなリースを
作ってみた。
今、それは教室の入り口に飾ってある。
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気持ち
電話をしていた
ゲラゲラ笑いながら、話が弾む
気がつくと、もう1時間にもなっている
ふだん、なかなか会えない人との接点
姿は見えないけれど、気持ちはちゃんと伝わる
年内にあと何回会えるかな?
忙しいので普段はなかなか会えない
でも、ちゃんと通じているね
まだ晩御飯を食べていないのを知った
じゃ、またね♪
電話を切りたくない
向こうから声が聞こえる
トトロは、ドキッとした
でも、心の隅まであたたかくなった
<在りし日のトトロ>
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コタツムリ
コタツムリ。
ちなみに「カタツムリ」ではない。
もうそろそろ冷たい風がやってくる。
残暑だった頃がまるでうそのように。
すっかり気温も下がり、寒くなっていくのだ。
トトロは、寒さが苦手。
そこで、トトロの家でもコタツを出した。
コタツ布団をかけて、スイッチを入れる。
なんとも言えない明るい明かりが、熱を発散している。
ポカポカだ。
さて、中に入ろう。
頭だけ出して、体をすっぽりコタツの中に入れて出来上がり。
この姿を、トトロは「コタツムリ」と呼んでいる。
トトロがコタツムリになる季節がもうすぐそこにやってきた。
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電車ごっこ
1年生と電車ごっこをした。
26人が輪の中に入って、外へ出る。
校門のところからスタートして、すべり台に到着。
さらにプールの横を通って、花壇に沿って進んで行く。
たった1本のロープで出来た輪なのに、この中へ入ると電車の気分になるから
不思議だね。
校庭をぐるぐる回っていたら、いつのまにか昼休みが終わった。
そう言えば、近くの公園へ行く時も電車ごっこで行ったっけ。
途中すれ違うお年寄りに元気にあいさつ。
「こんにちは!」
「何年生?」
「1年生だよ。」
「元気がいいねぇ。」
「バイバーイ。」
電車はまるで生き物のように、進んで行く。
トトロっ子たちはいいのだけれど、トトロはふと我に返った。
ちょっぴりはずかしかった。
でも、こういう子どもの感性を忘れたくないな。
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お礼
秋も終わりに近づいた頃。
体操競技の指導をしていたトトロは体育館にいた。
大会ではよい成績が期待できる手応え。
そんな中で、ゼロから育てた子(Mちゃん)がいる。
Mちゃんは、時に厳しい指導を受けながらもだんだん力を伸ばしてきた。
大きな目から涙をこぼすこともあったが、練習の後はいつも満面の笑顔だった。
初めの頃が想像つかないほどの成長ぶり。
2年もすると、地域を代表するような選手になった。
そして、最後の体操大会へ出た。
トトロは、体操競技は専門でないのでドキドキ。
Mちゃんの番がやってきた。
「心の中でずっと応援しているからね。」
Mちゃんは、静かにうなずいた。
真剣な表情で競技が進む。
終わった瞬間、こっちにピースをしているMちゃん。
優勝だった。
「プレゼントがあるの。」
学校へ帰ってから、Mちゃんがトトロを呼ぶ。
「なに?」
あれ?と思っていたら、MちゃんがほっぺにChu!ときた。
「Mからのお礼だよ。」
ちょっとおませなMちゃん。
一瞬の出来事に驚いたが、しっかり気持ちは受け取ったよ。
後で知ったことだが、これがMちゃんの初恋だった。
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探し物
探し物。
意外と近くにあったということはないだろうか。
頭にサングラスを乗せておいて、しばらくたってサングラスを探し始める。
「あれ?ここに置いたはずなのに。」
家族に、
「サングラス知らない?」
と聞くなり、
「サングラスなら、頭に載っているじゃないか。」
とこうきたもんだ。
先日は、車のかぎをなくしてしまい焦った。
時間がない。
こういう時になると冷静さを欠くから、ますます焦る。
しばらく探し回った後、かぎが見つかった。
かぎは手のひらに握っていた。
なんてドジなんだろう。
でも、見つかった時の安心感はなんとも言いがたいものである。
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全校朝会
「全校朝会で賞状を渡したいな。」
常々、そういう風に語ってきた。
「優勝カップを校長先生からもらうところを見るのが、トトロの目標なんだよ。」
神妙な顔で、トトロっ子たちは聞いていた。
数ヵ月後、その時がやってきた。
15名の選手を呼ぶ。
優勝カップと賞状に続いて、一人ずつメダルを首にかけていただく。
ちょっと照れくさいような顔を見せるトトロっ子。
とうとう、やったんだね。
一人ずついただくその姿を見ていたら、こっちまで目頭が熱くなった。
全校朝会の後、記念写真を撮ってもらった。
学校の新聞に載せるらしい。
みんな笑顔の写真は、トトロにとっても宝物だよ。
おめでとう♪
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国語辞典
トトロの好きな本に、国語辞典がある
国語辞典ほどおもしろい本はないよ
何時間も夢中になって読んでいることもある
言葉を調べるだけじゃない
読書のための国語辞典
こんな使い方があってもいいじゃないか
国語辞典は、言葉のおもちゃ箱だよ
全部の作品がショートショートだから、
読みやすいというのもあるよ
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池と鯉
池と鯉の関係。
日本では庭園につきものなのが、池と鯉。
この庭園はなかなか風流な感じを受ける。
では、なぜ池と鯉なのだろうか。
池だけでもいいじゃないか。
どうやら、こういう意味があるらしい。
「池」とは、「行け」
「鯉」とは、「来い」
つまり、池だけということは縁起が悪い。
行け!行け!と言うことになる。
だから、行くだけではなく「来い!」を入れたのではないか。
駄洒落亭トトロは考える。
池と鯉。
切っても切れない深い意味があるのかもしれない。
おあとがよろしいようで〜(笑)
<駄洒落亭トトロ>
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デート
トトロは、デートに出かけた。
昼食をとりながら、話が弾む。
たまに方言を交えながら、笑いが止まらない。
そう、自分らしくていいんだよね。
飾らず背伸びをせず、自分らしく。
気がついたら、もう2時間以上たっていた。
まだまだ時間がある。
ドライブに出かけることにした。
国道沿いの紅葉がきれいだね。
田んぼ道を通り、バイパスへと出た。
海の横を走る。
通り抜ける風が心地よい。
しばらく走って海のそばの高台に着いた。
展望台。
屋上からの180度の眺め。
地球って丸いんだね。
ちょっと寒そうだったから、中へ入ろう。
温かいコーヒーで乾杯。
またまた話が弾む。
どうしてなのかな?
話べたのトトロもけっこうしゃべっているじゃん。
夕焼けを眺めながら、帰途につく。
この秋一番の夕焼けだったね。
最高のプレゼントだよ。
家に帰って、夜遅く電話をする。
昼間、風が冷たかったから心配で。
かぜひくなよ♪
たった一言だけ伝えて電話を切った。
考えてみたら、この人も空気のような人だね。
だからこそ、大事にしたいな。
<ある日のトトロ>
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空気のような人
いるだけで、ほっとさせてくれる人がいる
いるだけで、元気が出る人がいる
いるだけで、素直になれる人がいる
いるだけで、ときめく人がいる
何もしないのに、大きな存在感
空気のような人に トトロもなりたい
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秘密基地
子どもの頃、木の上に秘密基地を作った。
ちょうど木の枝が四方に広がっており、その上に木材を組んで
ベニヤをしいて
壁を作り、屋根を乗せる。
倉庫の中にあった古いテーブルを運んで床に置く。
子どもが4,5人乗ってもびくともしない。
地面からの高さは、4,5mもあるだろうか。
ここが、トトロの秘密基地だった。
この「秘密基地」という言葉が、さらに冒険心を持たせる。
友達とこの基地の中で遊んだものである。
雨の日も問題なかった。
何しろ屋根がついているものだから、住み心地も悪くない。
ある日は、ここで星を眺めることさえあった。
自然の中での生活経験が、今でもトトロの宝物になっている。
真っ暗になるまで、いつも外で遊んでいたトトロだった。
<トトロの少年期>
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太陽とくしゃみ
太陽を見ると、くしゃみが出ませんか?
少なくともトトロはそうです。
ポカポカとした空気。
鼻に突き刺さるようなムズムズした感じ。
まぶしい日光の刺激で鼻がびっくりしているのかもしれない。
太陽を見るとあくびが出ませんか?
少なくともトトロはそうです。
やわらかい陽射し。
光のシャワーの中で、一瞬夢の世界の入り口に立つ。
気がつくとウトウトしている。
太陽は魔法をかけるのが得意のようである。
それとも、こういうのってトトロだけのことでしょうか?
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イトトンボ
イトトンボ。
わずか3cmほどの小さな体だが、よく見ると立派なトンボだ。
サイズが小さいだけで、トンボには変わりない。
トトロは、このイトトンボが好き。
背中の色が実に鮮やかなのだ。
小さいので気にしなければ気にならないが、これが小さなトンボの大きな自己主張
なのかもしれない。
背中の色。
水色もあるし、黄緑もあるし、赤もある。
目だって、ちゃんと複眼になっている。
ある日、つかまえたイトトンボを虫眼鏡で観察してみた。
やっぱり、体は小さくてもトンボだった。
カブトムシが昆虫の王者だとすると、イトトンボはなんだろう。
夕焼け空を眺めると、イトトンボを捕まえるのに夢中になった子どもの頃を思い出す。
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動くおもちゃ
動くおもちゃ。
何のことだろう。
その正体は、私トトロ。
昨日も、3年生のクラスでトトロごっこ。
初めは落語をしたり、笑い話をしたり、おばけの話をしてあげた。
こういう時の子どもの目は輝いている。
大きな目がまるで星のようにキラキラ輝く。
休み時間になった。
3年生たちが一気に押し寄せる。
「あそぼ!あそぼ!」
「オッケー!」
気がつくとトトロには5人もぶら下がっている。
ようし、一人ずつ空を飛ぼうか。
3年生のさつきとめい!
ほら、ちゃんとつかまって!
教室を1周したら次の子と交代。
さすがのトトロも腰が痛くなるが、それよりも子どもたちの笑顔がうれしい。
じゃんけん遊びでまた盛り上がる。
「どんぐりでも拾いにいこうか?」
「うん!行こう行こう!」
みんなで手をつないで外へ出た。
トトロは動くおもちゃ。
でも、使われて楽しいおもちゃだからまんざらでもない。
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1枚の写真
1枚の写真がある。
夕暮れ時に撮ったので、周りは少し暗い。
その四角いアングルの中央に並んだ、笑顔また笑顔。
真ん中にトロフィー。
一人一人の首には優勝メダル。
みんなでにっこりと笑っている。
さっき、優勝が決まった瞬間は悲鳴が起きた。
喜びの爆発だった。
楽しい時も、苦しい時も、悲しい時も、みんな一緒だった。
泣く時も一緒だった。
それが、ここではみんな笑顔となって四角い写真の中で笑っている。
改めて見ているうちに、肩の荷がスーっと下りていくのがわかった。
おめでとう。
やればできるんだよ。
私達も、やればできたんだ。
そういうやり遂げたという自信の表情がここにはいっぱいつまっている。
1枚の写真。
この子たちにとって大きな意味を持つ1枚になってほしい。
〜優勝したら、トロフィーと一緒に写真を撮ろうな〜
トトロは常々言ってきたし、子どもたちにとってもそれが目標でもあった。
だから、その日のためにトトロっ子は泣きながらでも頑張ってきた。
苦しかった分、やり遂げた後の感動は大きなものとなる。
通算700試合目を優勝で終えたトトロは、心ゆくまで余韻を味わっていた。
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涙の意味
涙。
涙は、心のため息。
涙は、心の叫び。
涙は心の信号。
トトロのバスケットのチームが、地域の大会に参加した。
いきなりライバルチームとの対戦になり、苦しいスタートになった。
一進一退。
結局、1点差で笛がなった。
逃げ切ったのだ。
ぎりぎりのところで、勝利をつかんだトトロっ子。
終わった瞬間、みんなで泣いた。
負けて泣くより勝って泣く。
トトロが来る前までは、負けて泣いていたチームであったような気がする。
ぎりぎりのところで負けなかった自分達自身に感動した涙。
最後の試合も勝利をおさめ、優勝が決まった瞬間にもまた涙。
しかし、急にそういう涙になったわけではない。
練習での涙を積み重ねた結果が、感動の涙に変わるのだ。
涙。
喜びの涙。
感動の涙ほど、キラキラ輝いているものはない。
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