お財布.com
エッセイ「コートサイド」
ここは、バスケットオンリーの部屋です。
指導者としてのトトロがつづります。
 

バスケットとの出会い トトロのバスケット トトロのチームのモットー トトロの弱点 教え子たちの活躍
残り3秒 トトロの得意・不得意 練習試合 シュート 全員ガード
ハードル 夏の日 練習メニュー オレンジカップ ミニバスノート
負けないこと 最後の試合 プレゼント 序 章  

    はじめに
    

    
トトロは今までミニバスケットを指導してきた。
    トトロのチームは、今までに雑誌にも紹介されることが何度もあった。
    先輩方にも支えられたおかげで、全国レベルでの大会へも出させてもらった。
    いつまでも過去の栄光にぶら下がるつもりは全くないが、今まで歩んできた自分の歴史を残そうと思う。
    ちなみに、今は県大会すら出ていない田舎のチームでのんびりと指導にあたっている。



序章・・・最下位からのスタート

    トトロはバスケットを指導している。
    今のチームは,ここ数年地域の最下位に低迷している。
    昨年はソフトボールの顧問であったが,バスケットの巻き返しを請われて指導者に
    就任した。
    今までいたチームは,それぞれの地域でトップに鍛え上げてきた。
    今度のチームは・・・。
    
    体育館へ入ってみて,驚いた。
    普通練習には体育館から元気な声が響き渡るのだが,全く聞こえてこない。
    力を抜いて,だらだらやっている。
    だから,苦しくなると,すぐあきらめる。
    6年生が,4年生のレベルより劣る。
    (・・・これだから,最下位なのだ・・・。)
    
    トトロは,部員を集めて,心づくりを始めた。
    夢は何?(反応なし)
    目標は?(ポカーンとしている)
    どうなりたい?(考え込む)
    そのために頑張ることって何?(沈黙)
    
    この後,一人一人が自分の言葉で語れるまで考えさせた。
    
    夢があるから目標が生まれる。
    目標があるから,めあてができる。
    めあてに向かって努力するから,夢へ近づく。
    
    技術なんて二の次。
    作戦なんかで勝って,何が残る。
    基本をしっかり繰り返し,苦しい時に頑張りぬくことが大事だ。
    「走れないから,ゾーンをする」だって・・・?
    それなら,逆じゃないか。
    そんなの指導者の気持ちが負けている証拠だ。
    人間にとって,一番大切なのは,心。
    ゆえに,心が育つバスケットをしようと話し合った。
    「努力すること・頑張ること・あきらめないこと」
    トトロが今まで一貫して指導してきたのは,これだけだ。
    4年生,5年生の頃の練習の成果が,6年生になって現れる。
    
    今に見ていろ。
    うちのチームだって,勝てるんだから。
    今,基本ばかりを繰り返す日々。
    それが,どれだけ大きな花を咲かせるか,期待している。
    前のチームも,やはり20年以上も最下位だったが,トトロが指導したうち
    2回は地域で優勝した。
    今度のチームでも,ぜひそうなるようにしたい。 
    
    「負けても,頑張ったからいいんだよ」だって・・・?
    それなら,試合なんかやらないほうがましじゃん。
    プレーヤーは,それで満足するかな?
    本当に頑張ったといえるのは,目標を達成した時だろう。
    ゆえに,トトロはオールコートマンツーマンDFと1対1しかさせない。
    基本だけで試合をすることは,大変だが,逃げ道がないだけに大きく成長
    することができるはずだ。 
    
    「頑張ったら,OOできたね!」
    そう言えるまでのプロセスが大切だ。
    今のトトロのチームは,最下位からの階段を一歩ずつ登り始めた。
    頑張れ!トトロッ子。 
    

プレゼント
    
    
トトロの異動が決まった後,最後の大会がやってきた。
    それは小さな大会だったが,最後に優勝トロフィーと写真をとりたいと考えた。
    いや,その気持ちは子どもたちの方が大きかったかもしれない。
    この子ども達を指揮するの最後の試合になる。
    今まで休みは大晦日と元旦だけにして,練習に明け暮れてきた。
    そこまでやらないと,勝てないからだ。
    県や関東で勝つことよりも,市内で勝つことの方が難しい地域であったため。
    独身だったトトロは,夢中になって指導してきた。
    いつも,子どもたちと一緒に戦ってきた。
    この最後の試合で,奇跡が起こった。
    試合開始から,今まで見たことのないような気迫に満ちていた。
    次々とシュートを決めていく。
    そのたびに,トトロは拍手をおくった。
    
    4クオーターが終わった。
    得点板を見て驚いた。
    106対0だった。
    野球ならともかくバスケットの完封の難しさは,経験者ならわかるだろう。
    子どもたちからトトロへの最高のプレゼント。
    その時みんなで写した写真は,今でもトトロの机に飾ってある。

最後の試合
     
     
 最後の試合
     その日は必ずやってくる
     残り時間が少なくなっていく
     1本のシュートに夢を託す
     必死にボールを追う
     みんな涙目になっている
     試合終了のホイッスル
     そして,終わったのだ
     もう,このメンバーで試合することはないだろう
     今までのいろいろな出来事が思い出される
     谷間の学年と言われたこのチーム
     なかなか点数で勝つことができなかった
     1勝もできないとも言われた
     でも,今日は大きな勝利を手にした
     やればできるんだ
     最後の試合は,選手全員で出る
     トトロはいつもそう決めている
     大切なのは,負けない心だよ
     苦しい時にあきらめないで挑戦できる姿勢だよ
     これからの人生のいろいろなヤマを
     粘り強く,前へ前へ生き抜いてほしい
     地域の最下位だったチームが唯一勝ち残っていたのだ
     可能性を信じてベストを尽くす
     それが,人間を大きくするのだ
     作戦で勝つチームより,基本のチームに
     テクニックで勝つチームより,気持ちで負けないチームに
     一貫して,オールコートマンツーマンDF,1対1しかしない
     トトロは,今日で703勝目を迎えた
     振り返ってみれば,早いものだな
     一人一人にとってのバスケットが,人生の大きな力になると信じて
     <監督トトロ>

     
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勝つことよりも負けないこと

     トトロのチームは、基本しか練習しない。
     よそのチームは、細かくていねいな指導をしているのを見せてもらったことがある。
     「今度は、トトロのチームでも見にきてくださいね。」
     〜こうして、よその指導者が見にきて口々に言うこと。
     「本当に基本しかしないんですね。」
     そうだろう。
     基本の繰り返しの中で、苦しさを乗り越えさせているのだ。
     苦しさを乗り越えられなくて、試合で勝てるはずがない。
     そう、勝つことよりも、負けないことなんだ。
     
     ここに人間づくりのかぎがあると思っているのだ。
     負けない人間づくり。
     長い人生の中でも考えてみると、わかりやすい。
     順風満帆の人生のまま、生涯をおくれることは少ないだろう。
     むしろ、ピンチの連続だ。
     だからこそ、少しの困難を堂々と乗り越えていける人間を育ててやるのが指導者の
     使命だ。
     目先の勝負じゃないんだ。
     人生の勝負に負けない人間をつくるのだ。
     だから、基本が大事。
     トトロは、努力の人をたくさん育てたい。

     
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ミニバスノート

     トトロは、4月当初、子どもたち一人一人に1冊ずつミニバスノートをプレゼントしている。
     このノートは、なんのことはない、ただの大学ノートだが。
     このノートには、子どもたちが日頃考えたことや、疑問に思ったこと、感想などを自由に
     書き記していく。
     練習で頑張ったこと。
     つらいことや悩んでいること。
     何でも自由に書く。
     そして、いつでもトトロに見せてよい。
     トトロは、返事を赤ペンで書く。
     時には、返事が1ページにも及ぶこともある。
     こうして、自分自身の足跡を残していく。
     つらかった時、歯を食いしばって乗り越えたこと。
     みんなでつかんだ栄光。
     全てが文字で残される。
     大きくなってこのノートを見て、改めて決意を新たにしている子もいる。
     トトロが初めてミニバスノートを始めた頃の教え子も、大事にしまってあるという。
     中には、トトロが書いた一言で困難を乗り越えてくれたという子もいる。
     うれしいことだよね。
     そうだね、トトロはバスケットを教えているのではない。
     人間の行き方を教えているのだからね。
     これからも、一歩一歩の足跡をしっかりと残していってほしい。
     この一歩一歩を大切にしてほしいから。

     
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オレンジカップ

     静岡県清水市では、毎年8月にオレンジカップを開催している。
     これには、静岡県内をはじめ関東から中部までの県から推薦された代表チームが参加
     している。
     これは、トトロのチームが千葉県代表で参加した時のことだ。
     
     この前日から、台風が接近してきていた。
     ところが、トトロのチームには中止の連絡はなかった。
     それで、大会に向けて予定通り出発した。
     トトロのチームは、比較的東京に近かったからはじめは、スムーズに電車は進んでいった。
     しかし、神奈川県内に入り電車が止まってしまい、駅で立ち往生することになった。
     いつ動くかわからないまま、ひたすら駅で待つ。
     
     何時間待ったであろう。
     やっと電車は動き始めた。
     各駅停車で清水市に着いたのは、夜の8時になっていた。
     この日の早朝に集合してから、すでに14時間が経っていた。
     結局、この日はどっと疲れてしまい、翌日の大会に突入。
     
     朝、眠そうな目で子どもたちは起きてきた。
     あくびをしながらの大会。
     力いっぱい戦ったものの、1勝1敗で終わってしまった。
     台風の中参加できただけでも、よしとしよう。
     
     オレンジカップ。
     この言葉を聞くと、台風ばかりを思い出す。

     
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練習メニュー
     
     トトロが全国を狙っていた頃の練習メニューをここに書いてみることにする。
     ※ ただし、これは一部分であって、その時何に重点を置いているかで当然変わってくる。
     
     
朝練習メニュー
   <朝7時30分〜8時00分>
     ランニング外5周、ジグザグドリブル、2メン
     
     午後練習メニュー  <午後4時00分〜7時00分>
     ランニング外5周
     フットワーク
      (1)ダッシュ 3歩ダッシュ×2 ハーフダッシュ×2 オールコート×2 1往復×2
              2往復×2 リターンダッシュ×2 
      (2)サイドキック ×2
      (3)サイドステップ スロー×2 スピード×2
      (4)サークルステップ 20秒×2セット
     ボールなし1対1 
     サークルパス 右200 左200
     ドリブルシュート(4箇所)右6分間で160本以上 左も同じ
     フリースロー2回(ペナルティーつき)
     サークルドリブル 右10分 左10分
     ジグザグドリブル 右10分 左10分
     リバウンドシュート 
     2メン 右200本 左200本
     3メン 15分
     フリースロー2回(ペナルティーつき)
     オールコート1対1 右〜10分 左〜10分
     3対3(前から) 30分
     ハーフ5対5
     オールコート5対5(対男子)
     ランニングジャンプ 右 左
     整理運動
     
     練習自体は、基本ばかり。
     大事なのは、気持ちを育てることだ。
     力いっぱいでなければ全く意味がない。
     この頃は、練習試合は年間で130試合。
     練習休みは大晦日と元旦、お盆の2日間のみ。
     これぐらいやらないと、全国へは行けないのだ。

     
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夏の日
     
     この年、男子を夏の関東ミニバス大会(さざなみ大会)に連れて行った。
     今まで準優勝、3位と来たあとの連続出場の伝統校でトトロは指導していた。
     まだ、ろくにルールもわからなかった頃のトトロだ。
     この年の戦力ダウンは否めなかった。
     6年生がたった3人。
     おまけに4年生も出さないと10人にならない層の薄さ。
     チーム平均身長は130cm台。
     とにかくスピードと1対1が最大の武器だった。
     全部、オールコートマンツーマンのみ。
     市内では9位だったのに、前年度の成績が考慮されたのか、夏の関東大会へ
     推薦され、出場が決まった。
     市内で9位なのに、関東でも9位になった。
     つまりは、関東で勝つより、市で勝つことの方が難しいのだ。
     他県の1位をやぶることができたのは、うれしかった。
     
     次の年は、女子を連れて行った。
     この年は、県内で負けなしだった。
     しかし、県内での試合で初めての敗戦を味わうことになる。
     たった一人しかいないセンターの子が欠場したのだ。
     変な作戦を組まないで戦った。
     他県のチームは、ゾーンやゾーンプレスで仕掛けてきた。
     思うようなペースにはならず、作戦に引っかかり、初めて敗戦を味わう。
     でも、作戦に敗れたのであって、基本だけでも十分通用するということに自信が
     もてた。
     3位決定戦は、同じ市内のチームだった。
     味気ない試合だった。
     しかし、これは無名チームが、全国区へ名乗り出た瞬間であった。
     お盆をはさんで2日間だけが休みだった。
     もちろん、子どもも親も期待していたから、全てをバスケットを優先にしてくれた
     のがよかったのかもしれない。
     この頃のトトロは、平均身長の低い子たちをどうしたら勝たせられるかだけを
     考えていた。
     念のため言っておくが、勝つための作戦ではない。
     基本の定着と、人間としての心の育成だった。
     一番大きい子が150cmというものだから、苦慮していたのは、当然である。
     一方、他市や他県では、これでもかと大きな子の品評会だ。
     4年生も出ていて関東へいけただけでもすごいことだと思うよ。
     次の目標を全国に置いた、あの夏の日。
     ここから、再び戦いが始まった。

     
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ハードル
     
     普段の練習量がものを言う。
     普段、あまり苦しいことに慣れていないチームは、すぐあきらめる傾向が強い。
     そこで、今のチームでも全国レベルの練習をさせてみた。
     トトロがかつて行っていた練習メニューで、3時間半。
     ただし、当時と違うのは3回も休憩を取ってやったことだ。
     だから、実際にはかなり甘い。
     2時間を越えてきた頃、すでに涙目になっている。
     この子たちにとっては初めての試練かもしれない。
     土日も練習、平日は3時間練習しているチームでは毎日のことも、普段1時間しか
     できないようなチームでは自然とハードルも低くなってしまうからだ。
     限界に挑戦。
     自分達よりずっとずっと苦しい練習をし続けているチームの練習を通していかに
     今の自分達のハードルが低いかを体験させたわけだ。
     3時間半を終えた時、
     「これが全国トップレベルの練習だよ。これを元旦以外の毎日やっていたんだよ。」
     トトロっ子たちは、「信じられないよ〜」と言う顔をしていた。
     そこで出てくるのが当時の記録だ。
     出欠記録、練習メニュー。
     事細かにトトロはデータを残してきているから、これを見せてやるのだ。
     トトロが来る前は、今のチームは最下位が指定席だったようだ。
     どうすれば負けないチームになるのか、体験を通してわかったに違いない。
     すぐあきらめる傾向が現代っ子は強い。
     だからこそ、気持ちで負けない人間を作りたい。
     練習を確保することがむずかしい今の条件の中で、何ができるか。
     今の条件の中でベストを尽くすことしかできない。
     1時間を3時間分に。
     ハードルを常に高く設定していく時に、大きく成長するのだ。
     こういう練習を続けていった時に、最後の試合を終えた時の感動が待っている。
     〜やってきてよかった!〜
     こう思えないなら、やった意味がない。
     さあ、頑張るんだよ。
     
     去年、トトロ学級はクラスの半分がスポーツテストでDランクだった。
     でも、苦しくなるまでの努力で今では15人もAランクになっている。
     現在はトトロ学級にいるDランクはたった一人に減った。
     努力はうそじゃない。
     万年最下位だった今のチームが、去年は3位。
     今年は陸上で28年ぶりの優勝だ。
     ハードルを高く、目標高く。
     やればできるのだから。

     
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全員ガード
     
     ミニの時期は専門的なプレーを教えるより、あくまでも基本を教えたい。
     だから、ポジションに分けたりはしない。
     全員がドリブルできて、シュートへ行けることが大事であり、マンツーマンのDFが
     身につけばよいと考えているのだ。
     トトロの持論は、「全員ガード」だ。
     つまりは、全員がドリブルで運べることがまずはミニの目的だと言ってよいと思う。
     もともと、全員バスケットがトトロのバスケットだ。
     身長の高い子に高校生のようなプレーを仕込むより、全員に1対1をきちんとマス
     ターさせたい。
     これが上の学校への基礎となるからだ。
     だから、トトロは大きな子にもガードとしての練習をさせているし、逆に小さな子にも
     センターのプレーを教えている。
     なぜなら、ミニの時期大きいからといって、その先は大きいかわからない。
     つまり、中学や高校へ進んだ時、ガードである場合もあるからだ。
     基本は1対1。
     たまたま、どういうわけかトトロは小さな子ばかり集まってきていたので、小さな子に
     勝たせるのだけは得意だ。
     平均身長130cm台で、関東大会(夏)へも出ることができた。
     小さくてもできるんだ。
     これが全員ガードのバスケット。
     先日も、他チームの6年生に対してトトロのチームの5年生を出したが、見事勝利を
     収めることができた。
     トトロは、こだわりがある。
     ドリブルだ。
     ドリブルは、とにかくスピードにこだわる。
     速ければ、相手を抜いていくことができる。
     つまり、ゴールの近くに運べれば、シュートできるのだ。
     バスケットのおもしろさは、シュートにある。
     そのシュートへの第1歩こそがドリブルであり、これをみがくことによってガードとしての
     基礎が身につくと考えているからだ。

     全員ガード〜この考えはこれからも変わらないことだと思っている。
     
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シュート
     

     トトロが考えているミニバスとしてのシュート。
     ドリブルシュート
     ジャンプシュート
     ステップシュート
     バックシュート
     ミドルシュート
     これが少しでも身につけばよいと思う。
     もちろん、練習の条件にもよるが。
     本来は、この他にダンクシュートとか、タップシュートもあるが、無理はさせない。
     それよりも基本の部分を大事にしたいものである。
     
     動きながらのシュートは、当然ながらタイミングが不可欠である。
     したがって、必ずミートさせながらでなければ意味がない。
     ボールをキャッチした時の持ち方だけで、シュートは50%決まるとトトロは考える。
     あとは、手とひざとのばね、そしてフォロースルー。
     バスケットは、シュートした点数で勝ち負けが決まるのだから、シュートへの意識は
     比較的持ちやすいし、楽しみながら練習できるのだ。
     
     トトロがよく行う練習メニューに、5分間フリースローがある。
     これは、制限時間5分の中で一人一人のフリースローが連続で何本入るかを競争
     するもの。
     他の練習メニューは、けっこうきつめに組んでいるから、ここは楽しみの部分も色濃く
     出ている。
     そして、上位3位まではトトロ手製の賞状をあげるのだ。
     さて、今まで13年指導してきて、記録はどれぐらいか。
     トトロは、ヤクルトや阪神で指揮をとった野村監督のようにデータはこまめにとっている。
     調べてみると、今までの最高は6人いて連続28本だ。
     6人とも小さい子。つまりはガードだね。
     楽しみながらのようで、けっこう真剣になってくる。
     どうしたら、うまく入るのだろうか。
     〜子どもたちは、何も言わなくても研究し始めるのだ。(これが狙いでもある)
     
     たった1本のミドルで逆転勝ちした試合〜12試合。
     トトロは今までおよそ600試合してきた。
     最後の決め手はやはりシュートだ。
     
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練習試合
     
     練習試合をした。
     かつては年間130試合もしていたが、今はそんなにはできない。
     しかし、トトロは練習試合を大事なものととらえている。
     つまり、練習試合は自分との苦しさを乗り越えることのできる経験の場。
     だから、自分との戦いが多ければ多いほど、人間としての心の芯が太くなると
     考えているのだ。
     
     ある日の練習試合から
     
     前回の練習試合では、同じレベルの相手に大差で負けた。
     つまり、気持ちで負けたのだ。
     ちゃんと力を発揮すれば十分勝てるのに力を出せないトトロッ子たち。
     途中で、ひとこと。
     「もう君たちは試合に出さないからな。」
     子どもたちは、本当に泣いていた。
     (ここを乗り越えるんだぞ・・・)
     疲れたらあきらめる〜そういうバスケットだった。
     この試合が終わって、子どもたちによく考えさせた。
     今のチームは、トトロが全国を目指していた頃のちょうど4分の1ほどの練習量だ。
     データから言えるのは、とられる点数は4倍。
     取れる点数は4分の1ということだ。
     現実はきびしい。
     だから、今の条件の中でベストを尽くしていくしかない。
     せめて、今の地域ではbPにしてあげたい。
     そう思うと、こう言うことになる。
     練習量がAチームは3時間とする。
     トトロのチームは1時間。
     同じレベルで1時間だけ練習しては勝てないことになる。
     ここで、トトロがさせているのは、厳しい要求。
     1時間で3時間分練習するのだ。
     これしかないのだ。
     結果、集まる〜ダッシュ。
     フットワーク〜息ができないほど。
     こんな感じだ。
     つまりは、普段から自分に負けない練習がポイントだ。
     泣きながらでもやらせている。
     ※ただし、これをするには子ども達との信頼関係が不可欠。
     
     それから、1週間ほどたって、練習試合をした。
     今日は2チームと試合をした。
     トトロッ子チーム 42−7 A小ミニバス
     トトロッ子チーム106−2 B小ミニバス
     
     やればできるじゃん♪
     練習であれだけ苦しんだ分、ちゃんと結果が出ているじゃん。
     トトロのバスケットは、オフェンスは1対1を主体にしたフリーオフェンス。
     ディフェンスはオールコート・マンツーマン。
     今日は、全員が足を動かし、声を出し、腰も低く、次から次へと連続シュート。
     まさに、ノンストップバスケットボール。
     おもしろいように点数が入る。
     今日は頑張ったね。
     こういう試合がトトロはしたいんだよ。
     めずらしくほめてあげた。
     ほめながら、トトロも涙目になっていた。
     素直な心でついてきて、頑張っているからだよね。
     いつか、大会でトロフィーをもらって、ニコニコしている顔が見たいんだよ。
     一度乗った船じゃないか。
     絶対に笑顔いっぱいにして見せるからな。
     みんな大好きだよ。
     頑張れ、トトロッ子
     
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トトロの得意・不得意
     

     トトロのチームには、どういうわけかチビッコばかりが集まってくる。
     つまりは身長の低い子ばかりだ。
     全国紙に紹介されていた頃、チームの平均身長は140cmもなかった。
     それでもある程度全国レベルのチームには育ててきた。
     6年生が3人しかいないので4年生も試合で使わざるを得ない。
     だから、むずかしいことはできない。
     ある日から、基本しか練習しないことにした。
     
     トトロは、本来バスケットは嫌いだ。
     身長が高いものが有利なんて、フェアじゃないと思っていたのだ。
     よそのチームは160cm級がずらり。
     これを140cm足らずのチビッコが抑えるのだから、大変なことなのだ。
     では、どうして来たか。
     オールコートマンツーマン(トトロはこう思っているのだが、プレスだと言う人もいる)
     で前線から思い切りあたる。
     スローインさえさせないDFをしてきた。
     そう、チビッコだから台形のところまでゆっくり運ばれては頭の上でパスを回されたら
     もうおしまいになってしまうからだ。
     毎年毎年どういうわけかトトロのチームにはチビッコばかりの子たちが集まってきた。
     こうして、全員がガードと言うスタイルが確立していった。
     身長では絶対勝てない。
     だから、1対1では決して妥協しなかった。
     練習の時から真剣勝負。
     前でつぶす練習も多くした。
     おかげで、ドリブルも速くなり、1対1では負けないチームに育てている。
     あとは、チビッコだからシュートも確実に身につけさせてきた。
     全盛時は午後4時から7時頃まで練習できる環境にあったから、1時間をシュートに
     当て、1時間にミドルシュートなら300本、ジャンプシュートなら400本を目安に練習
     させた。
     低身長を補うためには、この他にバックシュート、ステップシュートもさせてきた。
     つまりは自由自在にオフェンスできるようにしたわけだ。
     
     チビッコだけのチームに慣れているため、ガード型のチームに仕上がる。
     これがトトロの得意なバスケットだ。
     
     ところが。。。
     今の地域に来てみて、びっくりした。
     何もしなくても160cm級がずらりと入ってくる。
     ここなんだよね、トトロの弱点は。
     今までチビッコしか指導したことがないから、同じように指導してもなかなか成果は
     現れない。
     そう、小学生の時の大きな子って、動きのすごく悪い子が多いんだ。
     だから、センター中心の組み立てを練習に組むことになってしまう。
     しかし、大きい子は動きがよくないからスイスイ抜かれてしまうのだ。
     ここでトトロバスケットは陥落。
     必然的に、小さくても走れる子をメンバーに選ぶことになる。
     おまけに、田舎では練習量を確保すること自体が難しい。
     午後5時にやめなければならないチームが勝てるはずはないのである。
     それも週2回もできればいい方だからな。
     
     田舎のチームは、指導者が作戦から入る人が多く、これにも悩まされる。
     トトロは、ミニは将来への基本を育てるのが大事だと思っているから、基本しか指導
     しない。
     しかし、よそはいきなりゾーンだ、ゾーンプレスだと、高校生なみの作戦を「徹底的」に
     ぶつけて来る。
     ここにもトトロの弱点がある。
     作戦を破るための練習?
     トトロは、こんなもの時間の無駄だと思っているから、一切やらない。
     そんな時間があるのなら、しっかりドリブルだとかシュート、1対1に時間を取り全員が
     汗をかけるようにしてあげたいのだ。
     作戦から入るチームは、左手ドリブルさえもできない。
     おいおい!ちゃんと基本をしっかり育ててやってくれよ。
     常々、そう思っている。
     
     しかし、結局大会では左手でドリブルすらできないようなチームがトップに立ってしまう。
     作戦だけの勝利。
     トトロは内心ムッと来ているが、子どもは絶対に責めない。
     今の条件の中でベストを尽くすこと。
     基本だけで最後まで戦うことができたこと。
     こちらの方が大事だと思っているからだ。
     
     大きな子の指導、少ない練習量の中で勝たせること。
     これができないのが、トトロの不得意とも言える。
     
     ちなみに、作戦で子どもを勝たせるぐらいなら、トトロは指導を止める。
     
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残り3秒
     

     トトロは、もう今までの試合数が600を越えた。
     それだけ試合をすれば、いろいろなドラマもある。
     
     残り3秒。
     残り3秒で勝った試合もあった。
     代々木の第一体育館。
     ある年の全国大会。
     決勝トーナメント1回戦。
     前半からリードされてしまい、後半へ入った。
     明らかに相手チームのが上だったかと思う。
     
     残り時間が少なくなってきた。
     4点リードされて、タイマーが1/4になった。
     もう終わりだな・・・。
     そう思っていた時、カットインした子がシュートを決めた。
     2点差。
     でも、もう終わりだろうな。
     タイマーがゼロを示していた。
     終わったな・・・。
     試合に負けた後に、子どもたちにどう話をしてねぎらってやるか考えていた。
     ・・・。
     とその時。
     ピー!
     笛がなった。
     S子がファールをもらっていたのだ。
     フリースローだ。
     残り時間をオフィシャルに確認したところ、あと3秒とのことだった。
     ファールをもらったS子はセンターの子。
     シュートのうまいガードの子ならよかったのに・・・。
     この大舞台でそれも2本とも決めるとは思えなかった。
     落ち着いてセットに入るS子。
     審判からボールを受け取り、シュート。
     カウント。
     あと1点だ。
     次も入るとは思えない。
     ところが、S子は難なく2本目も決めていた。
     決まったあと、必死にボールを守っていた。
     その時、笛が鳴った。
     
     延長戦に突入していた。
     ここまでくれば、こちらのペース。
     ここまで温存していた、bTのエースを投入。
     延長戦の中でこの子が一気に6点を得る。
     気がついたら、勝っていた。
     ベスト8になっていた。
     
     試合が終わった子どもたちは、まさにお祭り騒ぎ。
     ぎりぎりの戦いを乗り越えた喜びに輝いて見えた。
     最後の笛が鳴るまで、可能性は存在するのだ。

     
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教え子たちの活躍
     

     トトロが一番うれしいのは、教え子たちの活躍の様子だ。
     教え子の中には、すでに実業団に入っている子もいるし、大学や高校でも全国で活躍
     してくれている。
     時おり、新聞や雑誌にも紹介されることがあり、それを見るたびに喜びも倍増するのだ。
     中学、高校でも全国の舞台で教え子の姿を見た時、どれだけうれしかったことだろう。
     実業団だけではなく、この春アメリカへバスケットで渡っていった子もいるのだ。
     (女の子だよ♪たぶん女の子としては初めてではないかな?)
     夢に向かって羽ばたいていく教え子たち。
     やればできるじゃないか。
     この子たちが4年生の時、初めてさわるボールの持ち方から指導したのはトトロなん
     だよね。
     なんか不思議な感じがするんだよ。
     まだ4年生なのに、5月にはすでに試合に出していたっけな。
     身長130cmそこそこなのに、大きな6年生たちをスイスイ抜いて、シュートを決めて
     いくたびにトトロはでかい声で「バンザイ」していたっけな。
     まだ小さいからユニホームは短パンの外に出していたよ。
     中に入れると番号が見えなくなるからだよ。
     トトロのチームはなぜかちびちゃんが多い。
     ある年はチームの平均身長が130cm台の時もあった。
     でも、この時に優勝した時の喜びはそれはそれは大きなものだったね。
     背が低いのは確かに不利だ。
     トトロが教えたのは、小さい子にもやればできるということ。
     だから基本はどこにも負けない。
     決して妥協しなかった。
     小さかったら、スピード。
     1対1では絶対に負けない。
     〜これしかなかったし、ミドルシュートに関しては、成功率90%レベルまで自信をつけ
     させていたものだ。
     
     トトロのチームで優勝経験がないのは、現在いるチームだけだ。
     だから、今年こそはと狙っている。
     教え子だけで同窓会をしたら、すごいことになるかもしれない。
     これからもますます楽しみだよ。
     
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トトロの弱点
     

     トトロの最大の弱点がある。
     バスケットの実技。
     つまり、やってみせることができないのだ。
     だから、子どもたちが言ってはいけない言葉は「やって見せてよ」だ。
     これを言われたらもうやめるしかない。
     だから、その年度が始まる時にまず子どもたちに言っておく。
     「トトロはバスケットは全くできないよ。でも、君たちの喜ぶ顔が見たいから頑張って
     指導するからね。」
     子どもたちは、「うそ〜!」というような信じられない顔をしてトトロを見ていたものだ。
     実際、未だにドリブルシュートすらできないのだ。
     というか、トトロは大きなボールのスポーツが本来大嫌いだったのだ。
     それなのに、なぜ?
     そう!これだけ大嫌いなバスケットに取り付かれたのは、子どもの持つ可能性の
     すばらしさを経験したからである。
     実技もできない監督に習った子たちが、今までいた3市内では全部優勝してくれたし、
     関東や全国の舞台へも連れて行ってくれたのだ。
     こんな度素人監督に習った教え子たちが、どんどん羽ばたいて行っている。
     それを思う時、トトロはできないこと(苦手意識)がむしろトトロのトレードマークに
     なっている。
     つまりは、「人間やればできる」ということ。
     トトロは、難しいことは自分でもわからないので基本しか指導できない。
     さらに、まず心を育てることから入っていく。
     心が育てば、チームも育つと考えたのだ。
     バスケットの実技ができないというトトロの弱点は、実は最大の武器になっていたの
     かもしれない。
     
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トトロのチームのモットー
     
     トトロのチームのモットーは次の3つ。
     人間バスケット。
     全員バスケット。
     基本のバスケット。
     勝利至上主義ではない。
     まず、人間がどれだけ育ったかが大事である。
     「強いチーム」と言われるより、「いいチーム」と言われたい。
     そう、トトロは思う。
     だから、4年生も6年生も同じ練習メニューに取り組む。
     こうすることで、上級生は下級生を思いやり、下級生は上級生から学ぼうという
     姿勢が育つのだ。
     こうして、序列のないチーム経営がのちにチームワークとなって現れるのだ。
     ちなみにトトロの嫌いな言葉は、「2軍」「3軍」・・・。
     これって、差別用語じゃないか。
     トトロは思っている。
     コートに立てば、誰もが選手なんだ。
     そういうチームにできないならば、トトロは指導者をやめる。
     全員が選手。
     これは理想ではない。
     指導者がどれだけそう願って、育てるかである。

     
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トトロのバスケット
     
     トトロのチームでは、基本しか指導しないことにしている。
     ミニなんだから、勝ち負けが先に立つような指導ではいけないと思っている。
     あくまでも、人を育てるのが本来の目的であり、できれば将来に向かってバスケット
     につながる基礎になればよいと思っているからだ。
     
     一貫してきたこと。
     1対1。
     オールコートマンツーマン。
     バスケットの基本である。
     こればかり指導してきた。
     作戦なんか二の次。
     基本では絶対負けない。
     つまりは、苦しい時に負けない人間づくりをめざしてきた。
     最後までダッシュ&ストップ。
     これがどれだけ疲れて大変なものであるかは、経験者なら理解できるだろう。
     トトロはここにポイントを置いたのだ。
     あきらめない人間。
     苦しさに負けない人間。
     それが育ってきた時、自然と成績もついてくると考えていた。
     
     だから、トトロは嫌いなものがある。
     ゾーンだ。
     身を引いて待って相手のミスを待つ。
     これも作戦のうちではあり、決して悪いとは思わないが、どことなく消極的な行き方
     だと感じてしまうからである。
     トトロは、前からぶつかっていくのが好き。
     これで失敗したって後悔は少ないと思うんだ。
     
     基本が大切なのは、平均身長が140cm台でもある大きな大会で上位に入って
     いることから実証できたと思っている。
     つまりは、全員バスケット。
     役割を分担してと言うよりも、全員がオフェンス、全員がディフェンス。
     これがトトロバスケット。
     でも、考えてみれば、こんなしろうとの監督に習っている子どもたちもかわいそうだね。
     しかし、「やればできる」ってことをトトロから得ているようだね。
     トトロは未だにドリブルシュートすらできないんだよ。
     もちろん左手なんて話にならない。
     全くバスケットのできない監督のもとで、教え子たちがどんどん大きな舞台で活躍を
     見せてくれている。
     これで、いいのかな?
     トトロの夢を、教え子たちがみんなでかなえてくれているんだね。
     実業団、大学、高校・・・。
     雑誌に教え子の名前が出るたびに、にっこりほほえむトトロだよ。

     
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バスケットとの出会い
     
     トトロは、実はバスケットの経験が全くない。
     むしろ、トトロは体育の苦手な少年だったし、大きなボールのスポーツは大嫌いで
     あった。
     ドッジボールでボールが当たるこわさが原因であったと思う。
     また、野球で育った世代だからかもしれない。
     そんなトトロだが、ある日バスケットを指導しなければならない時がやってきた。
     いや、やってきてしまった〜そう言った方がよいかもしれない。
     トトロが赴任したのは、全国的にもスポーツの盛んな都市部の小学校だった。
     「バスケットの指導をしてもらいますね。」
     校長に言われるままに引き受けざるを得なかった。
     なぜ乗り気ではなかったか。
     バスケットなんて、自分ではしたことがないからだ。
     当然、ルールも全く知らない。
     「ファール」って、ボールが線の外に出ることだと思っていたようなしまつ。
     
     体育館へ行った。
     トトロの知らない練習メニューを次々とこなしている子どもたち。
     (まいったな。こんなチームを指導していくのか・・・。)
     この前年、夏の関東大会に出ており、上位の成績をおさめていたこのチーム。
     トトロなんかが指導したら・・・?。
     ここからが、トトロの苦悩の日々でもあり、挑戦の始まりであった。
     毎日毎日研究に時間を取り、休みなしで練習、試合・・・。
     自然とバスケットが生活の一部になっていった。
     しかし、試合があるということは、審判があるということでもある。
     この頃のトトロはルールなんか全く知らなかったから、一度も笛を鳴らさずに試合が
     終わったことが多かった。
     
     バスケットとの出会い。
     (野球だったらな〜。)
     いつもそんなことばかり考えていた。
     しかし、トトロは負けず嫌い。
     この日からやる以上は頂上を目指したいとひそかに思ってはいた。
     
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ミニバスケットボール ミニバスケット文集

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