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のほほんエッセイ「トトロのいる教室」9

メニュー(18作品)
教え子とネット マシンガン脱線 宇宙人は宝物 トトロの夢 手乗りセキセイ 泣いた、笑った
変身 メダカ ザリガニつり 雑草 ねこ ツバメ
ホタルの思い出 冷や汗 野菜畑 なみだ 見つけたよカード うまれたね

うまれたね

体育館の軒下にツバメが巣を作った。
雨といの下ではスズメが作った。
あれ?
ふと気がつくと、チイチイ音がする。
そっと見ると、ヒナの声だった。
「赤ちゃんがうまれたね。」
低学年の子どもたちが、天使になる瞬間。
大きな声を出さないように、そっと見守る。
国語の教科書にも「つばめ」という教材がある。
本物は何物にもかえがたい生きた教材。
巣立ちの日まで、生活科の観察日記は続きそうだ。
さっそく、「見つけたよ」のコーナーにツバメ特集が新登場だ。
<生活科のトトロ>

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見つけたよカード

2年生では、生活科の時間に学区探検に出かける。
歩きながら、自然や施設などで見つけたことをまとめていく。
このカードを、トトロは「見つけたよカード」と呼んでいる。

〜真っ白な、かわいい子犬がいたよ。
〜大きなザリガニがいたよ。
〜むらさきのスミレが咲いていたよ。
〜赤いポストがあったよ。
〜カマキリのたまごがあったよ。
〜うんちがおちていたよ(おいおい!)

子どもの目線で見えたものがまとめられていく。
さらに、それを絵や文で書きながらまとめていく。
子どもの言葉で、絵でしっかりと書いてある。
トトロはみんなに花まるをあげたよ。
そして、ご褒美にけろっぴのサインつき。
ほめてあげるとまた頑張るのが子ども。
だから、本気でほめている。
だって、トトロもうれしいんだよ。
この子たちにとって、ひらがなから教えたのトトロだもん。
成長していく子どもたちを見ていて、感動しているトトロだった。

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なみだ

子どもの涙は、宝石だ
小さなまん丸の顔の大きな目
トトロを見上げるその目に
だんだん涙がたまっていく
やがて、ポターッとしずくが落ちていく

人間を育てているんだよ
嫌いで怒っているわけじゃないよ
子どものことを叱っている間
じわじわと湧き出してくる子どもの涙
それを見ていたら、こっちまで涙が出てきた

トトロも本気なんだよ
わかるよな
怒られっぱなしにはしないから
一緒に涙をこぼすトトロだった

何か失敗しても、もうほとんど同じことはしなくなる
トトロの涙が効いているのかな?
子どもの涙は宝石
トトロの涙は魔法

これでいいんだよね
だって、人間だもん
<涙もろいトトロ>

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野菜畑

2年生では、生活科で野菜を育てる。
「何を育てようか?」
めいめいが考えを出し合って決める。
トトロのクラスのベランダには、プランターがずらりと並ぶ。
ミニトマト、ナス、キュウリ、トウモロコシ、キュウリ・・・。

毎日、かわりばんこで水をやる。
観察したことを「見つけたよカード」に書いていく。
この「見つけたよカード」。
絵日記のようなものだ。
上半分が絵を書くところ。
下半分が文を書くところ。

〜きょう、プランターを見たら、こゆびのつめぐらいのトマトができていました。
 うれしかったです。〜
〜たくさんとれるといいな。サラダを作りたいな。〜
〜「大きくなあれ」って言いながら、お水をあげました。〜

ちなみに6月頃は、ベランダには野菜。
ろうかにはザリガニ。
これがいいんだよね。
毎日、キラキラだよ。
もともと幼稚園で働きたかったトトロは、低学年が好きだよ。

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冷や汗

トトロは寝ていた
いつもと同じように
なんか変だ
妙に息苦しい
あれ?
そのうちに、だんだん暑くなってきた
ウワー、火事だ!
そう思って目を開けると、
トトロの首のところで白いものが見えた
ふさふさしている
うちのミー(猫)がトトロの首の上で寝ていた
またやられた
甘えん坊でいたずら
シャムネコのミー

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ホタルの思い出

トトロが小学生の頃だった。
田舎に住んでいたトトロは、7月になると近くの田んぼに出かけて行った。
ホタルを捕まえに行ったのだ。
今こそ数は減ってしまっているけれど、この街の田んぼには至るところにホタルが生息していた。
まさに、動くペンライト。
トトロは、夢中になって、そのペンライトを追いかけた。
なぜ、おしりが光るのか不思議で仕方なかった。
温度はどうか。
別に高くない。
虫かごに入っていたホタルを部屋に逃がす。
布団に入って上を眺めると、部屋の中にもホタルが光の筋を残していく。
気がつけば、眠りに入っていた。
朝、部屋にいたホタルたちを部屋から逃がす。
どんな3Dよりきれいな映像を見せてくれたんだから。
また明日。
その夜も、トトロは出かけて行った。
<ホタルとトトロ>

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ツバメ

ツバメが軒下に巣を作った
せっせと巣作りをしていた
小さな体でなかなかの働き者
日に日に巣は大きくなっていった

気がつくと、巣の方から声が聞こえる
チイチイ
ヒナがかえったのだ
こうなると、親鳥はますます働き者になる
えさを運んではとりに行く

こうして育てられたヒナは
親鳥の愛情をたっぷり受けて巣立っていく
今度は親となって帰ってくる

毎年のことなのに、しみじみと眺めてみると
感動がいっぱい
親鳥の必死さ
決して手抜きをしない
ここに何かお手本を見たような気がした

〜楽をしたかったら、手を抜くな〜
ある恩師の言葉だ
ツバメの姿をみていたら、こんな言葉がふと頭に浮かんだ
<ツバメとトトロ>

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ねこ

今、肩に「ねこ」が乗っている。
ねこのやつ、こら!
くすぐったいぞ。
髪の毛を引っ張ったり、首のところをツンツンつついているよ。
おいで!
今度はトトロの指の上に来たね。
うちのねこはおりこうさんだね。
うちのねこは、シャムネコのミーだけではない。
セキセイインコの「ねこ」もいるんだよ。
このねこ。
ねこの鳴きまねもするんだよ。
ワハハ。
だって、ねこだもん。
まだ毛が生えない頃から、指であわ玉を与えて育てたんだ。
だから、ねこはトトロを親だと思っているらしい。
あらら!
今度は頭の上に行ったよ。
おれは鳥の巣じゃないぞ。
あのね、フンはするなよ。
<セキセイインコとトトロ>

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雑草

雑草は強い
踏まれても、踏まれても
たくましく生えてくる
アスファルトの割れ目のほんのわずかな隙間からも
ここにいるよ!
そう叫んでいるようにも見える

雑草の強さ
トトロ学級で、去年から訴えてきたことだ
一人一人は目立たない
エースもスーパースターもいない
だから、一人一人が雑草のごとく
たくましく成長していくしかないんだと

1年後、見事な花を咲かせたトトロ学級
学校始まって以来の成績で陸上大会で優勝
雑草の強さ
目立たなくてもいい
自分の居場所でベストを尽くそう
必ず花が咲くから
<陸上大会のあとのトトロ>

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ザリガニつり

2年生を連れて、ザリガニを釣りに行った。
1mほどの竹のさおに糸をつける。
そして、めいめいが持ち寄ったバケツとスルメイカ。
肩には水筒を下げて、出発進行。
途中、田んぼで仕事をしていたおじいさんやおばあさんに出会う。
「こんにちは。」
ニコニコで元気な子どもたちの声に、にっこりとあいさつを返してくれる。
「いい子だねえ。何年生?」
「2年生です。」
「ザリガニを釣りに行くんだよ。」

目的地に到着。
幅1mほどで長さ10mほどの水路。
水深は30cもない。
全く危険がない、ひみつのポイント。
さそく、釣り糸を垂れる。
「釣れた!」
「ほら!こんなに大きいよ。」
バケツは、みるみるいっぱいになっていく。
よくもまあ、2時間も釣っていたっけね。
トトロも夢中になっていたけど、こういう時の子どもの表情が好きだ。
すっかり満足した顔で、今朝来た道を歌いながら帰って行った。
<生活科のトトロ>

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メダカ

トトロのクラスの水槽は2つある。
そこには、メダカを飼っている。
このメダカ。
去年、トトロ学級の子どもたちが学区をかけまわり、つかまえてきたものだ。
トトロの学校の周りには、まだいくらか自然が残っている。
しかし、交通も発達し、宅地になったり工場も林立しているため、もうメダカはいないだろうと
思っていた。
あちこち探したが、見つからなかった。

「今日、メダカを探しに行ってみる。」
トトロ学級の探検隊が、放課後探しに行った。
まあ、無理だろうな。

・・・ところがだ。
向こうから、バケツを持って小走りしているトトロの学級の子たちの姿が見えてきた。
「せんせーい!メダカがいたよ!」
「え?いたの?やったね。」
すぐさま、大きな水槽にメダカを泳がせてやる。
うれしそうな子どもたち。
「頑張ったんだね。よく見つけたね。」
低学年のようなあどけない表情の子どもに、トトロは言った。
「さようなら!」
子どもたちは、スキップしながら帰っていった。

次の日もまたつかまえてきた子どもたち。
仕方ないので、急きょ2つ目の水槽を買いに行った。
それで、未だに水槽が2つなのだ。

その後、この水槽の中で産卵し、卵の中で動く様子を解剖顕微鏡で見せてあげた。
卵の中で、小さないのちが動いている。
「うわあ!」
感動がまわりを包んだ。
そうしてかえったメダカたちは、今トトロ学級の水槽で元気に泳ぎ回っている。

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変身

トトロがうれしいと思うこと。
最近、トトロ学級の子どもたちが認められることだ。
「6年生は、返事の声が大きいね。」
「あいさつもよくできているね。」
「広報委員会のAちゃんとMちゃんが、よく働くよ。」
〜そうか、そうか。
こういう話を聞くたびに、トトロはうれしくなる。
これだけ、変身したんだね。
初めは、暗い表情で冷めた子たちだったのに、こんなに明るくなって。
おまけに、トトロ学級の子どもたちは全員が何かしらのリーダーになっている。
委員会、クラブ、地区、部活・・・。
全員がリーダー。
だから、一歩ずつ成長すると、全体では39倍の成長になるのだ。
全校で一番まとまりのない名物クラスが、こんなに変身したんだよ。
この調子だよ。

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泣いた、笑った、初優勝

トトロの学年は、谷間の学年と言われていた。
今までは何をやってもあまりよい成績をおさめることはなかった。
エースが一人もいない学年。

今日は、陸上大会だった。
トトロの心配をよそに、次々と新記録を出していく子どもたち。
トトロは常々言ってきた。
〜エースが一人もいない学年だからこそ、一人一人がベストを尽くすことを一番大切にして
 いこう〜

気がついてみると、終わってみれば学校始まって以来の成績。
初優勝だった。
優勝が決まって、みんなで飛び上がった。
おめでとう!
トトロ学級だって、やればできるんだ。
みんなで泣いて、笑って、思い出に残る優勝だった。

トトロは、表彰式で子どもたちが賞状や優勝カップをもらうのを見ていたら、我慢できなくなった。
トイレへ行くふりをして、こっそり涙をこぼした。

※この優勝は、次の日校長から聞いた話だと28年間で初めてだったそうだ。
<大活躍のトトロッ子>

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手乗りセキセイ

トトロは、今まで200羽ほどのセキセイインコを手乗りに育ててきた。
オスとメスでつがいにするところから始まる。
そう、小鳥にも相性があるのだ。
くちばしをチョンチョンくっつけているのはOKだ。
つがいが決まると、鳥かごの中に巣箱を入れてやる。
しばらくすると交尾があり、メスは巣箱に入っていることが多くなる。
メスの産卵は、だいたい6、7個。
これを1日おきぐらいに産んでいく。
そして、ヒナがかえるのも1日おき。
生まれたばかりのヒナは、2cmにも満たない。
日一日と大きくなっていく。
一日に自分の体重よりもたくさん食べるのだ。
そして、目が開き、うぶ毛が生えてくる頃、親から話して手でえさを食べさせていく。
あわ玉をお湯でふやかしたものにボレー粉を混ぜて指でつまんで食べさせる。
この頃のヒナは食欲が旺盛だから、みるみる「そのう」(えさ袋)はふくれてくる。
こうして、親鳥の代わりをして育てていくと、簡単に手乗りになる。
指や肩に乗せても、おとなしく乗っている。
慣れてきたら、言葉を教えてやる。
何ヶ月かすると、いつの間にかしゃべるようになる。

こうしてたくさんの人に手乗りをプレゼントした。
もうすぐ200羽になる。
さながら、トトロの部屋がインコたちの実家だね。

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トトロの夢

トトロの夢。
本を出したいんだよ。
本当は退職したら書き物をしようと考えていた。
しかし、ホームページならすぐできるということに気がついた。
だから、現在はこうしたスタイルで書き続けている。
出版〜そんな日が来ないかな。
題名は「トトロの部屋」?
トトロが子どもの頃の夢は、2つあった。
その一つ(教員)は、今こうして現実になっているけど、もう一つの夢(作家)はまだ達成しては
いないからだ。
まあ、トトロの作品はたいした内容でもないし、文もへた。
語彙の少なさも、表現力の弱さもあるけれど、夢は夢。
トトロとしては、難しくない言葉でありのままに綴りたい。
飾ってまでポイントを稼ぐような性格ではない。
もっと視線を下げたり変えてみたりしながら、感性をみがきたい。
先は長い。
トトロは生涯書き続けるつもりだ。
いったい、一生涯の間に全部で何編の作品を残すことになるのだろうか。
マイペースで頑張っていこう。

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宇宙人は宝物

1年生は、まだ幼い。
画用紙で言うなら、真っ白だ。
また、1年生のことを「宇宙人」と呼ぶ人もいるぐらいだ。
「国語の本を出しましょう。」
と言っているのに、すぐさま、
「先生、何するの?」
と来る。
(あれ?)言葉が通じないので宇宙人。
短気な人だったら、怒ってしまうかもね。
トトロは、「できなくて当たり前」と言い聞かせているから平気だ。
むしろ、何かができた時の喜びの方が大きいのだ。
頑張った時は、オーバーにほめてあげる。
トトロの必殺技は、「高い高い」や「肩車」だ。
連絡帳に頑張ったことを書いてあげることもある。
誰だって、ほめられればうれしい。
大人だって。
ほめられたり、怒られたりしながら、やがて宇宙人は「地球人」になる。
どれが2年生だ。
いたずら盛りだが、1年生よりは日本語が通じる。
休み時間に一緒になって遊んであげる。
おにごっこ、なわとび・・・。
みんなうれしそうな顔を見せてくれるんだもの。
みんな、トトロの宝物だよ。
<毎年低学年希望のトトロ>

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マシンガン脱線

なんだか、朝から気分がやたらハイな日がある。
こういう日は、マシンガン脱線が炸裂。
おやじギャグの連発。
もう止まらない。
間があかないぐらい、次から次へとどんどん飛び出してくる。
気がつくと、かなり脱線した状態が続く。
これを「マシンガン脱線」という。

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教え子とネット

インターネットの仕方を指導した。
トトロ学級では、生きた教材としてトトロのホームページへ接続したり掲示板へ
書き込んだりしながら進めてきた。
どうしてそんなことができたのか。
トトロのプライベートがばれるじゃないか?
実は全く心配なし。
普段のままのトトロだから、安心して見せられるのだ。
この前も、トトロのエッセイを読んでいたトトロ学級の男の子たち。
「これって、うちのクラスのことだよね。」
ニコニコしながら話しかけてきた。
そう、トトロはそのまんなんだ。
みんなありのまま。
トトロの教え子が掲示板に書き込む日も出てきている。
いいことだよね。
トトロだって、学校一のパソコン初心者。
それが今では3サイトを管理するまでになっている。
そのうち、トトロの学校のホームページでも作ってみるか。

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