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のほほんエッセイ「トトロのいる教室」10

メニュー(18作品)

メダカの産卵 メッセージ サヨナラ てるてるぼうず わくわく水族館 食 欲
飾りのないトトロ 夏で遊ぼう 国語辞典 飛行機の虹 ワイキキビーチ ラッコになったトトロ
教え子の手紙 トトロの苦手な ほほえむトトロ ビーチサイド 「はい、どうぞ!」 雷 様

雷 様

「雷様におへそをとられるよ!」
外で雷が鳴ると、幼い頃よく言われていたものだ。
あわてて、背中をすぼめていたっけ。

しかし、何で雷様がおへそをとるのだろう。
へりくつ好きなトトロは常々考えていた。
だいたい、おへそをとるって言ったって、おへそ自体へこんでいるのに
どうやってとるのだろうかとへそを曲げてはいた。

小さい頃は、雲の上に高木ブーさんのようなオニがいて、金棒かついで
立っているのだとも思っていた。
そして、雷様の機嫌が悪いと雷を鳴らし、雨をザーっと降らせるものだと
思っていた。

しばらくたって、テレビでその謎が解明された。
天気予報の中でこの話題が取り上げられたのだ。

「雷が鳴ると、やがて雨が降る。すると、一気に気温が下がりやすくなる。
 だから、おへそを出すような薄着は止めたほうがよい」
〜という意味だったそうだ。
長い間の謎が一気に解けた。
だいたい、思い出したくても思い出せないものがわかった時は、この上
ない快感に浸るものであるが、この時はまさにそんな感じだった。

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「はい、どうぞ!」

2年生たちを連れて、アスレチックへ行った。
すみからすみまで夢中になって走り回り、思いきり遊ぶ。
ジャンボすべり台では、何度も何度も滑り降りてはまた登っていく。
「こっち!こっち!」
誘われるままに、トトロも走り回る。
移動する時は、両手を引かれて走る、走る。
こうして、半日の活動があっいう間に終わる。

さあ、お昼だね。
みんなでお弁当を広げ、ワイワイ言いながら食べる。
みんなの顔が笑ってる。

少しして、おやつの時間になった。
トトロは午前中ハッスルしすぎたので少し疲れてしまい、他の引率の先生と
休んでいた。
その時だ!
「はい!どうぞ!」
あらら、子どもたちからおやつのおすそわけ。
来るわ、来るわ。
あっという間にテーブルの上がお菓子でいっぱいになった。
気が利くというより、遊んでくれたお礼のつもりだったようだ。
中には、自分の水筒のコップに冷えた麦茶を入れて差し出した子もいた。
「ありがとうね。」
みんな、ニコニコしているよ。
「ようし、午後もみんなでたくさん遊ぼうな!」

翌日体のあちこちが痛くなるのはわかっていたが、夢中になって遊んだ。

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ビーチサイド

貿易風が、さわやかな空気を運んでくる
海辺のホテルのプールサイド
左手にはダイヤモンドヘッド
大きなバニヤンの木陰から、涼しげな風が頬をなでる
時が経つのを忘れ、何もしない
ただ、ぼんやりと海を眺める
それが最大の贅沢
カクテルの入ったグラスの氷がとけ、音を立てる
あわててグラスを口に運ぶ
どこからか、スパイシーな香りが漂ってくる
あ、もうランチの時間だね
時計を身につけず、太陽の位置で時間を決める
そんな日があったっていいよね

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ほほえむトトロ

今日、教え子から手紙が届いていた。

〜先生、お手紙ありがとうございました。
私は、ミニバス部に入って、朝練や午後練をがんばっています。
つかれるけれど、とっても楽しいです。

この前、九州の「スペースワールド」に行ってきました。
こわい乗り物があって、おもしろかったです。

お父さんが、先生に教えてもらったホームページをひらいて、コピーしてくれました。
みんなで、「なつかしいネ・・・。」
と言いながら見ました。

先生は、文を書くのが上手でいいですね。
私も上手に書けるようになりたいです。

先生も、これからもお仕事がんばってください。

トトロ先生へ
                                         Eより〜

どうもありがとう。
Eちゃんは、トトロの離任式の時、泣きながら作文を読んでくれたんだよね。
トトロは、絶対に忘れないよ。
これからも、21世紀の舞台で大活躍していけるように、いつまでも見守っている
からね。(★トトロ★)


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トトロの苦手なもの

トトロの弱点。
それは、「はねるもの」だ。
天ぷらを揚げる時には、恐怖の絶頂。
まず、1mは離れる。
もっとこわいのが、霜のついてしまった冷凍食品を揚げる時。
これがまたすごいんだ。
「シュワー--!」
ものすごい音を立てて、油が飛び散る。
こういう時には、完全防備で立ち向かうことになる。
首にはタオル、頭にはヘルメット、どんなに暑い夏の日でも、トレーナーを着る。
食べるためには仕方ないので、ひたすら我慢する。
情けないのは、油がはねるのがこわくて、低い温度で揚げてしまった時。
こういう時は、中身が噴出してしまい、ころもだけを食べることになる。
わかっちゃいるけど、苦手なものは苦手。
※ 実は、どうしてはねるものが苦手になったのか理由があるのだが、ちょっと
 きたない話になるので、やめておく。

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教え子からの手紙(夏)

今日もまた、教え子から手紙が届いていた。

〜こんにちは!
お返事ありがとうございます。
ポストに先生からのハガキが入っていた時はすごくうれしかったです。
Mちゃんも、私と同じN高校で、元気ですよ。
同じクラスなんです!
Mちゃんは、まだバスケットを続けています。
けっこう練習はハードみたいですけど。
Kちゃんは、学校が違うからなかなか会う時はないけど、元気みたいですよ。
みんなそれぞれ、自分の道を歩き出したから、あの頃のメンバーがそろうことはもう
ないと思います。
でも、すごく大切な思い出として、私の中では永遠に残ることでしょう。
もう一度、あのメンバーでプレイしたいです。
また、いつでも手紙を書く機会があれば書きます。
8月はとても忙しくなります。
4日間、テニスの合宿もありますし。
練習がつらくなった時には、先生に教わっていた自分を思い出してつらさを乗り越え
ます!では。

※ この子は、トトロが担任した子ではなく、バスケットを1年間だけ指導した子だよ。
 ちゃんと、その頃の日々が今でも支えになっているんだね。
 うれしい瞬間だよ。
 頑張れ、教え子たち。

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ラッコになったトトロ

低学年プールがあった。
水慣れをして、一緒に中へ入る。
しばらく練習していくと、みるみる上達していく。
「できたよ!」
うれしそうな顔を見る時、トトロはとてもうれしくなる。
ただでさえまん丸の大きな目がキラキラ輝く瞬間だ。
時間があったので、検定もしてみる。
検定を受けている友だちの横で、大きな声援が飛ぶ。
「がんばれー!」
見事ゴールに着いた時には、拍手喝采。

自由時間もたっぷり取ってやる。
さあ、一緒に遊ぼうな。
気がつくと、トトロの前に後ろに人垣ができる。
「あそぼ!」
「オッケー!」
「待て〜!」
「キャー!」
ワハハ!一度にこんなに来るなよ。
ラッコのようにプカプカ浮かんでいたトトロに、一度に8人も乗っかった。
水中トトロは、陸上よりは楽だけどね。
一人一人、みんなかわいいね。
「せ〜の!」
「ドッボ〜ン!」
たまに、体を持ち上げて投げてやる。
「ようし、今度はおにごっこだぞ。」
今日も、夢中に遊んだ(遊ばれた)トトロだった。(笑)
<トトロ・プールサイドにて>

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ワイキキ・ビーチ

世界で一番有名なビーチ。
ゴールドコーストのような雄大さはない。
長さにすれば、実際にワイキキビーチと呼ばれているのは1kmもないだろう。
シェラトン・モアナサーフライダーのあたりから、ハレクラニの辺りまでだから、
それほど長くない。
最近は砂浜の侵食も問題になっているほど砂浜はせまいものになってきている。
しかし、ワイキキビーチには世界中からたくさんの人が集まって来る。
一年中にぎわっている。

シェラトン・モアナ・サーフライダーのバニヤンウィングの2階には、昔ワイキキ
ビーチにまだ建物がなかった頃の写真が展示されている。
モアナホテルは、ワイキキでも老舗のホテルだ。
沖から眺めた白い建物は、貴婦人の面影さえたたえて今に至っている。
きっと当時も人の心をひきつけたことだろう。
ワイキキビーチからアラワイ運河の間は、その昔は湿地帯だったようだ。
今では、そんなこと自体が信じられない。

ダイヤモンドヘッドから、今のシェラトン・ワイキキの辺りまで、昔は建物が
なかった。
緑に覆われた空間。
今では自然と都市の美しさがマッチしているが、当時は自然のままのワイキキ
ビーチだった。

一度、歴史を感じるものに触れてみてはいかがだろう。
自分の知らないワイキキがそこにあるかもしれない。

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飛行機の虹

飛行機から見る虹。
まん丸に見えるのをご存知だろうか。
雲の上は澄んだ青空が続く。
視界の中に突然現れた円形の虹。
ドーナツをたてにしたような形だ。
めったにお目にかかれないが、この感動は言葉にならない。
飛行機の虹。
地上からだと半円に見えるが、空中ではドーナツ型。
飛行機の横を並行するようにドーナツも動いていく。

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国語辞典

トトロの好きな本に、国語辞典がある
国語辞典ほどおもしろい本はないよ
何時間も夢中になって読んでいることもある
言葉を調べるだけじゃない
読書のための国語辞典
こんな使い方があってもいいじゃないか
国語辞典は、言葉のおもちゃ箱だよ
全部の作品がショートショートだから、
読みやすいというのもあるよ

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夏で遊ぼう

生活科の時間に、船を作った。
めいめいが持ってきた材料でおもちゃを作る。
水鉄砲、船。
一人一人が自分のおもちゃを作る。

1ヶ月も前から牛乳パックを集めておいて、みんなで大きな船を作る。
たたみ1畳分もある大きな船が出来上がる。
出来上がった瞬間、歓声があがる。
みんなでおみこしのように担いでプールへ行く。

さっそく、できた大きなプールに浮かべる。
一人一人かわりばんこで、船に乗せる。
大きな船なので、一度に2人乗っても平気。
たまには、こういう思い切った遊びもいいものだね。
みんな水着になっているから、ぬれても大丈夫。
水鉄砲や船でたっぷり遊ぶ。

こういう時の子どもの目はキラキラしているんだよね。
「今日も楽しかった」
このような表情を大切にしたい。

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飾りのないトトロ

最近、トトロの部屋にも教え子達が遊びにくることがある。
そう言えば、保護者の方も遊びに来ていたね。
どうして、こういうことができるのか?
答えは、簡単。
普段のままだから。
ホームページだからって、変な格好をつけない。
普段のトトロが感じたことをありのままに書いているからね。
先日、トトロ学級の教え子達がトトロの部屋にもきていたね。
こういう時、ちょっぴりはずかしいんだけど、教え子達にもぜひ見てほしいと
思っているんだ。
トトロは、実は涙もろい。
この前も、子どもがウルウルしてきたら、こっちもポロリと行ってしまったよ。
気持ちが通じることは、すばらしいよね。
ふだん、トトロ学級での生活やトトロの考えを、実際に子ども達が見た時、
なぜか、子ども達が前より素直になった気がするんだよね。
喜びも悲しみも。
トトロは、これからも自然体。
飾りのないトトロでいきたい。

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食欲

トトロの場合 
食欲の春 食欲の夏 食欲の秋 食欲の冬
要するに、1年中おいしく食べられる
夏やせ?
トトロの場合
春太り 夏太り 秋太り 冬太り
困ったもんだね
好き嫌いがないのは、トトロの自慢だよ

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わくわく水族館

生活科で水族館をする。
みんなでつかまえてきた水の生き物達がずらりと並ぶ。
メダカ、フナ、ザリガニ、アメンボ、ミズカマキリ・・・。
特に、その主役はザリガニだ。
スーパーでもらってきた大量の発泡スチロールの入れ物に入れて、ところ狭しと
並ぶことになる。
ザリガニには、1匹ずつちゃんと名前がつけられている。
メダカもスイスイ泳いでいる。
学区をさがし回ってようやく見つけたメダカ。
アメンボやミズカマキリは、プールから。
大人の目では大したものではないのだが、子ども達にとっては宝物だ。

1年生を招待して、ザリガニ集会をする。
始めの言葉、代表あいさつ・・・まるで高学年のようにしっかりとした言葉で話す。
研究発表。
ザリガニのことを調べてきて、1年生に教えたりクイズを出したりして楽しむ。
ここで、お待ちかね、「ザリガニ釣りコーナー」の登場だ。
バケツや大きな入れ物に入ったザリガニたちを、自作の釣り竿を使って、
スルメイカのえさで釣る。
そう、自分達がしてきたように。
こういう時の2年生は、ちゃんとお兄さん・お姉さんの顔になっている。
釣り上げたザリガニは、1年生にもプレゼントする。
大きなはさみのザリガニをいっぱいもらって、1年生たちもうれしそう。
ここで、1年生と感想を発表し合う。
「ザリガニがつれて、たのしかったです。」
ゲストに喜んでもらえた2年生たちも大喜び。
みんなであいさつを済ませ、わくわく水族館は閉館時間となる。

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てるてるぼうず

プールの季節が始まった。
この時期は、てるてるぼうずがいっぱいになる。
集団てるてるぼうず。
着がえの時に集団発生するのだ。
バスタオルを縫い付けて、ロングスカートのようになっている。
これを頭からすっぽりとかぶり、みんなでワンピース。
見るからに、てるてるぼうずなんだよ。
高学年は迫力がある。
低学年は、小さい分かわいいよ。
みんなでフラダンスして楽しんでいるよ。
このままみんなでてるてるぼうずになっちゃおうか。
明日天気になあれ!

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メダカの産卵

教室の水槽でメダカが卵を産んだ。
わずか1ミリにも満たない小さな卵。
水槽の中の水草についているのをトトロッ子が発見。
何日かすると、卵をフィルムケースに移しておく。
そっと取り出して、解剖顕微鏡で観察する。
「あ、心臓が動いてる!」
「この大きいのは目だよね。」
会話が弾むひと時だ。
言葉なんていらない。
小さないのちの誕生に笑顔が広がる。
やがて、2ミリほどの赤ちゃんメダカが卵から出て来る。
感動に包まれているのは言うまでもない。
みんないのち。
生きているんだね。

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メッセージ

言葉で伝えたい時もある
態度で伝えることもある
何も言わなくても伝わる時もある
伝えたくても伝えられない時もある

文章で伝える時もある
写真で伝える時もある
メールで伝える時もある
みんな、わかってほしいんだね
世界中のメッセージがつながったら・・・

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サヨナラ

今でも耳に残る君の声
でも、楽しかった日々は二度と戻らない
大好きだったオフコースの曲「さよなら」
今では一番嫌いな曲になった

携帯に登録してあったメモリは全部消した
今では電話番号さえわからない
引き出しにしまっておいた手紙
数え切れないメールの数々
君の名前をつけた保存用フォルダ
みんな思い出とともにサヨナラした
もう手元には1通も残っていない

いつまでも過去を追いかけているのは
遠くに見える蜃気楼をつかまえること
サヨナラ、まぼろし
君と同じ名前の人のホームページを探している自分
探さずにはおれない自分
そんな自分が嫌だった
手紙から立ち上る煙
空の上の方へ消えていった
サヨナラ、そしてサヨナラ
<たまにはセンチメンタルな詩の世界のトトロ>
※詮索しないでね

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