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のほほんエッセイ「トトロのいる教室」5
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年賀状
トトロに届く年賀状は、教え子からが多い。
今回もはがきが足りなくなってしまった。
枚数の計算ができないのだ。
他の学年からも、意外な子から来たりするからだ。
今では、日本全国から来ている。
北海道から沖縄まで。
そのうち、海外ということもあるかもしれない。
トトロに届く年賀状で、上は今23歳。
でも、はがきを見ると当時のまんまのイメージだ。
きっと、教え子たちもそうなんだろうな。
たった一枚のはがきで昔に戻れるのだから、年賀状はいいものだ。
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1999年最後の瞬間
1999年12月31日。
その最後の瞬間、2000年を告げる花火が東の空に高く上がった。
別に変わったことは何もなかった。
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お手伝い
冬休み。
子どもたちは、確かに冬休み。
でも、先生だって細かい仕事があるんだ。
そういうわけで、学校の事務室で仕事をしていたら外から私を呼ぶ声がした。
外へ出てみると、2人の子がやって来た。
「どうしたの?」
「お手伝いに来たんだよ。」
「あ、そう。ありがとう。」
冬の寒い午前中、花壇の水やりや飼育小屋の世話をして行く。
終わったあとに、トトロ先生はそっと持ってきたあめを2個ずつ手渡す。
「ごくろうさま。ありがとうね。とっても助かったよ。」
たったそれだけの言葉しかかけないのに、子どもってうれしそうな顔をしてくれるんだ。
だれだって、ほめられればうれしいんだね。
大人だってそうなんだからさ。
お手伝いのあとの笑顔が忘れられない。
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年賀状書き
今年は、すっかり年賀状を書くのが遅くなってしまった。
さっそく去年の年賀状をもとにして、新しいものを書いていく。
私の場合、子どもがほとんどになる。
毎年、予期せぬ相手から来ることもあるので、だいたい多めにはがきを用意しておく。
書きながら、一人一人の顔を思い浮かべる。
こいつは、ひょうきんな子だったな。
この子は、雪の降った日にランドセルを学校に置いたまま帰ったな。
〜いろんなことがよみがえる。
教え子のイメージは、何年たっても小学生のまま。
もう20歳を過ぎていても、小学生のまま。
やっぱり、私にとっては教え子は教え子。
だから、今という時を大切にしたいのだ。
年賀状。
さて、今度はどんなはがきが届くのだろうか。
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ひるね
日なたで、猫が昼寝をしている。
背中を丸めて、しっぽでくるまって。
昼寝って、気持ちがいいものだ。
しかし、急に起きると少々頭が痛くなる。
のほほんとしているのが1番。
普段は、こんな生活はできないわけだから。
せめてもの贅沢。
それが昼寝。
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最後の試合
スポーツをしているものには必ず最後の試合がある。
勝って終わる場合もあるが、その多くは負けて終わる。
今年も、最後の試合が終わった。
トトロ先生が率いるチーム。
昨年度は、トトロが来る前は全敗だったそうだ。
こんな子たちだって、勝率5割を越したんだ。
今年は、まだ時期が早いので県大会にはエントリーしなかった。
そのため、いつもより早い時期に最後の試合がやってきた。
トトロのチームは、基本しかやらない。
1対1とオールコートマンツーマンだけ。
よそは、勝たせたくていきなり作戦だけにたよっているところも多い。
基本は、逃げがきかない。
ずっと走りつづけるのが大変なはず。
〜だから、苦しさに負けない人間を育てたくて、トトロは基本しかさせない。
これは、ずっとトトロが持ちつづけてきたトトロ・バスケットなんだ。
さて、最後の試合。
このチームにとって2回戦目に来ること自体が快挙と言われた。
今、こうして戦っているじゃないか。
しかし、後半も残り少なくなってきて、とうとう最後のホイッスルが鳴った。
終わったんだ。
こんな時、トトロのチームの子は声を立てて泣き崩れる。(女の子)
やっとのことで整列して、あいさつや円陣を組んでエールをおくる。
ベンチに戻ってからがすごい。
2時間も3時間も、泣いているんだ。
へえ、こいつらもがんばってきたんだな。
「トロフィーをもらって、トトロに喜んでもらいたかったのに・・・。」
おい、そんなことを言うなよ。
〜トトロも声を立てて泣いてしまったよ。
一人一人、しっかりと抱きしめてあげた。
トトロは、必死に今までのがんばりをほめてやるのだ。
でも、ひとことトトロがいうたびに、すすり泣きが大きくなっちゃうんだ。
みんな、それぞれがんばってきたという思い出があるのだろう。
トトロにとって、1番いやな時。
それが最後の試合の後なんだ。
でもね、そんな子たちだからこそ、いつまでも心に残っているみたいだ。
いつまでもみんなのトトロでいるから。
もっともっと、大きく羽ばたくんだぞ。
〜ある町の体育館にて〜
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振り返ってみれば
振り返ってみれば、このエッセイも第5集。
書くことは別段苦にならないが、それにしてもよく続けて来れたもんだ。
だが、もっとすごいものがある。
バスケットの通算500勝目。
今年、12年目にして到達した。
今までやった試合のうち実に勝率で8割5分ほどだ。
よくまあ、こんなにやってきたな〜と自分でも思った。
これだけ試合数をこなしていると、見ただけで試合の流れがわかってしまう。
ただ、おそろしいのは「慣れ」だ。
勝とうが負けようが、(表面上は共感しているが)心の奥では一つの結果でしか
ないのだ。
しかし、プロではないから、成績が悪くても首にはならないがいつも真剣勝負
だったな。
学級便り。
私は、不定期に出してきた。
12年間で分厚いファイルで5冊。
初めて書いたものから全部綴じてあるのだ。
今、改めてのぞいてみると、そのときの思い出がよみがえる。
楽しかったこと。
苦しかったこと。
この学級通信は、私自身のあしあとなんだ。
これからも、このあしあとは続いていくのだ。
そう考えると、まだ始まったばかりだ。
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手紙
あれ?
今度は6年生からだな。
トトロには毎日手紙が届いている。
教え子達からだ。
大会で入賞したとか、友達のこととか、そんなことを知らせてくれる。
これが、もしメールだったら?
う〜ん。
そんな日が来るのかもしれないな。
今、1番長い子(kちゃん)は、22歳になっている。
このKちゃんは、水泳でなかなか飛び込みができなくて、励ましながらやっとできた子。
小さなことかもしれないけれど、Kちゃんにとっては大きな自信だったんだ。
トトロには、なぜか手紙が多いんだ。
教え子達からの手紙。
うれしいけどね。
その多くは、今と同じスタイルで毎日わいわい遊んでやった子たちだ。
この前は、3年生の時の子から電話がかかってきた。
彼らは今、19歳。
進学や、就職で現在の様子を細かに報告してくれた。
電話の向こうで笑い声が聞こえる。
「あれ、何だ?」
と聞いたら、
「3年生の時やった、学芸会のビデオを見ていたんだ。」
そうかあ、あれか。
また、ここから話に花が開くのだ。
また、うれしいことにトトロ先生の教え子たちには、スポーツ関係で大活躍している
子も多いんだ。
トトロ先生は、やったことのないバスケットで毎日(休みは年3日という年もあった)
走り回っていたな。全国レベルの大会にも連れて行ってくれたっけな。
そんな時の子たちもまた、手紙を送って来る。
そろそろ、オールジャパンの中にメンバーが入ってくるかな?
期待して待っているのだ。
だって、考えてみてよ。
おれみたいな、「超度素人」監督に初めてボールの持ち方やらドリブルの仕方やらを
習った子たちがだよ。師を大きく大きく飛び越えて全国の舞台で大活躍してるんだよ。
今まで、雑誌には30回ぐらいかな。
教え子達の活躍ぶりが出ていた。
みんながんばっているんだ。
だから、トトロ先生はやめられない。
本気でかわいがって、育てて、見守ってきた分、ちゃんと子どもたちが今でも心をつないで
くれるんだもの。
・・・そのうち、教え子の上司になる日がくるのかも知れないぞ。
楽しみだな。
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クリスマス・ケーキ
何年か前だった。
こんなことをしたことがあった。
一人でデコレーションケーキを独り占めしたのだ。
だいたいこういうケーキはナイフで少しずつ切って分けて食べるが、私は一度食べられる
だけめいっぱい食べてみたいと思ったのだ。
すごい快感だったよ。
ただ、むなしさは残ったよ。
一人で食べたからさ。
やっぱり、特別な人と食べるのが一番おいしいよね。
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サンタさんの活躍
クリスマス前からサンタさんが大活躍。
みんな親たちだ。
幼い子どものいる家庭では、さりげなく聞く。
「OOちゃんは、サンタさんに何をおねがいしたの?」
「うんとね〜。」
このあと、親たちはサンタさんになって、走る走る。
こんな愛情を受けて子どもたちは育っていく。
ほほえましい姿である。
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ぐあいが悪くなって、医者に行った。
待合室には大勢の患者が待っている。
受付で、次の人の名前を呼ぶ。
「OOさん!」
あ、おれだ!〜と思って急いで行くと、違うOOさんだった。
そんなことってないだろうか。
こういう時って恥ずかしいんだよな。
向こうの方でクスクス笑ってる人がいる。
ありふれた名前だと、こんなことがあるんだな。
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私のところに、子どもがけがをした動物をもってくる。
この前は、羽が折れたしまったヒヨドリ。
この鳥には消毒してあげて、羽にあて木を施してやったら、元気になった。
また、足をけがした小鳥なんかもよく拾ってくる。
このぐらいなら、何とか手当てができた。
いつだったか、このエッセイにも書いたが、フクロウを保護したこともあった。
次々と患者さんが運ばれてくる。
おい、おれは獣医じゃないよ。
いつの間にか、うちの教室のベランダが動物病院みたいになった。
ちなみに、看護婦さんはいっぱいいる。
ちょっと、いたずらだけどね。
動物たち、よけいぐあいが悪くなっちゃうかも。
でも、そうして完治した生き物達は、元のように自然に帰してやるのだ。
殺伐とした世の中だからこそ、小さな命を大事にしてやりたい。
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学校の飼育小屋の建て替えがあった。
動物達の行く場所がないのいで、仕方なく私のクラスのベランダで世話をする
ことになった。
ウサギ、ニワトリ、セキセイインコ。
それに怪我をして保護したヒヨドリ。
こいつらがベランダに大結集。
これがまたすごいんだ。
授業中だろうが、給食だろうが、会議だろうが、
いきなり
「コケー、コッコ、コケー、コッコ・・・・。」
と始まるのだ。
ニワトリよりもすごいのがヒヨドリ。
「ピーヨ!ピーヨ!!」
これがまたやかましいのだ。
そういうわけで、窓の外から動物達の鳴き声が交差する。
不協和音もいいところだ。
ところで、ウサギも鳴くのを知っているだろうか。
追いかけっこなんかすると、
「ブー、ブー」
と鳴くのだ。
これを知っている人は少ないだろう。
これを知った子どもたちは、おもしろがっておいかけっこをしていた。
※動物達より、子どもたちの方が元気なトトロ学級からお伝えしました。
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もちつき大会があった。
小さい1年生も重たい杵を持つ。
一緒に持ってあげて、ペッタンペッタン。
出来たものを丸くするのが高学年だ。
全校で分担して餅つきをする。
なぜか、1番まっしろの粉だらけはトトロ先生のクラスだ。
まあいいか。
これだけでも、どれだけ元気だかわかるでしょう。
こんな時になると、ますます張り切るのがトロロのクラスなんだ。
夢中になったらとめられないところまで、担任に似てきた。
最近、ようやくトトロ風のクラスになったんだ。
田舎の子は、なかなか時間がかかったよ。
笑いあり涙あり〜
そんな人間模様があるトトロの教室だ。
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毎度くだらない話で失礼。
こんなことがあった。
腹をおさえて、
「はらいたい。」
と訴えてきたから、こう返してみた。
「あ、そう。いくらくれるの?」
「え?」
「だって、今、払いたいって言ったでしょう。」
日本語っていうのは、おもしろいものである。
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シュノーケリング。
実は、私は泳げない。
でも、シュノーケリングが好き。
なぜかって?
間近に見る魚達が最高なんだ。
手の届くところまで、魚達はやってくる。
南の島の海は、特に気持ちがいいのだ。
じゃ、ダイビングをしたらいいじゃないか。
いや、シュノーケリングだって捨てたものではないんだ。
なんと言っても、身軽でお金もかからない。
プカプカ浮かんでいればいいのだから。
でも、さすがに足の届かないところは、重大な決意を持って水に入る。
リラックスして。
水深10mともなると、かなづちにはきついよ。
でも、それを跳ね返すだけの魅力がある。
グレート・バリア・リーフ。
ここは、まさにそのメッカだ。
今度はいつになるだろうか。
この冬は、ハワイでもぐってみたいと意気込んでいる。
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発情期。
セキセイインコの場合。
オスは、鼻のところが鮮やかな青に変わる。
メスは、茶褐色に変わる。
だから、鼻の上の様子を見れば発情期かどうかはっきりわかるんだ。
ところで。
もし、人間に同じ現象が起きたらどうだろうね。
発情している男は、みんな鼻の上が真っ青になって。
発情している女は、みんな鼻の上が茶褐色になって。
これじゃあ、
「私、発情してますよ!」
っていう意思表示になっちゃうね。
何かを人間に置き換えると、おもしろいよ。
勝手に想像して、勝手に笑っているトトロ先生です。
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トトロ先生には、得意技がある。
食べ物の好き嫌いがないのだ。
何でもおいしく食べられる。
だから、給食で子どもたちにもばっちり指導ができるっていうわけ。
けっこう、教員の世界には、好き嫌いが多い人多いんだ。
私は、まず食べ物を残さない。
つまり、雑食なんだ。
野生のタヌキみたいでしょう。
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雪が積もった。
2年生たちは、大喜び。
しっかり遊んだあと、家に帰っていった。
次の日、冬にしては暖かい。
「おはよう」
みんなであいさつを交わし、教室に入ってくる。
そこに、何やら四角い箱を持ったTちゃんがいた。
「何、それ。何か入ってるの?」
聞いてみると、
「うん、今朝作ったうさぎが入ってるの。」
「そうかあ、どれ、見せて。」
その直後、Tちゃんは半べそになった。
せっかく作ったうさぎが、暖かいのでとけてしまったのだ。
そうか、私に見せてあげようと思ったんだね。
さっそく外へ出て、新しいうさぎをTちゃんと作った。
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誰かがあくびをすると、なぜか自分もしたくなることはありませんか。
うつるのかな。
しばらく太陽の方を眺めていると、くしゃみが出るのはなぜ。
何気ないことだけれども、そんなことが日常にはけっこうあるもの。
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「ひみつのアッコちゃん」というアニメ。
とても夢があるので、よく見ていたものだ。
しかし・・・。
実は、一つ納得いかないことがある。
♪かがみの前では、女の子
つんと おすまし それは だあれ?♪
というくだりがあるが。
ちょっと待ったあ!!
「かがみの前では」女の子。
ということは、かがみの前からどいたらどうなるの?
ひょっとして、男の子になるの。
こんな揚げ足とりが好きなへりくつトトロだ。
あっはっは。
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私は二重人格。
一見のほほ〜んとしていそうでしょ。
ところが、仕事の時はそうでもない。
仕事が速いのでまわりには、印象が違うようだ。
先日、校内で研修があって、ホームページの作り方ということで私の本家HPを紹介。
JUN’S ROOMを開きたがる先生方。
へえ、やっぱり人間って、プレイベートを知りたがるんだな〜と思った。
それはよいとして、私の性格のところで
「のほほ〜んとしている」
というところがあるが、すかさず
「うそだあ。」
と、反論されちゃった。(笑い)
確かに仕事の面では、自分にきびしいからせかせかしているように映るのだろうな。
まあ、いいでしょう。
子どもの前では、時と場合によってしゃべり方も変えている。
結局二重人格というより、役者でなければつとまらない。
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サンタクロース。
夢のある存在。
子どもの頃、だれだってその存在にわくわくしていたものである。
さて、今の子どもたちは・・・。
低学年だと、まだサンタさんの存在を信じて疑わない子がけっこう多い。
「こんどね、サンタさんくるといいな。」
「そう。何がほしいの?」
「うんとね、くまのぬいぐるみ!」
「じゃあ、おうちの人にお話しして、サンタさんにくまのぬいぐるみがほしいと言って
もらいなさいね。きっと願いが届くから。」
・・・お分かりだろう。
子どものサンタさんは、たいていお家の人なんだ。
だから、さりげなく私も応援してあげるというわけ。
そして、思い通りのプレゼントがクリスマスの日に。
朝起きたら、靴下の中にくまのぬいぐるみが入っていたら、うれしいでしょ。
そんな時の子どもの顔を思い浮かべながら、アドバイスしてあげるのだ。
けっこう幸せな気持ちになれるよ。
おれだって、心はまだ少年なんだ。
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子どもの頃。
私は、自然の豊かな田舎町に住んでいた。
ちょうど、トトロの世界のような。
夏になると、当然のように虫捕りに夢中になった。
カブトムシもクワガタも夜行性だから、朝早くが見つけやすい。
よく見つかる「穴場」がちゃんとあって、それを早い者勝ちで採りに行く。
1歩遅いと、仲間に先を越されちゃう。
だから、先を争うように穴場へ向かう。
たくさん採れた時で1日に100匹(カブトムシ)。
クワガタムシはカブトムシほどは難しい。
先を争って出発するわけだから、だんだん起床が早くなる。
普段、学校の日は自分で起きられないのに、こういう時になると実に早起き。
ちょっとの差で仲間に先を越された時は、くやしがったものだ。
私は、そうして集めたカブトムシたちを鳥かごに入れて飼っていた。
え?
鳥かごって?
そう、鳥かごじゃないと入りきれないのだ。
虫かごなんかじゃとても。
ただ、問題があった。
においだ。
すごいにおいが100匹分以上いるわけだから、半端じゃない。
よくもまあ、こんなに集めていたものだ。
大きくなってから思ったのだが、こんなにいるなら業者に売れば一儲けできたのにな。
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子どもの頃。
何でも遊び道具だった。
ある日、蛙を捕まえて遊んでいた。
10匹ほども捕まえただろうか。
箱のような物は、何も用意していなかったため、庭にあったブロックの穴の中に
蛙を入れて、逃げないように上にふたをしておいた。
そのうち、別の遊びに夢中になり、そのまま家に入った。
何日か経って、また庭で遊んだ。
あれ?
こんなところにブロックがおいてある。
なんだろうと思ってふたを取ると中からやせた蛙たちが出てきた。
しまった!
この前の蛙だ。
すっかり忘れていた。
みんな、ピョンピョンはねて、草むらへ消えていった。
蛙にしてみれば、えらい惨劇だっただろう。
ブロックの穴の中から、まだ蛙たちの悲鳴が聞こえてくるようだった。
反省。
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「師が走る」と書いて、師走。
今まさに学校では、先生達が走り回る。
家に仕事を持ち帰って、終わるのが夜中なんてこともしょっちゅう。
学校は、外から見るより意外と雑用も多く、本格的に仕事を始めるのは子どもの
帰ったあと。
さらに放課後は部活動だから。
しかし、のんきなトトロ先生にも武器がある。
B型の性格である。
夢中になったら止まらない。
明日もまた同じ苦労をするぐらいなら、今日終わるまで寝ないでもやっちゃう。
そんなパワーが自慢だ。
でも、決して子どもらの前では走り回るトトロ先生ではない。
むしろ、普段より「のほほ〜ん」としているかも。
いらいらしてても、何にもいいことないから。
トトロはトトロらしく。
これがいいのである。
だいたい、こんな時に限っておもしろいことを探すのだ。
教室では、脱線の連続。
不思議なもので、まじめなことよりつまらんギャグや笑い話でもしていた方が子ども
の集中力はするどい。
子どもらも、実にずるい。
トトロ先生が脱線するようにうまく持ち上げてくる。
そこで、いい気になってトトロもがんばっちゃうわけだ。
師走?
そんなの関係ないよ。
毎日ゲラゲラわらってた方が、気分はいい。
しかし待てよ。
トトロ先生よ。
おまえ、仕事終わるのか?
「げ!」
相変わらずののんきなやつである。
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子どもの頃。
セキセイインコのヒナを買ってもらった。
毛がまだ生えそろわない頃から世話をすると、おしゃべりもする。
放し飼いにしておいても、名前を呼ぶと飛んでくる。
この頃から、手乗りがやみつきになった。
巣びきをさせると、一度に5,6匹はヒナがかえる。
体長2cmにも満たない。
それがすごい速さで成長を遂げていくのだ。
目が開き、やがて白い産毛が生えてくる。
指からもパクパクえさを食べる。
えさは、粟玉に少しボレー粉をまぶし親鳥の体温ぐらいにしたお湯を混ぜる。
こうして食べさせると、日に日に大きくなっていく。
1ヶ月もすると、親鳥と見た目は変わらない。
このあたりから、言葉を教えていく。
ちなみに、うちの「ネコ」は(インコの名前)はこんな言葉をしゃべる。
・ ねこちゃん ・ おいでおいで ・ なんだよ! ・ はくしょん
・ こほんこほん ・ ぴーちゃん ・ あははははは ・ ぴっぴぴーぴ
・ インターネットの接続音
何でもあり。
かわいいもんだよ。
うちのネコは笑うのだ。
最近は、わざとインターネット接続音をでかくしておくと、一緒になって
「ぴー〜ひゅるる〜〜ぴこんぴこん・・・。ざ〜〜。」
とやってる変な鳥だ。
他にも手乗りがいるが、なぜかこいつらはしゃべらない。
手乗り専門だ。
鳥にも性格があるみたいで、積極的なのやお人よし(お鳥よし?)なやつもいる。
水浴びのすきなのとそうでないのとか。
まあ、同じように見えてみんな違うのは鳥も同じ。
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1年生を受け持った時だ。
たまごの話をしてやった。
人間の手でヒナをかえすことがことができるということを。
数日後のことだった。
体育の授業。
いつものようにランニング。
次は、準備運動だ。
と言った時、子どもの声が私を呼ぶ。
「先生、OOちゃんがおもらししちゃったよ。」
「何?」
近寄ってみると、確かにそうだ。
でも、よく見ると色が黄色い。
短パンの隙間から黄色い汁がたれていた。
この正体は、たまごだった。
この子は、自分が親鳥になって温めるつもりだったらしい。
私は、おこらずにパンツを保健室に取りに行ってあげた。
かわいいじゃん。
親鳥になろうとした、子どもの心を感じたらなぜかほのぼのとしてきた。
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「子どもは風の子」と言われる。
外で元気いっぱいに走り回る。
でも、ちょっと待って。
意外と抵抗力がない。
だから「子どもは風邪の子」だ。
私も、とうとううつされちゃった。
何しろ、せまい部屋に40人近くいるわけだから無理もない。
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駅伝大会があった。
私が赴任する前は、最下位だったそうだ。
今年の大会が行われた。
結果は3位。
すごいことだよ。
じゃあなんで、こんなに変身を遂げたのか。
「心」を育てたのだ。
がんばる心。
やり遂げる心。
あきらめない心。
励まし合う心。
人間って、心次第でやればできることがある。
日頃は、のほほんモードのトトロ。
でも、部活の時はちょっと違う。
部活モード。
でも、それは人間を育てるため。
高学年の子どもたちだって、がんばっているなあ。
大会結果で、ウルウルするトトロだった。
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