『死霊のはらわた』『死霊のはらわたU』

先日UPした『キャプテン・スーパーマーケット』の前2作である。
『死霊のはらわた』はカルト的なスプラッタホラーの名作である。
非常に金の掛かっていない作品ではある。
登場人物は5人。その他にはまったくといっていいほど人が出てこない。
冒頭に出てくるわけがわからない手を振る人が二人だけ。
ただし、ホラー好きには見応え十分。
予算のなさをカバーして余りある出来栄えである。
というよりも低予算だからこそできた作品かもしれない。
カメラワークやアングルに工夫を凝らすことで、恐怖心を煽っている。
後に『クイック・アンド・デッド』などで見られる早回しや「人を襲うモノ」の視点での撮影などの効果はここですでに見ることができる。
ぴくぴく、どろどろ、さくさく。
なんとも嫌らしい効果音が似合う快作(怪作)である。
『死霊のはらわたU』は1作目の4年後に制作されたもの。
前作の続きではあるが、大胆に前作の設定を変えてきている。
セットや普通のメイク、小道具なども各段に金が掛かっている。
エキストラ(ひょっとするとスタッフの兼務かもしれないが)もいくらか画面に出てくるようになった。
まぁ、設定が人里離れた山小屋なのだから非常に少ないのも無理はないか。
とはいえ一般的なハリウッド映画に比べればお話にならないレベルではあるのだが。
『U』からは『キャプテン・スーパーマーケット』につながる路線で、コミカルな演出が増えてきている。
最初に見たときは、死霊のバレエだの「新体操『首』の演技」だのの印象が強く残った。
今度はシリーズ通して中心に描かれる『死者の書』に新たな効果が発覚。
そして、それが『キャプテン・スーパーマーケット』へと繋がっていく。
個人的には1作目のほうを高く評価したい。
2作目はその位置の通り、内容も『死霊のはらわた』から『キャプテン・スーパーマーケット』への過渡的な作品である。
『死霊のはらわた』
監督:サム・ライミ
出演:ブルース・キャンベル/エレン・サントワイズ/ベッツィー・ベーカー
『死霊のはらわたU』
監督:サム・ライミ
出演:ブルース・キャンベル/サラ・ベリー/ダン・ヒックス