家事、育児、仕事の合間に考えたこと
ひったくり
日曜日の憂鬱
教材セールスとの攻防
女のれんしゅう
ふたりの上司
トイレの話
男の育児書
足のうらのごはんつぶ

 

ひったくり
 夕方、いつものように駅から学童保育所への道を歩いていた。歩道なのにやけに近く
でバイクの音がするなと思った瞬間、スクーターに乗った二人組の若い男が追い抜きざ
まにカバンをひったくっていった。軽く持っていただけなので、ふいに軽くなったと思った
らあっという間に持っていかれてしまい、抵抗するヒマもなかった。茫然自失。人相やナ
ンバーを確認しなければと思ったが、男たちは手慣れているのか一度も振り返らず、
視力0.3の裸眼では、スピードを上げて遠ざかっていくバイクのナンバーを確認する
こともできなかった。

 とりあえず学童に行き、電話を借りて110番。すぐにおわまりさんがバイクで駆けつけ
てきて事情聴取。一旦家に帰りキャッシュカードやクレジットカードの連絡先を持って、
今度は交番へ。子どもに家の鍵を持たせていてよかった。交番でさらに事情聴取。
なぜかおまわりさん二人がほぼ同じ内容のことを別々に聴いてくる(あとでわかったが、
一人が供述調書を作り、一人が被害届を作っていたようだ)。自分の住所、名前、電話
番号、年齢、被害に遭ったのはいつ、どこで、どんな様子で、加害者の特徴、被害物
(財布ならその色と素材、値段、中に入っているお金の概算金額と紙幣や硬貨の内訳)
など、かなり細かい。110番のときと、駆けつけてきたおまわりさんにも話しているので、
同じ事を4回も話しているわけだ。申告の内容が時間経過とともに変化していないか
わかるように、あえてそうしているのだろうか。それにしても、みんな大学ノートのような
罫線だけのノートにメモを取っている。事故聴取書のようなものがあると思っていたのだ
が、特にないようだ。うっかり聞きもらしたりすることはないのだろうか。

 聴取の合間に電話を借りて、銀行や信販会社へ連絡。
デパート系の信販会社“S”     専用のコールセンターにつながった。丁寧な応対で
                     必要事項をテキパキと確認し、今後の処理の流れも 
                     説明してくれたので、信頼感が持てた。
地元の信用金庫“T”         残業中の行員さんが電話をとったらしくもたついた
                     対応。でもとりあえず必要な措置はとってもらえた。
数年後に民営化される“U”     フリーダイヤルで必要十分な応対だったが、最後に
                     名乗ってくれた“S”と比べるといまいち丁寧さに欠けて
                     いるような気がした。
地元デパート系の信販会社“M” 19時以降は留守番電話になっていた。現金だけ抜き
                     取ってアシがつきやすいカードには手を出さないだろ
                     うと思っていても、すぐに停止の手続きができないの
                     は非常に不安だ。

 事情聴取のときも、信販会社に連絡をとっているときも、ひったくられた瞬間の光景が
何度も頭の中によみがえる。音に気づいたとき一瞬早く振り向いていれば、スクーターの
ナンバーをいち早くみていれば、かばんを逆の手に持っていれば…。でも後でいくら考え
てみても仕方がない。ケガはなかったし、前日なら大事な預かりものを持っていたのだが
当日は持っていなかったのは不幸中の幸いと言えるだろう。ひったくりだけでこれだけ
いろいろなことを考えるのだから、事故や犯罪に巻き込まれた被害者はどれほどつらい
思いをしていることだろう。

 当日も翌日も、どこかにかばんだけ捨てられているのではないかと方々を探して歩い
てくれた夫が言った。かばんに自爆装置がついてたらよかったのにね。ひったくられたら、
ふところからおもむろにスイッチを取り出して、バン!かばんはこっぱみじん!でも、現
金もキャッシュカードもいっしょにこっぱみじん…。ま、そんな物騒なモノ、恐くて持ち歩け
るわけないのだが。

 

日曜日の憂鬱
  毎日仕事と家事に明け暮れているとだんだん疲れがたまってくる。木曜日くらいにな
ると疲れもピークに達し、週末が待ち遠しい。しかし、いざ週末になってみるとなぜかあま
り楽しくないのである。朝寝坊できるかと思いきや、休日に限って起こさなくても子どもが
いつもより早く起きる。朝ご飯の用意、後片づけ、洗濯(衣類の他にふだんできない大物
洗いも)、とやらなきゃいけないことがどんどん湧いて出てくる。平日にはできない家事も
あるからそれはそれでしょうがないのだが、夫は寝転がってテレビを見てるのに、自分だ
けが働いているというのがどうも気分的にすっきりしないのだ。

  平日はまだいい。夫も働いているし、私のほうが勤務時間が短くて帰宅が早いので、
その分家事をやるということに不公平感はない。しかし休日はどうも不公平に思えて仕方
がない。平日に休暇をとるときも、時間通りに起きて朝食をつくり、夫と子どもを送り出し
洗濯をするという家事の部分に関しては平常どおりだ。平日にはめったにできない掃除
機かけまでやってしまう。しかし、夫は休みのとき全面休業である。私が家事をしている
あいだ、子どもの相手はしてくれるが、テレビゲームや将棋など子どもよりむしろ夫の方
が楽しんでいるようだ。
 
  こんなくだらないことをいじいじ考えているのは自分だけかと思っていたが、学童仲間
のお母さんと話をしていて、他の人も同じように思っていることを知った。
「ベランダに洗濯物を干すのに、ダンナをまたいでいかなきゃいけないんだよね。」
というシチュエーションまでまったく同じで笑えてしまった。ダンナをまたぐなんて親が知っ
たら怒りそうだが、団地サイズの六畳にどっかりと横になられたら、またがなければベラ
ンダにたどり着けない。

  家事がいやだと言うのではないが、一人だけ働いているという状況がいやなのだ。これ
を解消するためには家事の分担化と外注化をすすめるしかない。というわけで、日曜日の
午前中は夫と子どもを掃除という名の強制労働に駆り出し、終わるとお出かけして外でお
昼ご飯というのがわが家の定番になりつつある。

 

教材セールスとの攻防(1)
 夕方家に帰り、いつものように食事の仕度、洗濯物の取り込み、お風呂洗い、子ども
の相手、メールチェックなどを同時進行でやっていると電話が鳴った。
「△△(株)と申します。○○くんのお母さんですか?」
「はい、そうですが…」
「小学生の教材のご案内をしています。」
「あ、うちは結構ですので。」
「それでは、お忙しいところ恐縮ですがアンケートだけでもお答え頂けないでしょうか。」
「恐れ入りますが、ただいま取り込んでおりますので、ご容赦いただけないでしょうか。」
「あ、そうですか…。失礼いたしました。」

 専業主婦をやっていたとき、家にいるといろいろなセールス電話がかかってきて鬱陶
しかった。仕事をするようになってからは、日中家にいないのでこれらの電話に煩わさ
れることは少なくなった。しかし日中つかまらないことがわかると夕方にもかけてくるよう
になったようだ。でも、これくらい引き際がいいならまあ今回は許してあげよう。

教材セールスとの攻防(2)
 夕方、子どもを学童に迎えに行った。
「ママ、テストを送るとポケモンカードがもらえるんだよ。」と息子。
「?」
「でも、そういうのってお金がかかるんだよ。」と同級生のケンちゃん。
 子どもたちによると、校門のところでプリントを配っていて、解答を書いて送ると
ポケモンカードがもらえるよと、と言われたらしい。話には聞いていたけれど、本当
にそういうことをしているんだ。息子は学童で学校の宿題といっしょにそのプリント
もやり、ご丁寧に連絡袋に入れて持ち帰ってきた。
「ポケモンカードもらえるからこれ送ってね。」
「……。」
 う、どうやって説明してやればいいんだろ。同じ1年生なのにケンちゃんは事情が
わかっているみたいなのに。

 帰宅した夫にも、息子が説明した。
「ポケモンカードがもらえるんだよ。だから送ってね。」
夫曰く、
「宿題でもないのに自分からやったのか…。ま、全問正解だから、ポケモンカードは
今度パパが買ってあげるよ。」

 ポケモンカードといっしょに教材の案内を送ってくるだけで、強引な勧誘がないなら
それはそれでいいのかもしれない。でも、こういう子どもを釣るようなやり方は気に
くわない。
 未成年は契約できないんだから、親の機嫌を損ねるようなやり方では教材は売れ
ないと私は思う。親がポケモンカードを買わされる羽目に陥ることはあっても…。

教材セールスとの攻防(3)
 夕方、電話が鳴った。

「××××と申します。○○くんのお母さんですか。」
「はい、そうですが。」
「小学校の教科書の内容を補足する教材のご案内をさせていただいています。」
「うちは、結構ですから。(このあいだもそんな電話があったわね)」
「塾に通っていらっしゃるんですか?」
「いえ。(うーん、どうやって話をぶっちぎろうか)」
「じゃあ、通信教育の教材か何か?」
「ええ、まあ。(電話を切るきっかけが欲しいな)」
「子どもチャレンジか何か?それともポピー?」
「まあ、そんなようなもんです。(それも個人情報なんだからね)」
「今そちらの地区をまわっていますから、ぜひお宅にもおじゃまして教材をお見せし
たいのですが。」
「いえ、うちは日中いませんからけっこうです。(買う気ないから来ないでください)」
「夜でもかまいませんので、ぜひ一度教材をご覧下さい。」
「帰宅後は忙しいですし、お約束できないから本当にけっこうです。(いらないから
来るなっつーの)」
「実際に見ていただければ教材のよさがわかっていただけると思いますので。
とにかく一度おじゃましますから。営業マンがうかがいますので、笑顔で迎えて
やってください。」

私の顔がひきつったのは言うまでもない。

教材セールスとの攻防(4)
 日曜日、「いただきまーす」と夕飯を食べようとしたとき、玄関のチャイムが鳴った。
一瞬イヤな予感が。出てみると案の定昨日私の顔をひきつらせた××××だった。
「ごめんなさい、ご飯を食べているところなので勘弁して下さい。」
「いえ、すぐに終わりますから。ぜひ見ていただきたいんですよ。」
 日曜日の夜だというのに、若い女性が一人で営業しているのか。酔っぱらったお父
さんが出てきたらどうするんだろ。ちょっと同情してしまう。それにその教材がいかほど
のものか少し気になる。でも、ちょっとでも見たらそれこそ長くなるからやっぱりお引き
取り願うしかない。

「今、この近所を何件か回ってきたんですよ。○○ちゃんとか、△△ちゃんとかご存じ
ですか。」
「さあ。」うちの近所なら○×くんとか○△ちゃんじゃないの。
「そうか。働いているとそういうこと知らないですよね。」
 また私の顔がひきつった。夫が顔を出したらやっと帰る素振りになったが、それでも
「私がこちらへおじゃましたことを会社に報告しなくてはいけないので、アンケートだけ
でもお願いできないでしょうか。」と粘られた。
 
 見ない、いらない、買わない、と言い続けているのに帰ろうとしないのはたいした根性
だ。しかし、お客を不愉快にさせておいてモノが売れるわけがない。強引なセールスで
も断り切る自信はあるが、このときばかりはドアを開けてしまったことを後悔した。くだら
ないことに費やした時間はもどってこないからだ。セールスがやっと帰ったころにはおか
ずがすっかり冷めていた。

教材セールスとの攻防を終えて
 ××××には非常に気分を害された。善意に解釈すればたまたま私があたった電話
オペレーターと営業ウーマンが非常に仕事熱心な人で、ただ少しばかり視野が狭くなっ
ていただけかもしれない。でも、今までの経験からいえば、企業のカラーというものは
やはりあるものだ。その企業の複数の人と話をすると、不思議と話し方や感じが似て
いることがある。

 どうしても気になって、消費生活相談員をしている友人に聞いてみた。すると、やはり
この会社についての相談事例があるそうだ。また、職場で同僚と話をしていたら、高校生
の息子さんが小学生の頃、私と同じような経験をしたとのこと。やはり会社全体がそういう
体質なんだろう。今度来たら何と言って断わろうか。

・「ほほほほ。わたくしが教えるからけっこうよ。」
 つっこまれるとボロがでそうだ。
・「主人が学校の教師ですからけっこうですわ。」
 子どもが横で聞いていたら「えー、ちがうでしょ。」とか言いそうだ。
・「親戚の東大生が家庭教師をやってくれるから必要ないの。」
 名古屋でこの話は信憑性がなさすぎる。
・「叔父がお宅のライバル会社の○○にいるんです。」
 この辺が無難かな。

 怒っているだけではつまらない。せめて断わる口実でも考えて楽しもう。

 

女のれんしゅう
 小一の息子は毎日連絡帳を持ってくる。私が小学生のころは「風邪なので体育を見学
させてください。」と、特別なことがあるときだけ親に書いてもらうものだったが、息子は宿
題や明日の持ち物などを毎日書いてくる。入学したばかりの頃は、まるで暗号文のようで
解読するのに苦労した。しかも、解読できずに本人に聞くと本人もよくわからないようで、
忘れ物がないか心配だった。さすがに2学期に入ってからはそんな心配もなくなったが。

 先日、いつものように連絡帳を見ると「女のれんしゅう」と書いてある。
「この『女のれんしゅう』っていったい何?」
「あのね、『○○でございますわよ』、とか『まあ、○○だわ』とか言うんだよ。」
ゲラゲラ笑いながらも、しなをつくって裏声で言うのだ。

 ひょっとして生活科でジェンダー教育でもやっているのだろうか。女言葉と男言葉のちがい
について考えるとか、ロールプレイングで女性の役をやってどんな気持ちになるか考える
とか。私が小学生のころとはずいぶん教育内容も違うんだなあ。週に一度はパソコンル
ームでパソコンにさわっているようだし、手話を教わってきたこともあるし。などと考えなが
ら連絡袋の中身を出してみたら、漢字のプリントが出てきた。「女」の書き順、「女」を使っ
た言葉、「女」という字の練習。な〜んだ。女のれんしゅうってこれか…。ジェンダーなんて
ちょっと深読みしすぎだったかな。
ちなみに翌日の宿題は「男のれんしゅう」だった。

 

ふたりの上司
 昔、勤めていた会社に二人の上司がいた。Aさんは毎晩残業し、その後さらに毎晩のよ
うに飲みに行き、帰宅はいつも遅かった。しかし、部下への配慮、上司への根回しぬか
りなく、休日になれば子どもの相手や家事の手伝いもいやがらずにするよきパパ。会社
であれだけ細やかに神経を使い、さらに家でも手伝うなんてすごい。OLのころの私はそ
う思っていた。しかし、自分自身に子どもができて専業主婦になってからは、評価が一変
した。「平日は母子家庭にしているんだから、休みの日くらいいろいろやって当然。私が
奥さんだったらきっと育児ノイローゼになったに違いない。」

 一方Bさんは、妻と共働き。Aさん同様仕事のできる人だったが、細やかに神経を使うと
いうより割り切って仕事をしているようにみえた。あるとき、出先で終業時間になったので
会社に戻らず直帰すると連絡があった。保育園のお迎えがあったらしいのだが、出先の
営業所なのでBさんがもどらないと数人の女子社員だけで残業することになる。Bさんは
妻と二人で子育てしているので、どちらかが迎えに行かなければならない。わかってはい
ても、何となく釈然としなかった。

 社内はほとんどがAさんタイプ。今思えば就業時間外なのだから、保育園のお迎えに行
こうと何しようと何の問題もなかった。しかし、男性でも女性でもサービス残業が当たり前
という環境のなかで、子育てと共働きを両立するのはとても大変だったにちがいない。そ
の当時の赤ちゃんは、もう小学校の高学年になっているだろう。育休が制度化され、子ど
もを生んで仕事を続ける社員が増えたと聞いた。会社の環境も少しは変わったのだろうか。

 

トイレの話
 幼稚園の遠足のときのことである。集合時間10分前。「まだ少々時間がありますから、
トイレに行きたい人は今のうちに行っておいてください。」園長が声をかけた。野外で子
供にトイレと言われてもそばにあるとは限らない。早速行くことにした。しかし、いずこ
も同じ考え。女子トイレも男子トイレもすでに列ができていた。ところが、障害者用トイ
レは誰も使っておらず、列もできていない。「なんでここを使わないの?」不思議に思い
つつも、使わせてもらうことにした。用をさせ、ズボンを上げてふりむくと……そこには
長い列ができていた。「お先に」と通り過ぎると「ここ洋式トイレがあるんだ。ラッキー!」
と女の子のお母さんの声。そうか。和式トイレで男の子におしっこさせるのも的がはずれ
そうで気を使うけど、小さな女の子をまたがせるのも大変だよね。
 
 最近、大型スーパーや高速道路のサービスエリアなどでファミリートイレとか多目的ト
イレというものを見かけるようになった。妊産婦が手すり付きの洋式トイレを使ったり、
赤ちゃん連れのお母さんがベビーカーごと乗り入れておむつを替えたり、自分の用を
足したり、おもらしした子の着替えをしたり……。車椅子用トイレにベビーベッドや腰掛
けられる台が付いていると、用途はずいぶん広がるし、利用者も増える。バリアフリー
というと高齢者や障害者への配慮というイメージがあるが、誰もが使いやすいというの
が本来目指すところであり、妊産婦や乳幼児への配慮も当然含まれるべきである。そ
のトイレしか使えない人を最優先するのは当たり前であるが、空いているならどんどん
利用してもよいと思う。

 

男の育児書
  職場のすぐそばに大型書店があるので、お昼休みによくのぞきに行く。気分次第で
今日は雑誌コーナー、明日は新刊書コーナーとあちらこちらで立ち読みしている。育
児書コーナーもよくのぞくのだが、最近男性向けの育児書がかなり増えているような
気がする。
「男の育児書」
「新米お父さんの子育ての本」
「パパのココロ」
「男の育児風雲録」
「パパになる」
「パパサヴァイバル」
「育休父さんの成長日誌」
 タレントパパの子育てエッセイ、育児休業を取ったお父さんの体験記、子育てマンガ
などいろいろなものがあるのだが、手にとってパラパラめくってみると、妊娠中の身
体の変化、赤ちゃんの発達など、内容は従来の育児書とほとんど変わらないものも意
外と多いようだ。それでも、パパ予備軍にはショッキングピンクの帯のついた育児書
より「男の…」という本の方が手を伸ばしやすいのかも知れない。そのかいあってか
(?)最近育児書コーナーに行くと男性の先客を見かけることが多くなった。「新米パ
パかしら?」「どんな本を読んでるのかな?」と興味津々なのだが、居づらくさせてし
まっては申し訳ないので、そしらぬ顔でとなりのガーデニングコーナーの本をとったり
する。「奥さんまかせにしないでいっしょに子育てがんばってね」とひそかにエールを
を送りながら。

 

足のうらのごはんつぶ
 ある人から「資格は足のうらについたごはんつぶみたいなもの」という話を聞いた。
そのココロは?「取らないと気になるけど、取れても(ごはんは)食べられない」
 最近は資格ブームだそうだ。大学に通いながらパソコンや英会話の学校にも通う
学生が増えていると聞く。正社員でもリストラされかねないご時世だから、自分の能
力を客観的にはかる指標として資格取得を考える人も多いだろう。5年以上働いて
いる人には労働省の教育給付金制度もあるから、それもブームを後押ししているの
かもしれない。

 そして主婦。特に資格も技能もない主婦が再就職を目指すには、何かきっかけが
必要だ。講座に通うことを再出発のきっかけとして、資格を活かした仕事に就く…
私もそんなことを考えていたひとりである。そして、手に入れた消費生活アドバイザー
の資格。しかし、バブル崩壊で有資格者の求人は激減し、結局現在は資格とはあま
り関係のない仕事をしている。アドバイザーに限らず、資格を取ったからといってもそ
れだけで直接仕事に結びつくことは少ないと思ったほうがまちがいがない。
 
でも私は資格を取ってよかったと思っている。有資格者の会に入会しているといろ
いろ業界の情報が伝わってくるし、有資格者同士の交流もある。勉強会やシンポジ
ウムに参加することから人脈ができ、新たな興味の対象が広がったりする。このホー
ムページを作っているグループASKAもそんな交流の中から生まれたグループである。
つまり、資格をとっていなければこのホームページは存在しなかったかもしれないの
だ。資格は種のようなものかもしれない。そのままでは食べられないけれど、水をやり
肥料をやりよく面倒をみれば、やがて葉が茂り、花が咲き、うまくいけば実がなるかも。

 

働かない 働きたい 働くとき 働けば 働こう
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