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電子書籍三弾「花の園」 僕にしては、売れてびっくりでした。 表紙絵が良かったんでしょうね。
新学期、たまに見かける美空は急速度で大人になっていくように岩井の目には映った。ショートだった髪も肩まで伸び、胸の張出しも以前より確実に一廻りは大きい。頬が幾分シェイプされたように見えるのは少女から大人に変化する特徴なのだろうか。岩井は渡り廊下で美空に声をかけた。 「よう、元気か」 「初めてね、先生から声をかけてくれたの」 岩井は美空のことを気にはかけていた。だが理事長の孫だ。親しくするのは、えこひいきになるのではないか懸念し、声をかけるのを遠慮しているところがあった。 「ちょっと気になることがあるんだけど先生のアパート、日曜日に遊びに行ってもいいかしら」 岩井は懐かしい思いがして断る気はおこらなかった。女子生徒を独身の男性教員の部屋に招くということに躊躇いはあったが承諾した。 アパートの玄関に立つ美空は肩を剥き出しにしたノースリーブを着て、短いスカートからは健康的な長く細い素足がすっきりと伸びていた。コンビニの大きな袋をさげて、幼妻といっても通りそうな新鮮な色気がある。岩井は美空を部屋に招き入れた。 「きれいにしてるんですね」 「君の部屋のように立派じゃないがな」 「部屋に一人で遊びに来るなんて秘密を作ってしまったわね」 「そんな大それたもんじゃないだろ」 「私が誘惑しても? 一年たってもやっぱり先生のこと好きだった」 「やぶから棒になんだよ」 「私に魅力がないですか」 あぐらをかいて座っている岩井の膝に美空は急に飛び込んできた。
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