2003年8月31日(
週末のTSUTAYAにありがちな風景




 もう仕事だ仕事、家を出ず遊びに行かず、ひたすら仕事。偉いなオレ。というか、単に事態が予断を許さない状況になってきただけだが

 しかし、さすがに腹は減るので夜には外出。来来軒という冗談みたいな名の中華料理屋で、炒飯と揚げソバという、そのチョイスを想像しただけで胃が締まるようなメニューを平らげる。仕事をこなすためにガソリン詰め込んでいる印象。

 その足でTSUTAYAに寄ってDVDを返却し、階下のブックコーナーで『信長』の1巻〜3巻と『風雲児たち』16巻、垣根涼介の『ワイルド・ソウル』に京極夏彦の『陰摩羅鬼の瑕』をまとめて購入。『信長』は版元を変え、無断転用の当該箇所を差し替えることでようやく幻の8巻が拝める。

 本を抱えて表に出ると、目の前にもの凄い剣幕で痴話ゲンカしているカップルあり。楽しい週末も終わり、明日から嗚呼また仕事かと思うピリピリ空気が険悪感を助長するのか。8月ももう終わりだしな。





2003年8月30日(土) ハロウィン25周年記念版



 まるで昨日の極熱がウソのような低気温。資料捜索は今日にすりゃよかったと後悔。
 ここ数日の寝不足を解消するかのように爆睡。というか、最近は仕事部屋のフローリングでベタ寝していたために体の節々がキシみ、仕方なくベッドで快眠をとったという次第。
 目が覚めると諸々書類を整理し、『24』第3話を見る。そして『スパイキッズ2』DVDをロバート・ロドリゲスの音声解説モードで再び見直す。お喋りの後半はほとんどデジタルシネマの賛辞ばかり。
デジタルは製作の過程で生じる面倒を省き、アイディアを直にビジュアルに反映できる素晴らしいものだ
 と力説するが、
フィルムにこそマジックが宿る
 と言ったスピルバーグの立場はどうなる。スピルバーグの近作が特にフィルムライクな絵作りをしているのは、デジタルシネマに対する反骨精神に他ならないワケで。
 
 引き続いて『ハロウィン 25周年アニバーサリー・エディション』北米盤DVDを見る。もはや完全に現実逃避。
 75分の新しいメイキング・ドキュメンタリーが見応えあった。マイケルの主観映像にパナグライド(ステディカムのパナビジョン版)を使った経緯を監督のジョン・カーペンターと撮影監督のディーン・カンディが話していて、曰く、
低予算でドリーやクレーンを使えなかったから、結果として最新のデバイスを起用せざるを得なかった
 そうな。うーん、そんなもんか。





2003年8月29日(金) 徒労に終わる



 仕事でどうしても必要な資料があり、それを探しに都内へ。
 ところが、照りつけるような日差しとムダに高い気温でアップアップになり、高田馬場→新宿というルートを小周りしてさっさと帰宅。

 途中、避暑と水分補給のため、西新宿のパチンコ屋でジュース飲んでボーッとするが、タダで休ませてもらうのも何なので、新海物語を少し打つ。すると5千円突っ込んだところで1回交換の大当たりが出て、換金で3千円のプラス。大阪と違い東京は等価交換が主流という事実をすっかり忘れていた。そのままビデオマーケットに行き『スクワーム』の北米盤DVDを買う。いや、こういう利益はそういう買い物に適していると思ったんで。

 結局、肝心の資料は入手できず、収穫はといえば先述の『スクワーム』と、高田馬場のDISCATで1000円で入手した『アイアン・モンキーアメリカ公開バージョンならびに『エルム街の悪夢』の輸入盤DVD。
『アイアン・モンキー』はメディア・アジア版を持っているが、このミラマックス版はアメリカ公開時のフィルムレストア版なので、信じがたいほど画質が良い。しかしワイヤーはデジタルで完全消去され、音楽も差し替えられていて、ミラマックスがオリジナルを素材に新たな『アイアン・モンキー』を作ったという感が拭えない。それが違和感あり。

 後は『24』第2話を見て、仕事に戻る。暑さでせっかく良くなった体調がまた崩れたよ、トホホ……。





2003年8月28日(木)
パンドレッタ収録と、SF界の巨人と




 夕べより朝まで時間をやり過ごし、7時半に家を出て浜町へ。
 今日は『衛星中立放送パンドレッタプラス』の収録日。いつもは日曜日だし、午後からの入りが多いので、微妙な違和感を感じる。

 まずは10時から『釣りバカ日誌』特集。『釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!』の監督・朝原雄三氏を招き、国民的映画をトリヴィアルな側面から取り上げようという企画。
 朝原監督はまだ39歳という若さで、しかも京大出身のエリート。学生時代を京都で過ごしたということなら、楽屋裏では当然ながら話は京一会館や、まだシネマテークじゃなかった頃のみなみ会館の話になる。ハマちゃんの裸リストを見せると、
これは素晴らしい労作だ!
 と絶賛され、溜飲が下がる思い。
 収録本番でも、監督は『釣りバカ』のアブノーマルな世界に言及。松竹的にそれは大丈夫なのかというところまで話が転がせたので、他のメディアに乗る『釣りバカ』の中でも一線を画すると思う。
 収録後、久々に進行で絡んだ内田亜紗子と話。セーラームーン・ミュージカルも残すところ1日だけと言うので(8月30日・横浜)労をねぎらう。オレの本職の話をすると、“少年チャンピオン”とマメにメモ入れていた。イイ娘やで。

 引き続いて『アイドル映画特集』の収録。
 ゲストの馬飼野元宏さんは現在「映画秘宝」の別冊「アイドル映画の世界(仮)」の責任編集をやっている絡みもあり、オレが是非にとお願いした人選。現役アイドルのビューティーズの反応が可笑しい。彼女たちを交えると、松田聖子の世代超越は驚異的なものなのだと痛感する。
 ただ、進行が宮前るいだったので、オレが彼女を臆面もなく「宮前ポリス」と呼んでしまった気がする。これは『ロード・オブ・ザ・リング』と『スター・ウォーズ』を似たような役で掛け持ちする、クリストファー・リーみたいな彼女が悪いんだと責任転嫁。

 さらに続いてオープニングとエンディングの収録をしたが、予想以上に時間が押してしまい、さらに続く『1973年特集』の司会を天野にまかせ、氷川竜介氏に挨拶のみして頭を下げ、スタジオを後にする。

 3時、後ろ髪引かれる思いで九段北にある(株)イオへ。
 これでSFマニアはピンと来るだろう。そう、SF界の巨人・小松左京のインタビュー。9月25日にリリースされる『日本沈没』DVDの絡みで、浦山珠夫氏と一緒にお話を伺いに行ったのだが、なんで御大も齢72。会うだけでも天恵なのに、ご高齢でさらに後光がキラキラしているもんだから、必要以上に気疲れしてしまう。あと奔放な談話にも。

 しかし我が尊敬するSF作家、せっかくの機と読み古した『日本沈没』と『復活の日』にサインをいただく。しかしこれ「おまえが書いた偽サインだろ」と疑われても否定できないなぁ。

 その後、再びスタジオに戻り、ナマの串田晃大場健二を拝んだり、プロデューサーの井戸さんと映画の話をしたり。取材にいらしていたダイアプレスの編集・田中氏と名刺交換がてら「最近は春日みゆきかな」「望月るあが可愛いですよ」と大人の談話も。

『1973年特集』は鶴岡法斎氏がテリーをサポートしてくれたのだが、本番は壮絶だったらしく、テリー凹みまくり。いやな予感はしたんだが。
 その後、3人で池袋まで一緒に帰り、最終的に家についたのは深夜1時。半死反生状態で今日こそは『正三郎の部屋』を見ようと思うが、悲しいかな世界陸上。





2003年8月27日(水) 24




 夏バテをそのまま引きずる感じで生活。
 
 どうしても執筆に興が乗らず、それでも片付けなければならない諸々があるので、とりあえずレビューを書く予定のある『24 -TWENTY FOUR- 』のサンプルビデオを見始める。
 黒人上院議員の暗殺計画を食い止めようとするテロ対策ユニットの24時間行動を、1時間全24話のリアルタイムで描くTVドラマ。『サンダーバード』の取材でロンドンに行ったとき、トロカデロのHMVで本作のファーストシーズンDVD−BOXが山と陳列されていて気になってたのだが、日本ではフォックスが10月4日からビデオレンタルを開始する。
 
 一日一話だけ視聴するつもりが、続けて4話見てしまう。確かに面白い。同時時間進行という着想に関してはヒッチコックの『ロープ』や『ニック・オブ・タイム』あるいは『タイムコード』等、映画ではありのケースだが、何より主人公が複数の事件に翻弄され、ドツボにハマってく様は先の展開を全く予想させない。そこが視聴意欲をガンガンに引っ張るところだ。

 というワケで、ドラマと同じ深夜12時から視聴し、24話を一日で見てしまう考えもよぎったんだが……そういう誘惑と戦いつつ、明日の収録とインタビューの下準備をして寝る。





2003年8月26日(火) 夏バテ




 体の重さが維持できない感覚と、暑いものを食べたいと思う気持ちの減退。そこに水分摂取過多による下痢が乗算され、世にもおぞましい夏バテと化す。

 ひたすら襲う倦怠感で何もする気が起きず。自主的にしたことといえば、『四人用食卓』のトレーラーを観ようとオフィシャルサイトを探したことくらいか。チョン・ジヒョンの新作。それが精一杯。許して。





2003年8月25日(月) なぜそれが肉にならん




 朝起きて〒受け覗いて、試写状やら謹呈掲載誌やらをチェックし、仕事場へ移動してさぁ働こうと思った矢先、チャンピオン編集部より電話。杉田女史と打ち合わせもそこそこに「どっちがダメ人間か」の自慢大会になる。起き抜けにそれかよって感じもするが。しかし、オレもかなりダメ人間を自負しているが、相手も相当なモノだ。

 しばらくして『スパイキッズ2』DVDを観て、それからビデオで『サラリーマン専科』再視聴。本作の監督・朝原雄三氏は来月公開の『釣りバカ日誌14』の監督に抜擢された人物。28日に映画ガチンコ兄弟とで鼎談をすることになっている。どうだ、これで『釣りバカ日誌』全作制覇の意図が分かって頂けただろう。

 夜は12時、遅めの夕食を食べに駅前のラーメン屋に。オレの隣に座ったモデル系のキレイなお姉さんが大盛りラーメンを注文し、オレより遅くオーダーが来たのに、オレより先に完食して店を出ていったのに驚く。あれだけのスピードであれだけの量をこともなく平らげ、どうしてあの体型をキープできるのか。真剣に問い質したくなる。





2003年8月24日(
遠い昔、ムーという大陸があった。
ムーは海中に没した。




 今日は特記することなし。ひたすら暑いのでエアコンはフル稼働。冷房病特有の筋肉痛を堪えつつ仕事。チャンピオンと映画秘宝の新作映画レビューを前倒しで仕上げてしまい、秘宝の特集記事のラフ構成。その下調べで幾つか資料を拾い読み確認。
『釣りバカ』地獄は解脱に達したワケではなく、まだ『釣りバカ日誌S(スペシャル)』と『花のお江戸の釣りバカ日誌』が残っている。

 ビデオを返却したついでに書店に立ち寄ると、文庫本コーナーで『グイン・サーガ』がとうとう90巻の大台に乗ったことに驚く。
 オレが中学の頃、日本の文壇には大河SF小説の大波があって、栗本薫の『グイン』と平井和正の『幻魔大戦』。そして半村良の『太陽の世界』がシノギを削っていた。
 長モノに弱いオレ、実はそれぞれ愛読していたのだが、『幻魔』は16巻「光の記憶」、『真・幻魔』は7巻「サイキック・ゲーム」挫折。そして『グイン』は14巻「復讐の女神」、『グイン外伝』は2巻「イリスの石」まで読んで投げ出した。

 結局のところ、最後までつきあったのは『太陽の世界』。とはいっても、これは18巻で中断し、再開の機を失ったまま作者の半村良が他界してしまったので。これだけは全80巻まっとうしようと思ったのに限ってさぁ。
 ところで『太陽の世界』って、確か出版元の角川が1巻2000万円の原稿料を80巻分=計16億円を半村良に前払いし、税務署が舌なめずりしていたとかいう新聞記事を昔に読んだ記憶があるのだが……。
 んで、表題はその『太陽の世界』の扉ウラに毎回記されていた名文句。懐かしいなぁ。

 大河SFといえば、『機神兵団』や『帝都物語』もとりあえず最後まで付き合ったけど、『機神兵団』は山田正紀の出来の悪い中編小説に似た読後感を覚え、回し読みしていた後輩のN君と王将河原町店でビール飲みながら、さんざん酷評したなぁ。ここの王将の2階席がいつ訪れてもガラガラで、オレらがやってくると店員が2階のいつも同じ席に通してくれたっけ。

 いっぽうの『帝都物語』だけど、最終巻に登場する滝本誠が、荒俣宏の考えた架空の人物だと思っていた私はバチ当たりです。今になってそんなこと、とても滝本センセにゃ言えねぇよ。





2003年8月23日(土)
『釣りバカ日誌』バカ日誌




 明け方近くにベッドに倒れ、目が覚めたのは昼。そのまま今度のインタビューのため、話を聞く人物の書いた原作小説を読み直す。高校以来かなぁ、読み直すの。

 そのまま起きあがり、TSUTAYAに行ってビデオを返却する代わりに『スパイキッズ2』のDVDを貸りて帰る。来週の『スパイキッズ3−D』試写を観る前にフォローしておくため。実は『2』未見だったので。

 しかしその前に『釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇』視聴。
 39分、みち子さんと“合体”しようとしたハマちゃん。上半身裸ですっかり臨戦態勢のところ、鯉太郎が寝床に潜り込んでいて叶わず。
 そして57分、ドーム建築の視察で宇部に来たものの、宿がなく仕方なしにラブホテルに泊まるハマちゃんとスーさん。一足先にベッドに仰臥するハマちゃんの、ネグリジェ姿で乳放り出しのあられない姿。しかもピンクのカクテル光線に照らされた、その姿の不気味なことといったら。
 さらに64分10秒、フグの肝を食したスーさんが、フグのメイクで裸踊りをするハマちゃんの幻覚を見る。シリーズ史上、もっとも西田敏行の裸頻度が高い作品
 それより、なんかスコアがフルオケで豪華じゃんと思ったら、音楽は大島ミチルだった。

 そしてようやく『釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!』に到達。
 44分、富山に出張中のハマちゃんが旅館で着替えていたら、部屋を間違えたスーさんの妻・久江(奈良岡朋子)にあられもない姿を目撃されるシーン。
 さらに50分10秒、宴会の席でホタルイカの被り物をしたハマちゃん、堂々の裸踊り

 しかし口幅ったいことを言うようだが、松竹は少し西田敏行の裸に頼りすぎじゃないのか? ビンコーが倒れたのは、裸を強要された心労が原因だと思う。だから『釣りバカ日誌14』では遠慮して、たったの1シークエンスのみの裸に留めたんだろ? 大事な財産なんだから、少しローテーションを考えてさ……って、オレ、真剣に『釣りバカ』のこと心配してる。これって作品に対する愛……

 そんなことを考えていると、実家に戻っているテリーから電話。でも、
今さ、釣りバカ見てるんだから、邪魔すんなよ
 
 と冷たく一蹴。舎弟の妹の結婚式より釣りバカ優先なんて、やっぱり作品に対する愛……




2003年8月22日(金)
この世はもうじきおしまいだ〜〜♪




 昼起きて、インタビューのレジュメを作成。その後は『釣りバカ日誌11』視聴。
 88分、海釣りの途中で豪雨に遭遇し、無人島に漂着したハマちゃん。ランニングシャツに片乳ほりだしたスタイルで、すっかり干からびている。おまけにみち子の幻影が一緒に遭難した宇佐美(村田雄浩)と重なり、2人が濃厚なキスに至る悪趣味なシーンも。
 この作品から『釣りバカ』は音響フォーマットがドルビー・デジタルになるが、ビデオでは残念ながら5.1chの音再生が出来ない。DVDは『12』と『13』しかリリースされてないし。
 それでも立体音響を強調したサウンドデザインはビデオでもインパクトが強く、ここ数日連続してシリーズと接触してきた耳にはちょっと驚きだった。

 夜はちょろっと『火垂るの墓』を観る。
 日本テレビもこれをすっかり夏の定番にしてしまったなぁ。展開の救いがたさで再観賞の気分を萎えさせながらも、容赦ない描画力が再見を促す。そういう視聴者に配慮して、本編オンエア中は画面の隅に『マリリン・モンロー・ノーリターン』歌ってる原作者の映像を流すとか、少しは悲惨さを緩和しろ。





2003年8月21日(木) 毎日はつらいよ『釣りバカ』




 今日は朝10時からの『S.W.A.T.』に行く予定だったが、寝坊して思いっきり間に合わず。

 仕方がないので大人しくウチで仕事。チャンピオン編集部の杉田さんと電話で以降の紹介作品のスケジュールと『ビバリーヒルズ青春白書』の魅力についてレクチャーを受け、夕方より洋泉社へ映画秘宝編集部へ。
 映画秘宝編集部ではインタビュー取材の打ち合わせに、次号のブライアン・デ・パルマに次ぐ監督特集の構成会議。今日発売された最新号の次号予告に出てるから公表するが、特集はリドリー・スコット。それの責任編集を任されたのだ。
 ちなみにインタビューは『トゥームレイダー2』のプロモーションで来日するヤン・デ・ボン監督と、日本が誇るSF小説界の大巨人(これはまだオフレコ)。キツキツのスケジュールをぬっての取材なので、心してかからんと。でもたぶんヤン・デ・ボンは『トゥームレイダー2』のことなんてほとんど訊かないだろうなぁ。
 
 アホな話を交えながらも、6時半から10時半まで4時間近く話し込む。洋泉社を出ると都営新宿線で新宿へ。メシを食おうとテリーが提案。あいにく空腹ではなく気が進まなかったが、量が調整できる回転寿司へ。量は控えめにしたものの、大トロだとか大エビだとか、食えそうな高ネタばかり拾って食ってたので割高もいいところ。

 帰りに駅のファミマで「王立科学博物館」を買ったら、テリーがスプートニクを引き当てやがった。もちジャイアン精神で強引に奪い取る。テリーのくせに。





2003年8月20日(水) 釣りバカ報告




 起きたら体調がイマイチすぐれず、『釣りバカ日記9』を見る。
84分、鈴木建設が着工している“ふるさと記念館”視察の歓待宴会で、ハマちゃんショーガールスタイルで裸踊り。そのおぞましい姿にクラクラ目眩が襲ってくる。ちなみにBGMは桂銀淑の『ベサメムーチョ』。

 「せっかくドリーさんが『釣りバカ』見てるんだから、軽くレビューしてくださいよ
 というメールを知人よりいただく。そういう誘導されると『釣りバカ日記9』は実にまとまりのいいストーリーだったと思うが、評論なんてヤボな世界だしなぁ。
 
 観賞後、少年チャンピオンの原稿をあげる。脱稿と入れ代わりで少チャン編集部の杉田女史から電話。小一時間ばかしバカな長話。『釣りバカ日記』連続視聴の話をすると、
「あたしも松竹試写室に『釣りバカ日誌14』観てこようかなぁ」
 …オレはひょっとして、そこまで誘導するほど『釣りバカ』を魅力的に語ったのかよ?

 だからかどうか、加速がついて『釣りバカ日誌10』。
 101分10秒、松五郎(金子賢)とみどり(宝生舞)の結納の席で、ハマちゃん高木ブーと一緒にハワイアンダンスを披露。2人とも腰ミノに裸、壮絶なツーショット。

 深夜、電話で他誌の仕事の打ち合わせと、企画書の打ち出しをして寝る。





2003年8月19日(火) 王立科学博物館




 起きたら体調がイマイチすぐれず、『釣りバカ日記8』を見る。
 作品製作の時制に従えば、本来は『釣りバカ日誌S(スペシャル)』を観ないといけないのだが。しかし近くのビデオレンタル店には番外編2本は腐るほど置いてあるのに、正編の『8』から『13』くらいになると1、2本と少ないのだ。だから確保できるときに確保しておこうという算段でして。
 
 本作はなぜかTV放映のときに観ているのだが、ビンコーの裸ポイントがいまひとつ明瞭じゃなかったんで。そんで64分50秒。渓流釣りのために川へ行く途中、乗っていたタクシーの中で着替えるハマちゃんの醜い上半身ヌードが拝める。裸踊りじゃなかったんだ。

 夜中になって、タカラの玩具菓子「王立科学博物館」が発売されているのを思い出し、自転車すっとばして買いに行く。
 とりあえず4箱買って帰ったが、狙っていたスプートニクが出なくて残念。それでもダブりがなかっただけマシか。タイムスリップグリコ《青春のメロディーチョコ》なんか、『愛のメモリー』が4枚くらいダブったぜ


 しかしこれ、フィギュア以上に同梱されているテキストも相当にリキが入っている。これが他の食玩と一線を画する。そのクオリティが製作者の自負としてグリグリ圧力をかけてくる。岡田兄さん、勉強させてもらいましたわ。





2003年8月18日(月)
『釣りバカ』逃避のつもりで試写に行くが……




 チャンピオンの原稿『フレディVSジェイソン』のカラー原稿をあげ、そのまま試写に直行。

 昼1時からソニー試写室にて『アイデンティティー』。
 久々にカイル・クーパー直々のオープニングを見たなぁ。それはともかく、多重人格障害を巧く組み込んだサスペンス。ハリウッド映画じゃ決してそういうオチはないだろうという構えを、力技でほどかれる結末。どういう映画に近いかって? 『ファム・ファタール』ですかね

 終わって向かったのは松竹試写室。『釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!』を観賞。
 現在、着々と歩を進めつつある『釣りバカ』全作観賞。逃避のつもりで試写に出掛けたのに。オレはひょっとして、このシリーズに仄かな愛着を抱きつつあるのだろうか。
 いつもより少し平均年齢高めの試写室。ハイブリッドなギャグひとつひとつに爆笑する皆さん。そんな空気にアテられてオレもゲラゲラ笑っちゃったいお楽しみのハマちゃん裸タイムもあるよ。公開を控えた新作なんで、どこでどういうシチュエーションで披露されるかは秘密。もちろんドラマに何の必然性もないおヌードなんですけどね

 試写後、東銀座から日比谷線に飛び乗って六本木へ。ギャガ試写室にて『シモーヌ』。
 ところが公開日が9月13日と早まったせいか満席で、急遽組まれた追加試写に回される。おかげで1時間半も待たされたが、観られずにトボトボ帰るよりはマシ。
 映画はアル・パチーノのマクロスPLUS』。そういう指摘があると思うので、先鞭をつけておく。CGのバーチャアイドルというネタが頭をよぎれば、まず盛り込まれるであろうエピソードで固められ、そこから先の驚きはない。
 シモーヌに組み込まれてある女優データベースに、なぜかアーネスト・ボーグナインがあって可笑しいやら泣けるやら、まぁ監督のアンドリュー・ニコルは『ガタカ』でもボーグナイン出してたもんな。追悼か?






2003年8月17日() もう日記じゃねぇよ、これ




 ういっす! 『釣りバカ日誌7』視聴。

 92分10秒、ハマちゃん&スーさんが、釣りを通じて親しくなった彩子(名取裕子)の復縁を祝して宴会を開くが、そこでハマちゃんが「羽田の歌姫アマダイ・ロドリゲス」という名の、フラメンコともシャンソンともつかない姿で裸踊り。歌も「スーさんとハマちゃんはいつでも一緒♪」とか、とても気持ち悪い。しかもバックでギターを弾いているのはシゲル松崎という、地味なところでハッスル銀座コンビ復活。

これくらい観倒すと、作品に愛着が沸いてきたんじゃないの?
 とか言われそうだが、全然
映画ライターが『釣りバカ』フォローしてなかったのか!?
 とも言われそうだが、これが公開の頃、まさかこの仕事をやるとは思わなかったし、基本的にオレの人生に関わりのない映画だ

 チャンピオンに秘宝、週明けに4Pぶんの原稿締め切りがある現実に引き戻され、仕事に戻る。かといって、ハマちゃんの裸リサーチも仕事なんですけどね。





2003年8月16日(土) だから仕事だっつーの




 雨が続くな。『釣りバカ日誌5』観る。

 ハマちゃんの息子・鯉太郎が会社で行方不明になり、その騒動の責任によりハマちゃんが丹後半島にトバされる話。80分、みちこさんがお風呂に入っているところ、「自分も入る」と風呂炊きをしていたハマちゃんが全裸に。
 
 図書館に本を返しに行くのと同時に、予約していた『武満徹全集3 映画音楽』を受け取りに行く。
 こっちの図書館には廻田館に《武満徹ライブラリー》という特設があって、そこには武満のCDや著書が充実している。ならば当然この全集も蔵書としてあるワケで、それを取り寄せてもらった。買うには至らないが、サントラの出てない『弾痕』がどうしても聞きたかったんで。けど、こういうのを借りたら借りたで所有欲に火ぃつくな。

 夜は『サンダーバード』やらNHKスペシャルやETV特集やら、チェックしておくべき番組が多く、全部ビデオ。どうせ観るのは数年後
 そのくせリアルタイムで見るのは「アド街」、今週は《中野》。ワールドフォトプレスが登場した時点で「もしや」と思ったら、やはり額田編集長登場。事故との出会いはいつも突然。ヌカタさん、この日記読んでるのにオレったら

 冷や奴をおかずに夕食とりながら『釣りバカ日誌6』。
 45分30秒、スーさんと間違われたハマちゃん、釜石の市民大学講演の歓迎宴席で裸踊り。レゲェ頭に貝殻のビキニにトランクスという、形容しがたい姿で歌う。
 作り手も「これがウリのひとつかもしれない」という自覚が芽生えた頃ではないだろうか





2003年8月15日(金) 朕深く 世界の大勢と




 太平洋戦争終結から58年、『釣りバカ日誌3』を観る。

 この作品にも西田敏行の裸シーンはない。43分あたりにパジャマから腹をはみ出させながら、みちこ(石田えり)とコトをいたそうとするシーンはあるが、そういうのをカウントしていたらビンコーはハダカ狂人だ。

 続いて『4』を観ようと思うも、やっぱキツイわ『釣りバカ』。10年以上かけて構築してきたモノをわずか数日でフォローしようという、そういうヤツへの松竹の見えざる邪悪パワーが働くんでしょうな。知るかバカ。

 ちょっと新鮮な空気を吸おうと、映画から活字に目を移動する。図書館から借りてきた『黒澤明語る』と『日本映画を読む』を一気に読破。
『黒澤明語る』は聞き手が原田真人だから、監督としての業務エリアを省いて、黒澤マニアとして自分のスノビズムを帳尻合わせることばっかり聞いている、屁だ。
『日本映画を読む』は吉村公三郎による『隣の八重ちゃん』の論考が、いわゆる“蒲田・大船調”という特性に言及していて、こりゃ『釣りバカ』観賞にはずみがつくぞいと。

 そして避けられぬ宿命と対峙、『釣りバカ日誌4』視聴。
 出た、79分! 駆け落ちしたスーさんの甥・和彦(尾美としのり)と町子(佐野量子)がスーさんに結婚を認められ、その祝いの席でハマちゃん裸踊り!!(曲目は「白い蝶のサンバ」)

 これも仕事なんだよ。





2003年8月14日(木) 『釣りバカ』地獄、始まる




 本来なら母親の初盆なので帰省しないといけないのだが、どのみち一周忌もあるし、帰る必要なしと父親に諭される。それを言葉通りに受け止めて、どこまでも親不孝なオレってば。
 
 じゃあ実家に帰らず何するかというと、今日から『釣りバカ日誌』全14作を一気に観るという難作業に取り組む。理由? 西田敏行の裸踊りがいつ頃から慣例となり、またその脱ぎポイントが各シリーズどのタイムラインにあるのかを探すためだ。

 まずはビデオで『釣りバカ日誌』。本作でビンコーは“おヌード”にならない。

 もう一度言う。第1作目に西田敏行の裸はない

 見終わると、そのままNHKスペシャル『映像記録 昭和の戦争と平和〜カラーフィルムでよみがえる時代の表情〜』に流れる。
 カラーフィルムのデジタルレストアが目に鮮やか、というか、太平洋戦争=モノクロームというコードとして身に付いているので、微妙に違和感を感じる。
 いちばん驚いたのは、黒澤明の『我が青春に悔いなし』のカラーメイキングが登場したこと。映画がモノクロなのに。音楽が『映像の世紀』っぽいなぁと思ったら、他ならぬ加古隆だった。

 それから少しニュースを見て『釣りバカ日誌2』。
 開巻29分経過あたりでビンコー、パジャマから腹を出す。
 そして54分が経過したとき、宴会の席で上半身裸、腹に魚の絵を描いた腹芸を披露。ビンコー裸伝説はここから始まったのだ。





2003年8月13日(水)
スピルバーグの重要作なんだけど……




 チャンピオンの原稿を編集部に入れ、これでとりあえず今月の波は乗り切った!……と思ったら、各社とも文字稿確認が残っており、それのチェック。
 ところが、FAXのインクカートリッジがカラになってしまい印刷が出来ない。いつもは1コ予備を用意しているのだが、全部切らしていて結局買いに行くハメに。ええい面倒だが仕方がない、所沢のJoshinまで出掛けるが、水曜日は定休。おまけにこの近辺に大型電気店はない。
 幸い暑さもなく、しばらく机に向かっていた運動不足も解消しようと、あちこち探して回る。しかし肝心のカートリッジはどこにも置いていない。焦りと苛立ちのなか、気付いたら入間まで来てしまった。
 結局、明日新宿にでも出て買い求めようと決意し、帰路に就く。目的を失ったら、帰りの道のりの長いこと長いこと。こういうのを友人曰く、
アダルトビデオ貸りに行く前と返却しに行くときの、道程の精神的な差
 みたいなもんだろうと。気持ちはわかるが、そりゃ全然違うだろ。

 原稿が終わっても、次の諸々準備をしておかないといけない。今月みたいな締め切り四面楚歌はもうこりごりだ。ということで、資料となるビデオをレンタル店各所から調達してくる。詳細に関してはまだ後日。

 夜中に"DUEL"(『激突!』)の北米盤DVDを観る。
 言わずと知れたスピルバーグのテレフィーチャー。ところが発売元のユニバーサルがリリース直前に回収をかけてしまい、幻のDVDとなってしまった(何が問題だったのかは不明)。しかしアマゾンとかで予約していた人には一部流れてしまったので、こうやって手元に持っている人もいるワケで。
 画質は国内のヴィデオに比べればかなり向上しているが、LD末期に出た米盤リマスターLDもそれなりに綺麗だったので、さしたる驚きはない。5.1chも音をかなり作り込んでいるが、これは付加価値みたいなもんだし。
 それより特典のドキュメンタリー"Steven Spielberg And The Small Screen"が面白かった。スピが『激突!』以前に撮ったTVシリーズ作品を自ら述懐し、TVのスタンダード・フレームと映画のフレームとのアプローチ違いについて語るのだが、そういう意味でも「スピルバーグ映画前史」として、本DVDは全体的にまとまった商品になっている。早く問題クリアしてリリース再開してほしいね。国内発売のときはもちろん、デニス・ウィーバーの声を徳光和夫がアテた日本語吹き替え音声を収録しろよ!





2003年8月12日(火)
『パールハーバー』で味を占めたのか?




 今日は朝から恵比寿のOTCへ。『衛星中立放送パンドレッタ』の打ち合わせ。
 ところで映画ガチンコ兄弟のコーナーは“知っとけ!シネマ学園”というタイトルになりました。それで打ち合わせ内容は次回収録の「アイドル映画特集」。ゲストに来て頂く馬飼野元宏氏の、大系的にまとめられたアイドル映画史に感心したり頷いたり。

 結局、打ち合わせは朝の10時から昼の1時半まで。それからOTCを出て有楽町から聖路加までタクシーで移動。車内でチャンピオン編集部・杉田さんより携帯TEL。完成版『S.W.A.T』を観てくるとのこと。

 ならばこっちはソニー試写室にて『バッドボーイズ2バッド』内覧試写。
 上映時間2時間26分。我が耳を疑うだろ?『バッドボーイズ』なのに。しかも悪趣味な死体ネタはあるしアクションは残酷だし。だから好き。いつものジェリ公映画だと敬遠せず、開巻から最初の銃撃戦&カーチェイスは観ておいたほうがいい。『パンチドランク・ラブ』の冒頭を10分間繰り返しながら『ヒート』の銃撃戦を斜め観するようなハードパンチに驚くぞ。
 そしてもちろん、映画からしかモノを学んでないマイケル・ベイは今回も『M:I-2』や『香港国際警察』とか、たっぷりパクってるよ。しかも自虐的ゲイネタあり。
 ピーター・ストーメアが『アルマゲドン』と似た役で登場しているのがミソ。どうやら監督に気に入られているらしい。言葉通りの意味だと怖いが。
 そういえば、おなじみ《Jerry Bruckheimer Films》のロゴが《Don Simpson/Jerry Bruckheimer Films》と出て、ちょっと泣きそうになったよ。

 久しぶりに会ったソニーの藤原さんに「この後の『S.W.A.T』観に来るでしょ?」と言われるが、物理的に無理なので、秋葉原に立ち寄り少し買い物をし、差し入れ持って校了後の映画秘宝編集部へ行く。そこで馬飼野・大内・大矢・松崎ら各編集氏とまったりと話をするが、向かう途中で不二家・銀座店に海賊ペコちゃんを発見し、携帯でパチリ。『パイレーツ・オブ・カリビアン』とのタイアップ。いや、大人げなく発見が嬉しかったんで……。





2003年8月11日(月) ああ、ケツに火が!!




 ついに遅延していた原稿に追い立てが入る。まずはエルマガジン編集部の須波姐より、
待ちの状態です。できれば今すぐにでも原稿下さい
 と、笑い声の向こうに怒りを堪えるのがアリアリな空気を漂わせつつ。

 泣く泣く漠然とセンテンスと単語を並べていた原稿を2時間でまとめて送る。ゴメンとしかいいようがない。
 その間にマンハッタン・ピープルより緊急の連絡。先週『バッドボーイズ2バッド』のウィル・スミスの個別インタビューを持ちかけられ、それの具体的な話。ウィルはともかく、『バッドボーイズ』はマイケル・ベイの映画でも比較的嫌いじゃないので。まぁ、なるようになるだろう(なんじゃそりゃ)。

 せっぱ詰まってるのに、神をも恐れぬ現実逃避で『パンチドランク・ラブ北米盤DVDなんかを視聴。
 とにかくこのDVD、ジャケットセンスが抜群にいい。パッと見た目には分からないが、これ本編がスーパービット収録なのだ。ジェレミー・ブレイクのアートワークを鮮明に再現したかったんだろうなぁ。けど、本編での効果はやっぱり『虹男』っぽいよ。






2003年8月10日() 見よ、妄執の城の址




 ダメです、何もする気がおきません。白いワニが見えます

 そのダメの勢いで日テレの『日曜SP 深田・オセロの京都大人の修学旅行』を見てしまう。オセロの2人と深田恭子が京都観光をするという他愛のない番組だが、我が青春の地を懐かしみたい気持ちでついつい。ああ、けど感傷に浸るよりも何よりも、深キョンのあまりにも不摂生なおデブさんぶりが……
 どうでもいいけどオセロ、立ち位置が一昔前の山田邦子みたいになってきたぞ。

 このままではいかんとパソコンに向かうが、結局原稿に煮詰まり、横になって先日入手したクライテリオンDVD“THRONE OF BLOOD”(蜘蛛巣城)を視聴。
『隠し砦の三悪人』も『赤ひげ』もそうだが、クライテリオンが近年リリースした黒澤作品は、総じて東宝ビデオ版より画の輪郭がシャープでいい。この『蜘蛛巣城』も高画質の極みで、最後に鷲津武時(三船敏郎)が矢の雨に晒されるシーンで、矢を誘導するテグスが見えてしまうのだ。転送レートも平均8〜9Mdpsと、ほとんどスーパービット並みだしな(モノクロってのもあるが)。

 現実逃避はそこに留まらず、さらにドナルド・リチーの『増補 黒澤明の世界』(教養文庫版)を書棚から取り出し、『蜘蛛巣城』の項目を読みふけってしまう。ええぃ、ままよ!





2003年8月9日(土)
この映画は製作されて20周年




 えー、なんかつまらない日記を書き続けて週末に突入。これもみなオレの無計画性がなせるワザなのです。

 ようやく「映画秘宝」の長いのを全て脱稿。もう言っちゃっていいのかな? 「イエスタディ・ワンスモア」やったんスよ。たぶん2本立て。ホラー特集に絡めて町山兄は某巨匠のモダンホラーを、そしてオレは来月DVDが出る男泣きなヤツを。
 んで、久々に見たらやっぱり泣けるよ。
命を捨てる覚悟で任務に就く男は立派だ
 人生くじけそうになったとき、自分の足場を失いそうになったとき、いったい何度この映画を観たことだろう。いつもフランク・スタローンじゃないんだよオレも。

 母親の初盆、帰省するかしないかでオヤジに電話。阪神不調の話と京極夏彦の『陰摩羅鬼の瑕』書評を延々と聞かされる。こういうときにIP電話の利便性を痛感。 

 夜は「愛のエプロン」見て寝ようかと思ったら、『カウントダウンTVスペシャル』に最後まで付き合ってしまう。いかんな、週末は腑抜けて柔ヤワになってしまう。仕事がまだ残っとるのに。





2003年8月8日(金)
こっちは17年ぶりのアルバムで




 机に突っ伏して寝ていたら、『正三郎の部屋』を見逃してしまう。例の地上波デジタルの信号調整で放送時間が早まったらしい。うん、そう言われると民放各局エッフェル塔に花持ったねえちゃんのオンパレード、確かに怖い

 しかしなんというか、夏バテですわ。

 ここは元気を出そうと、いつもの《オレ様用》を聴こうと思ったが、昨日マイシティのHMVで買ってきた“ Tour De France Soundtracks ”を聴く。
 クラフトワーク、なんと17年ぶりのオリジナルアルバム。それまでの最近作『エレクトリック・カフェ』を買ったとき、アナログ盤だったもんなぁ。

 しかしここまで活動がスローペースだと、ファンのほうが時間の埋め合わせに苦労するな。17年の間にテクノポップの音楽性もテクノロジーも変わってきてるから、そこにシフトしたアルバムを作られてしまっては、違和感は否めないっつーの(合間に『THE MIX』があるとはいえ)。スピルバーグで例えりゃ、『太陽の帝国』撮ったヤツの次回作がいきなり『プライベート・ライアン』みたいな。けど、最後のトラックにオリジナルの再演奏バージョンが収録されていて泣いたよ。

 それで、聴きながらiTunesにおとしていたら、アレ? CCCDなのに全曲コピれたぞ。普通、最初か最後の1曲でフリーズするが無音のままのはずなのだが……まあいいわ。





2003年8月7日(木)
19歳のアイルランド美少女と、
19年ぶりの感謝と




 オレはひょっとして、この商売に向いてないのかとも思うくらいの逼迫状態。
 それでも仕事は容赦なく追ってくる。今日は『マグダレンの祈り』のノーラ=ジェン・ヌーンにインタビュー取材。場所は渋谷のセルリアンホテル。
 渋谷南口からセルリアンタワーまで行く途中、昨日容疑者が捕まった渋谷通り魔事件の犯行現場にさしかかる。このあたりは自分も仕事で行き来するので、他人事じゃないなぁ…って、ムダな心配か。

 ホテルのインタビュールームに通されると、いきなりノーラと顔合わせ。映画ではちょっとオバハンっぽかったけど、実際に会ってみると年相応のお姉ちゃん。胸の谷間がまぶしいぞ、映画じゃヌードになってるのにも関わらず。
 お土産に『おジャ魔女どれみ』のウチワをプレゼントすると(決して東映アニメーションでもらったヤツではない、と言っておく)マジに喜んでくれる。

 取材の予定時刻が10分ほど早まり、到着するなりのインタビュー開始。息があがってハァハァ言ってると、ノーラがあげたウチワであおいでくれる。
「あ、使い方知ってるんだ」と訊くと、昨日は浴衣姿にウチワで記者会見に臨んだそうな。
 しかしノーラ、19歳なのにしっかりしてるぞ。「信仰が人を傷つけてしまうことについて」とかハードな質問でも、キチンと自分の意見を言えるもんな。
ここの駅で群れてるコギャルに聞かせてやりたいよ
 とボソぼそっと言うと、通訳さんがノーラにコギャルを説明してる。いや説明してもなぁ。

 インタビューが終わり、帰り際にスタイリストさんやアミューズの宣伝担当さんがウチワを見ながら、
これがどれみちゃんで、これがおんぷちゃん
 と、通訳さんを介してノーラに説明している。いや、だから説明してもなぁ。

 ノーラと握手し、アミューズ関西の猪早さんと大阪話をしてホテルを出ると、入り口で南原清隆が携帯で楽しそうに話していた。けっこう体格がゴツくて驚く。
 渋谷から新宿マイシティのHMVで、オレの預かりモノをワーナー・ホーム・ビデオとヘラルド映画に受け取りに行ったテリーと合流。いや、取りに行ってくれてマジで助かった。高校のとき以来、心の底からテリーに感謝の気持ちが芽生える。じつに19年ぶり。ノーラが生まれたとき以来じゃねぇか。





2003年8月6日(水) この短さが現状を表してます




 いやもう夏休みの宿題状態です。いろいろ溜まって積もって。

 そんな中、息抜きに外へ出て、近くの川縁でアイスを食いながら脳をリフレッシュ。少しぼんやりぎみですが、ノーモアヒロシマです。

 帰りにセブンイレンでタイムスリップグリコ青春のメロディーチョコレート》を購入。1曲入りシングルCDがついているアーモンドチョコだが、開けてみたらこれが入っていた。

うん、当たりだよね。





2003年8月5日(火)
DVDレコーダー買おうにも
ビデオデッキがなかなか頑丈だ




 宅急便に安眠から呼び起こされ、新しいDVDプレイヤーが届く。

 以前の日記で、所有しているのが全て故障した旨を書いたが、結局修理するより新しいのを購入したほうが安価なので、某所でリージョンオールを新規購入したのだ(DVDの有償修理経験のある人は分かると思うが、ピックの直しだけでも新しいのが一台買える)。こうなると仕事そっちのけでセッティング。あー、時間が夢のように過ぎていく〜〜。

 そうするうちにビクターが出張修理にやってきて、修理保証期間中の不具合なので無償で直してあげるという。うーん、しかしまぁ、リージョン1機がブッ潰れたんだから、でどのみち購入は免れなかったワケで。仕方がないので修理したヤツは寝室用に使うことにする。寝床で何観るのとか、そういうヤボなことは訊くな。

 その後、食料調達とビデオを返却しに、秋津駅前まで外出。しかも雷鳴とどろく大雨の中を。ビデオ返却と同時に『ゾンゲリア』と『荒野の用心棒』DVDをレンタルして帰る。ウガー、口内炎がひどくてメシが食えない。





2003年8月4日(月)
昼間のU局はオレの元気のミナモト




 オレのマックG4のiTunesには《オレ様用》という、仕事に疲れたときや自らを奮い立たせるときに聴くドリーチョイスのトラックがある。選曲? 例えば『デルタフォースのテーマ』の後にプリンスの『デリリアス』、続いてその後に『キックの鬼』が入っていたり、いいセンスだろ。もちろんフランク・スタローンの『Peace In Our Life』も入ってるよ!
 とりあえずこれをオレは「聴くヒロポン」と称しているが。ちなみにヒロポンとはギリシャ語で「仕事が好き」という意味だと、『王手』で金子信雄が言ってたな

 それでも気分がノラないときは、テレビ埼玉でも見て元気を出そうと思いチャンネルを合わせる。するとそこに映っていたのは、ブレザー姿でこぶしの効いた演歌を歌う怪しげな女子高生。名前は神園さやか。さっそくググってみると本当に演歌歌手。いや、そういう戦略もありかもしれないけど、絵ヅラが完璧におかしいよ。そう考えると氷川きよしってまだ健康的だよなぁ。

 ……すまん、ちょっと疲れてるかも。そういやフランク・スタローンの公式ウェブサイト、アクセスしたら繋がらなかったなぁ。どいつもこいつもオレに心配かけさせやがって!





2003年8月3日() エアコン洗わなきゃ




 今日は家から一歩も出ない生活。仕事もあるが、うだるような暑さも要因。

 それでもメシを食らいに出て、書店で『モノマガジン』の最新号を買う。もうすぐ発売される《王立科学博物館》のスペシャル版に惹かれての購入。そうか、ラインナップにアポロ11号がなかったのは、そういうワケか。

 日曜日なのに週チャン編集部より電話。『フレディVSジェイソン』のカラーにGOが出る。

 夜中は『そして音楽が始まる』を見る。今日は「ニュー・シネマ・パラダイス〜エンニオ・モリコーネ」。妙に間延びした内容で、せっかくのモリコーネ・インタビューも台無し。
 思い起こせば1990年、ローリング・ストーンズの初来日コンサートを見に上京して、その直前に映画でも観ようかと立ち寄ったシネスイッチ銀座で、この作品と出会ったのが懐かしい。つーか『ニュー・シネマ・パラダイス』って、もう13年前の映画になるのかよ。
『完全版』は今は無き梅田コマゴールドで初日に行ったが、話もしたくねぇ。





2003年8月2日(土)
『ブッシュマン』は
『ロード・オブ・ザ・リング』のオマージュ




 こんなことをテリーが言い放ち、思わず膝を打った今日という日。

 いきなり梅雨明けで、ジリジリとした暑さが我が身を襲う。原稿にボソボソ取り組むが、遅々として進まず。しかも、とうとう手持ちのDVDプレイヤーが全てイカれてしまった。リージョン1とフリー機は完全にダメ。PAL視聴可の国内機も一部ディスクが読み込めない。

 暗澹たる思いで買い物に出て食料を調達。買い物から帰ってダランとしていると、突然花火が上がり始める。8月に入り、今年も西武ゆうえんち花火大会が始まった。ウチは下の写真のように、部屋の窓から花火が見えるのだ(デジカメで撮影)。


 そういや、こっちに越してきて、段ボールの山に囲まれ途方に暮れながら、この花火を見たっけ。あれからもう1年か……。

 などという感傷も、秘宝とエルマガジンからの電話でブッツリと。すいません、仕事頑張りますんで。





2003年8月1日(金) 良くも悪くもキタノ映画




 午前中は変に寝たり起きたりを繰り返しながら原稿に着手。


 そして午後は都内に出て、松竹試写室にて『座頭市』試写。

 やっぱりというか、北野時代劇は勝新ではなく、黒澤映画へのオマージュに満ちていた。もちろん殺陣は北野作品の系譜に則る血なまぐさいモノで、それはそれで溜飲は下がる。『Dolls』に比べりゃはるかにマシだが、やはり『みんな〜やってるか!』には遠く及ばない。キタノ版『座頭市』はアレがあるから落ち穂拾いにすぎないのだ。おかしい?

 でも頭が下がるのは、劇中で堂々「めくら」という言葉を使っていること。これを今に用いるのがどれだけリスキーかは、TVバラエティの現場で長年やってきたたけしが分からないワケがない。ちょっと感心したね。


 その後、資料を私に映画秘宝編集部へ。某監督のインタビューがとれるかどうかの話と、次々号の特集に合わせてベネチアに飛ばないかとかムチャな話。


 帰宅後、ビデオマーケットで入荷待ちだった、ドイツのロメロゾンビ研究本“DAWN OF THE DEAD-Anatomie eimer Apokalypse”を読む。

 256ページオールカラー、図版写真が満載で見ていて飽きないが、その図版も引用元があからさまだし、全体の約半分は世界のソフトパッケージやらを網羅。うーん、良くできたファンジンというか……。
 つーか、文章内容に触れようにも、基本的に分かんねぇよドイツ語! しかたがないので独逸語辞典を併せて購入。ああ、この勤勉さというか直向きさを、何故オレは中学時代に発揮しなかったのだろう。そしたら違う人生歩めたかもしれんのに。いや、どう迂回しようが審判の日は来るのか。






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