夢路いとしの訃報に、朝から淀んだ気分。
いとこいが紫綬褒章をもらったとき、記者会見で喜味こいし師匠の、
「これも相方である兄貴がいてくれたおかげや」という発言を受け、
「そんなん分からんで。僕一人やったら、もっと早うもろとったかもしれへん」
と毒吐くいとし師匠がカッコ良かったな。由利徹のお父さんといい、やはり芸人はこうじゃないと。合掌。
悲しみに打ちひしがれる間もなく都内へ。ブエナビスタ試写室にて『シャンハイナイト』。
ああ、ジャッキーとドニー・イェンがロンドンで闘っている……。映画史的に、オレはこの光景をどう捉えればいいのだろう。いや言いたいことはいろいろあるが、これのレビューを三誌ばかし書かないといけないので、ここで感想を書き散らすのはやめておく。それでなくても「ドリーの原稿は日記の使いまわし」とか囁かれてんだから、いやマジで本末転倒だっての。
後方から誰か手を降るので、確認したら三留まゆみ姐さんだった。ご挨拶。
終了後はそのままフォックス試写室へ移動し、『恋は邪魔者』。
これはスゴい、徹底的に60年代コメディのフォーマットで創り込んでいる。オープニングの20世紀フォックス・シネマスコープ表記版のロゴリールから、劇中のダイアログ。ヘンリー・マンシーニ調のスコアにテクニカラーの色調、果てはリア・プロジェクションまで。『エデンより永遠に』といい、これは映画愛なのかネタ詰まりなのか。
速攻で帰宅し、原稿に着手。帰ってきたらエリア・カザンの訃報。オスカー特別賞受賞のとき、壇上のカザンをすさまじい形相で睨み付けていたエド・ハリスとニック・ノルティの姿を思い出す。おまえらパブリック・イメージまんまやんけ。