『キル・ビル』の呪縛も解け、今日はようやく試写に足を向ける。
まずは東宝試写室にて『g@me.』。東野圭吾原作の誘拐サスペンス。主演は藤木直人と仲間由紀恵。
犯罪計画が腐った縄バシゴを渡るような危ないものだが、登場人物の立ち位置がガラリと変わるプロットのカラクリには「おお!」と感嘆。ただ、ドラマ中盤から後半にかけてのヒト山終えた後の二転三転がクドい。『スピード』で言うと、既にバス爆発の時点で観客は腹いっぱいというか、その後の地下鉄チェイスの蛇足感にさも似たり。別に全てを丸く収めなくてもいいと思うんだがなぁ。
でも、やっぱり仲間ちゃんは美しい。容姿端麗すぎてセックスの匂いがしないところに訴求力の弱さを感じるけど。いや、やっぱ山田奈緒子のイメージが諸々の邪魔をするのか。奇しくも今日は『トリック』新シリーズがオンエアという、これがまたなんともな。
その後、メディアボックス試写室に移動して『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』。
どうせみんな『ハリウッド的殺人事件』の完成披露に流れるからガラガラよと思っていたら、意に反して超満員。さすがに2日も現地取材に赴いたヤツに補助イスは申し訳ないと察したのか、宣伝担当のH女史が空席を確保してくれる。そんな心遣いはいいから『ジョゼと虎と魚たち』の試写案内くれよ。観賞動機を見透かされているみたいで頬を塩辛い水が伝うっつーか。
しかし懐かしいなぁ、みまち通りも富士見通りも。まぁ、やはりTVシリーズを愛した視聴者へのサービス篇。それだけにキチンとフィルムで撮って欲しかったと思うのだ。しかし映画にもなったことだし、そろそろぶっさん(岡田准一)のキャラクターが『幕末太陽傳』のフランキー堺を下敷きにしているであろうこと、誰かクドカンに突っ込んで欲しいんだけど。奇しくも現在関東では、リピートオンエアされてっし。
終わって試写室を出ると、すぐにエルマガ編集部の須波姐より電話。大人の事情あり、原稿に一部リライトを要求される。しかしこの場から自宅に帰ってからでは間に合わない。そこで洋泉社に立ち寄り、『映画秘宝』編集部で作業をするというアクロバットを展開。
でも秘宝を訪れたら訪れたで、いろいろと次号以降の原稿のことなどを打ち合わせ。特に戦々恐々だったのが、年末恒例“秘宝千本ノック”こと「全映画配給会社隠し球」のページの話。田野辺さんから、
「だいたい君たちは2人組だし、後釜が見つからなきゃ向こう4年間は担当してもらうつもりなんだが」
と、血も凍るような冷徹な通告。ヒー!!
駅から帰る途中でセブンイレブンに寄り、買うまいと思いつつもプライスダウンに負け『マトリックス・リローデッド』DVDを購入。
結局、深夜1時を過ぎて帰宅。メールと書類をチェックし、2時にNHK教育の『エド・ハリス自らを語る』を見る。大のインタビュー嫌いで、自分の演技が気に入らないと壁を叩き壊す気むずかし屋が、よくこの番組(アクターズ・スタジオ)に出たと。やはりロメロ作品に出てたピッツバーグ時代は黙殺。奇しくも裏番組では『ナイトライダース』をオンエアしてるというのに。