2003年11月30日() ♪なごり雪の 降るときお尻




 ここんとこ雨降りが続き、気がシューシューしぼみまくる。雨の冷え込みは中学の柔道部時代に痛めた腰をミシミシ言わせ、膝を笑わせる。仕事も遅延気味になり、未見のビデオやDVDも山とたまる。

 ということで、膝の鈍痛と格闘しながら『なごり雪』を観る。
 あー、尾道を臼杵に変えた『時をかける少女』(心ばかし『君がいた夏』も混入)じゃん。中学時代のオレなら素直に感動もしただろうが、大林の地方都市メルヘンに入れ込む感性を今や持ち合わせていない。須藤温子のキャラクターがそのままソープドラマ『真実一路』に倒置されたみたいで、むしろ可笑しくさえある。
 しかしヒロインが全日本美少女コンテストグランプリで、その娘が東宝シンデレラグランプリ(長澤まさみ)という配役は、まさに大林の面目躍如と言うか。そういえば『ふたり』から『女ざかり』まで、一時期大林映画を麻疹のように襲った「嵐のようなカット構成」。あれ好きだったんだけど、今や完全に鳴りをひそめてしまったなぁ。
 このDVD、本編の途中でメニューに移行することが出来ない。とりあえず雑音を排して本編を観ろよという配慮なのだろう。んで、その後に大林の延々26分間続くありがたい作品解説を聞くハメになると。

 その後、アクロバティックな移動を伴う外出。ついでに書店で内田百間集成の11巻『タンタルス』12巻『爆撃調査団』、それと藤子不二雄A『愛…しりそめし頃に…』6巻を購入。F先生亡き後、我孫子はさらにトキワ荘伝説を美化すると思いきや、どちらかというとネガティブな自分史を綴っているよなぁ。

 まんが道に感心していると、あれよあれよという間に夜。『極上の休日』を見て楳図かずおの食玩に驚き、NHKアーカイブス『命もえつきる時 作家檀一雄の最期』の途中で机に突っ伏して寝入ってしまう。





2003年11月29日(土) ジョージ・ハリスン三回忌




 ということで、機を見てやろうやろうと思っていた【ザ・ビートルズ・コンプリート】を編集することに。
 ビートルズの公式発表曲は278曲。それをオレのiTunesに突っ込んである『プリーズ・プリーズ・ミー』〜『ビートルズ・アンソロジー3』までの全アルバムから引っ張ってきて、ひとつのプレイリストにまとめる作業だ。
 だが、ここにきて1曲足りないことに気付く。「クリスマス・タイム」だ。これは「フリーズ・アズ・ア・バード」のシングルに収録されたアルバム未収録曲なので、手元にないのは当然。ゆえに雨がしとど降る中、TSUTAYAに行って件の曲を借りてくる。これでコンプリート!
 さらに揃った曲から『イエロー・サブマリン ソングトラック』『1』『レット・イット・ビー...ネイキッド』ら、近年デジタル・リマスタリングやトラックリミックスされたものに差し替え、可能な範囲で音質の向上を図る。
 
 そして詰めの作業として、全曲をクロノロジカル(年代順)に並べようと思った瞬間、
オレはこんなことをしている場合なのか!!
 と、不必要を大義のように振りかざす自分に心のビンタ。原稿が煮詰まったときの典型的なムダ行動。

 膳場アナ離婚……って、既婚者だったのか。コブ取れたなら幸いだ。だからどうにかなるワケでもないが。





2003年11月28日(金) タイトルなし




 ここんとこ夜は0時に寝るもんだから、老人のように朝の5時半とか6時に目が醒めてしまう。年末恒例、生活サイクルのスリップ現象だ。恐らく10日後には、朝の10時に寝て夕方の4時に起きることに…って、要するにダメ人間じゃんよ。
 仕事場に入ると、各誌文字稿がファックスで流れてきていた。それを持って近くのガストに行き、そこで赤入れ作業。オレ、原稿は家でパソコンと対峙したまま進めるけど、ラフ構成とか文字稿訂正とか、紙ベースの仕事はどこか環境を変えないと全然進行しない人なので。

 午後から『パンドレッタ』打ち合わせのためにOTCへ。テリー君のデート企画を突き進めていくが、スケジュールの関係で若干の変更を余儀なくされる。本来のコンビネーションとは全く違うところでヤツのキャラクターが開花していくのは、全く楽しいんだか困るんだか。

 帰りに新宿に立ち寄り、ラムタラで『切腹』のDVDを購入。今月リリースを完全に忘れていたが、OTCいどさんとの会話でハッと思い出す。帰って画質を確認し、高画質と同時に日本語字幕の収録に喜ぶ。時代劇ってセリフの言い回しが耳からでは分からない場合があるので、字面を追えるのは助かる。






2003年11月27日(木)
やましい興行師も出ないとなぁ



 朝、左腕の痺れで目が覚める。どうやら左向きに横臥した状態がかなり長く続いたようで、左腕が体にプレスされてたのだ。ウェイトコントロールを真剣に考えないとなぁ。
 目が覚めて今日中にやっておかねばならない雑用が数件あるも、なかなかエンジンがかからず。それでも勢いにまかせて市街へ出て、諸々を済ませる。ついでに書店に立ち寄り『孤島の鬼 江戸川乱歩全集 第4巻』(光文社文庫)と『江戸・東京を造った人々1・2』(ちくま学芸文庫)を購入。
 
 夜、封も開けてないDVDが溜まってきたので、とりあえずその中から『モスラ』DVDを視聴。『海底軍艦』といい、ここんとこ東宝DVDの画質に驚かされる。というか、両作ともLD時代の画質がお世辞にも芳しくなかったからなぁ。
 しかし『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』も、せめて中條博士を出すなら写真嫌いの設定とか、チョロッと覗かせてくれたら嬉しかったんだけど。ついでに大人になった中條信二も登場してたら言うことなし。配役は渡辺哲あたりで






2003年11月26日(水)
アダム・サンドラー映画とイーストウッド映画




 午前中に細事をすませ、午後から試写のために銀座へ。まずはUIP試写室にて『N.Y. 式ハッピー・セラピー』。
 アダム・サンドラーとジャック・ニコルソンが共演という、およそ前向きとは言えないコメディ。まぁでも、マリサ・トメイがいい中和剤になっているんで。
 ヴァン・ダム映画やセガール映画というジャンルがあるように、これも【アダム・サンドラー映画】という枠組みのひとつとして輪郭がハッキリしている。出演者が妙にポール・トーマス・アンダーソン人脈で固められているが、それでなくとも豪華なチョイ役づくし。特にウディ・ハレルソン。『オースティン・パワーズ』といい、なんだろうあの使い捨てっぷりは
 折しも昨日、『地獄の黙示録』の続編を作るならという話になり、
「老齢のロバート・デュバルに代わって、2代目キルゴア中佐はウディ・ハレルソンがいい」
 というオレの主張を受け、テリーが、
『ハッピー・セラピー』観たら、まぁそんなこと言えなくなるだろうね
 と。かなり納得。

 終わってテリーと合流し、ワーナー試写室にて『ミスティック・リバー』を観る。
『許されざる者』の直系亜種ともいえる人間ドラマ。これはかなり胃に来た。演技者としてのメンタリティーが周匝に及ぶ空間造形、自作のテーマ曲のくどいまでのリフレイン。どこを切ってもイーストウッドの血が流れる。『インディアン・ランナー』『プレッジ』の臭気がただようところ、ショーン・ペンが主演というところに妙な因果関係もある。我ながら何言うやら。他の映画監督が同じ演出をしたところで、取り立てて褒めもしないくせに。

 終わってOTCに向かい、打ち合わせのようなムダ話を井戸P・小林D両氏と。10時に恵比寿を離れ、新宿に立ち寄ってTSUTAYAで大林宣彦の『なごり雪』DVDを借りる。さすが日本一在庫数を誇るだけあって、『美少女H』全巻置いてあるビデオレンタル店なんて初めて遭遇したよ。





2003年11月25日(火) 「かっこわるい」の例




 天候に左右される商売でもないのだが、今日は突拍子もなく降り始めた大雨のため、試写の予定をキャンセル。秘宝の原稿に着手する。でも結果として市街に出ねばならぬ用事あり、暗澹たる気持ちで外出。寒さもひとしお、冷えて古傷が痛む。

 それはそれとして、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』公開もボツボツ近くなってきたので、現在『指輪物語』を拾い読みをしているところ。
 だが以前にも書いたように、アラン・リーのカラー挿絵見たさに『旅の仲間』『二つの塔』は愛蔵版を買い求めたものの、財力尽きて気合いも切れて『王の帰還』は文庫で間に合わせるという、うすらみっともない所有の仕方だ。ご覧のとおり、不格好なこと忍びない。
 けど愛蔵版は愛蔵版で、帯に短し襷に長し。寝っ転がって読めないし、満たされた所有欲はゼニにもならんし。

 夜、注文したDVDソフトがあれこれ届くも、なんか気疲れして封を開ける気もせずに寝床へ移動。それと同時に、大学時代の知人より電話。久々に気合いの入った京都弁を耳にして、里心が頭をもたげる。





2003年11月24日() 蛭子先生に続いて…




 そういえば昨日の日記で書き忘れたが、所用で西所沢から自宅へ帰る途中、日野日出志先生に遭遇してしまった。「お前は三日後に死ぬ!」で、クラスの友人たちに別れを告げた身としては、かなり感慨深いものがあったが。

 今日は家で試写状整理とスケジュール入力、そして資料探しと、記事作成のため『トップガン』を久々にDVDで観る。久々といっても、今年の6月に『ウォッチ・ア・ゴーゴー』の記事を書くときに参考視聴しているのだが。戦闘機映画としてエポックだったことを幾つかまとめ、その画期的なカメラアクションの数々が、実際に映像上どう反映されているかを主に確認。

 CDを返却しに行ったさい、近くの書店で『プレミア』最新号と『幻影城 江戸川乱歩全集 第26巻』を購入。前者はインディ・ジョーンズのメイキング証言集を読もうと買い求めたのだが、あまり真新しい発言はなかったな。

 帰って仕事に取りかかろうとするが、文字を打ち込んでる途中、[Z]キーが反応しなくなる。とうとうキーボードにガタがきたか。まぁ根っから筆(打?)圧が強く、キーボードは消耗品という割り切りもあり、後日キータッチのいいのを新たに購入しようと。とりあえず応急処置に昔のキーボードを押し入れから引っ張り出そうと思うが、さんざ荷をひっくり返したあげく、結局見つからずに断念。面倒になってそのまま寝る。





2003年11月23日(
スケールは違うが、まぁ似たような例ではある




 あ〜、朝からナショナリストな方々が操るところの喧伝カーが、寒いのにも関わらず元気いっぱい!! オレも見習わなきゃと思って布団を干したり、洗濯したりと所帯じみたことを。

 昼からテリーの所用に付き合い、メシまでおごらされる。ヒモかオレは。
 おまけに彼のアクロバティックな妙案が、結局自分の引いたアウトラインによって封じられるという、いまさら珍しくもない無様に立ち会う。その綱渡り人生、そろそろ脱却したらどうなんだ? さらに懲りず甘言をのたまうので一喝。そしてまた説教。

 夜はチョコチョコやっていた、開田先生んとこの同人誌原稿と、週チャンの原稿をアップ。そのままTVに目を移し、NHKアーカイブス『絵巻切断 〜秘宝36歌仙の流転〜』と『大観放談 現代日本画の流れ』を見る。

 佐竹本三十六歌仙絵巻の切断分売は、昔映画の企画で美術オークションのビッティング請負集団の話を考えてたときに少しかじったことがあるが、近代日本の金満あらたかな巨大財閥が、まるごとを買えないほどの価値。そして絵巻を切り分けるという、オリジナル破壊も甚だしい無神経な扱い。あれこれ「うへぇ」と驚嘆した出来事だった。

 そういや、オレにもこれと似た話があったなぁ。
『ジブリがいっぱい』の12枚組LD−BOXを友人で共同購入し、皆で欲しい作品を分け合おうようという事になった(単品版と違い、ボックス収録作品はHVテレシネだった)。発起人のオレはさながら三十六歌仙絵巻における益田鈍翁みたいな位置付けだが、当然人気は『ナウシカ』や『ラピュタ』に集中するわな。
 そこで購入実現前に仮くじ引きをやってみたら、オレに当たったのは『おもひでぽろぽろ』。これもまた、三十六歌仙絵巻でいちばんしょうもない僧侶絵を引き当てた鈍翁そのもので、発案はお流れに。
 
 やはり共同購入はろくな結果を生まないと、歴史は語ってるワケで。






2003年11月22日(土) 犯し屋さん




 よく「パチンコ」の“パ”のネオン管が消え、チンコになってるという話を耳にするけど、この張り紙なんかも肝心な箇所が雨ざらしで色褪せ、なんだか物騒な意味に転じている。正しくは“お金かします”。朝から日記の掴みのために、わざわざこんなもの撮りに行くオレちゃんもオレちゃん。

 しかもこれを撮りに行った返す刀で、恒例のテリーに説教。5年くらい前から諭し続けていることを今日もまた。言ってるオレもうなだれて聞いてるこいつも、まるで十八番の演劇のようにツボを押さえながら、ちゃんと落とすところは落とすという。まるで東陽片岡のマンガみたいだよ





2003年11月21日(金) カピタ〜ン!!




 体調最悪。怠くて起きあがろうにも起きあがれない。連休明けて状況が変わらなきゃ医者に行こうと決意。
 んで、日記もサボってたんで、3日前にさかのぼっての思い出し記述。正直、何やったか覚えてないなぁ。

 まぁ、映画ライターらしい行動を抜き書きするなら、先日入手した『デルス・ウザーラ』DVDを視聴したことか。特筆すべきは東宝版ではなく、RUSCICO(ロシアン・シネマ・カウンシル)からリリースされたロシア版。東宝版は国内プリントをテレシネしているせいか、画質があまりよろしくない。ならば本籍でしょというワケで。
 本作のオリジナルネガは35mmから70mmへのデュープ。よく70mm撮影と勘違いされるが、だからユーザーも凄くクリアな画質を期待してしまうんだろう。そのへん割り切ってるので、まぁ国内版より少し良ければ程度には思っていたのだが……。
 勝手に膨らませた期待をどこに処分しようかと思うほど、こっちもそれほど綺麗なものではなかった。オーロラのような色ムラは国内版以上だし。推測だが、ひょっとして、オリジナルネガの所在がハッキリしていないのではないだろうか。
 音声は確かにステレオだが、5.1ch処理に併せて効果音がオーバーダブされていて、オリジナルとも言えないし。でもスコアは分離感があったから、確実にステレオ音源はロシアにあるのだろう。

 映像がいまひとつだった代わりに、メイキングはモノクロームだが、当時の撮影風景がふんだんに使われている。けどウリはこれくらいか。日記もこれくらいだ。





2003年11月20日(木) マリアッチ!!




 朝起きて、一日の行動をあれこれ思案する。案内が来ていた『ラスト サムライ』の記者会見に行くか否か悩むが、トムは世田谷在住・稲川素子事務所所属のタレントという、オレの中では出来上がった価値観があるから、そんな半分日本人を今さらノコノコ冷やかしに行くほどもあるまい。

 どっちにしたところで外出は避けられず。3時半よりソニーピクチャーズ試写室にて『レジェンド・オブ・メキシコ』内覧。
 ロバート・ロドリゲスのマリアッチ・シリーズ第3弾。エイゼンシュテインといいペキンパーといい、映画作家は死に水をメキシコに欲す。イイ加減さでは『デスペラード』とドッコイドッコイの背並びだが、HDデジタルビデオの軽快なフットワークに連動した、ハジけたガンプレイがあるから別に問題ねぇや。
 これだけのメンツにこれだけの作品規模で3000万ドルというローバジェット、もともと『エル・マリアッチ』の実績あるとはいえ、デジタルで足回りを軽くした『スパイキッズ』シリーズの重要性を感じずにはおれない。そしてジョニー・デップが現金受け渡しに使うブリキ缶の手さげに『タイタンの戦い』があしらわれている小ネタにも泣かされるワケだが。

 終了後、新富町駅から淡路町へ移動し洋泉社へ。秘宝編集部にて田野辺さんと次号ページの打ち合わせ。初公開時の映画体験についての雑談も交えながら。キッチン南海でカツカレーを食べ、秘密の買い物をして深夜12時に帰宅。





2003年11月19日(水) マイケル・ケイメンが…




 昨日からどうも体調がすぐれず、午前中にフィギュア王の原稿をアップアップ状態であげるなり、寝室に戻って横になる。『タイムライン』の完成披露に行き損ねた。無理を押してでも劇場に行くタイプなのに、それをしなかったのは、作品にそこまでの訴求力がなかったのか、意志をねじ曲げられぬほど体調不良だったのか。たぶん前者。

 空腹を覚えて起きあがり、軽くパンと牛乳を胃に流し込みながらネットを見ていると、目に飛び込んできた作曲家マイケル・ケイメンの訃報。あっけにとられる。多発性硬化症で闘病生活を強いられていたのは知っていたが、それでも大きなショックを禁じ得ない。
 ジョン・ウィリアムズのように旋律派ではなく、ブリッジのたたみかけで劇的効果を上げていくタイプの作り手。それが因果か、サントラがリリースされずに泣かされることも多かった。
 せめて追悼をと思いながら、よせばいいのに『デッドゾーン』のCDを持ち出し、暗澹たる気分に追い打ちをかけてしまう。

 ああ、やっぱり『X−メン』にしときゃよかったなぁ。





2003年11月18日(火) もう布団から出るのが辛い




 午前中に週チャンの原稿をあげる。そして午後は小手指に出向くつもりが、ふと気が緩んで仮眠なんぞとってしまい、気が付いたときには既に真っ暗。仕方がないので近くのクリーニング屋に背広等を出し、駅まで出て内田百間集成の7〜9巻『百鬼園先生言行録』『贋作吾輩は猫である』『ノラや』を買って帰る。

 帰りの途中、昼食とも夕食ともつかない食事をモスバーガーで。初めて匠味バーガーを食べたが、肉質の違いがそれとなく感じられる程度で、思ったほど味はそっけない。商品が皿に載り、しかも右のようなプレートがついてくるのが大仰すぎ。それでも18食限定のうち11個目ということは、値段の割にはコンスタントに出ているようで。でも、これを食べることを思えば、ウェンディーズのクラシックトリプルを買ったほうがいいと思う。いずれの選択にせよ、こんなもんばっかり食ってて長生きできない食生活ではあるけれど。1402カロリーだもんな。

 家に帰ってメールをチェック。アスミックは『ジョゼと虎と魚たち』の記者会見状と公開日決定の案内だけよこしやがって、結局肝心の試写は来なかったよ。どういうつもりだ。人を池脇千鶴のオッパイ目当てだと思ってやがんな。そうだよ。

 それにしても、JALバーゲンフェアの矢田亜希子には心奪われるものがある。25歳という年齢を考えると、無邪気すぎるとは思うんだけどね。なんて、こういうことを舌の根も乾かぬうちに書くから、池脇千鶴のオッパイ目当てだと思われるんですね。

 あと、森永のチョコフレーク“準チョコレート菓子”と『エイリアン/ディレクターズ・カット』プレスの“サー・リドリー・スコット”表記にささやかな疑問を抱く。





2003年11月17日(月)
『彼のオートバイ、彼女の島』に
触れなかったことを大いに後悔




 最近、よく秘宝別冊の『アイドル映画30年史』についてメールをいただく。しかも反響の多くは渡辺典子の項についてだ。自分的に筆力の重きは、どちらかというと「90年代美少女ホラー」に置かれてるんだが。
 折良く今日は編責の馬飼野さんと話す機会あり、そこんとこ報告すると、
「思い入れの響きが読み手を共振させるというか、意外と潜在的にファンがいるんじゃないですか?
 みたいなことを言われる。

 それはさておき、アルカイダのテロ予告など屁ともせず、銀座に赴きUIPへ。馬映画『シービスケット』を観る。試写室はこれがまたメチャメチャ大入り満員だったなぁ。評判よろしいし、口コミか?
 そう、この作品は『レンズマン』を観に行き、同時上映の『チャンピオンズ』にボロ泣きさせられた人に無条件で薦めたい。トビー・マグワイヤが見事にジョン・ハートとダブり、観てる間じゅう脳幹がギンギン来るんでやんの。こういう映画体験の深い根にグリグリ絡んでくる作品、ちょっとズルいって。
 それにしても、クリス・クーパーやウィリアム・H・メーシーといった、オレら好みの名バイプレーヤーがどんどん遠いとこ行っちゃうよな

 見終わってからヤマハホールへ。今日はここで『エイリアン ディレクターズ・カット』のマスコミ披露試写があるので、ついでにと完成プレスと白黒キャビネを受け取りに行く。会場に来たら来たで今一度観たい衝動に駆られるが、そこはグッとこらえる。それとここのイス、オレにはかなりキツい。

 そのまま東京駅方面へ移動し、八重洲ブックセンターで「内田百間集成」の5巻『大貧帳』と6巻『間抜けの実在に関する文献』(ちくま文庫)を買う。百鬼園先生はまだ購入分を読み切ってないが、そろそろ帯欠が目についてきたので、買い押さえだけはしておこうと。

 東京駅からお茶の水へ移動し洋泉社へ。映画秘宝編集部へ立ち寄り、次号の編集会議に参加。
 帰りの電車内で『大貧帳』を読む。貧乏が何の芸にもならないテリーに一読させたいよ。





2003年11月16日(
亜希子先生とリトルダックスが、




 今年の紅白に出ないかなどとボンヤリと。そういえば Every Little Thing のニューシングル「また あした」のCM、持田が誰におんぶされているのかをテリーに尋ねると「立松和平」という答えが。本当なのか?

 昼に寝て夜に起きる。睡眠サイクルの狂いも膏肓に至り。

 起きて昼食なのか夕食なのか分からない食事。たらこスパゲティを食べようと思ったら、どこを探してもフォークが見つからず、仕方がないのでスプーンで食べる新手のプレイを。

 その後、仕事エンジン全然かからず、うだうだとTV視聴。テレ東の「極上の休日」は安藤忠雄と同潤会青山アパート新施設建築を追っていたが、それを見ながらも裏番組の「堂本兄弟」ゲストの矢田亜希子が気になってザッピング。しかし矢田様、3歳の頃から顔が整いすぎ。というか、最初から両方ビデオ録ってんだから、何シラジラしいことをって感じですね自分。

 意識がハッキリしてきたので、TSUTAYAに行ってCDを返却したついでに、大林宣彦の『なごり雪』ビデオを借りようと思うも、あいにく置いていない。仕方がないので階下のブックコーナーで「レコードコレクターズ」と「サウンド&レコーディング・マガジン」の最新号を購入。

 帰宅後、さっきビデオに録画した「NHKアーカイブズ」の『行 〜比叡山 千日回峰〜』を見つつ「レコ・コレ」を斜め読み。特集を読むつもりで買ったが、おかげで知らなくてもいい新譜情報を知ってしまう。スネークマンショーのリマスター紙ジャケCDが出るとはね。悶々とするなぁ。





2003年11月15日(土)
ああ、ええなぁヴァーミスラックス




 朝、ガストでモーニングを食いながら、テリーにお約束の説教。だが話の着地先は、エロ雑誌グラビアにおける及川奈央とみひろの供給過多について。他には『世界の中心で、愛を叫ぶ』映画化の話題。監督もキャストも安易の極致。もともと原作からして安易なタイトルだが(ちゃんとエリスンに仁義切ってんのかよ?)。イタダキのイタダキからインスピレーションを得ている、そういう姿勢が作品内容推して知るべしって感じで

 まったく、TVじゃ朝っぱらから『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の予告編ビジュアルが流れまくってるし。オレはもういいよ、このシリーズ。親戚の寄り合い談合なみにウンザリだ。

 今日あげてしまおうと思っていた週チャンやフィギュア王の原稿は明日にまわし、雑用をあれこれ片付ける。

 夜は先日入手した『ドラゴンスレイヤー』の北米盤DVDを視聴。
 ビジュアルエフェクト進化の過程でいろんな画のサプライズを体験してきたが、これには特に言葉を失った。けど、ここまで画質が鮮明になってしまうと、合成のマットラインが目立つ目立つ。ムーバー(操作する支持棒)を消すために合成を多用してるから仕方がないんだけど、それでも、本作がなければ『ドラゴンハート』も『サラマンダー』も、いや、もっと端的に言えば『ジュラシック・パーク』さえ存在しないだろう。
 視覚効果スーパーバイザーのデニス・ミューレンは、
何千万ドルとバジェットのかかった作品の観客は、ハリーハウゼンの職人芸を容認する人たちばかりじゃないんだ
 と、モデル・アニメーションの非リアリティを懸念してロッド・パペット(ゴーモーション)を開発した。だが、それが活きたのも、生物の動きを熟知したフィル・ティペットの存在あればこそ。そう、この図式は『ジュラシック・パーク』のデジタル・ダイノソア・デバイスを巡る顛末と全く同じ。あの作品をCGの発展が生んだ帰結みたいに言う人がいるが、『ドラゴンスレイヤー』という分岐点を無視に語ることはできないのだよ。
 ああ、でもヴァーミスラックス、かっこええ!!






2003年11月14日(金) 上戸あやや




 無理して試写に出るんじゃなかった。気管がゴロゴロ鳴り、咳が前よりひどくなった。
 大事を取って大人しく家で仕事。電話で打ち合わせをしたり、文字稿チェックしたり、配給にキャビネ要求したり。『テキサス・チェーンソー』はR15ということで、週チャンでは取り上げられなくなってしまった。気合い空転、こういうのフラストレーション溜まるわぁ。『ドーン・オブ・ザ・デッド』もそうなると悲しい。いや、たぶんなりそう。
 そんなすさんだ心を癒してくれるのがテレビ埼玉。『鉄人28号』と『侍ジャイアンツ』をウダウダ視聴。よりによって『鉄人』は昭和38年に放映されていた白黒版。ああ、夕方にU局なんて、ダメ人間を実感するなぁ

 夜はテリーとメシを食いながら話。あれこれ今後のことを話すが、捻りだした結論が表題のネーミング。上戸彩と松浦亜弥が組んだら、こんなユニット名になるんだろうなぁと。オレたち、どうやら先が見えてきたな





2003年11月13日(木)
安静にばかりもしてらんねぇ




 風邪はまだ完治していないけど、それでも外出しなければならんのじゃ。だって、今日はお待ちかね『レット・イット・ビー...ネイキッド』フライング販売の日だってばさ!!
 というワケで、試写を兼ねての外出。試写場内で咳き込んでは迷惑と、咳止め薬を飲み体調を整え夕方に有楽町へ。ビッグカメラで件のCDを買い、その足で三省堂有楽町店に向かい『大暗室 江戸川乱歩全集 第10巻』(光文社)を購入。しばし読みながら茶店で時間をつぶす。


 そして19時20分より、丸の内ピカデリー1にて『ラスト サムライ』完成披露試写を観る。
 なんか思ったより健闘してた気が……。てーか良くも悪くも『ブラックレイン』観ている感じでしたよ。スコアもハンス・ジマーだし。
 ズウィック的には『グローリー』の落ち穂拾いなんだけど、ジョン・トールの撮影が素晴らしい。特に騎馬兵を捉えた併走移動ショットがさ。『レジェンド・オブ・フォール』のDVD副音声解説で明かしてる手の内のオンパレードで、最大限の仕事をしていたのがありありと分かってシビれたよ。 
 でも一番スゲぇのは、福本清三先生にちゃんと“男の見せ場”が用意されてたことですかね。斬られ斬られて半世紀、映画の神様がくれたご褒美なんだろうなぁ。『赤影』も全面的に見習えよオラ!

 深夜12時半に自宅に到着。とるものもとらず、仕事場のパソコンの前に鎮座して『ネイキッド』を再生。iTunes の自動トラック表示で曲名を拾わないので、仕方なく自分が起こしてトラック送信をする。日本先行発売と、マックユーザーの少なさを実感。
 バージョンの差異は熱意あるビートルズファンが言及してくれるし、ライナーノーツにも細かく記されているけど、オーバーダブ部分の消去がどうとかより、なによりサウンドクオリティが抜群にイイ。けど、その高音質とトラック再構成、曲順の組み替えが働いてか、完全な別モノを聴いている違和感拭えない。
 それと『アクロス・ザ・ユニバース』ってポールがフィル版を認めてたのに、エコー処理取り除いて状態の悪いテープのナマ音使ってるのは、やっぱ気に入らなかったんだろオマエって感じですか。

 でもね、哀しいけど、いくらポールに「これこそ僕らが意図したアルバムだ」と言われようと、フィル・スペクターの手垢ベタベタな成れの果てだろうと、その1970年リリースのバージョンこそが『レット・イット・ビー』なんだよオレにはさ。







2003年11月12日(水) 見舞いにでも来い



 きれいなお姉さんと赤福持ってな。かなりよくなったよ。








2003年11月11日(火) 本日も動けず




 熱はそんなに高くないが、目はシバシバするわ鼻はズルズルだわでとにかくツラい。








2003年11月10日(月) とうとうダウン




 尾崎はついに風邪でダウンしてしまいました。そんなワケで一日中ベッドに臥せっており、日記のアップはままなりませんので、代わりに病んだ心象風景を載せておきます。








2003年11月9日() 風邪、悪化




 朝11時に起きると、額にビッショリと汗。左の鼻腔が詰まり、扁桃腺に腫れを感じる。熱を測ると36度8分。ああ、とうとう風邪か。

 安静にしてベッドに臥せるつもりが、秘宝の新作レビュー原稿がまだ残っていた。半睡半醒状態の体を起こし、気合いで上げてしまう。
 
 滋養を摂ろうと思い、しかも今日は衆院選投票もあり、軋む体にムチふるって外出。近くの投票所で投票をすませ、秋津の中華料理屋へ。
 そこでよせばいいのに、またもやテリーに怒りの説教。その「果報は寝て待て」みたいな生活態度を改めろと糾弾すると、思いっきり凹む。

 後はキャッチ考案など細事をこなしながら、選挙速報をハシゴ。体調最悪、意識ボンヤリ。






2003年11月8日(土) なんか疲れるなぁ




 朝6時半に起床。喉に異物感を覚え、少し咳が出る。こりゃ風邪の兆候かと。

 ともかく7時半に家を出て都内へ。今日は『衛星中立放送パンドレッタプラス』の収録。
 我々は朝イチ撮りの『ゴジラ特集』の進行をつとめるが、話の段取りを万全に組んだつもりが、本番ではヘロヘロぎみに。しかし、着々と進行しつつあるテリー天野プロジェクトに興味がつのる。そのアウトラインとなるネタも収録したが、この企画、果たして吉と出るか凶と出るのか。

 予定外のコーナー出演もあり、収録は夜に及ぶ。ゆえに中途のままだったエルマガジンの原稿を帰り次第に完成させるつもりが、泣き泣きの夜なべに。しかもテリーにまたもや激昂して説教をかます。それこそもう、他人に言うのもはばかられる呆れた理由で。ホント、いい大人にする説教じゃねぇって。
 
 もろもろの心労重なり、風邪の症状が頻繁に出てくる。微熱だがクシャミの連打。原稿をあげて寝室に引っ込み、ビデオチェックした『帰ってきたロッカーのハナコさん』の最終週を視聴。本当に最終回で理子さん(国分佐智子)が再登場し、これで思い残すことはないと安堵したら、いつの間にか眠りに落ちる。






2003年11月7日(金) インディ観て一日つぶす




 朝、恒例というか、宅配便に起こされる。
 届いたのブツは待望の『アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリートDVD』、インディ三部作のDVDボックスだ。ようやくリリースされてなにより。これで国内外あわせてDVD化されていないスピの劇場長編監督作は『続・激突!カージャック』と『シンドラーのリスト』だけになった。
 
 というワケで、今日はこれの観賞に一日を費やす。今さら作品の感想を顧みたりはしないが、当時観たときの思い出はしみじみと甦る。
レイダース』は初公開時『キャノンボール』に観客を奪われ、映画館で観ているヤツが意外と少なかったなぁ。当時はインディよりサラのほうが好きだったけど、演じるジョン・リズ・デイビスは今じゃ『ロード・オブ・ザ・リング』のギムリのほうが有名だし。

魔宮の伝説』はジョー・ジョンストンらILMクルーの描いた立派なストーリーボードがあるが、スピルバーグ直筆の絵コンテも公開されていて、そのド下手さに驚いた記憶が。そのせいで、今でも絵心に乏しいヤツの画力に「まるでスピルバーグの絵コンテだ」と口を濁すことあり。

 近々アーカイブズに『インディ・ジョーンズ三部作』のメイキングを再録する予定なり。これと併せてDVDのメイキング・ドキュメンタリーを観れば、ビハインドは完璧だ。





2003年11月6日(木)
なんでシャーリーズ・セロン主演の
映画を観ると、必要以上に緊張するのだろうか?




 チャンピオンの原稿を午前中に仕上げ、午後は京橋へ。映画美学校第一試写室にて『コール』を観る。
 子供を誘拐し、その両親も管理下に置くことで警察との接触を絶たせ、身代金受け渡しのリスクをつぶす。ところが誘拐した子供が喘息持ちで、計画に齟齬が出てくるというストーリー。後半部はクズグズで、動機のアウトラインも未消化。あー着想止まりだなこりゃ。誘拐モノなら『摩天楼の身代金』くらい驚かしてみろっつーの(映画化の話はどこへ?)。

 その後、八重洲ブックセンターで『冥途 内田百間集成3』『サラサーテの盤 内田百間集成4』(ちくま文庫)と『黄金仮面 江戸川乱歩全集9』(光文社)を購入。乱歩は装丁が横尾忠則の講談社版を所有していたのだが、大学時代に金銭苦で手放したので。文庫とはいえ解題と注釈がハードカバー全集並みに充実していて感心。

 秋葉原にOTCへ。今週の土曜日収録の『パンドレッタ』、我々のコーナーが大幅に予定変更で、構成作家のモニカさんと悩む。そして夜までお邪魔して帰宅。





2003年11月5日(水)
ウォルター・ヒルも嚆矢回帰か




 無事に後輩君を送り出した後遺症か、原稿と気疲れだけが残る。

 試写に行く代わりに、社内試写ではレビュー原稿の締め切りに間に合わないとサンプルビデオを借りた『デッドロック』を視聴。
 元ヘビー級チャンピオンと獄中ボクシング帝王の刑務所マッチという、ウォルター・ヒルらしい映画と言えばらしいが、ストーリーまで見事に70年代アクションを引っこずってるんで、ドラマに奥行きが無いといえば無い。ヴィング・レイムスは10歳近くもサバ読んだ役やってるが、黒人だから年齢わかんないし…と、昔チャンピオンでこういう感じの記述をしたら、思いっきりダメ出されましたね。確か「デンゼル・ワシントンも若く見えるけど、既に48歳。黒人って云々」みたいな内容。

 とはいえ、なんか消化不良だったので、原作を読んで映画が観たくなったことも手伝い、『陽はまた昇る』をDVDで。
 実はこれが初観賞だが、ちょっぴりラストに感動しちゃったよ。でも、ソニーのビデオ規格統一の際の悪あがきぶりを思うと、悪役キャラとしてはもってこいだったろうに。時代考証に気を配ってるように見えて、実はビクター社員の制服が今のものだっていう話、前にしたっけ?
 メイキング観たら、監督よりもカメラマンの木村大作のほうが現場仕切っていた。





2003年11月4日(火)
結構手を加えてるよ『エイリアン』




 夕べは早い時間に就寝し(といっても午前4時だが)、朝10時に起床。今日でお別れの後輩君と近くの食堂で刺身定食を食べ、彼の帰り支度を手伝う。

 最後に彼が行きたいと所望していた、大泉学園の東映アニメーションへ向かう。だが残念なことに、ギャラリーが11日からの新展示の準備にて閉館中。ところが駅へ向かって歩いていると、後方から東映アニメーションのスタッフさんに呼び止められ、入れ替え途中の展示ルームを見せてもらえた。遠来の客に便宜を図ってくれ、とても感謝。
 入替途中とはいえ、前回の展示物が残っていたのが幸い。『太陽の王子ホルスの大冒険』の本編使用セルや絵コンテ、『どうぶつ宝島』の宮崎駿のストーリーボードを拝見できた。しかし輪郭線トレースにゼロックス方式を本格的導入した『ホルス』の本編セルは状態もいいのだが、『長靴をはいた猫 80日間世界一周』の本編セルはマシントレスのため、経年劣化で輪郭線が溶けてしまい、まるで彩色セルを裏側から見ている感じ。

 案内いただいた本ギャラリー責任者であり、東映アニメーション演出監督の笠井さん(現・デジタルコンテンツ事業部プロデューサー)と名刺交換し、今後ここをどのような形で展開していくか話を伺う。常設展示の問題や歴史的資料の運営方法など、歴史あるアニメスタジオとしての立ち位置の難しさは想像以上。あと、塑像はディズニーにならい各作品ごとに用意したのだが、実際には使われていないという歴史的裏話を少々。


 その後、渋谷に移動してオーチャードホールへ。東京国際映画祭特別上映プログラムの『エイリアン ディレクターズ・カット』を観る。
 細かな差異は次号の「フィギュア王」で触れるけど、今回のバージョンは既発のオリジナル版DVDに収録されている10シーンの未公開場面から、4シーン(うちひとつは半分)を本編に組み込み、さらに前半部のノストモロ乗組員会話シーンの幾つかを微細にカットして、オリジナルより1分短くしている。あまり変わっていない印象を受けるかもしれないが、どっこい大幅に手が加えられているのだ。ただ『スター・ウォーズ 特別編』のように、CG修正など視覚効果のレタッチはしていない。
 やはり独自の世界観を作り上げた功績は大きいよ。今改めてスクリーンで観ても、劣化は全く感じられない。怖さはだいぶん緩和されたけど、それは初公開当時、エイリアンの形状が把握されてなかったこともあり。
 本編終了後に『エイリアンVSプレデター』のティーザーが流れるが、粋なはからいと思うなかれ。1954年の第一作『ゴジラ』の後に『ゴジラ対メガロ』の予告を見せられるくらい無粋だよ

 終わって再び後輩君、そして友人Mと合流し、渋谷マークシティのスタバで時間調整をして、23時発の高速バスで後輩君帰阪。それを見送って深夜、我々も帰途に就く。

 どうでもいいが、ATOK14ってスタバがカタカナ変換されるのね。





2003年11月3日() FBB × ガチンコ兄弟




 夜を明かすまで後輩君と話し込んだツケがまわり、昼まで意識を失う。

 午後からロフトプラスワンの「秘宝裏ファンタ総決起集会」に出席するために新宿へ。
 件の司会進行はウェイン町山(町山智浩)とガース柳下(柳下毅一郎)のファビュラス・バーカー・ボーイズ。お二人と同じ壇上にあがるなど、おこがましいことこのうえないが、秘蔵ビデオのネタ提供ゲストとして場汚しを。
 テリーは『キル・ビル』に絡めた「イビツな日本観」ということで、お得意ネタの『ニンジャフォース』の怪しい日本語を話す忍者キヨシローを。そしてオレは「普通では観られない映像」というくくりで、ジェームズ・キャメロンが歯科医だまくらかして撮った大風呂敷SF『ジノジェネシス』を見せる。

 終了後は友人M氏と上京中の後輩君と新宿で合流し、「滝沢」で2時間ばかし談話。入間の航空祭は雨で中止のプログラムが多かったらしく、消化不良。仕方なく神田の古書祭に流れて古本を物色したと。

 それから秋津に寄り、中華を食らって帰宅。微妙に仕事が溜まってきたので、手離れしやすいものから消化。





2003年11月2日() 遠方より…




 高校時代の後輩が入間の航空祭を観るために上京。午前から午後にかけ、彼を迎え入れるための部屋の掃除を行う。途中、テリーとメシを食いに外出し、近所のビデオレンタル店のリニューアル記念セールに乗じて『陽はまた昇る』と『大怪獣バラン』を借りたりもするが、基本的にはウチの中を引っかき回すだけの一日。おかげで「映画秘宝スペシャル ギロチンまつり」に行くことが出来ず。

 なんとか客を泊められる体裁が整った夜、件の後輩が訪ねてくる。奥さんと紀州観光に行ったということで、手土産に那智黒総本舗黒飴と、播磨屋本店助次郎(焼きおにぎり風味のおかき)をいただく。関西在住だからといって赤福ばかり持参し「いやがらせか?」と腐された我々には学ぶべきところが多い。

 疲れているにも関わらず夕食をとりに外出し、深夜さんざ徘徊したあげくに、家に帰ってからもいろいろ積もる話を朝まで。





2003年11月1日(土)
轟天建武隊に入って根性たたき直せ!




 例のTV、なぜか突然直る。たぶん電気配線系統の接触不良だと見当つけるが、どっちにせよ寿命は寿命かと。とりあえず、無事ビデオ返却できると一安心。

 昼は仕事を進め、メドがつくと新宿に移動。18時より新宿ミラノ座にて『東京原発』。東京国際ファンタスティック映画祭と、マスコミ披露試写を兼ねた上映。
 東京都知事が新宿に原子力発電所を誘致しようと画策するブラックコメディ。『ゴジラ』や『原子力戦争』『太陽を盗んだ男』に比肩する核アイロニー映画だが、石原都知事による「東京湾・原発構想」のせいでシャレがシャレですまなくなり、製作後1年ばかし陽の目を見なかったワケで。
 前半の原発誘致会議のくだりは劇団系俳優の演技力と、原発に関する観客の認識欠如を埋め合わせていく語りの面白さで引っ張られるが、後半のドタバタがパワー不足で「これは傑作!」まで至らないところが惜しいかなぁ。でも今年見た邦画の中じゃ、確実にベスト五指には入るが。

 配給がザナドゥーなので、叶井俊太郎に会う。アルバトロス退社後の動向を尋ねると「12月に案内出すよ」と。着々と企みが進行しているみたいではある。

 帰宅後、コモドオンラインより昨日注文した『海底軍艦』DVDが早々と到着。
 再生してビックリ、えらくまた画質が向上してるやんけ。正直、リマスター再発版のLDでさえ画質がイマイチな印象だったんで、驚きもひとしお。定価4800円ラインでこのコストパフォーマンスを維持するのは大変だし、それに対する東宝ビデオの労苦も聞き及んでるんで、なんとか息切れせずに『大怪獣バラン』まで頑張ってくれと、ささやかな励まし。






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