2004年7月31日(土)
あれ、萩野アナってメガネっ娘やめたん?





 と、夕べから朝生をダラダラ見続け、『やじうまプラス』の時間まで起きてたワタシ。メガネは七難カモフかと思とったら、あにはからんやゴッツ美人やん。残念なような、これもまた良いような。


 ほどなく5時間ほど気絶し、復調したらCDを返却しに行き、ついでにリリース間もない『ニューオーリンズ・トライアル』を入れ替わりレンタルしてきて視聴。

 銃訴訟をめぐる、陪審員コンサルタントと正義派弁護士との丁々発止を描く法廷サスペンス。思い起こせば『依頼人』くらいしか面白いと感じたことのないグリシャム原作、それでもこれは唸るようなディレクションと構成の巧さ(特に前半の30分)で引っ張られた。
 映画史的にはダスティン・ホフマンとジーン・ハックマンがワンフレームに収まるところに価値があるだろうけど、配役としては役者的イメージをミスリードにしたジョン・キューザックも、なかなかどうしてのハイアベレージ。

 ゲイリー・フレダー監督のコメンタリーは映画ファンに目配せしたもので、
「ディラン・マクダーモットは『サイコ』のジャネット・リー的役割だ」とか、
「最初の部分、キャラクターの擦れ違いはアルトマンの『ナッシュビル』だね」
 など、そんなことばっかり言ってる。


 その後『ダ・ヴィンチ・コード』を読むつもりが、図書館から借りた本の返却を迫られたので、未読のままだった『武がたけしを殺す理由』(ロッキングオン)を読む。

 別に語ることなし。基本的に『みんな〜やってるか!』をスルーしている北野映画論やインタビュー集を、オレもテリーも信用してないんで。あと、したり顔で“キタノブルー”とか言ってるヤツも存外。






2004年7月30日(金)
映画ガチンコ兄弟の『夜のなんちゃら』





 日記も読者獲得のサービスという認識があると、ブログとか、これだけトーシロダイアリーが氾濫する状況下、記述と感性にダブりがあるとイヤですやん。

 例えばファミマに買い物に行って、ケンタロウの笑顔を見るたび「ピエール瀧やで」と思うオレは、それを日記に挙げて「そんな今さらな」という誹りを受けないためにググる。すると、世の中に同じ事を考えているヤツは沢山いるワケで、キーを叩く手も止まろうってもんだ。

 どうでもいいが、オレの周辺の姉ちゃん関係は、どうだ手作りだと勧めてくれる料理があからさまにケンタロウレシピなのですけど。料理の天才から言わせれば土井先生の本を読め!! いや土井善晴じゃなくて、そのオヤジの土井勝。ベーシックにして深く理論的で、その緻密さは山田久志の野球解説レベルよ。


 朝から血液ブクブクいわせて他人を見下した発言をしておりますが、昨日の活動力停滞のせいで、仕事のツケが今日にまわって正直しんどい。

 昼になって、ようやくフィギュア王のレギュラー原稿をチマチマやっていると(午前中までが締め切りだってのに)、エルマガジン編集部の須波姐から業務電話。来週の『オールド・ボーイ』の記者会見に行けとの命令。その後は神戸で『ゴジラ』の撮影があった話とか、長澤まさみが巨大だという話を延々1時間半くらい。

美少女だと思って気を許してると、実際会ったときのギャップにビビる

 とはスナミオザキの合致意見だが、世界の中心でなんたらのおかげで、その平衡感覚の失なわれっぷりはMAXになったとか、そういうユルい締め。

 でも最近の若いヤツらは、なんで『●●●なんたら』とか、タイトルがうろ覚えなんだ? 今日も今日とてTSUTAYAに行った際、

「あ、もう出てるよ『ロード・オブ・なんちゃら』が!」

 覚えろよ!! その後に付くのは「リング」だけなんだから。


 時間軸は前後するが、結局のところ原稿を中途で投げ出し、夕食ついでにTSUTAYAに寄ってCDを2枚、Puffyの『NICE.』とベイ・シティ・ローラーズのベスト盤をレンタルし、階下のブックコーナーで『ダ・ヴィンチ・コード』(ダン・ブラウン 角川書店)を上巻だけ手にとって購入。ついに誘惑に負けて読むことに。







2004年7月29日(木) 空白の一日




 ここではやれ肩が痛いの頭が悪いのと、絶えず肉体や精神の不調を訴えているが、人前では努めてそれらを出さず、グッと貯め込む傾向にある。
 これが長く続くと、たまに大地震がやってくるんだなぁ。肉体プレートテクトニクスといったらいいか、マントル対流に引っ張られた海溝脇の弧状列島が、戻るときにこう、ズルッと(竹内均先生の口調で)。


 今朝が思いっきりそれだった。目は覚めてるのだが、頭がボーッとして体が起きあがらず、その体勢で夕方まで突っ伏したまま。深夜2時に寝て、翌日の夜7時までずっとだよ。
 ようやく体が動く状態になったら、尾を引くすさまじいまでの倦怠感。夢の中をボンヤリ漂っているようで、現実味が伴わない。


 夜中の11時くらいにようやく意識もハッキリして仕事場に入ると、システム不調でパソコンがやたら頻繁にフリーズを起こし、それを改善するために苦心惨憺。それこそ有って無いような一日だった。






2004年7月28日(水) 続・弱虫クルッパー





 暑さド頂点の昼日中、ヒートアイランド現象で灼熱地帯と化した新橋へ。ワーナー試写室にて『スクービー・ドゥ2 モンスター パニック』を観る。

 まぁ面白さの是非はともかくも、前作よりオリジナルの世界観には寄ってる。スクービーの毛ヅヤなどの質感表現が、『1』を初公開以来、1度も見直してないオレですらピンとくるほど大向上。あと、サラ・ミシェル・ゲラーの噛ませ犬みたいなアリシア・シルバーストーン登場に哀れを感じたり。10年前はサラと変わらぬ立ち位置だったのにさ。

 クレジットロールでPUFFY AMIYUMIの曲が流れるが、これは日本版だけの差し替えサービスではなく、アメリカで観ても輸入盤DVD買っても聴ける快挙。やはり全米進出はアニメの懐に潜り込むに限る。

 ところでプレスには

「海外の映画で、日本人アーティストの曲がエンド・クレジットにフューチャーされるのは稀(初?)」

 と書いてあったけど、『キル・ビル』のことなんかきれいサッパリ忘れているのね。


 終了後、銀座方面に移動してフィギュア王編集部・高橋君と落ち合い、昼食を兼ねながら次号の打ち合わせと、レイアウトを切るのに必要な資料の受け渡し。今月号の『サンダーバード』特集は我ながらホレボレする構成を組んだので、今回の『ヴァン・ヘルシング』も同じパターンでかっこいいページ作りを約束。


 それから神保町へ行き、洋泉社・映画秘宝編集部へ。預かりモノを返却し、その場で週チャンのレビュー原稿の赤入れ。よその編集部でよその仕事をする。


 帰りは池袋経由。それにしても夜の西武池袋線は人は多いわ、風通しが悪くでホームは蒸し風呂状態だわで、体から水分塩分がどんどん抜けていく。


 途中、書店でジャック・オーブリーシリーズの翻訳最新刊『攻略せよ、要衝モーリシャス』(パトリック・オブライアン 早川文庫)の上下巻を購入。






2004年7月27日(火) この場を借りましてお願い





 久々にテリーと高田馬場まで行脚、外食してゆっくり話をする。とはいえラーメンの話題がプロ野球の1リーグ問題に差し代わっただけの話だが。

 長年のプロ野球ファンとして意見をテリーに求められたが、物心ついたときからセ・パ2リーグ制が当たり前の状況だったので、是非はともかく純粋な興味として1リーグは見てみたいと。ペナントレースなのに西武とヤクルトが戦っているヘンテコな画とか気になるじゃん。
 しかもそれが2、3年続き「やっぱり2リーグが自然だよ」ということで、何事もなかったかのように元に戻るとまた楽し。プロ野球・黒歴史としての1リーグ。『ギブアップまで待てない!』みたいな。


 帰宅後、パソコンの調子が悪いのでノートンをかけたら、修復の途中でフリーズ。再起動をかけるとシステムを認識しなくなっていた。泣く泣く再インストール。

 HPは外付けHDにバックアップを取っていたので、ここ半月の更新分を吸い出して再構築するだけで事なきを得たものの、メールは最近2ヶ月分がインポートできず、アドレス不明になってしまった方がチラホラ。


 というワケで、5月から昨日までの間に新規でオレにメールをくれた方。申し訳ありませんが、また何かの折りにでもメールください。特に昨日5年ぶりに再会したT先輩、このままでは再び音信不通になってしまいますんで。






2004年7月26日(月) げに恐ろしきは人間関係




 朝起きて、本日が締め切りの週チャン・レビュー原稿をアップ。


 昼は調べモノのために図書館に行くが、休刊日をすっかり忘れていて呆然。仕方がないので本屋と茶店・ファミレスをハシゴ。


 家に帰ると留守電に「週明けのインタビュー取材は中止」との連絡。予定していたのは『ヘルボーイ』のギレルモ・デル・トロ監督とロン・パールマン。2人とも来日が出来なくなってしまったらしい。チェッ。


 日も暮れた頃、駅にて5年ぶりに大学の先輩に会う。在学中はさんざ子分のようにこき使われたが、路頭に迷っていたオレの面倒を見てくれた姉のような存在でもあったので、久々の邂逅に感無量。
 それよりも驚いたのが、結婚した旦那がオレも幾冊か著作を所有している、恐ろしく高名な方だったこと。紹介してあげようかと言われたが、恐れ多すぎ。


 空白を埋めるように長く話し込み、帰宅は11時。レイアウトが送られてきた週チャン次回レビューに着手し、なんと締め切りより一週間も早くの脱稿。筆耕たるもの、常にこうありたいと清々しい思い。






2004年7月25日(
ILMの独走態勢を許すな!




 今日は完全オフ。暑くて働くどころか動く気も起きん。ましてや公楽のために外出するなんぞ、もってのほか。


 そのかわりに家で読書に没頭。アイザック・アシモフの『われはロボット』(早川文庫)を読む。映画『アイ、ロボット』に絡む原稿があるので、そのための再読。


 本読みに耽っていると、ほどなくして宅急便が到着。お届け物は“ Digital Domain: The Leading Edge of Visual Effects ”。

『タイタニック』『アポロ13』等をクリエイトしたVFXファシリティ、デジタルドメイン。そのワークヒストリーをまとめたハードカバー。このテの本は過去にILMが2冊出版しているが、本著はテクニカル・カテゴリーを細かく設け、そこにこれまでに担当した作品を用例として紹介する、極めてハードユーザー向けの編集がなされている。


 その名前から誤解される向きがあるが、デジタルドメインはCGだけでなく、ミニチュアワークからモーション・コントロールとアナログもこなす万能チーム。しかし最近はデジタルハードのバージョンアップなどで、苦しい台所事情を抱えている。

 もっともこれはデジタルドメインに限らず、ビジュアル品質向上のためアップデートについていけない弱小ファシリティはどんどん勢いを失っていく。世知辛いというか、そこに視覚効果スーパバイザーのパーソナリティが確実に存在した、80年代のSpFXムーブメントが恋しい限りだ。






2004年7月24日(土) 続・買ったのいつだよ




 昼過ぎに起床し、返事を貯め込んだ各所メールへの返信と、企画書作成のため机の前でウンウン唸る。BGMは先日亡くなったゴールドスミスを偲び“ JERRY GOLDSMITH AT 20th CENTURY FOX ”のディスク1をリフレインで。『ブルー・マックス』あたりで涙腺が緩みっぱなし、ビェ〜。


 夜は昨日の『二つの塔』に引き続き、『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間/スペシャル・エクステンデッド・エディション』DVDを視聴。

 三部作が全部仕上がってみれば、実のところ一番好きなのがコレだったりするワケで。なんでだろう? やっぱり生きてる間に『指輪物語』の実写化が叶うとは思わなかっただけに、ファースト・インプレッションが相当デカかったと。

 でも本当は一番感動したのは、カンヌ映画祭で披露された30分のダイジェスト版。
 東京国際映画祭で上京したときに日本ヘラルド映画の試写室で観たのだが、モリアの坑道内部でフロドたちがオークに襲われ、一難去ってバルログが出現する直前までのシークエンスを観せられたときは、このまま興奮死するかと思ったよ。そのときの感動も確実に影響している。


 この特典ディスクで驚いたのは、カメラ移動を伴う強制遠近法。
 ホビットの小ささを出す手段のひとつとして、人物を手前と背後に置きディープフォーカスで撮影するインカメラ・フォースパースペクティブという撮影法があるが、この場合、あくまでカメラワークはフィックスに限定されてしまう。
 そこで、モーション・コントロール・カメラと小さく捉えるべき被写体が同時に移動することで、カメラが動いても遠近のバランスが崩れないという脅威の方法がとられている。

 モーション・コントロール・カメラはデジタルに駆逐されたと思いがちだが、ミニチュアの接写移動といい、この映画ではバリバリ活躍していて感動モンだ。








2004年7月23日(金) 買ったのいつだよ




 今日は試写を4本ほどハシゴするスケジュールを組み、ちゃんと目覚ましをかけたつもりだったのだが、起きたのは目覚ましのベルによってではなく、週チャン編集部からの電話。しかもセットした時間から2時間も後のことですやん。いや、もうダメ人間大爆発ですよ。


 しょうがないので家で仕事をしようと思うも、今日は完全に映画を観るモードだったので、キーを叩くモードに切り替えが利かない。

 そこでだよ、ならば家に積んである未見のDVDなんぞ消化しようかいと『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔/スペシャル・エクステンデッド・エディション』の特典ディスクに手を付ける。
 6時間もあるメイキング観賞、まぁ肩書きが肩書きですからして「職業意識が高いよチミ」ということになるのだろうが、購入したの去年ですよ。実のところ『旅の仲間』のスペシャル・エクステンデッド・エディションさえ、特典の半分も観ていないと言うていたらくで。

 というか買ってる奴らに敢えて聞くが、お前らもどうぜ中途で投げ出してんだろ。音声解説なんか3トラックあって、全部聴くのに11時間はかかるんだから。


 けど面白かったのは効果音制作の話。何十万というオークの軍勢の咆哮をどう作るかということで、個々の叫びをひとつひとつオーバーダビングするのではなく、スタジアムで群衆の声を一気にひろう方法を実行。
 ピーター・ジャクソン自ら指揮をとって観客に協力してもらったのだが、酔っぱらった客の「ピーター、愛してるよ!」とか、そういうガヤが入ったりで困惑モノだったそうな。ああ、『ブレインデッド』がすっかり地元の英雄に……。






2004年7月22日(木) 映画音楽界、最大の損失




 やはり夕べは疲れがあったせいか、仕事場のフローリング床にベタ寝したのに昼まで眼が覚めず。


 起きてからは「関西ウォーカー」の原稿をあげ、ちゃっちゃと書類整理。それからほどなく電話で 来月頭の某インタビュー取材についての打ち合わせ。そして他媒体との調整のため、電話口をあっちこっちとアクロバティックに立ち回る。

 というか正直、昨日のジョナサン・フレイクスのインタビューには少し不満があったのだ。ライバル誌同志が囲みでインタビューをしなきゃならない、その束ね方が不健全だし、押した時間を調整するため予定された時間枠が削られ、未消化も甚だしい。あげく誌面にはそれがオレの記名原稿として載る。冗談じゃねぇ。だから次回のインタビューは強硬手段をとらしてもらった。


 それらを終えて夕方、新宿に外出。ロフトプラスワンにて『ダブルダイナマイトのおしゃべり映画館(仮)』の公開収録ライブを拝聴。
 約3時間、バカ話のパッションをひらすらに保ち続けるオーヤ&ホークの至芸を堪能。ついでにロフトの斉藤プロデューサーと話。というワケで我々も負けてません。ガチンコ兄弟、秋口から年末までにトークライブを復活する方向で始動してますよ!! ……その前に、最近コンタクトのないテリーとコミュニケーションを密にせねば。たまに顔を会わせてもラーメンの話しかしねぇし。


 終了後、OTCの井戸プロデューサーに歌舞伎町の中華料理店で食事を馳走になり、終電ギリギリで帰宅。


 だが、高揚した気分はジェリー・ゴールドスミスの訃報で一気にドン底!!

 享年75歳。映画音楽のマエストロとして充分すぎる貢献を果たしているし、ガンとの闘病もあり「必要以上の期待は持つまい」と念頭には置いてはいたが、レトロスペクティブでなく現役第一線のまま逝っただけに、とてつもなく損失感は大きい。

 4年前の来日コンサート、当時はオレがまだ関西在住で、食うや食わずの生活ながらも隅田と横浜、両方のプログラムに馳せ参じたよ。池袋のラブホテルみたいな安旅館にテリーと宿とって、ホモ疑惑も辞さずの覚悟でさ。


 ちくしょう、ただひたすら悲観に沈み「さようなら」も「ありがとう」の言葉も出やしねぇ。






2004年7月21日(水) 長寿と繁栄を




 朝も早々、資料として急きょ必要となったので『マルクス兄弟のおかしな世界』(晶文社)を探すも、持ってたはずの本書が書棚のどこを引っかき回しても見つからない。

 仕方がないので、予定していた時刻より1時間ばかし早く新宿へと出掛け、紀伊国屋書店新宿店に立ち寄り購入。後で部屋のどこかで見つかったらヤダなぁ。しかも件の本、再販に再販を重ねて価格はオレが買ったときより1000円も高くなっている。まぁ初版で購入したの高校のときだもんなぁ。


 紀伊国屋書店から小田急百貨店前に移動し、そこからタクシーに乗りパークハイアットへ向かう。


 13時25分より『サンダーバード』主演のトレーシー・ボーイズ&監督のジョナサン・フレイクスの来日記者会見。

 華々しい大物スターが来るワケでないので、マスコミの数はほどほど。質問はトレーシー・ボーイズ5人と監督それぞれが応じるので、身のない質問が3つ程度。スルーすればよかったかなぁと思うも、花束ゲストに長澤まさみが登場したのでそれなりの余得はあったかと。しかしまさみ、トレーシーボーイズより背が高く、しかも彼らより確実に華がある。記者会見として本末転倒の感アリ。


 会見終了後、場所をホテルルームに移動し、15時よりジョナサン・フレイクス監督のインタビュー。ライカー副長と実に一年ぶりの再開。

『電撃ホビーマガジン』や『モデルグラフィック』各誌らとの囲みだったが、実にフランクで時おり濃いネタに爆笑を挟みつつの、終始なごやかムードで進む。

 質問に入る前、オレが

「記者会見で監督が登場したとき、バルカンサインを見逃しませんでしたよ」

 と言うと、ライカー副長は

Live long and prosper

 と決めゼリフ。そのうえ

「おっと、君のその風貌はクリンゴンだな!」

 と、とてもおいしい言葉を投げかけられたり。

 しかし偉いよジョナサン。監督としてSFジャンルのマスターになりながら、惜しみなく『スター・トレック』ネタで湧かせてくれる。普通こういうのはエージェントか、あるいは宣伝・配給会社側が「あくまでも話題は『サンダーバード』中心で、スタトレの話題はNG」とか言い出しそうなものではあるが。


 終了後、フィギュア王編集の高橋君とカメラマンの加藤さんと共に、打ち合わせと言う名のマンガ談義にふける。


 新宿から銀座へと移動し、ヤマハホールにて『シークレット・ウインドウ』完成披露試写。

 ジョニー・デップ主演・スティーブン・キング原作のサスペンススリラー。なにより脚本家デビッド・コープの初監督作というところで期待していたのだが、導入部のもたつきと展開のなさに加え、睡眠不足が祟って後半は意識が朦朧。肝心のトリックが自分の中で未消化のまま観賞を終えてしまった。後日改めて社内試写でのフォローを誓う。

 会場で一緒になった秘宝編集部・大内軍曹曰く

「ま、要するに『ダーク・ハーフ』の●●が×△になったバージョンだったんだね」

 なんだ、そういうことか。しょ〜もねぇ!!






2004年7月20日(火) 宇宙人もロボットも拳一発!




 午前11時に外出。都内、六本木方面にて内覧試写。

 暑くて面倒なので内容に関しては記さない。もともと内覧なんて守秘が約束だし。まぁ『メカ沢バッドボーイズ』と思ったら、意外と世界観がカッチリしてる良作SFだったと。今後、同種ジャンルを展開しやすくするための導入なんだろうなぁ>ホニャララ三原則。


 試写室から外に出ると、まるで換気もせず湯を張ったバスルームの如きムンムン極熱。犬のようにハァハァあえぎながら、日比谷線で東銀座駅へ。


 15時30分、ヘラルド試写室で『ハイウェイマン』を観る。

 奥さんを轢き死なせた殺人カーを追う、暴走アウトローの復讐アクション――言っておくが『マッドマックス』の紹介ではない。そういう物語なのだ。まぁ主演がジム・カヴィーゼルというところ、『パッション』つながりでメル・ギブソンに距離は遠くないなどと思いながら……なに浮かれてんだオレ。

 病的クラッシュマニアを演じるコルム・フィオーレが、そりゃもう変態特出しサービス満点!! 『リディック』のジャンケットで会ったときは好印象もいいところな、お茶目で笑顔を絶やさぬオッサンだったのだが。


 終わってそのまま『LOVERS』の完成披露試写に行こうと思ったが、既にワークプリント版を観ているので、急がずとも社内試写でフォローすりゃええと断念。


 帰りに三省堂有楽町店で『屋根裏の散歩者 江戸川乱歩全集 第1巻』と、ようやく翻訳版が出た『スタンリー・キューブリック A LIFE IN PICTURES 』(愛育社)を購入。

 後者はタイトルどおりキューブリック写真集で、監督に愛着がないとその価値は無に等しいが、オレのようにキューちゃんの撮った作品と同等「あの哲学者みたいな風貌がタマらん」という者には宝のような本だ。未発表フォトが山ほど掲載されているし、装丁の割には安価だし。






2004年7月19日(月)
単に娯楽としての映画鑑賞【2】





 考え方次第では「毎日が日曜日」な商売をしてるオレにとって、ウィークエンドに祝日がくっつく3連休とか4連休なんてヤツは、あまり意味がない。まぁ原稿の催促や各方面からの連絡がないぶん穏やかではあるが、むしろ稿料の振込が変にズレ込んだりして痛し痒し、いや痛し痛しだ。


 昨日に引き続き、ダラダラとDVD観賞に耽る。まずは『くたばれハリウッド』。

『ローズマリーの赤ちゃん』『ゴッドファーザー』を生んだ名プロデューサー、ロバート・エヴァンスの跛行波乱エンターテイメント人生を綴った作品。
 原作もエヴェンスのニヒリズムが炸裂していて痛快だったが、映画は本人ナレーションという無敵の構成。さらに日本語吹替版はエヴァンスの声=広川太一郎なので、オレさま度ムダに高し。ジョルジオ・モロダー版『メトロポリス』のヨシワラハウス紛失部分みたいなモーションスチールが見事。


 続いて『タイムマイン』。

 装着すると通常の何十倍も早く動ける《分子加速装置》を手にした高校生と、それを狙う謎のエージェントとの攻防を描いたSFティーンズ・アクション。モーションがチャカチャカ早くなる描写より、周辺時間が静止したかのごとく緩慢に流れる、その巧技なビジュアルがウリ。


 今さらに何故こんなビデオスルー作品を借りたかというと、監督がライカー副長ことジョナサン・フレイクスだから。
 週明けには『サンダーバード』のプロモーションで来日する監督にインタビューを予定しているので、とりあえずチェックという次第。雇われ監督にサンダーバードの濃い疑問ぶつけるのもナニで、さりとて『スタトレ』ネタも失礼だし。ちょっとディレクション面で突っ込めればと。






2004年7月18日() 単に娯楽としての映画鑑賞





 暑くて外出する気にもなれず。返却期限も迫ったので、仕事場でレンタルしたDVDの視聴。

 オレ様ビデオ鑑賞の友は「カレーコロッケにコーラ」というのが鉄則だが、最近は油モノと甘いモノを控えてるので、麦茶と冷えた無農薬トマト。それと盛り塩でスタンバイ。


 とりあえず見たのは『嗤う伊右衛門』。

 意外と原作に忠実。蜷川的には『魔性の夏 四谷怪談より』で手慣れたジャンルだと思うが、やっぱ役者のスキル不足が気になる。唐沢と香川は安心して見ていられるが、池内のセリフまわしと小雪の所作がなぁ……。
 京極は大本命の京極堂シリーズが映画化されるが、オレの周辺は『姑獲鳥の夏』を通り越して『魍魎の匣』の心配をしているのがおかしい。


 それと『1980』。

 秘宝のアイドル別冊・編責の馬飼野氏に

「蒼井優の聖子ちゃんカットが変で見物ですよ」

 と薦められていたのだが、本当に変だった
 まぁアーリー80`sが最大目的の映画で、ドラマの付け足し度は『心はロンリー』並ですからして、時代性がどう物語に食い込んでくるか……なんてのはムダ読みムダ読み。
「映画好きは演劇好き」に背いて舞台にはまったく興味のないオレなので、監督は“有頂天のケラ”で歩留まり。だから作品に舞台演出家ケラの意匠が匂うのかどうか、そこはどうなの板好きのテリーさん。君の好きな犬山イヌ子は磯野貴理子化してるしよ。






2004年7月17日(土) 今週のおこぼれ記




 今日はちょっと公に出来ない行動の一日。いろんな方の目に止まるココ、微妙に気を遣ったりして。


 仕方がないので、今週のおこぼれ記。


■チャン・イーモウの新作『LOVERS』でいちばん鼻汁をすすったのは、ストイックというには残酷すぎる恋愛ドラマの行方ではなく、エンドクレジットに付記された「アニタ・ムイに捧ぐ」の一文だった。この作品に出る予定だったもんなぁ。


■数日前に、ちょっとペンネーム(本名だが)を変更する相談をした。といっても「崎」の“大”のところが“立”になっている旧字にすり替えるだけのこと。パソコン周りなど表記の面倒もあり「別にオレが我慢すりゃいいこと」と保留してきたが、それでも前々から気になってたんで。

 というワケで、来月以降の雑誌媒体におけるオレの記名、上記のごとく変わるんで。「え、そんなこと聞いてないよ」という編集諸氏、まぁ、そういうことです。






2004年7月16日(金)
『サンダーバード』に続けとばかりに





ダーク・クリスタル』なんかもこのさい、実写俳優でリメイクすりゃいいんじゃないかと。パペットであることが命の映画に無粋なことを言うようだが、するってぇとキーラは小西真奈美か。なんで黒目=妖精顔という約束事があるのか知らんが。あとスケクシスは3DCGアニメで適当に。


 とりあえず原稿の波も去り、ペンディングしている諸事を進行させたり、試写通いを再開しようと思うも、メールで緊急の仕事が入り、そのための下準備を余儀なくされる。他にもメールで原稿の依頼数件あり、早くもお盆進行の余震がグラグラと。


 ことは早急に片づいたものの、既に試写に出るには面倒な時間。仕方がないので近所のTSUTAYAに行き、未見のままだった新作映画DVDを幾枚かレンタル。その視聴に努めることに。


 おっと、その前に昨日買った『原始怪獣現わる』を視聴。

 ああ、思えば本作もLDがリリースされたとき、その画質の良さに感心したものだが、DVDはさらにその上を行く高画質。
 特に一番感心したのはリドサウルスが灯台を襲う、レイ・ブラッドベリの原作『霧笛』に則したシーン。従来のビデオグラムだと暗部がベタつぶれで(先ごろ出たレイ・ハリーハウゼンの自伝“ Ray Harryhausen: An Animated Life ”でさえ、同シーンの掲載スチールはひどかった)、灯台とリドサウルスはシルエットになってしまっているが、DVDはフォルムがバッチリ分かる。

 映像特典のハリーハウゼン&ブラッドベリ対談は、ブラッドベリの肥大&老化ぶりに驚く。マイケル・ムーアに噛みついてる場合じゃないだろオッさん


 DVDを見終わると、そのまま引っ張り出した“ An Animated Life ”に目を落とし、しばし読みふけってしまう。レンタル分は明日へとスライド。






2004年7月15日(木)
バリー・グレイのテーマ曲が免罪符なのかい?





 一晩寝たら、溶けた体はホラ元通りに。市役所やら図書館に行って所用を済ませ、午後より外出。

 高田馬場に立ち寄り、DISCATにて『原始怪獣現わる』の北米盤DVDを購入。国内版は『放射能X』とカップリング&フィギュアセット(リドサウルスじゃなくて巨大アリ)だから買い渋っていたのだ。

 それから近くのウエンディーズで缶詰になり、PDAに溜まった試写案内の入力作業。これがまた大幅に時間を消耗。

 夜も8時をすぎた頃、高田馬場から有楽町に移動し、日劇1にて『サンダーバード』完成披露試写。

 セットビジットでロンドンに行ってから1年、やっと完成版を目にすることが出来る。マスコミ試写は後にも先にもこれ一回こっきりなので、ムダに人多し。入場待ちの状態で、ちょうどフィギュア王編集部一行と遭遇したので、今月号の『サンダーバード』特集(ページ構成とデザインが秀逸!)の話と、次号の簡単な打ち合わせ。

 そらぁチミ、日本男子にとって『サンダーバード』はイニシエーション。相当なご意見番が手ぐすね引いて待ちかまえるは他作の比じゃない。全体的にカットテンポが速いので退屈はさせないが、やはり『スパイキッズ』な展開に客の苦々しい表情が散見される。
 でも「国際救助隊が救助される話」なんて、TV版にもあってもおかしくないエピソードじゃん。そりゃジャングルの中をガキが右往左往するサマは、観ていて耳から脳漿がタレそうになったが。意外と優しい評価で対応してるじゃんオレ。

 だって21世紀の日劇1において、あのバリー・グレイのテーマ曲を耳にすることが出来れば、優しい気持ちのひとつも芽生えるわな。『M:I−2』でもラロ・シフリンの曲をやっとこアレンジで使い渋ったハンス・ジマーだけに、これは予想だにしなかった。いや『恋愛小説家』の『ライフ・オブ・ブライアン』ケースがあるか。

 悲喜こもごもで有楽町を後にし、深夜に帰宅。Qちゃんと合流して遅い夕食。『サンダーバード』の話に触れ、日本語吹替版のブレインズは井上倫宏が声を担当する件について、

「アンソニー・エドワース的には正しいチョイスだけど、ブレインズの声には適当かどうか……」

 という共通の見解。






2004年7月14日(水) 戦士の休息





 締め切りの各駅停車を乗りこえ、しばし生活は急行区間状態に入れり。ホッとするなぁ。次の停車駅から先がお盆進行だと思うと、書いてる傍から気も滅入るが。


 とりあえず、仕事にかまけて惨状と化した部屋の掃除をする。ところがホラ、この暑さで体ドロドロ溶けてしまったよ。
 透明ジェル状態になっては重いモノが持てるハズもなく、中途で断念。仕方なしに昨日、三省堂有楽町店で買った『東京焼尽 内田百間集成22』(ちくま文庫)を読む。


 百鬼園先生を半分くらい読み切ったところで掃除を再開。とはいえ溶けた体が再生するまで半日はかかるので、動かずに済むようパソコンのウィンドウ内を整理。散逸したテキストや画像データをまとめ、ついでにネットを徘徊。

 ネットと言えば、オレ様ブックマークに『週刊タイタニック』製作記をアップしている個人サイトを幾つか入れていたのだが、30号に差し掛かるまでに、どこもアップが滞ってる状態。だがここだけは現在進行形で頑張っている。しかもパーツの心許ない部分は自作で補うなど意欲的だ。道のりは長いが沈没無きよう、人ごとながら応援する。






2004年7月13日(火)
『エクスカリバー』の足元にも及ばねぇ





 疲労困憊の私にテリーさんが「近くに横浜ラーメンのおいしい店がある」というので、件の店『伝家』にて、朝食とも昼食ともつかない食事をする。なんだか最近Qちゃんとは、ラーメンを通じてしかコミュニケーションを取っていない気がする。ガチンコ、やばいかもなぁ。 

 帰ってエアコン全開の仕事場で週チャンの原稿に着手。1時間半で仕上げて編集部にメール。暑いよもう試写なんか行かねぇよとダダこねてたら、週チャン編集・杉田に「職務放棄すんな」と叱りつけられ、渋々都内へ。


 そんな感じで、丸の内プラゼールにて『キング・アーサー』完成披露試写。

 音楽うるせえよ! 2時間ジマーが鳴りっぱじゃねぇか!
 ジョン・ブアマンの『エクスカリバー』に操を立てているオレには、マーリンが●●●な役回りだったり、ドロドロな人間関係が素晴らしいまでに描写不足でライトになっていたりと、ジェリ公の神経を疑いたくなる映画だった。おまけに後半部は恥ずかしげもなく『乱』と『七人の侍』で、魂のない黒澤イズムまでポケットに押し込められてさ。
 監督のアントワン・フークアは『ティアーズ・オブ・ザ・サン』で、プライベート・ライアン病に冒されてない戦闘描写を見せてくれた健康優良児。今回ちょっと軽くかかっちゃったかな? と思うも、土俵際ギリギリで踏ん張ってた。松田聖子が好きなだけが取り柄のブラックパワーじゃなかったんだと、少し感心。

 ところでこの試写、なぜか劇場には制服姿の女子高生や、渋谷から大移動してきたようなギャルの集団がいて、マスコミよりこいつらのほうが圧倒的に多い。ブエナはお姉ちゃんの口コミに頼ろうとしているのか?


 終了後、青井邦夫氏としばし話をして帰宅。






2004年7月12日(月)
『3』なんか『1』の7倍かかってんだから





 昼に都内に出て、8月に公開される某新作映画のワークプリント版内覧試写。

 おお、こりゃ確かにアクションシーンは凄い。考え計算尽くされた画作りで、寝不足から絶対途中でウトウトするだろうと思っていたら、そのビジュアルだけで最後までギューギュー引っぱられるように観てしまった。ストーリーは武侠版『めぞん一刻』というか……ハッ!!


 試写を終えてそのまま直帰し、フィギュア王の残り原稿を全部あげてしまう。

 一息ついたらエルマガジン編集・須波姐より電話。『シュレック2』の記事、ヤマちゃんの写真が用意できないから、原稿少し差し替えお願いと。ああ、せっかくのオチが……。これがホントのヤマ無しオチ無……うわぁん、どうぞ聞かなかったことに。


 深夜、OTCのいどPよりTEL。来週、都内某所に視察に行くから、一緒にいかがとのお誘い。後は長々と映画の話。主にネタは『ゴッドファーザー』とソフィア・コッポラについて。表題はそのときの小ネタで、製作費がらみの話題。






2004年7月11日() あと少し保ってくれれば


 本日、朝も早々に選挙投票をすませ、そのまま直帰してエルマガジンの残り原稿をガッと一気にあげ、デザインが上がったフィギュア王の映画コーナーページに取り組む。己れの肉体の不具合を騙し騙しやってきたが、もうダメ。上半身が煙を噴いている。

 あぁ、明日まで安定走行できるか……。




2004年7月10日(土)
ベルトルッチは好きなんだけど……





 原稿、あと少しで終わりそうなのに、肩の痛みがどうにも。


 見る映画を観ておかないと書けないコラムあり。そこで『ドリーマーズ』をサンプルビデオにて視聴。

 ポリティック、そしてセックスの二題テーマを行き来する、ベルナルド・ベルトルッチの最新作。もっとも近年は後者に偏重ぎみで、まぁそれはそれでいいんだけど、『魅せられて』も『シャンドライの恋』も、ポコチンの余り皮を「珍味」とかいって出されるような、そんな童貞臭ただよう内容で閉口してさ。オイオイどこ行ったんだよ『革命前夜』や『暗殺のオペラ』のテンションわぁ!!

 ……と、そんなこと声高に叫んじゃう「自称シネフィルな17年前くらいのオレ」を、客観視するに等しき超ウルトラこっ恥ずかし作品。パリの5月革命あたりを背景に、シネマテークかぶれなニィちゃんネェちゃんの△性愛関係を描いているんだが、映画と政治に傾倒して世界語ってる青二才の既視感ぶりったら、ああもうスリ傷に塩。


 悶絶しながら、開田裕治先生んとこの『特撮が来た』の原稿をやっと上げる。





2004年7月9日(金) 簡素な……




 11時頃に起床、あわてて週チャンのインタビュー記事の文字稿に赤入れをして、編集部に口頭で訂正箇所を指示。今日の午後の試写に行けないと泣きを入れる。


 午後はエルマガジンの原稿を一部アップし、インタビュー原稿を少し起こす。


 夜、テリーが薦める熊本ラーメン屋さんで夕食。久しぶりにゆっくり話をする。

 帰って久しぶりにTVをつけたら、TV版『世界の中心で、愛をさけぶ』の第2話をオンエアしていたので、後半部を少し視聴。なにやら演出に妙なクセがあったので、気になってクレジットを凝視したところ、監督が堤幸彦だった。







2004年7月8日(木) アップアップ





 昼前に起床。相変わらず肩が重く、指先の動きが鈍い。

 連日35度を超す暑さも相当にこたえる。殊にオレみたく着ぐるみをまとっている身では、体感温度は50度だ。


 起きて映画秘宝の原稿に着手し、夕方4時頃にアップ。仕事の最中、『マルクス・ブラザーズ コレクターズ・ボックス』と『合衆国最後の日』のDVDが届くも、断腸の思いで手を付けず。そのままエルマガジン原稿に着手し、一部アップ。


 晩ごはんを食べ、そのまま「フィギュア王」コラムに着手し、深夜アップ。久々に『探偵!ナイトスクープ』を観て寝る。






2004年7月7日(水) 肩痛、さらに悪化




 少し良くなったと思った肩痛、さらに悪化。おまけに膝も笑い始めやがった。


 キーを打つのも一苦労で、数行叩いてはインターミッション突っ込みつつの、凡そ半日がかりで週チャンのインタビュー記事をようやく脱稿。先方の行動予定を狂わせてしまう。


 エアコンのない部屋で体を休めるが、これがもう地獄のような暑さ。


 夜、実家の父親より電話。近況とプロ野球1リーグ制への展望、ならびに麻生幾『ケース・オフィサー』(産経新聞ニュースサービス・刊)の書評を聴す。






2004年7月6日(火) ジョナサン、奥さま率高し




 朝から目が回るような暑さで、外はさらにぬるま湯に浸かっているような熱気。


 フィギュア王の映画ページのラフ構成のため、久しぶりにジョナサンで缶詰になる。近所のガストでもかまわなかったのだが、ここのチーズケーキを食いたくなったのと、ガストは午後になると女子高生の根城になるので。極楽じゃんという御仁もいるだろうが、仕事するのにギャルの喧騒は、そりゃもう実害以外のナニモノでもない。


 作業していると、隣のボンクラ高校生の秀逸なダイアログが。

 ウェイトレスのおばちゃん「試験中?」
 高校生A「いや、もう終わった」
 高校生B「いろんな意味で終わった」


 2時間で全てのページのラフ仕上げを完了し、家に帰ってスキャンで画像データにし、それをメールで送る。引き続いて切ったラフのテキストに着手。ほどなくしてムラウチからDVD『東京オリンピック』と『テオ・アンゲロプロス全集2』が届くが、視聴のヒマまし。そして相も変わらず肩痛し。





2004年7月5日(月) リズももう大人




 雲行き怪しく、ムシムシの留まるところを知らぬ気温に辟易しながら、都内・某ホテルに向かう。本日はここで『ロズウェル 星の恋人たち』のリズこと、シリ・アップルビーにインタビュー。

 あの黒髪の美少女リズが、思いっきりアダルト・タッチになってましたよ『ロズウェル』ファンの諸氏。といってもあたし君、フォローしたのが5年前のファーストシーズンですからして、ムリもない印象だが。


 今回の来日は『ロウズェル』のファーストシーズンDVDリリース&ビデオレンタルのイベント参加と、10月リリース(予定)のセカンドシーズンDVD&ビデオレンタルのプロモーションを兼ねたもの。彼女的には2年も前に終了したドラマで担ぎ出されるのはくすぐったい気もするだろうが、日本じゃ根強いフォロワーが多いSF−TVシリーズだしなぁ。

「初来日で、どこか行きたいところは?」と訊くと、

「『ロスト・イン・トランスレーション』のロケ地に行きたい!」

 …パーク・ハイアットに宿とってあげればいいのにと思いつつ、『ロズウェル』質問をアレコレとかます。

尾「マックスら異星人組はタバスコをじゃんじゃんメシに振りかけて食べてるけど、撮影ではタバスコ瓶の中身を何にすり替えてるの?

シリ「それ、すっごくいい質問だと思うけど、実はあたしも知らないから答えてあげられないの(笑)

 製作と数話監督も兼ねたジョナサン“ライカー副長”フレイクスに触れ

尾「『サンダーバード』の撮影中に会ったけど、ちょっとデカすぎない?

シリ「驚いたでしょ? とっても大きいのよね

 …心配せんでも、ちゃんと堅気な質問もしてるってば。

 
 今回の取材に同行した週チャン・杉田姐のはからいで、シリと記念のツーショットを撮ってお別れ。ところが、部屋を出てホッとひと息入れていると驚きの情報……な、なんとこの下の階では、『スパイダーマン2』プロモーションで来日中のサム・ライミ監督が取材を受けてるとのこと。たまらず襲撃しようとするが、杉田に止められる、ああ……。






2004年7月4日() 武器が持てない




 昨日の肩痛が深刻な状況になってきた。痛みと手の痺れがたたって、パソコンのキーが打てないのだ。この日記もやっとこやっとこ。


 知り合いに相談すると、血行障害の疑いをかけられる。

「前に言ってたよね。横になって寝てるとき、下敷きになった肩の痛みで目が覚めるって。その空母みたいなボディをなんとかしないと」

 ヴァー、やっぱりそこに解答が行くのね。「オナニーで腱鞘炎になった」とかくらい恥ずかしいことですやん。


 とりあえず根本の解決は後回しで、まずは目先の仕事をなんとかせんと。でも今のダメージ自分にできる精一杯の労働は『ロズウェル』のDVDを見終えること。
 そんなワケで、7巻から11巻(第13話〜22話)を視聴。後は資料で残りシーズンの概要と作品を取り巻くアレコレを把握し、変な姿勢で天井を仰ぎ見ながらインタビューのレジュメを考え、安静を保つ。


 寝る前に見た『ショウビズ』で『ターミナル』のビハインド映像が流れていたのだが、ケネディ国際空港のフルスケールセットに驚く。『未知との遭遇』のアラバマの飛行機格納庫に匹敵するスピルバーグ映画の巨大セット。これを中心に1本撮るんだから、実験的と言えば実験的か。





2004年7月3日(土) もう痛ぇのなんの!



 かなり重症の肩痛に泣く。エアコン全開で寝ると必ず症状が現れる。それこそもう指先がビリビリ痺れるくらいの。


 だからして、キーを叩くのにひたすら難儀するというか、腕を降ろした状態がいちばんツラいんだから困りもの。薬を塗って腕を持ち上げたままの変な格好で横になり、『ロズウェル 星の恋人たち』DVDの3巻から6巻(5話〜12話)を視聴。とりあえず出来ることを消化。タイピングも限度があるので、このへんで。






2004年7月2日(金) 恐怖だ、恐怖だ



 今日は一昨日とはまた別作品の内覧試写があったのだが、目が覚めたのは、どう移動策を苦慮したところで間に合わない時間。
 うぐぐ、どうしようと呆然としていると、今日試写に伺うと約束していた宣伝担当のY嬢より電話が入る。現状を素直に話すつもりが、仕事で行けずと大ウソをかます。くれぐれもこれ見ていないことを祈る。いや、その前に知られちゃいけないこと記さなきゃいいワケで。


 仕方なく、偽アリバイを事実にしようと原稿に取り組む。その件でフィギュア王編集部に連絡し、編集Y氏と長々の話。ところがこの会話によって、ネタに困っていた連載コラムの大筋が固まってしまう。編集者との執筆者の打ち合わせというのは、常にかくありたいものだなぁ。


 夜は鬼盛り状態の残り原稿を後目に、発売されたばかりの『ロズウェル』ファーストシーズンDVDの1巻と2巻、4話分を視聴。来週、リズ役のシリ・アップルビーにインタビューをするための予習。“宇宙人版『ビバリーヒルズ青春白書』”と嘲笑して歯牙にもかけなかったら、こういうところで観賞を必要とするとは因果な商売。


 あ、カーツ大佐死んじゃったのか。






2004年7月1日(木) 半年待ったかいが……




 昼起床。月も変わり、仕事場のカレンダーをめくる。

 ジャジャーン!! 今年も既に半分すぎたことを実感すると同時に、ようやく7月の麻生久美子に到達したことを心から喜ぶ。
 いや実際の話さ、これまでに何度、月を数枚ほど飛ばしてビリビリやっちゃおうと思ったことか。頂戴しておいてこういう言い方もどうかと思うが、年がら年中、美女が待機していた東宝カレンダーと違い、東映カレンダーってば色気なさすぎ。後に控えてるの、里見浩太朗とか渡瀬恒彦だぜ。


 メールをチェックすると、『イノセンス』DVDのリリース・データが解禁になっていた。仄聞でいろいろ耳にしていたけど、コレクターズBOXはちょっと法外な価格設定じゃないの? これじゃ欲しいと思えども身銭を切ろうとまでは行かないぞ。

 夕方から夜にかけ仕事。某作品の素材写真が送られてきたので、ページのラフ構成を思案。一度紙上におこしてみるが、イマイチ納得いくものが組み上がらない。


 どん詰まりになったので、夕食のために外出。回転寿司で散財。

 しかし、ここんとこ外食の続くこと。まぁ月末から月初めにかけては仕事の山場なので仕方がないが、あまり積極的に食事を作らないのには、他に少しばかり理由があるのだ。

 オレは高校時代、1年間ほど母親に台所に立たされ「親元から離れても食うに困らないように」と英才教育を受けた。その甲斐あって一通りの調理はこなせるが、同時に母親の味を完全に受け継いでしまった。

 亡くなる一月前、実家に帰ったときにオレが台所に立ち、父親と共に食事を作ると、それに母親は箸を付け
 「少し濃いかなぁ……でもかなり整った味が出せるようになった」
 と、珍しくオレの作ったモノを褒めた。

 本当は食事もロクに喉を通らないほど、病状は進行していたのに。

 だから自分の料理したものを口にすると、自らの死期を悟っていた母親をイヤでも思い出す。それはお母さんの遺した財産だと人に言われもするが、オレはそれに値する返礼を、はたして生前の母親に尽くしたのだろうか。









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