ですからして、今日はついに待望の『デビルマン』スペースFS汐留にて完成披露試写。15時半の回を観賞。
負け率のとてつもなく高い作品だ。普通に面白い映画を希求する客のまた上に、超えること容易でない原作ファンの巨壁がある。いくら『
CASSHERN 』が映画としてイビツだったとはいえ「オレのキャシャーンをこんなにしやがってウェエエン!」と机をひっくり返すヤツには幸いお目にかかってない。だが『デビルマン』は出来如何によって、牧村家の惨劇が丸の内東映本社で再現されかねない。
まぁそんな分の悪さも“込み”で評価するから、せめて健闘してくれればいいと思ってたよ。
だが、エンドクレジットが終わって場内が明るくなってるのに、隣にいた開田裕治先生に揺すられるまで、意識はまだ暗闇の中にあった。そしてアンバーぎみにドヨンと白けていく脳内で「ああ、原作との比較論なんて4千光年も彼方の話」と悟るのである。
監督はカツドウ屋の意地を見せてくれるかと思ったら、『ピンチランナー』の安倍なつみがコケるシーンさえも名演出だと思えるドン底ディレクションの嵐。キャストの揃いも揃った拷問スペシャル三文芝居に、どこに盛り上がりの起点があるか分からない平板な進行。状況を台詞だけで説明するので、カタストロフィを微塵も感じさせない(以下、日本国憲法並みの箇条文ズラズラ)。
でも少し安心した。これなら丸の内東映の惨劇は避けられる。だって先に書いたように、『デビルマン』の世界観を引っ張ってきて交互検証する以前の問題であり、ひいては「映画」以前の問題だからだ。『デビルマン』でないモノに怒ることは出来ない。ホラよく確認しろよタイトル、『デビルマソ』に見えてきただろう?
終了後、観たオレらが重い罪の意識に苛まれたので、ビアレストランで反省会。しかも2時間近く通夜のように。
それから六本木のアスミック・エースに行って、20時より某作品の内覧試写。
これはタマげるほど面白かった。でも悪いことに『デビルマソ』を観た後だったので何を観ても素晴らしく思え、作品完成度の度合いが掴みにくくなってイマイチ説得力がない。
んで、本作の宣伝担当としてファントム・フィルムの叶井俊太郎が絡んでいるので、久々に叶井さんと会って話す。
尾「『スーパーサイズ・ミー』日本の某大手ハンバーガーチェーンから何か言ってきた?」
叶「いや、まだ。たぶんこれからだろうね」
尾「大丈夫だよ。日本にはスーパーサイズがないんだからさ」
叶「でも映画の中で“ハンバーガー食い続けると死ぬ”って言ってんだぜ、ハハハ」
……まぁ、今日に始まった会話ではないんだけど。