朝も早々に1000本ノックを受けるオレ。というワケで本日は丸の内の東映へ。
ここは今年『デビルマソ』をあんなにボロクソ言った手前、どうも歩が鈍い。着くなり担当のKさんに頭を垂れるが、
「まぁ、あれはしょうがないですよね」
と、いたって不問な姿勢。ありゃ?
来年の東映といえば、角川春樹復活のファーストパンチ『男たちの大和』が控えてるワケで、その計画の一端というか「それはあまりにもムチャ!」という話を幾つか教えていただく。お土産に今年も東映カレンダーを頂戴し恐縮。
お昼に「矢場とん」でランチを食べ、道を挟んだヘラルド試写室で13時より『セルラー』を観る。
脚本原案がラリー“空の大怪獣Q”コーエンで、同じ電話を材にして手掛けた『フォーン・ブース』のように密室劇かと思いきや、舞台がアチコチ転じる捻りの利いたアクション映画でした。監督がデビッド・エリスというのも妙に頷ける。職人脚本家と職人監督がキチンと仕事をすりゃ、こうして普通に面白い作品が出来るんだけどなぁという好例。
試写終了後、今度は東宝へと移動。15時半より東宝試写室にて『ローレライ』。
脚本と画を繋ぐのはコンテであり、樋口真嗣はそのセンスに長けたケレン味の業師だ。そんな氏の手腕が本編中のワンシークエンスのみならず、全編において奮われるのならば……という期待を微塵も裏切らない至高の戦争アクション。このテの和製モノって、画面上で欠落しているものを脳内で補完しながら観ていることが多いが、そんな面倒な作業から解き放ってくれる作品とは、何と気持ちのいいものだろう。
CGの写実性がとやかく言われているが、オープニングの未来戦がミニチュア然としているからといって『ターミネーター』の面白さが削がれないのと同様、エモーショナルな部分にこそ本作の真価がある。表現することの貪欲さをどこかに置き忘れたような、目腐れの起きる空騒ぎ大作が続いただけに、この映画が放つ光はひときわ眩しい。
上映終了後、『パンドレッタプラス』以来久々にお会いした樋口さん(いや、今は樋口監督)と福井晴敏氏に挨拶し、久々に笑顔でここの試写室を出る。皆々と別れ際、つい敬礼ポーズをとってしまうくらいに観賞後の高揚感が心地いい。
その後、テリーと神保町に移動し、映画秘宝編集部へ。現在進行の原稿に関する打ち合わせ。来月のインタビュー取材の件や、1000本ノックのピッチを速める旨の内容。