=ドリー =テリー


2002年7月29日(月)
凡庸なる者よ、罪を赦そう




 今日は関西での試写おさめということで、ヘラルド試写室にて『アマデウス ディレクターズ・カット』を観る。
 最初に観たときは「これが戯曲にマネできるか?」と鼻で笑うかのような、大胆な時間省略に唸ったのを思い出す。何回もリピートにリピートを重ねた作品なので、どこが増えているかは体感リズムの微妙な誤差でおのずと分かる。
 しかし20分増えて3時間になっても全く長さを感じないのは、さすが名作。何度観てもレクイエムのパート譜を口述筆記するシーケンスには鳥肌が立つ。あの場面、サリエリの「早い、待ってくれ!」はF・マーリー・エイブラハムズのアドリブだそうで、どうりで演技を超えた緊張感を醸し出していると思ったら。


 帰宅後、先日ちょっと触れた『火山高』が、今年の東京ファンタのオープニング作品に決定したとの報。あの内容なら納得もするが、スタンス的に“ポスト『少林サッカー』”の様相を呈してきたような。

 晩飯を食べながらテリーと話していたら、「ソニンのソロシングル、ジャケがすごいよ」と言うので見てみる。あらホント、これはエロエロ! 





2002年7月27日(土) 火山高!!




 資料と過去のお仕事を整理。執筆媒体はムック系が多いので、そのほとんどはファイリングせずに原本のまま残しているのだが、さすがに「週刊少年チャンピオン」はそのまま保存とはいかなくなってきた。
 チャンピオンというと前田愛・亜季姉妹や加藤なつき等、マニアックなジャンル女優フォロワーの印象が強いが、こうやって過去数年を紐解いてみると、グラビアアイドルの先物買いぶりに感心する。去年の今頃に上戸彩だもんなぁ。


 楽しみにしていたWOWOW『バンド・オブ・ブラザース』の放送。マイケル・ケイメンのスコアがいかにもケイメンで泣ける。第2話「ノルマンディ降下作戦」のパラシュート降下シーンと、後半のドイツ軍との銃撃戦がテレフィーチャーのレベルを超えている。


『バンド・オブ・ブラザース』の後、片づけもそっちのけで本日入手した『火山高』DVDを観る。こ、こっちはもっとスゲェ!(詳細はまた後日)





2002年7月26日(金) オシさんは日本の宝




『アバウト・ア・ボーイ』の試写を観た後、某社編集部にて打ち合わせ。本題から脱線した話に終止してしまい、いつも申し訳なく思う。

 帰りにジュンク堂書店に立ち寄り、コミックコーナーを通りかかったら、中国人系の青年が大きな声で会話をしている。もうひとりの日本人とおぼしき友人とのやりとりは、以下のようなものだった。

中国青年「あれはオシさんの“ゴーしなさい”のコミックか?」
日本青年「そうそう」
中国青年「オシさんが描いたのか」
日本青年「違う、士郎正宗って人が描いた」
中国青年「オシさんのアニメ観て描いたのか」
日本青年「いや、原作がコレなの」
中国青年「ハイ、オシさんはすごいアニメ作る人。日本の宝だから国が保護しましょう

 会話の流れからわかってもらえるだろうが、チャイニーズさんが言っている“オシさん”とは押井守のことで、“ゴーしなさい”は"GHOST IN THE SHELL"、つまり『攻殻機動隊』のことを言っているのだ。しかも会話の締めがこれ。この一連のやりとり、押井監督に聞かせてやりたいなぁ。





2002年7月23日(火)
ちょっとちょっと、御輿やないねんから!



 今日は一日じゅう部屋の整頓の予定だったのに、気がつけば何もしていない自分。またドリーの説教を食らうな…と思ってたら、外出中の当人から電話。

 以前から自分が欲しがってた旧ソ連製SF火を噴く惑星』DVDを入手できたとのこと。先日タワーレコードでやたら目立つ赤パッケージを手に取り、目を疑うようなビジュアルの数々に興味津々だったのだが、ようやく観ることができる。けどその前にツタヤで借りた大量のDVDに手をつけないと。あと2〜3日中には通販で予約してた『殺し屋1』と『地獄の黙示録/特別完全版』も届くし、果たして大阪にいる間に観れるのか?
 
 夜9時過ぎ(阪神負けてんだからサッサと終われよ>ナイター中継)から『ガチンコ!』の特番を見る。
 ヤラセだの脚本の存在などでさんざん叩かれまくり、もはやマンネリとまで言われてるこの番組だが、最近見始めたオレにはノー問題。「ここ最近で一番良くできたプロレス中継」と思えばヤラセも気にならないので毎週楽しみにしてたんだけど…。とりあえず「ファイトクラブ」にのみ関して言えば、今回で“終わった”感が強いな。
 ゲストで登場した畑山の(余りといえば余りな)演技臭さも鼻についたが、シリーズのかき回し役として楽しませてくれてた五期生・權代のベクトルが「ボクシングで竹原を見返したる」的な方向に向いちゃったのは心配。現在の「ファイトクラブ」の醍醐味って、五期生のワガママに対して竹原や四期生がどう対応していくかってとこにあった気がするので、こういう形で競い合う展開というのはいかがなモノかと。
 まぁ、それはそれでスタッフは何か考えてるんだろうけど、今さら真っ当にボクシングやる展開の「ファイトクラブ」ってのも拍子抜けだし(拳闘教えるコーナーにここまで言い切るのもアレか)。
 とはいえ「ラーメン道」とか「玉の輿」とか、キャラ負けしてないコーナーがまだいっぱいあるから見続けるけど。ところで「モテない男」って本当にもうやらないの?





2002年7月23日(火)
ますます岡村チックになってきたな



 このままオクラになるんじゃないかと心配した『ズーランダー』の試写へ。ベン・スティラーの持ちキャラ、スピン・オフ。例えるなら「AV男優の油谷さん」を映画化するようなもの
 ベンの意味なく広い人脈のおかげで、カメオがとにかく豪華。おかげでズーランダーの実父がジョン・ヴォイトで長男がヴィンス・ヴォーンという、絶妙な配役だけで形容しがたい笑いがとれてしまう。手タレとして登場するデビッド・ドゥカブニーがやはりモルダーを引きずる役なのもお約束。

 基本的に話がバカだけど、カイル・クーパーのクレジット・デザインは『ミッション:インポッシブル』ライクに決めてるし、ベンもオーウェン・ウィルソンも意外や見事なモデル体型になっていて、異常なディテールのこだわりにカルトの匂いもプンプン。フランキーの「リラックス」も『ボディ・ダブル』以上に象徴的に、かつムダに使われるのが嬉しや悲しや。





2002年7月22日(月) 東京オリンピック




 今日は夕刻『クイーン・オブ・ヴァンパイア』の試写にでかける予定だったが、書類作成で人に会わねばならず断念。出かける直前にsaleからTELを受け、発売延期になっていたクライテリオンDVD東京オリンピックがフェイントで入荷したとの連絡。DVD.comオーダー分をキャンセルして受け取りに行く。

 このDVDの登場で、オレの持っているクライテリオンLD(CAV3枚組)とBSオンエア録画テープはその役目を終えた。新たなローコントラスト・プリントからのテレシネマスターもカラーが鮮明だし、MTIデジタル・レストレーション・システムでフィルムのダスト・ノイズも完全に取り去さられ、画質が恐ろしく向上している。初公開時に数本のみプリントが用意されたというステレオ版(「市川崑の映画たち」参照)での収録を期待していたのだが、さすがにそこまでは望み過ぎか。

 音といえば、かって市川崑の助監を務めていた官能作家の安達瑶(安達0)先生によると、市川映画に特定の作曲家がつかないのは、監督と調音の大橋鉄矢ディレクターの要求が厳しいうえ、スコアを徹底的に切り刻むから誰もが嫌がるんだそうで。谷川賢作氏なんか相当にムリを要求されてんだろうなぁ。

 そういや大学時代、講師だった『鉄腕アトム』のサウンドエフェクター大野松雄氏とよく茶店でコーヒーを飲みに行ったが、その席で大橋ディレクターの鬼ぶりをよく聞かされたっけ。





2002年7月21日() それでええのんかNHK!!



 寝過ごして『仮面ライダー龍騎』見逃す。お仕事モードでのおつき合いが、ここんとこ展開から目が離せなくなってきた。
 それにしても日中はただひたすらに暑い。今日は淀川資料館に行くつもりだったが、あまり暑さがひどいもんだから家にこもる。

 NHK地上波放送の『ER』、気狂いにカーターとルーシーが刺される前後編の放送を見合わせた件について遅まきながら知る。配慮はわかるけど、この回がないと後シリーズでカーターを苛む諸々が分かりにくくなるだろうに。そのへんを思ってかNHKの公式ウェブには放送中止2話分のストーリー紹介がアップされているが、これがまるで子供の解説

 あのな、件の2話って『ER』史上もっとも悲惨で沈痛なエピソードなのよ。特にルーシーの救助オペは「そうまでして生かさなきゃいけないのか?」って疑問すら残るクルエルな描写だったりする。それなのに、こりゃないだろう。

 深夜、後ろめたさを感じつつ、とある“目玉大作”をこっそり海賊版DVDで先行視聴。ま、これに関してはまた正式公開の頃に。





2002年7月20日(土) 『千と千尋の神隠し』DVD



 巷のネット掲示板では、件のソフトの画質が大いに物議を醸している。
 というのも、パッケージ・ソフト版はオレンジフィルターがかった、まるでヴィットリオ・ストラーロが監修したかのような暖色ルックになっているのだ。俺も最初に観たときは少し違和感を覚えたけど、少なくとも技術的ミスだとか商品不良だとかそういう問題じゃないよなぁ。

 この色調補正ってあくまで意図に基づいてるんじゃないの。それは作品の世界観に反映されるものであったり、あるいはデジタルアニメにありがちなギラツキを抑え、家庭での長時間モニター視聴に配慮したものであったり。まぁ付和雷同で「欠陥商品」を声高に叫ぶバッド・インフルエンスは懸念されるだろうから、ブエナから何らかのオフィシャル声明は出るだろう。たぶんオレの見解と違わぬ内容だと思うが。あくまで今後への参考に留まり、商品交換はないだろうなぁ。

 とりあえずテリーにも意見を聞いてみたが、曰く、

「それより予告編の音楽が『ソナチネ』の落ち穂拾いなのがもっと問題。久石にガッンと言ってやったほうがええで

 くどいようだが、聞くオレもオレってか。





2002年7月19日(金) 期せずして殺人映画二題



 引っ越しの準備もろもろが背中を押しつつある今日この頃、それでも行くのだジェイソンX〜13日の金曜日〜試写。だって13金だもん
 既にホラー・パロディの機能しか果たしていないシリーズだからして、舞台が宇宙や未来になればなったで、SF映画の引用パロディが顔を出すのは仕方がないこと。なにより冒頭クローネンバーグがカメオで顔出しした時点で、どの客層に目配せしたかなんて明らかなワケで。

『ジェイソンX』後は引き続いてOUTの完成披露。
 単に「20世紀フォックスのロゴリールで始まる邦画」という前代未聞を体験したかっただけだが、映画は思ったよりもよく出来てた。『ハリーの災難』や『青い夢の女』に連なる死体コメディとしてのくすぐりも冴え、鄭脚本は『月はどっちにでている』ライクな語りで平山演出との符合はバッチリだ。もっとも『愛を乞うひと』もあれだけ陰鬱な話なのに暗さがないのは、この絶妙なコンビネーションにあったのだが。

 さらにはTV版キャストと決定的に違う、主要演技陣の窶れ感とアンサンブルの妙味。特に倍賞美津子は老いが見事なまでに演技の盾槍となって、かなりの儲け役。ただ間寛平の起用は、お笑い芸人がシリアスに転じたときの異化効果に忠実すぎて嫌味だし、スコアがメロディモティーフに乏しいうえに『レインマン』を思わせ、テーマを狭窄させる恐れあり。それが災いし、幻の原田眞人バージョンの輪郭さえ浮き彫りになってくる。興行的には微妙なセンだが少なくともフォックスはワーナーの『さくや妖怪伝』に比べりゃマシな作品チョイスをしたんじゃなかろうか。





2002年7月18日(木) Day by Day (日々を生きる)




 透過原稿ユニット物色のため日本橋へ。帰りに輸入DVDショップのSaleへ立ち寄り、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』クライテリオンDVDを購入。アマゾンにオーダーかけ損ねてそのまんまにしておいたのだが、現物に触れたら衝動買いの虫がモゾモゾと。それよりも、ポイントで貰ったこっちのほうが俺ポイント高し。

 小うるせぇ理屈をヌかすな、やっぱ男はジョン・ランボーよ!
 ゴールドスミス80年代ベストスコアが唸り、『黒水仙』『赤い靴』の絵師ジャック・カーディフがアカプルコをベトナムに変える。スライもスクリプト・ドクターの本領を発揮し、キャメロンの『ランボー2/ザ・ミッション』をジャカジャカ改竄したあげくの国威発揚ミリタリー・ショウ。国内版は日本で独自マスターをおこしただけに、画質は北米版よりも優れていた。けど今回のアルチザン・ニューリマスター版も相当に気合いが入ってる。ジョージ・コスマトスの音声解説もキャラに似合わず、テクニカルに言及しまくっているし。
 最後に流れるフランク・スタローンの歌に心シビれない男なんて、そんな奴ぁニセ者だ。ちなみにオレさま臭ただようフランクのオフィシャル・ウェブはこっち。フランクの映画主題歌を網羅したアルバムが欲しくなり、たまらずタワーとかHMVに駆けるが、これがどこにもねえんだな


『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』は何が感心って、映画の製作時すでにクライテリオン・リリースがコントラクトされてる事実。特典ディスクのインデックスに隠れたイースターエッグ、チャス・テネンバウム(ベン・スティラー)が歯を磨く冒頭シーンの撮影風景が出てきて、ベン開口一番、
"WELCOME TO THE CRITERION SPECIAL EDITION DVD.OF THE ROYAL TENENBAUMS!!"
 かって『フロム・ヘル』のヒューズ兄弟が『ダーク・ストリート』を監督するさい、
"LaserDisc is putting on the market from the Criterion Collection"
 という条項を加えさせ、『パルプ・フィクション』のマスタリングが気に入らなかったタランティーノが、クライテリオンからLD再リリースさせたりと、今や完全に業界ステイタスとなった。『キング・コング』や『市民ケーン』あたりのプレス黎明期から買い続けている自分にとっちゃ隔世の感ありだなぁ。





2002年7月17日(水) 腹の底に響く太鼓の音




 オレも飲んでます、泉州だんじり牛乳。別に宣伝の気づもりはないが、その気があるならなんかくれ>(株)泉南乳業。

 午前中にカツンと原稿をアップさせ、午後からDRIVE(ドライブ)の試写。
 映画としての整合性は保たれているクセにテーマも秩序も皆無な、SABUの中坊感覚は健在。しかしどうして松尾スズキはファースト・ショットだけで笑いがとれて、小林明美は存在そのものがエロいのか。得してんなぁ。

 帰りに『千と千尋』陳列待機で店内むせ返るCDショップへ。お目当てはピーター・ガブリエルのリマスター買うんならまず『3』か『バーディ』だろうと思ったが、頭の中に渦巻く「レッド・レイン」のイントロに導かれるがまま『So』を購入。オレら世代にゃオンタイム・アルバムってぇ強みか。ピンク・フロイドのリマスターみたくトラックの独立感が飛躍的に向上したワケではないけど、明らかに音の輪郭がシャープになっている。
 けどオレ来年、ピーターがこのアルバムリリースした年令とシンクロすんだよなぁ。だんじり牛乳とか小林明美エロいとかハシャいでられねぇっつうの。





2002年7月16日(火)
ホットにしてもたまらないおいしさです



 近所のダイエーで、こんなもの見つけてきました。
 
 いや、この地に暮らしてはや3年半、泉州の地がいかに“だんじり至上主義”であるか重々承知のはずなのに、こんなトコまでだんじり入れないと満足しない地だったとは…っていうか、だんじり除いたら単なる荒くれ者の集まりなんだけどね。でもレンタルビデオのAVコーナーは“母モノ”が多数を占める、暴れん坊+甘えん坊な泉州男の心意気。

 またこの男臭漂うパッケージが、いかにも「濃い男のミルク飲ませたるでぇ」感がプンプン漂ってるし。女性のオソソにスポイト一滴分垂らしただけで妊娠しそうな雰囲気すら感じますな(実際は普通の牛乳だけどね)。

 あと、あのメカゴジラをかっこいいとか言ってるドリー。あんた感性腐ったか?




2002年7月15日(月) メカゴジラ、悪くないじゃん!




 いやいや、オレさまの早計でした。だって正面上半身のスチールだけじゃ、昭和メカゴジラと平成メカゴジラの悪いところをピックアップしただけにしか見えないんだもん。いざとなればオプションを外し、素早い機動力で応戦するという逆転の発想もステキだなぁ。トンデモ展開なストーリーをディテールで埋めるカルトゴジラになりそうな予感も。


 ところで『×メカゴジラ』の次の話というか、来年のゴジラ生誕50周年記念作品。やっぱり金子監督で『ゴジラVSガメラ』のセンが濃厚…と思うのはオレだけじゃないはず。この機会逃すとたぶん実現は二度とないだろうし、今なら東宝・大映両社の垣根も低いし。

 なにやら『ゴジラ』1954版のリメイクという見方もあるが、あんまり積極的に観たいとも思わないなぁ。第1作をコンピュータでカラー着色、音声を5、1chデジタルステレオ化して、未公開シーンを挿入した[特別編]ってな企画も考えてそうな気もするけど、それは別に劇場規模で考えなくともパッケージ・ソフトレベルで充分いけるしなぁ(未公開シーンは現存しないか)。
 また「プロジェクトX」じゃないけど、『ゴジラ』第1作のバックステージを再現したドキュメンタリー・ドラマも面白いんじゃないかとは思う。けど、少年マガジンに載ったあの問題作「本多猪四郎物語」のように「概要が分かれば史実を曲解していいの?」という問題が再現しそうな予感が。
 そういや「プロジェクトX」といえば『陽はまた昇る』。あれはVHS開発期の話なのに、ビクター社員の制服が現在のままという時代考証ミスを犯しているが、これは制作費との兼ね合いによる確信犯なのだそうな。まぁ、それくらいは許せても、さすがに昭和29年にファミレスで議論していたり、黒澤明がロン毛のイケメンってのはどうかと。





2002年7月13日(土) こりゃサラサラだ




『あずみ』役が上戸彩ってのもベストキャスティングというか、ひねりのないアイドル映画の文律というか。まぁ映画化自体は北村監督の秘宝インタビューで既知するところ、となると必然的に「あずみ役は誰よ?」というところの注目は大きかったワケで。こういうキャスティングものはテリー君に聞くのが一興と確認したら、
「誰でもいいよ、チチ見れりゃ」

 まぁ、答えわかってて聞くオレもオレだけど。


ドキュメント『天国と地獄』
(朝日ソノラマ刊)読了。
 都築氏の黒澤ビハインドシリーズは詳細な撮影データに恐れ入るが、いかんせんセンテンスの端々に滲む恐ろしいまでの作家神格ぶりが嫌味。黒澤が偉大なフィルムメーカーであるのを今さらに強調されてもなぁ。とにかく本シリーズ、この調子でクロサワ諸作品を網羅し続け「ドキュメント『續・姿三四郎』」くらいまでドツボにはまってくれれば。


 深夜にサンテレビでオンエアされたロッキー4 炎の友情を視聴。
 海賊版ビデオを中川信夫の『地獄』と一緒に観た思い出が懐かしい。1作目のカラーを考えるとシリーズをスポイルするトンデモ映画だけど、これがまた意外に好き。サントラもオレ様ヘヴィ・ローテーションでガンガンだったし。けどサバイバーの“BURNING HEART”はのっけから「♪対立しあう、二つの国〜♪」で、ジェームズ・ブラウンの“LIVING IN AMERICA”もタイトルからしてどうかの世界。まぁ、JBが赤い物を青といえばそれは青ですからして。
 そういや当時、テリーがドルフ・ラングレン扮するイヴァン・ドラゴがプリントされたTシャツを土産に買ってきてくれたっけ。「ドラゴのTシャツだぜ!」と喜んで着ていたテリーくん。でもロシア語でデカデカと書かれていた“ランボー”の文字……。おまえってホントに大活躍だな。




2002年7月12日(金)
地球の未来にご奉仕するニャン



 今日は朝から試写。ジブリの新作猫の恩返し』『ギブリーズepisode 2(於:東宝関西支社試写室)。
 『猫の恩返し』は脚本が吉田玲子なんで、『カスミン』+『東京ミュウミュウ』みたいな話かと思ったら本当にそんな話でした。いや、宮崎&高畑が脚本に関わってないぶん、これまでの非宮崎系ジブリ作品に顕著な“おっさんスメル”を感じさせず、この起用は正解でしょう。
 でもとりあえずオレ的には、『コメットさん』終了でポッカリ空いた心の穴を埋めてくれる前田亜季の投入だけで、充分に金払う価値はある。っていうか主役が池脇千鶴じゃなくて前田亜季なら何度でも劇場に足運ぶ。いやぶっちゃけ『コメットさん』やれ>東宝。あと丹波哲郎は何を演じても丹波でしかないことを再確認。
『ギブリーズ』は…まぁ、オマケだから。しかし『大怪獣総攻撃』以降、篠原ともえってちょっとオイシイ役が多いですな。人気とは確実に反比例してるけど
 

 試写終了後は東宝裏の中華料理屋で昼食。皿うどんが死ぬほど美味ぇ!!
 

 昼食後、引き続き試写のドリーと別れ、ナンバの道頓堀東映パラスで少林サッカー』吹き替え版を見る。山寺、仕事し過ぎ。しかし何が面白かったって、上映前に隣席でさんざんグズってた子供が、上映後は完全に画面に釘付けになり、爆笑しながらスクリーンに向かって歓声を上げていたこと。こういう「前情報なしで子供が喜んで見られる映画」があるのって幸せだよな。
 
 帰宅後はTVで阪神VSパシフィック選抜…もとい、サンヨーオールスター戦を観賞。前日寝てなかったせいか途中で何度もウトウトするが、試合はアリアスと片岡の活躍でセ・リーグの勝ち。この二人、根がパ・リーグだから場にアテられたのか?





2002年7月10日(水) 濱マイクTV




 第11話目の監督がアレックス・コックス! 
 そりゃ嫌いな監督じゃないですけど、7年前なら感慨も今の10倍はあったろう。けど今や出稼ぎ感だけがシミジミ胸中をよぎる。だいたいTV版の濱マイク自体が、日本映画をJ−movieとか言っちゃう方々の玩具っぽい印象しかなく、青山だ緒方だと神輿のように担ぎ出すその“形から入っていく”体勢がイケスカナイ。フィルム撮り、永瀬、ホラ映画でしょ、みたいなのも然り。
 まぁコックスに関しては「贔屓のAV女優がセル単体からインディーズに降りてきた喜びと同等」という、婉曲だが男は深々と頷く比喩でコメントを括っておこう。え、星野(南原)が出んの? あらまそれを先に言ってくれなきゃ困るぜハマく〜ん!!


 原稿アップしたその足で茶店へ出向き、オムライスを食いながら後輩と談笑。『宗像教授伝記考』特別版が3ヶ月も前に出ていたことを聞かされ、書店へと駆ける。巻末の星野之宣の筆による稗田礼二郎がちょっと絶妙。諸星といえば『暗黒神話』で出雲大社の神殿の横に車が止まっているポカ描写を思い出す。写真資料だけでアタリをつけると、こういう致命的ミスを犯してしまうんだよなぁ。
 高橋アトミック英樹がテレフィーチャー版の宗像を演じているが、オレのイメージは漫画家兼AV男優の平口広美。イメージもなにも、禿頭ヒゲキャラの横道ヅラってだけの繋がりですが。





2002年7月9日(火) ハイパーアニマルムービー二題




 今日は朝から試写ハシゴ、久しぶりに1日3本は頭痛を誘発する。コレ、稚児の知恵熱みたいなものでして。

 とりわけスチュアート・リトル2の意外な完成度には驚いた。
 腐ってもB・J・ルービン、「銀の裏地」や「リトル家は最高」といったダイアログの上手い絡めを含め、よくも悪くもスクリプト製造機で打ち出したようなムダのなさが、短かめのランニング・タイムで妙に光る。アクロフォビアを寒からしめるクライマックスを『めまい』の引用で暗示しておく悪趣味にニヤリ。
 CGキャラ自体の精度・質感もさることながら、実景とミニチュアの連動、俳優とCGキャラとのマッチムーブもより精緻になり、ソニー・イメージワークスの仕事が白眉だ。まぁ、この手のアニマトロニクス大盛り映画で、リズム&ヒューズやジム・ヘンソンズ・クリーチャーショップの仕事を誉めるのも今更かと。


スクービィ・ドゥー
は、サラ・ミシェル・ゲラーとB・ボエズの『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』ライクなセットデザインを確認すりゃ、後はどうでも。
 それにしても漫画の実写化に伴う問題「2Dキャラを3D化したときの、イメージの違和感をどう埋め合わせるか」。これはツールがCGになってもハードルが高い。マンガのフォルムを残そうとすればリアリティが死ぬし、逆だと単に可愛げがなくなるし。まぁ、犬とか猫とかを擬人化したものなら原形動物に歩み寄ればいいけど、『オバケのQ太郎』とかどうフォトリアルにすればいいのか?映像としての情報量が限られてて、いくら頑張っても『ロジャー・ラビット』みたいな絵ヅラになりそうだなぁ。じっさい『キャスパー』とかそうだったし。





2002年7月8日(月) 60コカンズ



 ってなワケで、我々関東進出に向けて現在あれこれ準備中。いろいろとメドがついたりつかなかったり。まぁ遠足とか文化祭って準備してる間が一番楽しかったりするもんで、まさに今がその状態。問題なのはオレがそういう状態に没頭して、進展遅々として進まずってことだな。いかんぞオレ。

 だからして映画に逃避するオレ。『60セカンズ』DVD鑑賞。
 いやね、そもそもジェリ公プロデュースに期待するってのが間違った了見だけど、それにつけてもひでェ作品だよ。車泥棒の話なのに車が顔見せにすぎず、ワクワクするようなカーチェイスは皆無に等しい。主人公のマスタングに対する思い入れもストーリーの伏線程度。ドラマ放棄してんなら「もうちょっと車の見せ場作れやオウ!!」と声を大にして言いたい。第一カーチェイス物にも関わらず、クライマックスが延々殴り合いってのもなぁ。『ワイルド・スピード』なんか物語自体はクズだけど、車関係のアクション・コーディネートについては徹底してんじゃん。車を物語に絡めてハードボイルドに……っていうんなら『RONIN』のツメ垢でも飲めよ、と強引にフランケンハイマーに繋げてみたりして。ドミニク・セナと同じ釜の飯食ってるマイケル・ベイ的にはどうよ?


 そんな『60セカンズ』ですが、唯一お気に入りはジョリ姉&ニコ坊((C)犬丸りん)のハードペッティング。さすが巨根ビリー・ボブと毎晩ハメ合ってるハリウッド1のエロ巨乳精力絶倫ウスラハゲの絡みだけに、オレ様の股間もまさしく“60コカンズ”って感じ。ベタすぎてスマン。





2002年7月7日() フランケンハイマー




 月並みだが、やはり“硬派な職人監督”というキャッチになるだろう。フリードキンの影に隠れて評価の低い『フレンチ・コネクション2』や、ソール・バスのタイトル・デザインとの相乗が素晴らしい『グラン・プリ』のモナコGP完全再現が、オレ的フランケンハイマー・ポイントだが。
 その『グラン・プリ』の方法論を『RONIN』のカーチェイスに引っ張ってきたフランケンハイマーの言葉がベターだった。

いろいろカーチェイス映画を参考にしたけど、オレの『グラン・プリ』以外は使えない

 マイケル・ベイが私生児だったのはつとに知られる話。憎悪深い父親が同じ映画監督だったという因果。反面、ベイの同性愛は父性欠如の埋め合わせからくるものだとも言われ……。

 あと身長が2メートル近くもあったことから、我々ガチンコ兄弟の名物ライブネタ「世界映画監督最強列伝」の上位をキープしていたんだけど、カーク・ダグラスの自伝によれば、意外に小心者でナイーブな性格だったらしい。合掌。





2002年7月6日(土) ついに星野監督激怒!!



 東京ドームのゴミ箱(スチール製)蹴り飛ばしてへっこんだらしい。ようやく本来の星野が見られるのか? そして阪神は後半戦立ち直れるのか?
 
 それはそれとして「FNS27時間テレビみんなのうた」、もうぜんぜん面白くないですな
 少なくとも開始当初のフジの24or27時間ってのは、“意味がない”ってところに意味のある番組だったはず(日テレ24時間テレビに対するアンチテーゼ)。なのにだんだん回を重ねるたび[感動]とか[達成感]なんてキーワードが番組を侵しはじめ、気がつきゃ募金のない“愛は地球を救う”にまで堕ちるありさま。今年もハモネプだのゴミ拾いだの夢を叶えますだの、妙なテーマばっかり設けてみんなで感動しようって腹がミエミエ
 別に感動なんかさせなくてもいいからさぁ、昔のようなひたすらダラダラと好き勝手やってるようなのを復活させていただきたいっスね、深夜のお色気コーナーとか。かっての露木茂ゲロ生中継や“百姓連呼”みたいなハプニングらしいハプニングも見れないのもツラい。
 
 そんな27時間テレビに期待するのもアレなので、DVDで『遠い空の向こうに』を鑑賞。
 も〜涙腺解放マシーンと断言したくなるくらい泣く泣く。重傷を負った父親(『アメリカン・ビューティー』のホモ親父ことクリス・クーパー)のかわりに高校中退し、炭坑入りする主人公が空を見上げるときの「隔絶されそうな夢」。あれって確かにSWエピソード4のルーク状態だよな。そらジョー・ジョンストン、同時期にウザいウサガエルがはしゃぎ回るだけのクソ映画をSWだって観せられりゃ、そういう作品撮りたくなのもワカランではないわな。





2002年7月5日(金) HD24Pのテレシネ具合




 試写ついでに『ヴィドック』のDVDを購入する。別にオキニではないが、実写デジタル映画のダイレクトテレシネ画調を確認したかったのだ。

 まぁ、動きのスムーズ感などは明らかにビデオのソレだが、危惧していた被写体の質感や黒の締まりなど、フィルム・トゥ・テープとくらべても遜色ない。もっともワンシーンワンショットあれだけエフェクトかけまくりの映画だけに、ロケーション部分でのルックはどうなのよという懸念もある。
 という意味で『リリィ・シュシュのすべて』のDVDも気になったが、ビデオでまで積極的に観ようとは思わない作品だしなぁ。ただ少なくとも“ビデオドラマ”と呼ばれる安普請さはないし、これなら『SWエピソード2/クローンの攻撃』もDVD化もひとまず安心だ。


 あと、オレの知らない間に紙ジャケ第2弾が出ていたフランク・ザッパの『シーク・ヤブーティ』も買う。
 音源自体は93年のリマスターと同一、紙ジャケは扱いにくいしで躊躇したが、東芝EMI盤を後生大事にしていた自分にとって「今が買いどき」って感じもあり、とりあえず音源はmp3変換でMacに突っ込んどきゃええだろってんで。ザッパらしいフレーズの集大成って捉えだと『ワンサイズ〜』だと思うが、マザーズにギター、実験のまんべんなさではやっぱりコレだよ。





2002年7月4日(木)
追悼・パンチョ伊東(本文と関係なし)




 久々に試写行ってきました。『メメント』が記憶に新しいクリストファー・ノーランの新作インソムニア(於:梅田ピカデリー)。
 まぁなんちゅうか…フツーだよ。『メメント』では時間を逆転する荒技を披露し、注目を浴びたノーランだけに「なんか仕掛けてくるのでは?」っていう構えが観る側にあったのですが、そんな予想をあざ笑うかの如く、しごく真っ当なサスペンスでした(ドリー曰く「ツイン・ピークスの出し殻か!」と)。ロビン・ウィリアムスも悪役として全然キャラ立ちしてない…っていうか、別にケヴィン・スペイシーあたりが演じても差し支えない役。要するに“個性の薄いジョン・ドゥ”ってところ。いや、あれほど電波入ったガイキチじゃなくて、単に援交にハマった中年オヤジなんだけどね。なんだ、やっぱりケヴィン・スペイシーでええやん。

 結局ノーランって、『メメント』くらいの規模で映画作ってたほうが自分の作風を押し出せていいような気が。今回の『インソムニア』は脚本も他人の作だったし。
 
 しかしアル・パチーノ老けたねぇ…っと思ってバイオグラフィー見たら、もう62歳! 赤いチャンチャンコ着てるトシだよ。ちなみに同い年の芸能人を調べたらパトリック・スチュワート浅丘ルリ子…若いんだか老けてるんだかハッキリしろよ!!
(ちなみにラクエル・ウェルチとチャック・ノリスと津川雅彦も同い年。もうコメントの余地なし)

 そんなこんなで釈然としないので、試写の前に日本橋で買ってきた『ムーラン・ルージュ』のDVD鑑賞。バズ・ラーマンの発想力ってなんかゲイっぽいけど、アイディアとビジュアル・センスがあれば映画はそれなりに凄いモノが出来るというお手本。ニコール姐さんは(多少寄せ上げ胸は気になるが)相変わらずのチンピクエロ女ぶりを発揮してますな。そういや『インソムニア』で一番エロ度が高かったのは冒頭の女子高生の死体くらいだったな。いやあんた、いくらオレでもヒラリー・スワンクじゃビクともしませんぜ。





2002年7月2日(火) 再放送の遭遇率




 残念ながら仕事で動けず『スチュアート・リトル2』行き損ね。

 ところでドラマやアニメの再放送って、狙ったワケでもないのに「TVつけると何故かコレにブチ当たる」って回が多くない? 例えば『ちびまる子ちゃん』だと、お父さんとお母さんのケンカ離婚騒動の話とか、『ショムニ』だと、社長がホームレスになってしまった回とか。
 あるいは『グロイザーX』だと、味方がガイラー帝国に囚われ、ひきかえにグロイザーXを渡すよう要求される回。そのときに言い放った飛島博士の言葉

「たかが人間ひとりのために、グロイザーXを渡せるもんか!!」

「たかが人間ひとりのために

「たかが人間」

 
これが僕の人生訓となっております。ああ『スチュアート・リトル2』…。





2002年7月1日(月)
そういや『濱マイク』見るの忘れてたな



 太って髪切ったらイイ感じになってきたな上原多香子!! 『デジモンテイマーズ』の吹き替えがいいかどうかは別として。『ポケモン』の釈ちゃん&優香もいかがなものかと思うが、もちろん『アンパンマン』の小池栄子は許す。胸のアンパン食わせる役だし。……違うの?
 
 今日はおウチでDVD鑑賞。公開時に観に行けなかった『メメント』『ワイルド・スピード』の2作。ドリーに“たまには感想でも書け”と言われたけど、いまさら書けるかよポコチン!!
『メメント』に関してはもういろんな所で語り尽くされてるし、特に感慨なし。っていうか時間逆行だけで監督勝ってるって。ちなみにDVDではクロノロジカル再生可になってるけど、これだと前半でネタバレで、映画として成立しねえよ。

『ワイルド…』は“ハリウッドの林海象”(題材はいいのに出来が最悪)ことロブ・コーエンだけに、悪い意味で期待どおりの完成度。走り屋プロットと潜入捜査ストーリーのカラミは最悪だし、まぁヴィン・ディーゼルの雄姿と国産スポーツカー(じゃないのも多数混じってるが)の激走だけ楽しむ『汚れた英雄』映画だと割り切りゃソコソコ楽しめる。劇中に日本の有名チューナーの名前が多数出てくるのも「よく研究してるな」と思ったし。しかしサプルメントだけはやたらと多くてさ。なんか作品の質と特典量って反比例してない?>最近のDVD







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