■第1回■ ギャング・オブ・ニューヨーク

 19世紀初頭のニューヨーク。海外からの移民と、アメリカ生まれのアングロサクソン系住民とが激しい抗争を繰り広げる中、アイルランド系グループのリーダー・ヴァロン神父(リーアム・ニーソン)が、アングロサクソン系のリーダー・ビル・ザ・ブッチャー(ダニエル・デイ=ルイス)との戦いに敗れて命を落とす。ヴァロンの息子であるアイルランド(レオナルド・ディカプリオ)は、父の敵を討つべくビルのもとへと取り入り、復讐の機を伺う…。

 ナイン・イレブン(アメリカ同時多発テロ)の影響により編集が遅れ、丸1年の公開延期を余儀なくされた「世界でもっとも公開が待ち望まれた」1本。マーティン・スコセッシが精魂込めて描く壮大なるニューヨーク年代記。主題歌をU2が担当。

■監督■
マーティン・スコセッシ
■脚本■
スティーブン・ザイリアン
ジェイ・コックス
ケネス・ロナガン
■撮影■
ミヒャエル・バルハウス


■出演■
レオナルド・ディカプリオ
ダニエル・デイ=ルイス
キャメロン・ディアス
リーアム・ニースン


松竹・日本ヘラルド映画配給
アメリカ/167min
2002年12月21日 全国松竹・東急系にてロードショー公開

公式サイト=http://www.gony.jp/


  


 スコセッシ監督作とはいっても主演がレオ様なんで、それほど過大な期待はしてなかったけど、少しは「もしかして…」なんて思ってましたよ。でも実際に観たらオープニングとクライマックスの乱闘シーン以外は正直言って中だるみしまくり。せっかく製作期間に1年の余裕が出来たろうに、全然改善出来なかったのはやはり「俺様をもっと活躍させろ」というレオ様の“キング・オブ・ザ・ワールド”が発動したのか? 脇にやたらと豪華なキャストを配した【レオナルド・ディカプリオ新宿コマ特別公演(第2部:ディカプリオ華麗に唄う)】と言ったおもむきで、そりゃレオ信者は大喜びだろう。けどオレさま的には思いっきりブーッ!!

  


 退屈。民族対立も復讐劇も未消化でこなれが悪く、登場人物の誰にも感情移入できない。となると感情を委ねられるのは、変態スコセッシ・キャラのキル・ザ・ブッチャーしかいないワケで、ダニエル好評価への布石は敷かれてるわな。司馬遼太郎亡き後の宮崎駿に憑依した「余計な使命感」と同じ酸っぱい匂いもぷんぷんしてましたしね。
 唯一の見所は、クライマックスのクロスカッティング乱れまくりの大戦争。リファレンスは『戦艦ポチョムキン』なんだろうけど、その喧噪は『ジャズ大名』と紙一重。マーティンは「クロサワの『乱』にインスパイアされた!!」とか言ってましたね。けど緩慢な展開まで『乱』を踏襲してどうするんだっつーの。



注・本レビューはあくまでドリー、テリーの個人的嗜好に基づくものです。
どのような嗜好かは、当ウェブでみっちり学習してくださいね。



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