■第2回■ 猟奇的な彼女


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 大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は、ある晩地下鉄の中で泥酔した“彼女”(チョン・ジヒョン)の介抱をしたことで、なし崩し的に“彼女”との交際が始まってしまう。美女だが、口癖が「ぶっ殺す」で常にキョヌに理不尽な要求を突きつける“彼女”だったが、キョヌは次第に惹かれていく。しかし、そんな“彼女”には、ある隠された悲しい過去の秘密があったのだ……。

 インターネットで公開され、反響を呼んだ原作をもとに製作。本国では記録的な大ヒットを呼んだだけではなく、ハリウッド(ドリームワークス)でのリメイク版製作も決定。タイトルの“猟奇”(本来の意味ではなく「ちょっと変わった…」というようニュアンス)が流行語になるなど、韓国の若者文化に多大な影響を与えた恋愛コメディ。



■監督■
クァク・ジョヨン
■原作■
キム・ホシク
■撮影監督■
キム・ソンボク


■出演■
チョン・ジヒョン
チャ・テヒョン
キム・インムン
ソン・オクスク


アミューズピクチャーズ配給
韓国/122min
2003年1月25日(土) シャンテシネ、シネマスクエアとうきゅう他にてロードショー公開

公式サイト=http://www.ryoukiteki.com/


  


 ジヒョン最高=傑作!!って、これだけの理由じゃいけませんかい?
“猟奇”なんてタイトルだから、おどろおどろしい展開の、ハチャメチャなスラップスティック的作品を期待していたんだけど、これはイイ意味での肩透かし。ハ●オヤジへのゲロ噴射とか、少しエキサイティングな展開を挟んではいるけど、こういう日常を淡々と描いていく話って、うまくハマるとヒジョーに心地よかったりする(『がんばっていきまっしょい』とか……古ぃ)。本作はまさにその成功例。淡々とした中に、チョン・ジヒョン演じる彼女のキャラがピリッと効いてるおかげで、2時間強の上映時間を退屈せずにつき合うことができる。声高に「傑作」とまでは言わないけど、こういう映画が箸休め的に入るとちょっと嬉しいね。ところでキョヌ役のチャ・テヒョンだけど、いくらボンクラな役とはいえ、本当にボンクラ顔を主役にするのは安直すぎ。こんなんでも美女とお付き合いできるという、オレへの気配りか?

  


 笑わせて泣かせて対位効果を高める、根が吉本新喜劇タイプの恋愛コメディ。いやどちらかというと少女マンガにインスパイアされてるのか。「あなたの一番大切な人は、実はいちばん近くにいるんですよ」って……おまえは『恋しくて』のメアリー・エリザベス・マスターソンかよ!!
 でもいいです。すげぇ美少女ってワケじゃないけど、ジヒョンが。さすが兵役の国、禁欲度が高いと女の見立てもシビアだよ。チャ・テヒョンの8割ほど林泰文入った顔が引き込み線になって、妙に大林映画テイストなんか感じさせたりして。仁川もホラ、たちまち尾道に見えてくらぁ。築地で鮮魚売ってるオヤジみたいな口ぶりのジヒョン、そして美少女と仕上げのラーメンが混じったリアルゲロとの融合は「清濁併せ呑んで下痢をする」って感じで、スカトロジストの高い希求を満たすものがあると思います。もちろん、そんなもんは演出意図に入ってないだろうけど、描写に手加減のない韓国映画、ま、そういう価値観もありということで(ねぇよ)。


注・本レビューはあくまでドリー、テリーの個人的嗜好に基づくものです。
どのような嗜好かは、当ウェブでみっちり学習してくださいね。



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