■第6回■ あずみ


(c) 2003「あずみ」製作委員会

 関ヶ原の合戦によって、徳川方の勝利が濃厚となった戦国時代の末期。孤児のあずみ(上戸彩)たちは、徳川に対する不穏分子を抹殺する戦士育成を目指す爺(原田芳雄)に拾われ、その日から厳しい修行の日々が始まる。そして十年後、立派な戦士として成長したあずみたちに、加藤清正(竹中直人)ら豊臣派の大名暗殺の命が下される…。

 『VERSUS』で、日本人離れした強烈なアクション空間を創造した俊英・北村龍平が挑んだ最新作は、小山ゆうの代表的コミックスを独自の解釈で映像化した本格時代劇アクション。北村独自の映像美のなか、美少女剣士あずみに扮した上戸彩が画面狭しと大暴れする!! 共演は小橋賢児、金子貴俊、オダギリジョー、佐藤慶他。


■原作■
小山 ゆう
「あずみ」(小学館「ビッグコミックスペリオール」掲載)
■監督■
北村 龍平
■脚本■
水島 力也/桐山 勲
■撮影■
古谷 巧
■音楽■
岩代 太郎

■出演■
上戸 彩
原田 芳雄
小橋 賢児
オダギリジョー


東宝・日本ヘラルド映画配給
日本/142min
2003年5月10日(土) 全国東宝系劇場にてロードショー公開

公式サイト=http://www.azumi-movie.jp

  


 北村の画作りってこちらの予想の範疇を出ないんでダウン。でも北村作品の中では割と見られる方なのでアップ。竹中の使い方が平々凡々すぎて面白味に欠けるのでダウン。でも原田・佐藤両ベテランがバイプレーヤーに徹してて気持ちいいのでアップ。クライマックスのあずみVS美女丸はくどすぎてダウン。とはいえオダギリジョー演じる美女丸の怪演ぶりは賞賛モノなのでアップ。ところが仮面ライダー出身なのをあくまで隠し通そうとするのはいさぎ悪いので大幅ダウン。金子貴俊のヘタレぶりは完成の域に達してきたのでアップ。けどその他の連中(小橋とか)の印象はごく薄いのでダウン。200人切りが売りの割には全然チャンバラとしての醍醐味を感じさせないところがダウン。同時期公開の『魔界転生』に比べて時代劇としての完成度に劣るのでダウン……と言いたいところだが、そんなもん、上戸ちゃんが出てることでナンボでも帳消し出来るので俺的にはアップ!! 遠藤憲一の暴走ぶりもナイス要素だし。まぁ上戸・エンケンファン以外には勧めないけどね。『上戸彩のガンダムフレンズ』にエンケン登場の日は来るのか?(来ねぇよ)


  


 あれですよ、アニメからしかモノを学んでいない原画マンあがりの監督に、アニメ映画作らせるとこんな感じかな。ハードアクションはメチャメチャいいけどドラマ演出がスカってヤツ。でもそれを褒めたげようよ。ユエン・ウーピン方向に持っていくと明らかにドニー師匠の『修羅雪姫』に負けるんで、あくまでジョン・ウー的ガンプレイの意匠でチャンバラ撮ったスタイルの透徹ぶりにね。もっとも『VERSUS』だってそうだったんだし。それでなくても映画秘宝に書いてるだけでアンチ北村に思われがちなんだから、決してそうじゃないところも匂わせつつ。
 それと、みんなあんまり上戸ちゃん叩くなよ。Z−1時代とかさ、意外と苦労人だったんだから。


注・本レビューはあくまでドリー、テリーの個人的嗜好に基づくものです。
どのような嗜好かは、当ウェブでみっちり学習してくださいね。



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